姉妹サイト論文でウラ取りした雑学「マジカ!?サイエンス」も読む →
AI翻訳(DeepL・Google翻訳など)に頼って英語を書くのイラスト部分的に支持

🌍 世界の学習法

AI翻訳(DeepL・Google翻訳など)に頼って英語を書く

日本語で書いた文をAI翻訳にかけ、出てきた英文をそのまま、または少し直して使う

うたい文句「AI翻訳を使えば英語が書けるようになる」

AI翻訳で上がった作文力、翻訳を外すと目減りしていた。

発祥
世界
対象言語
英語
カテゴリ
話す・書く
ありえへん度
★☆☆☆☆

⚖️判定の根拠 研究の結論

部分的に支持 =一部の要素・条件でだけ支持されているか、うたい文句が誇張ぎみです。

機械翻訳を使った学習について、Lee(2023)のレビューでは特に作文面でプラスの報告が多いとされています。ただし Lee & Kang(2024)では、翻訳を使っている間は作文の質が上がったものの、翻訳なしで書くと、特に文法面の伸びが目減りしました。書く“道具”としては強力でも、頼るだけで自分の力になるとは限らないため「部分的」としました。

📚 根拠論文・メモ

根拠メモLee(2023)Computer Assisted Language Learning 36(1-2) の系統的レビュー+メタ分析:2000〜2019年の87研究。機械翻訳(MT)の質は向上し、特に作文で学習へのプラスの報告が多いが、学習者の感情は複雑で教員との認識差もある。Lee & Kang(2024)LLT 28(1):韓国の中学生59人(対照群なし)。MTを使った版では正確さ・複雑さ・流暢さが上がったが、MTなしの事後・保持テストでは下がり、特に文法で目減り。ただし全項目で保持テストは事前テストより高かった。Lee(2020)CALL 33(3):自分で英訳してからMT訳と比べて直す使い方で、語彙・文法の誤りが減った。

🎓原田先生のガチ講義

👀 目から鱗ポイント

  • 機械翻訳と外国語学習の研究を見渡したレビューでは、作文面ではプラスの報告が多数。“翻訳を使う=悪”ではありません。
  • ただし、翻訳を使っている間に上がった作文の質は、翻訳なしで書くと下がりました。特に文法は語彙より目減りしやすかったのです。
  • 効果が報告されているのは「まず自分で英訳→AI翻訳と見比べて直す」使い方。最初から丸投げするのとは別物です。

🙅 よくある誤解

「AI翻訳で書けた=自分が書ける」は別物。翻訳を使っている間に上がった作文の質は、翻訳なしで書くと目減りしたという研究があります。

💡 代わりにこうする(効く版)

  1. 最初から翻訳に丸投げせず、まず自分で書いてみる
  2. 日本語を短く区切り、主語をはっきりさせてから翻訳にかける
  3. 翻訳結果をそのまま提出・送信せず、意味を確かめる

今日やること今日書く英文を1つ、まず自分で英訳し、そのあとAI翻訳と見比べて違いを3つ探しましょう。

📝 AI翻訳(DeepL・Google翻訳など)に頼って英語を書くのやり方
  1. まず翻訳を使わずに、自分で英文を書く
  2. 同じ内容を日本語で書き、AI翻訳にかける
  3. 自分の英文と翻訳を見比べ、違うところに印をつける
  4. 違いの理由を調べ、自分の英文を書き直す
  5. 数日後、翻訳なしで同じ内容を書いてみる
🔬 AI翻訳(DeepL・Google翻訳など)に頼って英語を書く、研究ではどうなの?

韓国の中学生59人を対象にしたLee & Kang(2024)では、翻訳を参考に書き直し、先生に添削された文を1週間復習してから、同じテーマで書き直す流れでした。時間をおいたテストでも、最初より高い項目はありました。ただし比べるグループのない研究なので、どこまでが翻訳の効果かは慎重に見る必要があります。

🤔 なぜ信じられてきた?

AI翻訳の精度が上がり、仕事のメールなら「翻訳で十分」という空気が広がりました。速くて正確そうに見えるため、英作文の宿題で使う生徒も増え、先生の悩みの種にもなっています。

英語学習あるある翻訳した英文が立派すぎて、先生に一発でバレる。

原田先生のひとこと 先生の感想

翻訳アプリは便利な補助輪です。ただ補助輪に頼りきりだと、外した日にちょっとフラつきます。

📎出典

🤔次の判定、どっちだと思う?

予想してからタップ。答えを見たら、そのまま次へ。

最終確認日 2026-10-11/判定基準・出典