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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
COLUMN 第7回 基礎 読了 4分

二学期の授業の始め方を、まだ決めていません

はらだコラム 第7回

二学期の始業式は、もうすぐです。教科の内容よりも先に、何を話すかで毎年悩みます。休み明けの生徒に向けて、英語の教員として何を伝えられるのかを考えました。

監修:原田高志(原田英語.com)

夏休みも終わりに近づいてきました。始業式の日、教科書を開く前に、まず何かひとこと話すことになる先生は多いはずです。その一言を、まだ決めていません。

毎年同じことで悩みます。休み明けの教室の空気は、始まる前からだいたい想像がつくのに、そこに向けてどんな言葉を選べばいいのか、いつも直前まで決まらないのです。

教室はにぎやかなのに、英語の声だけ出てこない

長い休みのあとの教室は、静かどころか、いつもよりにぎやかです。久しぶりに会った友達と、休みの間の話をしている生徒でいっぱいになります。

静かになるのは、授業が始まってからです。英語の授業は、ほかの教科より『声を出すこと』を求める場面が多い教科です。単語を読む、文を読む、答えを言う。日本語のおしゃべりはあれだけ続いていたのに、英語で読ませた瞬間だけ、声が小さくなる。一か月以上、英語を声に出していなかったのだから、当たり前かもしれません。

内容より先に、体を慣らす時間を取る

だから最近は、二学期最初の授業を、内容より先に『声を出す体を慣らす時間』として使うようにしています。新しい文法事項を説明する前に、知っている単語を一緒に音読する。答えが分かりきっている、やさしい質問から始める。

休み明けにいきなり難しい内容から入ると、分からなさと声の出なさが同時に来て、教室全体が固まってしまいます。順番を変えるだけで、それはかなり防げると感じています。

準備が足りないと思う日ほど、シンプルにする

休みの間、教材研究をどれだけ進められたかは、正直、年によって差があります。準備が思うように進まなかった年ほど、欲張った授業を組んでしまいがちです。足りない自覚があるぶん、内容で埋め合わせようとしてしまうのだと思います。

でも休み明けの生徒が必要としているのは、盛りだくさんの内容ではなく、もう一度授業のペースに戻ってくるための、ゆるやかな坂道のような気がしています。準備が薄いと感じる日ほど、内容を削ってでも、やさしいところから始めたほうがうまくいく。そう思うようになりました。

今日の英語のひとかけら

Well begun is half done.

始まりがうまくいけば、それはもう半分終わったようなものだ。

begin の過去分詞 begun を使った、古くからのことわざです。二学期最初の5分をどう作るかが、その日一日の授業の半分を決める、という感覚に近い言葉です。

始業式で何を話すか、結局はその場で決めることになりそうです。ただ、内容をどうするかより先に、休み明けの声の出にくさを前提にして、授業の入り口を作ることだけは、もう決めています。

明日、二学期最初の授業の最初の5分間だけ、内容を減らしてやさしい音読から始めてみようと思います。

原田高志

よくある質問

休み明けの音読で、特に効果的なやり方はありますか?

新しい文ではなく、すでに知っている単語や文を使うことです。読めることが分かっている文から始めると、声を出すことそのものへの抵抗が減ります。