内容説明問題の解き方|下線部の指示語と比喩を、本文の言葉に置き換える
「下線部はどういうことか説明せよ」は、下線部を日本語に直しただけでは説明になりません。指示語と比喩に印をつけ、1つずつ本文の言葉に置き換える手順を、4つの答案を採点しながら実演します。
たぶん、こう解いています
「下線部はどういうことか」と聞かれると、多くの人は下線部をそのまま日本語に訳して答えます。
でも下線部に that や比喩が入っていると、訳しただけでは中身が分かりません。「それ」が何か、「壁」が何のことかは、本文の別の場所に書いてあるからです。
説明とは、下線部の中の分からない言葉を、本文の言葉で置き換えることです。そのために、置き換える場所を先に数えます。
原田英語式手順
- 設問の
文末を 見て、 答案の 終わり方を 先に決める 「どういうことか」なら「〜ということ」、「なぜか」なら「〜から」で終えます。
中身を書く前に、答案用紙の最後にこの言葉を書いておきます。文末がずれた答案は、設問に答えていません。
- 下線部の
中の、 指示語と 比喩に 印をつける 指示語は this・that・it・his・such など、前に出た内容や人を指す語です。比喩は、wall や door のように、文字どおりの物の話ではない語です。
印をつけた数が、答案に入れる部品の数です。印が3つなら、置き換えも3つ要ります。
- 印の1つずつを、
本文の 言葉に 置き換える 指示語は、たいてい直前の文に中身があります。比喩は、前後の具体的な出来事と組にして読みます。
置き換えに使うのは本文にある言葉だけです。本文に無い言葉を足すと、その部分には根拠がありません。
- 置き換えた
部品を つなぎ、 決めて おいた 文末で 終える 部品が全部入っているかを、印の数と照らして数えます。最後に、手順1で書いた文末につなげば完成です。
やってみる
次の英文は、この記事のために書き下ろしたものです。あとの問いに答えてください。
When I started high school, I joined the brass band without ever having touched an instrument.
For the first month, I could not play a single note, and I watched the others with envy.
Then our teacher gave me one piece of advice: practice for ten minutes every day, even on days when I did not feel like it.
At first, ten minutes seemed too short to make any difference.
But by the summer concert, I was playing on stage with everyone else.
That is how I learned that a wall is built one brick at a time.
下線部はどういうことか。筆者の経験に即して説明した答案として、最も適切なものを次の①〜④から1つ選んでください。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ②
英文の意味
高校に入ったとき、私は楽器に一度も触ったことがないまま吹奏楽部に入った。最初の1か月、私は音を1つも出せず、ほかの部員をうらやましく見ていた。そのとき先生が1つだけ助言をくれた。気が乗らない日でも、毎日10分練習しなさい、と。はじめは、10分では短すぎて何も変わらないと思えた。けれど夏の演奏会までに、私はみんなと一緒に舞台で演奏していた。こうして私は、壁はれんがを1つずつ積んで作られるのだと知った。
設問は「どういうことか」なので、文末は「〜ということ」です。
下線部の6文目に印をつけると、That・a wall・one brick at a time の3つです。That は5文目までの出来事にあたります。wall は5文目の舞台で演奏できたこと、one brick at a time は3文目の毎日10分の練習です。
- ①は6文目を日本語に直しただけです。印の3つを1つも置き換えていないので消えます。
- ③は3文目の内容で、That の一部だけです。wall にあたる結果が無く、文末も「〜から」なので設問に合いません。
- ④の「才能」は、本文のどこにも出てきません。筆者の経験を離れた一般論なので消えます。
- ②は、10分の練習(3文目)で brick を、演奏会での演奏(5文目)で wall を置き換えています。1文目の「楽器に触れたこともなかった」も入り、文末も「〜ということ」です。
明日、内容説明問題を解くときは、書き始める前に下線部の中の指示語と比喩に印をつけてください。印の数を数えたら、1つずつ本文の言葉に置き換えます。部品がそろったら、設問に合わせた文末で終えます。
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1問だけ
「His words opened the door to a new life for me.」の内容を説明するとき、本文の言葉に置き換える必要があるのはどこですか?
よくある質問
内容説明問題で、下線部を訳すだけではだめですか?
下線部に指示語や比喩が入っていると、訳しただけでは中身が分かりません。that が何を指すのか、比喩が本文のどの出来事にあたるのかを、本文の言葉で置き換えて書く必要があります。
答案の文末はどう決めればいいですか?
設問に合わせます。「どういうことか」なら「〜ということ」、「なぜか」なら「〜から」で終えます。中身を書く前に、先に文末を決めておくとずれません。