内容不一致問題の解き方|選択肢は後半のすり替えを疑う
本文の内容と一致しない選択肢を1つ選ぶ形式。不正解を探す問題なのに、多くの生徒は正解を探すときと同じやり方で時間を使ってしまいます。選択肢は前半を本文どおりに書き、後半だけをすり替えて作られることが多いので、文の後半にこそ目を凝らします。
たぶん、こう解いています
内容不一致問題は『一致しないもの』を探す問題なのに、多くの生徒は内容一致問題と同じやり方で、①から順に『合っているかどうか』をゼロから確かめていきます。4つのうち3つは本文とそのまま一致するので、律儀に4つとも隅々まで読み比べると、それだけで時間の大半を使ってしまいます。しかも、不一致の選択肢は前半をわざと本文どおりに書いてあることが多く、そこで『あ、これも合っている』と早合点して読み飛ばすと、後半のすり替えを見逃します。
原田英語式手順
- ①〜④が
本文の どこに 対応するかを、 先に4か所とも 見つける 選択肢を1つずつ丁寧に読む前に、まず4つがそれぞれ本文のどの文に対応しているかを探し、該当箇所に番号だけ書き込みます。多くの場合、選択肢の順番は本文に登場する順番とだいたい対応しています。
- 選択肢の
前半で 安心せず、 後半の 語まで 本文と 照らす 対応する文が見つかっても、前半だけを見て○にしないでください。不一致の選択肢は、前半を本文どおりに書いておいて、後半だけをすり替えていることが多いからです。文末に近い語まで、本文と1つずつ照らします。
- 否定語・数量表現・比較の
向きに、 特に注意する すり替えは、"not"の有無、"most"と"few"、"increase"と"decrease"のように、1語だけで意味が逆転する場所に仕込まれがちです。ここを重点的に見ます。
- 3つを
『完全に 一致』と 確認できたら、 残りの 1つを 不一致と 決める 4つのうち3つが本文とすみずみまで一致すると確認できた時点で、残る1つを不一致と判断します。『不一致を探す』作業は、実質『3つの一致を確認する』作業に置き換わります。
やってみる
次の英文は、この記事のために書き下ろした練習用の文章です。あとの①〜④のうち、本文の内容と一致しないものを1つ選んでください。
Last spring, Green Hill High School started keeping its library open until 7 p.m. on weekdays.
Before that change, the library used to close at 4:30 p.m., right after regular classes ended.
A survey in June showed that more than 70 percent of the students who stayed late used the extra time to study for tests, not to chat with friends.
The number of books borrowed each month also increased by about 30 percent compared to the year before.
However, the school newspaper reported that some students had trouble finding the new second-floor reading room, because it was not marked on the school map yet.
①〜④のうち、本文の内容と一致しないものはどれか。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ②
英文の意味
去年の春、グリーンヒル高校は平日、図書館を夜7時まで開けておくようになった。その変更の前は、図書館は通常授業が終わった直後の午後4時30分に閉まっていた。6月の調査によれば、遅くまで残った生徒の7割以上が、その時間を友達とおしゃべりするためではなく、テスト勉強のために使っていた。月あたりの貸し出し冊数も、前年と比べておよそ3割増えた。ただし、学校新聞によれば、2階の新しい閲覧室は学校の地図にまだ載っておらず、見つけにくいと感じた生徒もいたという。
まず4つの対応箇所を探します。①は2文目、②は3文目、③は4文目、④は5文目と、ちょうど本文の登場順に並んでいます。①は『4時30分に閉まっていた』と2文目に一致するので○です。③は『3割増えた』が4文目とそのまま一致し、④も『地図に載っておらず見つけにくい』という5文目と一致するので、どちらも○です。問題は②です。前半の『遅くまで残った生徒の7割以上が』は、3文目の"more than 70 percent of the students who stayed late"とそのまま一致していて、ここだけを見ると合っているように見えます。ですが後半で、本文は『テスト勉強のために使った、友達とおしゃべりするためではない』と書いているのに、②は『主に友達とおしゃべりをするために』と、前半を残したまま後半だけを逆にしてあります。①③④の3つが完全に一致すると確認できた時点で、残る②が不一致だと決まります。
内容不一致問題は、後半のすり替えにこそ答えが隠れています。選択肢の前半が本文どおりだからといって、そこで読むのをやめないでください。明日この形式に出会ったら、まず4つの対応箇所を本文の中に見つけ、後半の1語まで照らし合わせるところから始めてみましょう。
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内容不一致問題で、不正解(本文と一致しない選択肢)を見抜くコツとして正しいものはどれですか?
よくある質問
内容不一致問題と内容一致問題は、解き方が違いますか?
はい。内容不一致問題は4つのうち3つが本文と一致するため、先に3つの一致を確認できれば残り1つが自動的に不一致だと分かります。特に選択肢の後半に仕込まれたすり替えに注目します。
なぜ選択肢の前半だけを見て判断してはいけないのですか?
不一致の選択肢は、前半を本文どおりに書き、後半だけをすり替えて作られることが多いためです。前半が合っていても、文末に近い語まで本文と照らし合わせる必要があります。