この記事は、全学部の英語を1問単位で分析し、2027年度入試に完全対応するために書かれた最強ガイドです。
- 中央大学の入試体系──2027年度の全体像
- 全学部の英語を一覧比較──配点・時間・形式マトリクス
- 法学部──GMARCH最難関の記述重視型を攻略する
- 経済学部──オーソドックスだが時間との勝負
- 商学部──自由英作文で差がつく総合力勝負
- 文学部──英文量最多・全問マーク式の速読決戦
- 総合政策学部──英語平均点の「足切り」を突破せよ
- 国際経営学部──英語200点の超英語重視型
- 国際情報学部──図表読解+発音問題の独自路線
- 理工系3学部──全問マーク式・長文特化型の攻略
- 5学部共通選抜──1回の試験で最大6出願のチャンス
- 英語外部試験利用方式──英検・TOEFL活用の最適戦略
- 全学部共通の語彙・文法対策──中央大英語の「知識基盤」
- 月別学習ロードマップ──4月から2月までの完全スケジュール
- 教材マトリクス──分野×レベル別の最適参考書MAP
- まとめ──中央大学英語は「学部選びが戦略の第一歩」
1中央大学の入試体系──2027年度の全体像
中央大学は2026年4月に理工学部を「基幹理工学部」「社会理工学部」「先進理工学部」の3学部に再編し、2027年度入試では全10学部体制で実施されます。さらに経済学部は学科改編(4学科→2学科)が行われ、入試方式にも変更があります。
中央大学の入試方式は大きく分けて、①5学部共通選抜(旧・6学部共通。文系学部の統一試験)、②学部別選抜 一般方式(学部独自問題)、③英語外部試験利用方式(英検等で英語免除)、④共通テスト併用方式、⑤共通テスト単独方式の5種類。この記事では主に②の学部別選抜一般方式の英語を中心に解説しますが、①と③についても詳しく触れます。
2027年度入試の主な変更点
2027年度入試では、いくつかの重要な変更が予定されています。
経済学部の学科改編:現行の4学科(経済・経済情報システム・国際経済・公共環境経済)が2学科(経済・社会経済)に再編されます。これに伴い、一般方式Ⅱでは1学科のみの出願に変更。共通テスト併用方式は廃止されます。
総合政策学部の英語外部試験利用方式:英語外部試験のスコアを換算した得点を合否判定に使用する方式に変更されます。
理工系3学部は2年目:2026年4月に再編されたばかりの基幹理工・社会理工・先進理工の3学部は、2027年度入試が2回目の実施となります。基本的に旧理工学部の出題傾向を引き継いでいますが、今後の変化に注意が必要です。
2全学部の英語を一覧比較──配点・時間・形式マトリクス
中央大学の英語は「学部ごとに出題パターンがほぼ決まっている」のが最大の特徴です。しかも大問ごとの配点が公表されているため、対策の優先順位が立てやすくなっています。まずは全学部を一覧で把握しましょう。
・国際情報学部:英語150点 / 国語100点。60%が英語
・総合政策学部:英語150点 / 国語100点。60%+英語足切りあり
・法学部(国際企業関係法):英語200点 / 国語100点 / 選択100点
・正誤問題が多くの学部で出題される
・長文は1題あたり700〜1,000語が標準
・学部ごとに出題形式が安定しており過去問演習が極めて有効
・大問ごとの配点が公表されている
3法学部──GMARCH最難関の記述重視型を攻略する
法学部の英語は中央大学全学部の中で最も難しく、最も特殊です。大問8題のうち前半4題が記述式、後半4題がマーク式という二刀流構成で、他のGMARCH法学部と比べても突出した個性を持ちます。
法学部英語の3大攻略ポイント
攻略①:英文和訳は「構文把握力」が命
大問1の英文和訳は、下線部だけでなく前後の文脈も読まなければ意味が通る訳出ができません。特に関係詞の非制限用法、分詞構文、倒置、挿入句といった複雑な構文が頻出。「英文解釈の技術100」→「ポレポレ英文読解プロセス50」の順で構文把握力を鍛え、必ず添削を受けましょう。下線部を含む段落全体を読んでから訳すのが鉄則です。
