事実と意見を見分ける問題の解き方|形容詞に丸をつける
「I think が付いていたら意見」で解いている人は、本番で必ず止まります。入試の選択肢は本文の言い換えなので、その印はきれいに消されているからです。見るのは形容詞と副詞。定規で測れる語か、人によって線が動く語かで仕分けます。
たぶん、こう解いています
多くの人が、「I think」「In my opinion」「I believe」が付いているかどうかで見分けています。授業でもそう教わります。
ところが本番では、それでほとんど判定できません。選択肢は本文の言い換えだからです。書き手の印は、言い換えられた時点で落ちています。
もう1つよくあるのが、「数字が入っていれば事実」という見分け方です。これも危ない。数字が入っていても意見の文は、毎年ふつうに出ます。
必要なのは、印を探すことではありません。文の中のどの語が、書き手の物差しを持ち込んでいるかを見つけることです。そして、その語はほぼいつも形容詞か副詞です。
原田英語式手順
- 選択肢の
形容詞と 副詞に、 全部丸をつける 名詞や動詞は飛ばします。書き手の判断が入るのは、ほとんどが形容詞と副詞だからです。
old, small, beautiful, difficult, important, quickly, easily。1つの選択肢に2つ以上あることは、あまりありません。丸をつけた語が、そのまま判定の対象になります。
- その語を「定規で
測れるか」で 2つに 分ける 丸をつけた語に、「誰が測っても同じ答えになりますか」と聞きます。
測れる側は事実です。in 1912、400 people、20 million yen、the tallest(高さは測れる)。
測れない側は意見です。small、beautiful、difficult、important。どこから小さいのか、その線は人によって動きます。ここで止まらず、機械的に2つに分けてください。
- too と
enough が あれば、 数字が あっても 意見に 入れる ここが差の出るところです。too と enough は、それだけで意見の印になります。
too expensive は、直後に at 5,000 yen と数字が続いていても意見です。「5000円」は事実ですが、「高すぎる」は書き手が線を引いた結果だからです。enough も同じで、「足りている」と言えるのは基準を持っている人だけです。
数字を見て事実だと決めるより先に、too と enough を探す。これだけで、迷う選択肢が1つ2つ減ります。
- 残った
文が、 本文の 何文目で 確かめられるかを 指さす 事実だと判定した選択肢は、本文の何文目と照らしたのかを、指で押さえられるはずです。
押さえられないなら、それは事実でも意見でもなく、本文に書いていない話です。第3の可能性を忘れると、事実と意見の2つだけで無理やり振り分けることになります。
やってみる
本文の各文に①〜⑤の番号を振ってあります。手順どおりに解いてみてください。
① The Nakagawa Library opened in 1912 and is the oldest library in the city.
② It holds about 90,000 books, and around 400 people visit it every day.
③ Last year, the city spent 20 million yen on repairs to the roof.
④ The building is too small for a city of this size.
⑤ The reading room on the second floor opened to the public in 1998.
次のうち、筆者の意見(opinion)にあたるものを1つ選びなさい。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ③
英文の意味
① 中川図書館は1912年に開館し、市内で最も古い図書館です。② 蔵書は約9万冊で、1日におよそ400人が訪れます。③ 昨年、市は屋根の修理に2000万円を使いました。④ この規模の市にしては、その建物は小さすぎます。⑤ 2階の閲覧室は1998年に一般公開されました。
1つ目は①と照らします。丸をつけるのは old と、時を表す more than a hundred years ago。年号は誰が調べても1912年なので、測れる側。事実なので切ります。
2つ目は②と照らします。丸をつける語は about と 400。人数は数えられます。about が付いていても、測れるものに幅を持たせているだけなので事実です。切ります。
4つ目は⑤と照らします。1998という年号は測れます。事実なので切ります。
残った3つ目には、small という測れない語があり、さらに too が付いています。「この規模の市にしては小さすぎる」と言えるのは、書き手が「この規模ならこれくらい必要だ」という線を持っているからです。ここだけ、本文のどこを探しても確かめようがありません。
最後に1つ。最上級は事実の顔をしていますが、いつもそうとは限りません。
the oldest library(最も古い図書館)は測れるので事実です。ところが the most beautiful room(最も美しい部屋)は、同じ最上級でも測れません。最上級を見たら、何を比べているのかを1語で言ってみてください。年・高さ・数なら事実、好き嫌いなら意見です。
この1点だけで、毎年1問は拾えます。
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1問だけ
「The bag is too expensive at 5,000 yen.」は、事実と意見のどちらですか?
よくある質問
事実と意見は、どこを見て見分ければいいですか?
選択肢の形容詞と副詞です。その語が「誰が測っても同じ答えになる」なら事実、「人によって線が動く」なら意見です。I think などの印は、言い換えられた選択肢では消えているため当てになりません。
数字が入っていれば事実と考えていいですか?
いいえ。too や enough が付いていると、数字があっても意見になります。「5,000円で高すぎる」は、5,000円が事実でも「高すぎる」は書き手が引いた線だからです。