部分的に支持🗾 日本の定番学習法
和文英訳ドリル(対照翻訳)
日本語と比較しながら訳す
うたい文句「母語干渉を克服」
“訳さない英語”が正解とは限らない研究があります。
- 発祥
- 日本で定番
- 対象言語
- 英語
- カテゴリ
- 日本の定番・話す・書く
- ありえへん度
- ★☆☆☆☆
⚖️判定の根拠 研究の結論
部分的に支持 =一部の要素・条件でだけ支持されているか、うたい文句が誇張ぎみです。
日本語と英語を比べながら訳す練習です。母語と比べながら訳すと、ほかの2つの教え方より単語とよくいっしょに使われる語の組み合わせ。make a mistake、heavy rain など。がよく定着した、という結果がLaufer & Girsai(2008)で出ています。ただし調べたのは語彙(単語やコロケーション)の学習です。和文英訳ドリルで作文力や会話力全体が伸びるかは、別に確かめる必要があります。
📚 根拠論文・メモ(1本)
根拠メモLaufer & Girsai 2008 Applied Linguistics
- Laufer, Girsai (2008) Form-focused instruction in L2 vocabulary learning: contrastive analysis and translationApplied Linguisticsdoi.org/10.1093/applin/amn018
🎓原田先生のガチ講義
👀 目から鱗ポイント
- make a decision を「決定を作る」と訳さないように、語の組み合わせ(コロケーション)は日本語とずれがち。訳すと、そのズレがはっきり見えます。
- 多言語話者のLuca Lamparielloは、外国語を母語に訳し、後で母語から元の外国語に戻す“双方向翻訳”を独学の方法として紹介しています。
- 英作文で直された所は、日本語の発想がそのまま出た所であることが多いもの。その“クセ”のリストが、自分専用の教材になります。
🙅 よくある誤解
「英語は英語で学ぶべきで、訳は害になる」は言いすぎ。母語と比べることで、語の使い方の違いに気づきやすくなる場合があります。
💡 代わりにこうする(効く版)
- 英→日に訳した文を、日を空けて日→英に戻し、原文と比べる
- ズレが出た語の組み合わせは、例文ごとノートにまとめる
- 模範解答は1つとは限らない。別の言い方も辞書や例文で確かめる
今日やること英文を1文和訳し、10分後に日本語だけを見て英語に戻し、原文と比べてみましょう。
📝 和文英訳ドリル(対照翻訳)のやり方
- 短い日本文を見て、まず自分で英文を書く
- 模範解答と比べ、語順・語の選び方・冠詞の違いに印をつける
- 違いが出た所を「なぜ英語ではこう言うか」とメモする
- 数日後、同じ日本文から英文を書き直して確かめる
🔬 和文英訳ドリル(対照翻訳)、研究ではどうなの?
母語が同じ高校生の3グループで、教え方を比べたのがLaufer & Girsai(2008)の実験です。知らない単語10語とコロケーション10個を、同じ時間で学ばせました。母語と比べながら両方向に訳したグループが、直後と1週間後のテストで最も良い成績でした。ただし対象は語彙だけで、その後の別の研究者が同じ実験をもう一度行い、同じ結果が出るかを確かめること。追試で同じ結果が出ない研究は、信頼度が下がる。では、どの方法が優れているかに異論も出ています。
🤔 なぜ信じられてきた?
入試や英作文の授業で長く使われ、答え合わせで正誤がはっきりわかるからです。日本語で考えてから英語にするので、取りかかりやすい練習でもあります。
英語学習あるある模範解答を見て「その単語、どこから出てきたの?」となる。
原田先生のひとこと 先生の感想
“日本語と何が違うか”に気づくと、同じミスが減ります。訳は決して悪者じゃないですよ。
📎出典
🤔次の判定、どっちだと思う?
予想してからタップ。答えを見たら、そのまま次へ。
最終確認日 2026-10-11/判定基準・出典