攻略②:文法語彙で60%を確保せよ
法学部の配点構成は語彙・文法・解釈が約60%、長文が約26%、英作文が約13%。つまり知識系の問題が全体の6割を占めます。大問3〜6の文法語彙を確実に取ることが合格の必須条件。特に大問4の「頭文字ヒント付き語彙問題」は中央大法学部独自の形式で、スペルを正確に書けなければ0点です。ターゲット1900の全単語のスペルを書けるレベルまで仕上げましょう。
攻略③:大問6の誤り指摘は「内容の誤り」に注意
法学部の大問6は単なる文法の誤り指摘ではなく、内容的な誤り(事実と異なる記述)も選択肢に含まれるのが最大の特徴です。文法的に正しくても内容が間違っている選択肢を見抜く必要があるため、英文の意味をしっかり理解しながら解かなければなりません。
法学部の合格目標:65〜70%(約98〜105点/150点)。合格最低点は60〜65%ですが、早慶併願者も多いため7割取れる力をつけておくのが安全です。4教科型なら合格ラインは55%程度まで下がるため、数学が得意なら4教科受験も有力な選択肢です。なお、国際企業関係法学科は英語200点配点と特殊なので要注意。
4経済学部──オーソドックスだが時間との勝負
経済学部の英語は標準レベルの総合問題。馴染みのある形式が多く取り組みやすい一方、90分で大問8題という物量が壁になります。
経済学部の出題構成
大問2:語彙・文法(10問)──4択空所補充。構文知識が問われる。
大問3:語彙・文法(5問)──整序問題や派生語問題。
大問4:語彙・文法(5問)──空所補充(やや応用)。
大問5:会話文(5問)──標準的な会話完成問題。
大問6:長文読解(約9問)──1,000語前後の論説文。
大問7:長文読解(約7問)──600〜800語の論説文またはエッセー。
大問8:英作文(1問)──空所補充形式の短文英作文。
配点比率は語彙・文法40%、長文40%、会話13%、英作文7%と均等に分散しています。どの分野にも偏りなく力をつける「総合力」が求められる学部です。知識系問題(大問1〜4)を素早く処理し、長文読解に時間を確保するのが最優先の時間戦略です。
経済学部攻略の鍵:大問1〜5を30分以内で終わらせ、大問6〜7の長文に45分、大問8の英作文に5分、見直しに10分。英文自体はオーソドックスな単語が多いため、焦らず文脈を追えば正答率は上がります。2027年度は学科改編に伴い一部方式で変更がありますが、英語の出題傾向自体は安定しています。
5商学部──自由英作文で差がつく総合力勝負
商学部の英語は長文比率が高く、さらに80語以上の自由英作文が出題されるのが最大の特徴。中央大学の文系学部で自由英作文が出題されるのは商学部だけです。
商学部の出題特徴
・会話問題はほぼ「会話型の文法問題」で、純粋な会話力よりも文法知識が問われる
・80語以上の自由英作文は配点5〜8%だが、他の受験生と差をつけるチャンスポイント
・長文は論説文が中心で、空所補充・内容一致・同意表現がバランスよく出題される
・英文は標準レベルだが量が多いため、速読力が必要
自由英作文は10分以内で書き切ることを目標に。テーマには傾向があるため、「教育」「テクノロジー」「環境」「グローバル化」といった定番トピックの例文を各5パターンずつ暗記し、それをベースに書けるようにしておくと本番で迷いません。文法・スペルのミスを最小化することが最も重要です。
6文学部──英文量最多・全問マーク式の速読決戦
文学部の英語は中央大学全学部の中で英文量が最も多く、問題数も約66問と最多。100分の試験時間は他学部より10分長いですが、それでも時間との勝負になります。
文学部英語の数値データ
・配点:150点満点
・大問数:9題(全学部で最多)
・問題数:約66問
・形式:全問マーク式・英問英答
・配点比率:語彙・文法50%、長文50%
