やさしい英語で多読!【音声つき】

【やさしい英文de多読!】<3> Can Cola and French Fries Help with Migraines? ~英文を楽しく&音声つきで読もう!~

原田英語マン
原田英語マン
このコーナーは、やさしい英文(CEFR-A2レベル~)で楽しく飽きずに多読できる仕掛けになっています。英語をたくさん読むことは、大学入試はもちろん、英語力アップに欠かせません。特に大学入学共通テストでは長文が多く出題され、速く正確に読む力が重要になります。そこで、1日3~5分で読める英語コンテンツを配信します!学校の行き帰りの短時間で、無理なく英語に触れられます。音声付きなのでリスニング力も鍛えられますよ。内容は、楽しい話題から大学入試によく出るテーマまで幅広くカバー。興味を持ちやすく、自然と英語に慣れていける仕組みです。毎日の積み重ねで、読むスピードも理解力もアップ!気軽に続けて、英語の力を伸ばしましょう!!

Can Cola and French Fries Help with Migraines?

Some scientists in England have a new idea. They think cola and French fries might help people with migraines. Migraines are very bad headaches that can make you feel sick or dizzy. Professor Amanda Ellison from Durham University says that cola has caffeine. Caffeine can make blood vessels smaller. When you have a migraine, your blood vessels get bigger, and this can cause pain. By making them smaller, caffeine may help reduce the pain.

Cola also has sugar, and French fries have salt. During a migraine, the levels of sugar and salt in your body can change. The sugar from cola and the salt from fries may help bring these levels back to normal. This could make people feel better.

But Professor Ellison also says that eating too much sugar or salt is not good for your health. This is just an idea for now. More research is needed to know if cola and fries really help with migraines. Still, it is interesting that foods we enjoy might help with headaches!

<音読用音声>


<Important Words> 

★ migraine : a very strong headache

★ caffeine : a substance that gives energy, found in coffee and cola

★ blood vessel : a tube in the body for blood

★ reduce : to make something less

★ level : the amount of something

★ research : study to find out new facts

★ salt : a white substance in many foods

画像

<日本語訳>

コーラとフライドポテトは片頭痛に効く?

イギリスの科学者たちは新しい考えを持っています。コーラとフライドポテトが片頭痛の人を助けるかもしれないのです。片頭痛はとても強い頭痛で、気分が悪くなったりめまいがしたりします。ダラム大学のアマンダ・エリソン教授は、コーラにはカフェインが入っていると言います。カフェインは血管を小さくする働きがあります。片頭痛になると、血管が大きくなり、それが痛みの原因になります。カフェインで血管が小さくなると、痛みが減るかもしれません。

また、コーラには砂糖があり、フライドポテトには塩が入っています。片頭痛のとき、体の中の砂糖や塩のバランスが変わることがあります。コーラの砂糖とポテトの塩が、そのバランスを元に戻すのを助けるかもしれません。これで体調が良くなる人もいるかもしれません。

でも、エリソン教授は砂糖や塩をとりすぎるのは体によくないとも言っています。これは今のところアイデアにすぎません。本当にコーラとポテトが片頭痛に効くのかは、もっと研究が必要です。でも、私たちが好きな食べ物が頭痛を助けるかもしれないというのは面白いですね! 

【原田英語コラム】

「コーラとフライドポテトが片頭痛に効く?」という話題がSNSで拡散されていますが、実は「頭痛に効く食べ物」には世界中でさまざまな都市伝説や伝統療法が存在します。例えばアメリカでは「朝食抜きは頭痛の元」とされ、低血糖を防ぐためシリアルやフルーツジュースなど糖質を含む朝食が推奨されることが多いです。実際、医学研究でも「空腹や急な血糖値の変動は片頭痛の引き金になる」と証明されています。

一方で、ヨーロッパでは「ダークチョコレートは健康に良い」と人気ですが、頭痛持ちの人には逆効果になる場合も。チョコレートが片頭痛の“トリガー”になる人は意外と多く、近年の研究でも「人によってはNG」という結論です。

日本の伝統では「梅干し」や「味噌汁」など塩分・ミネラル補給できる食べ物が「頭痛によい」と語り継がれています。これは科学的にも、脱水やミネラル不足が頭痛を招くケースで理にかなっています。さらに、最近は「マグネシウム不足」が慢性的な片頭痛の一因になると国際頭痛学会誌も発表しており、ナッツや豆、バナナなどを意識して食べる人も増加中。

ただし、こうした“頭痛フード”の効果には個人差が大きく、同じ食品でも「効いた」「逆に悪化した」と感想が分かれるのが現実。唯一共通して言えるのは、「水分をしっかり取り、空腹や極端な偏食を避けること」が最も科学的な頭痛対策だということです。

結局、「コーラとポテト療法」も含めて、民間療法には医学的裏付けがまだ十分でないものも多いですが、“困ったときは身近な食べ物でセルフケア”という気楽さこそが、世界共通の知恵なのかもしれません。