強勢問題の解き方|相手がもう言った語は強く読まない
「下線部の文で最も強く読まれる語は?」は、内容語を探すだけでは外れます。直前のセリフと重なる語を先に消し、相手の言葉をひっくり返している語を探す手順を実演します。答えが助動詞になる形も扱います。
たぶん、こう解いています
強勢問題を「名詞や動詞は強く、代名詞や助動詞は弱く」という決まりだけで解いていませんか。
この決まりは、文を1つだけ読むときの話です。会話の中では、相手がもう言った語は、名詞でも動詞でも強く読まれないことがよくあります。
強く読まれるのは、その文で初めて出てくる情報や、相手の言葉と比べている語です。だから、下線部より先に、直前の相手のセリフを読みます。
原田英語式手順
- 直前の
相手の セリフに 戻り、 下線部と 重なる 語に斜線を 引く 相手がもう言った語と、同じものを指す it や one に斜線を引きます。これはもう分かっている情報なので、強く読まれにくい語です。
名詞や動詞でも、斜線を引いた語は候補から外します。
- 相手の
言葉の どこを 直しているかを 探す 下線部の前に No や That's not true があれば、下線部は相手の言葉を直しています。
相手のセリフの中で、直された部分に丸をつけます。下線部の中で、その丸と入れ替わっている語が答えの候補です。
- 肯定文の
do・does・did を 見たら、 まず答えの 候補に する I called. で言えることを、わざわざ I did call. と言うことがあります。do・does・did を動詞の前に足して、意味を強める形です。
この do・does・did は、話すときに強く読みます。肯定文の中で見つけたら、それだけで最有力の候補です。
やってみる
次の会話は、この記事のために書き下ろしたものです。あとの問いに答えてください。
Did you remember to call the dentist this morning?
Not yet. I'll do it at lunch.
You said the same thing last week, and you never called.
That's not true. I did call last week. They were closed.
4文目の下線部の文を読むとき、最も強く発音される語はどれか。次の①〜④から1つ選んでください。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ②
英文の意味
今朝、歯医者に電話するのを覚えてた?まだ。お昼にするよ。先週も同じこと言って、結局電話しなかったじゃない。それは違うよ。先週はちゃんと電話したんだ。休みだったんだよ。
まず3文目のAのセリフに戻ります。called と last week は、3文目にもう出ています。
- ③の call は、3文目の called と同じ動詞なので斜線を引いて外します。
- ④の week も、3文目の last week と重なるので外します。
- ①の I は、3文目でAが you と呼んだBのことです。ほかの人と比べていないので、強く読む理由がありません。
- ②の did は、4文目の That's not true のあとにあります。3文目の never called(一度も電話しなかった)をひっくり返す語です。肯定文の中の did なので、話すときに強く読みます。
明日、強勢問題を解くときは、下線部を読む前に直前の相手のセリフを読んでください。重なる語に斜線を引き、相手の言葉を直している語を探します。肯定文の中に do・does・did があれば、まずそれを疑います。
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1問だけ
A: Did you buy the red shirt or the blue shirt? B: I bought the blue shirt. Bの文で、最も強く読まれる語はどれですか?
よくある質問
強勢問題で、代名詞や助動詞が答えになることはありますか?
あります。相手の言葉と比べている代名詞や、意味を強めるために足した do・does・did は強く読まれます。「代名詞や助動詞は弱い」という決まりは、会話の中では最後の決め手になりません。
I did call. の did は、なぜ強く読むのですか?
did を動詞の前に足すのは、意味を強めるための形だからです。Cambridge Dictionary の文法解説も、この do・does・did は話すときに強く読むと説明しています。