・特徴:大問1〜4のほぼ語彙問題だけで50点分
文学部は2006年から同じ出題形式が続いており、過去問の蓄積が極めて豊富。できるだけ多くの年度の過去問をこの形式で解き、出題パターンに体を慣らすことが最高の対策です。語彙問題の比重が非常に高いため、単語帳を1冊完璧にすることが合格への最短ルートとなります。
文学部の時間配分目安:大問1〜4(語彙文法)を25分以内 → 大問5〜9(長文)を65分 → 見直し10分。1問あたり約90秒のペースです。全問マーク式なので最後まで空欄を作らないことが鉄則。迷った問題も必ず何かマークしてから次に進みましょう。
7総合政策学部──英語平均点の「足切り」を突破せよ
総合政策学部の英語で最も注意すべきは、英語の平均点を基準点として、それに達しない受験生は問答無用で不合格になる「足切り制度」の存在です。2教科受験(英語150点+国語100点)で、英語の比重は60%。英語力がそのまま合否に直結します。
英語足切りの仕組み:英語の平均点を「基準点」とし、基準点に達した者のみの2教科合計得点で合否判定を行います。つまり、国語で満点を取っても英語が平均点以下なら不合格。英語は「絶対に平均点を超える」ことが最低条件です。
総合政策学部の出題特徴
・文法・知識問題の出題比率が高いのが特徴(経済学部と同様の傾向)
・後半の長文読解は総語数3,000語レベルの読解量を要求される
・確かな知識量と長文読解力の両方が必須
・マーク式が中心だが、一部記述問題もあり
・正誤問題では「文法・語法上の誤りを含む英文を指摘」する形式が出題
総合政策学部の攻略は「知識問題で確実に得点し、長文で上乗せする」戦略が基本。知識問題は短時間で解けるよう日頃からドリル形式で訓練し、長文に時間を残すことを最優先にしましょう。長文のテーマは社会科学系が多く、政策・環境・国際問題に関する英文への慣れが必要です。
8国際経営学部──英語200点の超英語重視型
2019年に新設された国際経営学部は、英語200点・国語100点の2教科受験。全配点の67%が英語という、中央大学で最も英語の比重が高い学部です。
国際経営学部英語の4大特徴
9国際情報学部──図表読解+発音問題の独自路線
国際情報学部(市ヶ谷田町キャンパス)も2019年新設。英語150点・国語100点の2教科受験で、英語の比重は60%です。
国際情報学部の出題特徴
・配点比率(推定):発音・アクセント7%、語彙・文法13%、図表読解13%、長文53%、会話13%
・文強勢に関する問題が出題される(旧センター試験2009年以前と類似の形式)
・図表読解問題が出題される(旧センター試験の大問4と類似だがより易しい)
・長文は標準レベルで取り組みやすい
・語彙・文法の空所補充は選択肢が長めでやや判断に時間がかかる
国際情報学部は全体的に解きやすい問題が多く、時間的にも余裕があります。高得点勝負になるため、ケアレスミスを極限まで減らすことが合否を分けます。図表読解は共通テストのリーディング対策がそのまま活きるので、共通テスト対策を並行して進めている受験生には相性が良い学部です。
10理工系3学部──全問マーク式・長文特化型の攻略
基幹理工学部・社会理工学部・先進理工学部は同一試験日に同一問題で実施されます(ただし共通テスト併用方式は別日・別問題)。2026年に旧理工学部から再編されたばかりですが、英語の出題傾向は旧理工学部を引き継いでいます。
理工系英語の特徴
・試験時間:80分
・大問6題構成、全問マーク式
・配点比率:長文84%、語彙・文法16%
・長文4題は1つ1つが短めで易しめ(科学・技術・環境・社会問題が中心)
・語彙・文法問題は2題で短時間処理が可能
・他の文系学部に比べて英語の難易度は低い
理工系学部では数学と理科で差がつくため、英語は「足を引っ張らない」ことが第一目標。長文が84%を占めるので、長文読解の精度を上げることに集中しましょう。科学系のテーマに慣れておくと読解スピードが上がります。理科系の英語論文の読み方に通じる面もあるため、大学入学後にも役立つ力が身につきます。
