中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年7月18日(土)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.149~

 

HAVANA PASTEL FACADE ✶ MALECON EDITION

📬 原田先生の英語教育ニュースレター

中高英語教師のための授業アイデア&最新情報

2026年7月18日(土)| Vol.149

海風のマレコン通りから、週末の授業だよりをお届けします 🌊

CALLE I ✶ TODAY’S HEADLINE

全国学力テスト結果公表 — 中学英語、初の「4技能フルCBT」で見えた現在地

文部科学省・国立教育政策研究所が7月16日、2026年度「全国学力・学習状況調査」の結果を公表しました。今回の中学校英語は「聞く・読む・書く・話す」の4技能すべてをCBT(MEXCBT)で初実施。結果はIRT(項目反応理論)スコアで示され、4技能の平均IRTスコアは499、バンド別の分布も公開されました。注目は「話すこと」調査で、公開問題の無解答率が約1割程度にとどまった点。「スピーキングは白紙が続出」と言われた数年前からすれば、生徒が「とにかく話してみる」段階には確実に到達しつつあります。次の課題は”発話の中身”。日々の帯活動で「まず口を開く→少し長く話す→理由を足す」の階段を用意していきましょう。

🔗 リシード — 【全国学力テスト】小中の平均正答率を公表、中学英語は4技能CBTを初実施(7/16)

CALLE II ✶ WARM-UP ACTIVITIES

🎯 今日の帯活動アイデア(5分でできる!)
📞 Blind Call(背中合わせ電話ごっこ)

対象:中2〜高校 | 時間:5分 | 準備:不要

① ペアで背中合わせに座る(相手の顔・ジェスチャーが見えない=電話と同じ状態)。

② Aは「電話をかける側」。お題カードや黒板の指令に従い用件を伝える:“Hi! Are you free this Sunday? I have two tickets for…”

③ Bは相づち・聞き返し必須:“Sorry? / You mean… ? / Let me check.” 2分で役割交代。

④ 最後に「一番聞き返しが上手だったペア」を紹介。

💡 ポイント:表情やジェスチャーに頼れないぶん、声の調整・聞き返し表現・確認の英語が本気で必要になります。リスニングの「音だけ処理」の負荷が自然にかかる、電話・面接練習の入り口にも最適です。

🁢 Domino Sentences(ドミノ文つなぎ)

対象:中1〜高校 | 時間:5分 | 準備:黒板のみ

① キューバの路上で大人気の「ドミノ」のように、文をつないでいくゲーム。先生が最初の1文:“Yesterday I ate a big pizza.”

② 次の生徒は直前の文の最後の単語から新しい文を始める:“Pizza is popular in Italy.”

③ さらに次は “Italy has many old cities.” …と列でつないでいく。

④ 5秒以内に言えなければ「パス」1回まで。クラスで何連鎖できたか記録に挑戦!

💡 ポイント:単語しりとり(Word Chain)と違い、文単位でつなぐので語順・時制の処理が毎回発生します。「pizza→Pizza is…」と品詞が変わる瞬間が文法の生きた復習に。

CALLE III ✶ AI TOOLS

🤖 AI × 英語指導 最前線
👩‍🏫 教師向け:Gradeasy — 手書き答案もAIが一次採点

無料で使えるAI採点支援ツール。ルーブリックに沿った採点+個別フィードバック生成に対応し、手書き答案の読み取り(手書き認識)まで扱えるのが特長です。海外では15,000人以上の教員・100以上の学区で利用が広がっています。英作文の「一次チェック→教師が最終判断」という使い方なら、採点時間を大きく圧縮しつつ質を保てます。定期考査後の英作文の山に、まず1クラスぶんだけ試してみる価値ありです。

🔗 Gradeasy 公式サイトはこちら →

🎧 生徒向け:EnglishCall AI — 「画面なし」で鍛える音声特化AI英会話

電話またはブラウザの音声チャットで、AIチューターと「音声だけ」の英会話ができるサービス。テキストが見えない音声のみの練習は、字幕に頼らないリアルタイムの聞く・話す回路を鍛えるのに効果的とされています。24時間いつでも使えて判定は一切なし、初回10分無料。今号の「Blind Call」帯活動の家庭学習版として、「今夜は画面を見ずに3分だけAIと話してみよう」と課すのも面白い使い方です。

