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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
COLUMN 第33回 標準 読了 4分

英語の日付の書き方は?月を数字で書かない理由

はらだコラム

英語で日付を書くとき、イギリスは 11 September 2026、アメリカは September 11, 2026 の順です。数字だけにして 03/04 と書くと、3月4日にも4月3日にも読めます。だから月は名前で書きます。

監修:原田高志(原田英語.com)

今日は9月11日です。この日付を英語で書いてください、と言われたらどう書きますか。

September 11, 2026 と書いた人と、11 September 2026 と書いた人がいるはずです。どちらも正しい英語です。国が違うだけです。

問題はそのあとに起きます。短くしようとして月を数字にした瞬間に、この日付は別の日として読まれます。

1776年の紙は、表と裏で並びが違います

アメリカ独立宣言の書き出しは、こうです。

In Congress, July 4, 1776アメリカ国立公文書館|Declaration of Independence: A Transcription

月が先で、日が次です。いまのアメリカの書き方と同じです。

ところが、この紙には裏があります。2001年、新しい展示ケースを作るために宣言書を展示室から運び出したとき、国立公文書館は裏側を見ることができました。下の端に、2行の文字が書かれていました。

Original Declaration of Independence dated 4th. July 1776アメリカ国立公文書館|The Declaration of Independence

これは docket と呼ばれる識別の札で、巻いて保管しているあいだも読むことができました。

こちらは日が先で、月が次です。表と裏で、並びが逆になっています。

いつ誰がこの札を書いたのかは、私には確かめられませんでした。分かるのは、1枚の紙に2つの並びが載っている、それだけです。

イギリスは日から、アメリカは月から書きます

いまはどうなっているか。まずイギリスです。

イギリス政府のスタイルガイドは、日付の例に 4 June 2017 を挙げています。月と年のあいだにコンマは打ちません。期間は tax year 2011 to 2012 のように、ハイフンではなく to でつなぎます(GOV.UK|A to Z style guide)。

次にアメリカです。連邦政府の休日の一覧は Thursday, July 04 の形で、曜日のあとに月が来ます(OPM|Federal Holidays)。

読み上げ方も見ておきます。British Council の文法解説は、日付の例に2つの形を並べています。

  • on the thirty-first of July(7月31日に)
  • on June the fifteenth(6月15日に)

British Council LearnEnglish|When (time and dates)

書く順は違っても、前に置く語は同じ on です。日付には on。ここだけは、どちらの国でも変わりません。

数字だけにすると、2つの日になります

月を数字にすると、読み手は2通りに読めてしまいます。

NASAのゴダード宇宙飛行センターが載せている日時表記の解説に、こうあります。

it is unclear whether 2/4/95 means 1995-04-02 or 1995-02-04NASA GSFC|International standard date and time notation

2/4/95 が1995年4月2日なのか、1995年2月4日なのか、はっきりしない。そう書かれています。同じ6文字が、2月4日にも4月2日にも読めます。ホテルの予約でも、書類の締め切りでも、これが起きます。

そこで作られたのが ISO 8601 です。年・月・日を大きい順に並べて 2026-09-11 と書きます。最初の版が出たのは1988年6月でした(Wikipedia|ISO 8601)。

おもしろいのは、イギリス政府がこの2つを使い分けている点です。人に読ませる文では 4 June 2017 と書きます。いっぽうで、システムでやりとりするデータには ISO 8601 を使うと決めています(GOV.UK|Date times and time stamps standard)。

人が読む日付と、機械が読む日付。同じ政府が、別々に決めています。

なお、日本語の「2026年9月11日」は年・月・日の順です。ISO 8601 と同じ並びで、もともとずれようがありません。

なぜアメリカだけ月が先なのかは、分かりません

では、なぜアメリカは月から書くのか。

調べましたが、確かなことは分かりませんでした。昔のイギリスの書き方が残った、という説を紹介しているページはいくつもあります。ただし、そう言い切れる資料は見つけられませんでした。分からないことは、分からないままにしておきます。

分からなくても困りません。覚えることは1つだけだからです。

月を数字で書かない。

September 11, 2026 でも 11 September 2026 でも、月がアルファベットで書いてあれば、読み手は1通りにしか読めません。順番を相手に合わせる必要すらありません。

短くしたいときは、月を Sep と3文字に縮めてかまいません。11 Sep 2026 なら読み違えは起きません。危ないのは、03/04 のように月を数字にしたときだけです。

動画で見る

アメリカが日付を月・日・年の順で書く理由を扱った英語の解説動画 (Today I Found Out) 英語で聞いてみたい人向けです。

今日の英語のひとかけら

Submit the form on or before 6 September 2025.

2025年9月6日までに、この用紙を提出してください。

イギリス政府のスタイルガイドが、締め切りの書き方の例として挙げている一文です(GOV.UK|A to Z style guide)。日付は 6 September 2025 と、日・月・年の順。月と年のあいだにコンマはありません。on or before は「その日を含めて、それまでに」。当日が締め切りに入るかどうかを、この3語がはっきりさせています。

1776年の1枚の紙に、月が先の日付と日が先の日付が両方載っていました。250年たったいまも、イギリスとアメリカで順番は違ったままです。それでも困る人がほとんどいないのは、月が名前で書かれているからだと思っています。

困るのは、数字にしたときです。03/04 は3月4日にも4月3日にも読めます。どちらのつもりで書いたかは、書いた人にしか分かりません。

明日やることは1つです。英語で日付を書くときは、月を数字にしないでください。September でも Sep でもかまいません。名前で書けば、それだけで伝わります。

原田高志

よくある質問

英語の日付は、結局どちらの順で書けばいいですか。

相手に合わせるのがいちばんですが、月を名前で書けば、どちらの順でも1通りにしか読めません。イギリス政府のスタイルガイドは 4 June 2017 の形で、月と年のあいだにコンマを打たないと決めています(GOV.UK|A to Z style guide)。アメリカの連邦政府の休日の一覧は Thursday, July 04 のように月が先です(OPM|Federal Holidays)。迷ったら、月を数字にしないことだけ守ってください。

日付の前に置く前置詞は何ですか。

on です。British Council の文法解説は、日付の例に on the thirty-first of Julyon June the fifteenth を挙げています(British Council LearnEnglish|When (time and dates))。月だけを言うなら in September、時刻なら at seven と変わります。日付には on。ここを覚えてください。