グラフ選択問題の解き方|数字より先に、線の形を決める言葉に丸をつける
本文の説明に合うグラフを選ぶ問題で、本文の数字を1つずつグラフと照らしていませんか。最初と最後の数字だけなら、何本ものグラフが当てはまります。決め手になるのは steadily・at first・overtake のような、線の形を決める言葉です。
たぶん、こう解いています
本文に合うグラフを選ぶ問題では、本文に出てきた数字を、グラフの目盛りと1つずつ照らす人が多いでしょう。数字なら確かめやすいからです。
でも、最初の年と最後の年の数字が同じグラフは、いくらでも作れます。途中で下がってから上がっても、まっすぐ上がっても、両端の数字は同じにできます。
数字だけを照らしていると、4つとも合っているように見えて、手が止まります。グラフを分けるのは、線の形を言い表した言葉のほうです。
原田英語式手順
- 本文の、
線の形を決める 言葉に 丸をつける 数字には目をとめず、次の言葉に丸をつけます。
- ① steadily・gradually:毎年同じ向きに進む。途中で下がらない
- ② at first ~ but・then:途中で向きが変わる
- ③ overtake・surpass:2本の線が入れ替わる
- ④ remain・stay the same:横ばい
ここで丸をつけた言葉が、グラフを分ける物差しになります。
- 丸をつけた
言葉ごとに、 決まる 年をメモする 言葉ごとに、どの年の何が決まるかを短く書きます。たとえば「図書館:毎年上がる」「博物館:2021年が底」のようにします。
overtake ~ in 2022 for the first time は、2022年だけでなく、2021年も決めます。「初めて抜いた」のですから、2021年まではまだ下にいたことになります。前の年を書き忘れると、1つ年がずれたグラフを見逃します。
- メモした年だけを
選択肢で 見て、 合わない グラフを 切る メモを1行ずつ選択肢に当てて、合わないものを消します。見るのはメモに書いた年だけです。
下の実演でも、丸をつけた言葉1つごとに、グラフが1つずつ消えます。全部の目盛りを読む必要はありません。
- 最後に
残った グラフで、 数字を 1つだけ 確かめる 形で1つに絞れたら、本文の数字を1つ選んで、そのグラフの目盛りと照らします。
数字は、選ぶためではなく、確かめるために使います。
やってみる
次の英文は、この記事のために書き下ろした練習用です。[1]〜[5]は文の番号です。選択肢のグラフは、2019年から2023年までの来館者数(単位:千人)を、左から順に数字で書いてあります。
[1] The graph shows how many people visited the Greenhill Library and the Greenhill Museum each year from 2019 to 2023.
[2] In 2019, the museum had about 40,000 visitors, while the library had about 20,000.
[3] The number of library visitors rose steadily and reached about 40,000 in 2023.
[4] The museum, on the other hand, lost visitors at first, but the number began to recover after 2021.
[5] In 2022, the library overtook the museum for the first time.
本文の説明に合うグラフはどれですか。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ③
英文の意味
[1] グラフは、2019年から2023年まで、グリーンヒル図書館とグリーンヒル博物館を毎年何人が訪れたかを示している。[2] 2019年、博物館の来館者は約4万人で、図書館は約2万人だった。[3] 図書館の来館者数は着実に増え、2023年には約4万人に達した。[4] 一方、博物館は最初は来館者を減らしたが、2021年のあとは回復し始めた。[5] 2022年、図書館は初めて博物館を上回った。
ステップ1で、[3]の steadily、[4]の at first ~ but と after 2021、[5]の overtook と for the first time に丸をつけます。両端の数字(図書館20と40、博物館40)は、4つとも同じです。
ステップ2のメモは「図書館:毎年上がる」「博物館:2021年まで下がり、そのあと上がる」「2021年は博物館が上、2022年は図書館が上」です。
- ①は、図書館が2020年に18へ下がっています。[3]の steadily と合わないので切ります。
- ②は、博物館が2020年に42へ上がり、そのあとも下がり続けます。[4]の at first ~ but と合わないので切ります。
- ③は、図書館が毎年上がり、博物館は2021年の33が底です。2021年は博物館が上、2022年は図書館の35が博物館の34を上回ります。[3][4][5]のどれとも食い違いません。
- ④は、2021年に図書館35が博物館33を上回っています。[5]の for the first time は2022年が最初だと言っているので、1年早い④は切ります。最後に、残ったグラフの図書館2023年が40で、[3]の about 40,000 と合うことを確かめます。
明日、本文に合うグラフを選ぶ問題が出たら、数字より先に steadily・at first・overtake に丸をつけてください。そして、その言葉が決める年だけを選択肢で見ます。for the first time を見つけたら、前の年の順位もメモしておきましょう。
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1問だけ
Sales of green tea rose sharply in 2021 and then stayed the same until 2023. この説明に合う、2020年から2023年までの売上の並びはどれですか?
よくある質問
グラフを選ぶ問題は、本文の数字を全部確かめないと解けませんか?
全部確かめなくても解けます。最初と最後の数字が同じグラフはいくつも作れるので、steadily や overtake のような、線の形を決める言葉で先に絞ってください。数字は最後に1つ確かめれば足ります。
overtake ~ for the first time は、グラフのどこを見ればいいですか?
その年に順位が入れ替わっているかに加えて、前の年にはまだ順位が逆だったかも見ます。「初めて上回った」ので、前の年に上回っているグラフは合いません。