🔗 EnglishCall AI 公式サイトはこちら →

CALLE IV ✶ NEWS FLASH

📰 英語教育ニュース FLASH

🇯🇵 JAPAN

生成AI活用の実践型セミナー「AI時代の授業づくりアップデート」8/25 東京・虎ノ門で無料開催

Tooが8月25日、「AI時代の授業づくりアップデートセミナー〜Adobe Express実践ワークショップ〜」を開催します。生成AIの基礎知識から実践事例、体験型ワークショップまでを1日で扱う構成で参加費は無料。探究学習・情報科が主軸ですが、教材ビジュアル作成やプロジェクト型の英語授業への転用ヒントが多く、夏休み中の”仕込み”にちょうどよい研修です。

🔗 リシード — 生成AI活用事例「AI時代の授業づくりアップデートセミナー」8/25(7/16)

🇯🇵 JAPAN

Teach For Japan「教師の日ギャザリング2026」10/4開催 — クラウドファンディングも始動

Teach For Japanが、教育に関わる多様な立場の人が語り合うイベント「教師の日ギャザリング2026」を10月4日に開催すると発表。あわせて7月15日からクラウドファンディングを開始しました。10月5日は世界教師デー(World Teachers’ Day)。「教師の仕事を社会に開く」動きは、英語科の私たちにとっても、教室の外とつながる授業づくりのヒントになります。

🔗 リシード — Teach For Japan「教師の日ギャザリング2026」10/4…クラファンも始動(7/16)

🌍 GLOBAL

「使わせない年齢でも、AIリテラシーは教えられる」— 米国の小学校で広がる”よい習慣づくり”

Education Weekが、ISTELive 26の現場から小学校段階のAIリテラシー教育を報告。AI利用を認めていない学校でも「仕組み・バイアス・データ保護」を教え、教師自身が責任ある使い方をモデルとして見せる実践が紹介されています。中高の英語授業でも同じ発想が使えます——ツールを使わせる前に、教師の使い方を”見せる”ことが最初のAIリテラシー教育です。

🔗 Education Week — Lessons on AI for Elementary Students: ‘Teach Them Good Habits Now’(7月)

CALLE V ✶ LEARNING TOOLS

🛠 超絶使える!英語学習ツール
🎬 ESL Video

YouTube動画にクイズを組み合わせたリスニング教材サイト。レベル別に整理済みで、教師が自作クイズ付き動画教材を作って生徒に共有することも可能。帯のリスニング5分にそのまま使えます。

🔗 eslvideo.com →

🎵 RhymeZone

入力した単語と「韻を踏む語」を一瞬で一覧表示。類義語・関連語・例文検索もでき、英語の詩・ラップ・キャッチコピーづくりの授業で大活躍。音とスペリングの関係に気づかせる教材にも。

🔗 rhymezone.com →

📺 Lingohack(BBC Learning English)

BBCの実際のニュース映像を使った語彙・リスニング教材シリーズ。1本数分で、ニュース映像+キーワード解説+理解問題がセット。「本物のニュース英語」への橋渡しに最適です。

🔗 BBC Lingohack →

🔬 Text Inspector

英文テキストを貼り付けると、CEFRレベル・語彙難易度・文の複雑さを自動分析してくれるツール。自作プリントや入試長文が「生徒のレベルに合っているか」を客観的に確認できます。無料枠あり。