115学部共通選抜──1回の試験で最大6出願のチャンス
5学部共通選抜(旧・6学部共通選抜)は、法学部・経済学部・商学部・文学部・国際経営学部が対象の統一入試。1回の試験で最大6出願が可能で、2出願目以降は検定料が15,000円に減額されるのが大きな魅力です。
5学部共通選抜 英語の出題特徴
・配点比率:語彙・文法37%、長文63%(ただし長文内にも語彙・文法問題が含まれる)
・前半に語彙・文法が約25問(配点55点)──空所補充4択・正誤・文正誤
・後半に長文が約35問(配点95点)──空所補充・内容説明・内容一致・同意語句
・正誤問題が出題されるのが5学部共通選抜の特徴
・出題レベルは学部別選抜よりやや易しめだが、合格ラインが高くなる傾向
5学部共通選抜の活用戦略:滑り止め層の受験者も多いため倍率が高くなりがちですが、1回の受験で複数学部に出願できるのは大きなメリット。学部別選抜と併願すれば合格チャンスが倍増します。共通選抜で「保険」をかけつつ、学部別選抜で本命に挑む二段構えがおすすめです。
12英語外部試験利用方式──英検・TOEFL活用の最適戦略
中央大学の英語外部試験利用方式は、経済学部・商学部・基幹理工学部・社会理工学部・先進理工学部・文学部・総合政策学部・国際経営学部・国際情報学部で実施されます。英語の試験が免除され、英語以外の科目だけで受験できるのが最大の魅力です。
出願期間初日から遡って2年以内のスコアが有効。1回の受験回のスコアのみ有効で、複数回受験した場合の各技能最高点の合算は不可。2027年度からは経済学部と国際経営学部で、英語外部試験のスコアを換算した得点を合否判定に使用する方式に変更されます。つまりスコアが高ければ高いほど有利になるため、英検準1級以上の高スコアを目指す価値があります。
おすすめの外部試験は「英検」:受験機会が多く(S-CBTなら年に複数回)、対策教材が豊富で、CSEスコア2304以上は英検2級合格レベルでクリアできます。ただしスコア換算で有利に立つには準1級レベルのスコアが欲しいところ。高2の段階で英検2級を取得し、高3前半で準1級に挑戦するスケジュールが理想的です。
13全学部共通の語彙・文法対策──中央大英語の「知識基盤」
中央大学の英語は全学部を通じて語彙・文法の知識問題比率が他大学より明らかに高いのが共通特徴です。ここをどれだけ確実に取れるかが合否を分けます。
語彙対策──中央大で頻出の4パターン
文法対策──中央大で頻出の正誤問題4大ポイント
正誤問題は法学部・文学部・総合政策学部・国際経営学部・5学部共通選抜で出題されます。中央大学の正誤問題で特に出題頻度が高いのは、①主語と動詞の一致、②関係詞の用法、③品詞の誤り(名詞と形容詞の取り違え等)、④動詞の語法(自動詞・他動詞の混同、前置詞の誤り等)の4点です。Next Stage / Vintageを1冊完璧にしたうえで、「スーパー講義 正誤問題」(河合出版)で正誤問題に特化した演習を積みましょう。
14月別学習ロードマップ──4月から2月までの完全スケジュール
15教材マトリクス──分野×レベル別の最適参考書MAP
「中央大の英語」(教学社)は必携:学部横断で傾向を分析した教学社の対策書は、中央大受験者にとって最もコストパフォーマンスの高い1冊です。特に複数学部を併願する場合、各学部の出題パターンの違いを効率的に把握できます。
まとめ──中央大学英語は
「学部選びが戦略の第一歩」
中央大学の英語は、学部ごとに
形式・配点・難易度がまったく異なります。
「自分の英語力の特性に合った学部を選ぶ」ことが
合格への最短ルートです。
中央大学が求めているのは、
「確かな知識基盤の上に、読解力と表現力を積み上げた」人材。
学部ごとの特性を理解し、自分の武器を最大限に活かす戦略で
── 2027年2月、合格を勝ち取れ。
