実証済み🔬 実証済み(論文)
対照翻訳による語彙指導
母語と比較して訳す
“英語は英語で”が絶対じゃない。日本語との比較も効く。
- カテゴリ
- 日本の定番・研究で確かめられた指導
- ありえへん度
- ★☆☆☆☆
⚖️判定の根拠 研究の結論
実証済み =論文(多くはメタ分析)で効果が確かめられた方法です。
イスラエルの高校生を3グループに分け、10の単語と10のよくいっしょに使われる語の組み合わせ。make a mistake、heavy rain など。(語の組み合わせ)を同じ時間で教えた実験です(Laufer & Girsai, 2008)。活動は、意味重視、形式重視、母語と比べて両方向に訳す「対照翻訳」の3つ。対照翻訳のグループが、直後と1週間後のすべてのテストで、ほかの2グループを上回りました。
📚 根拠論文・メモ(1本)
- Laufer, Girsai (2008) Form-focused instruction in L2 vocabulary learning: contrastive analysis and translationApplied Linguisticsdoi.org/10.1093/applin/amn018
🎓原田先生の使いこなし講義
👀 目から鱗ポイント
- 訳は英語→母語と母語→英語の両方向。さらに先生が、母語の訳語との違いを指摘しながら答え合わせをしました。
- ねらい目は、母語の直訳がそのまま通じない表現。「薬を飲む」が drink ではなく take になるようなズレです。
- 訳すことは古い勉強法とされがちですが、“違いに気づく”ための訳は、注意を向けさせる強力な仕掛けになります。
🙅 よくある誤解
「日本語に頼ると英語脳が育たない」は言いすぎ。母語との違いに注目する訳は、語彙の定着を助けることが実験で示されています。
💡 効かせるコツ
- 「直訳だとどうなる?」と自問し、英語との違いを一言メモする
- 日本語→英語の訳も必ずやる。両方向にすると違いが見えやすい
- コロケーションは「動詞+名詞」のセットで日本語と比べる
今日やること今日出会った英語表現を3つ選び、日本語の直訳とどこがずれるかを書き出してみましょう。
📝 対照翻訳による語彙指導の取り入れ方
- 新しい表現を、日本語訳と並べてノートに書く
- 日本語の直訳とずれる所に印をつける
- 日本語の文を英訳し、元の英文と比べる
- 数日後、日本語だけを見て英語に戻せるか試す
🔬 対照翻訳による語彙指導、研究ではどうなの?
テストは、英語を思い出して書く「能動的再生」と、英語を見て意味を答える「受動的再生」の2種類で、直後と1週間後に行われました。同じ母語の高校生を対象に、20項目という限られた範囲で確かめた結果です。
🤔 なぜ見落とされがち?
「日本語に頼ると英語脳が育たない」という考えが広まり、訳すことは古い勉強法だと思われがちです。
英語学習あるある“風邪をひく”を、なぜか pull a cold と書く。
原田先生のひとこと 先生の感想
“英語は英語で考えろ”が絶対じゃない、という研究。日本語と比べるのは遠回りに見えて、案外近道です。
📎出典
🤔次の判定、どっちだと思う?
予想してからタップ。答えを見たら、そのまま次へ。
最終確認日 2026-10-11/判定基準・出典