🔗 textinspector.com →

CALLE VI ✶ WORLD CLASSROOM

🇨🇺 世界の教室:キューバ — テレビとモニター制度が支える「みんなで学ぶ英語」

カリブ海の島国キューバでは、冷戦期の第一外国語はロシア語でしたが、1990年代以降は英語へ大きく舵を切りました。象徴的なのが、高等教育省が打ち出した「英語力を大学卒業要件にする」という政策。移行期間を経て、現在は非英語専攻の学生にもCEFR B1相当の英語力が求められています。教員不足という厳しい現実に対して、キューバが選んだのは「テレビの教育放送(テレクラス)で全国に授業を届ける」「教員は教育大学の5年制課程でじっくり養成する」という、限られた資源を全員で分かち合う方法でした。さらに教室では、理解の早い生徒が仲間の学習を支える「モニトール(監督生)」の伝統が息づいています。潤沢な教材がなくても、「人」が最大の学習資源になる——キューバの教室はそれを体現しています。

🔑 明日から使えるテクニック:English Monitor(週替わり英語モニター)

キューバのモニトール制度を帯活動に応用。週替わりで2名の「English Monitor」を任命し、①帯活動の号令とタイマー管理、②前回の重要表現を冒頭30秒でリキャップ、③ペア活動中の”困っている人”のヘルプ、を英語で担当してもらいます。「教える側に回る」経験は最強の定着装置。成績上位者だけでなく全員に順番が回るようにするのがコツです。

CALLE VII ✶ TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS

“Agency is not simply an individual character trait or activity, but a contextually enacted way of being in the world.”

「主体性とは、単なる個人の性格特性や行動ではない。それは、置かれた文脈の中で発揮される『世界との関わり方』そのものである。」

— Leo van Lier(レオ・ヴァン・リアー/応用言語学者・生態学的言語教育論)

生徒の主体性は「性格」ではなく「環境」が引き出すもの。モニター制度のように、主体性を発揮できる”役割”を教室にデザインすることが教師の仕事です。

CALLE VIII ✶ SATURDAY MALECON

🌊 Saturday Malecón — 防波堤に腰かけて、今週をふり返る

ハバナのマレコン通りは、8kmつづく海沿いの防波堤。夕方になると人々が腰かけて、海を眺めながら一週間を語り合います。土曜の夜、3つの問いで今週の授業を眺めてみませんか。

OLA(波) — 今週、教室に打ち寄せた一番大きな波は何でしたか?(うまくいったこと・予想外だったこと)

MURO(防波堤) — その波からあなたや生徒を守ってくれた”堤防”は?(準備・習慣・同僚の支え)

HORIZONTE(水平線) — 来週、水平線の先に見ておきたい景色は?(1つだけ選ぶ来週の重点)

CALLE IX ✶ ONE-MINUTE TIP

💡 今日の1分ティップス:Text-Off Listening

教科書のリスニング音声、つい本文やスクリプトを開いたまま聞かせていませんか? 週に1回は「教科書を閉じて、音だけ」で聞かせてみましょう。文字が見えると脳は「読むモード」に切り替わり、耳の処理が育ちにくくなります。手順は簡単:①閉本で1回聞く→②聞き取れた語をペアで共有→③もう1回聞く→④最後に本文を開いて答え合わせ。「見ないで聞く→確認する」の順番にするだけで、同じ教材のリスニング負荷がぐっと本物に近づきます。

📎 今号の参考リンクまとめ

📰 ニュース記事

リシード — 【全国学力テスト】小中の平均正答率を公表、中学英語は4技能CBTを初実施

リシード — 生成AI活用事例「AI時代の授業づくりアップデートセミナー」8/25

リシード — Teach For Japan「教師の日ギャザリング2026」10/4…クラファンも始動

Education Week — Lessons on AI for Elementary Students

🛠 ツール・サービス

Gradeasy — 手書き対応AI採点支援(教師向け)

EnglishCall AI — 音声特化AI英会話(生徒向け)

ESL Video — 動画×クイズのリスニング教材

RhymeZone — 韻・類語・例文検索

BBC Lingohack — ニュース映像で語彙学習

Text Inspector — 英文のCEFRレベル分析

📬 原田先生のニュースレター Vol.149 — Havana Pastel Facade号

haradaeigo.com

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このニュースレターが役に立ったら、ぜひ同僚の先生にも海風にのせて伝えてください 🌊 ¡Gracias!(ありがとう!)よい週末を!

 

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