やさしい英語で多読!【音声つき】

【やさしい英文de多読!】<4> Surprising Trivia About the Rainy Season ~英文を楽しく&音声つきで読もう!~

原田英語マン
原田英語マン
このコーナーは、やさしい英文(CEFR-A2レベル~)で楽しく飽きずに多読できる仕掛けになっています。英語をたくさん読むことは、大学入試はもちろん、英語力アップに欠かせません。特に大学入学共通テストでは長文が多く出題され、速く正確に読む力が重要になります。そこで、1日3~5分で読める英語コンテンツを配信します!学校の行き帰りの短時間で、無理なく英語に触れられます。音声付きなのでリスニング力も鍛えられますよ。内容は、楽しい話題から大学入試によく出るテーマまで幅広くカバー。興味を持ちやすく、自然と英語に慣れていける仕組みです。毎日の積み重ねで、読むスピードも理解力もアップ!気軽に続けて、英語の力を伸ばしましょう!!

Surprising Trivia About the Rainy Season

Did you know there are many surprising facts about Japan’s rainy season, called “tsuyu”? Here are some fun points!

★ Some people think snails love the rain. But actually, snails do not like heavy rain. If rain hits their shell for too long, they get cold and stop moving. That is why you often find snails hiding under leaves.

★ The name “tsuyu” (rainy season) is interesting. Many think it comes from “ume” (plum), because plums ripen in this season. But there is a different idea! Some say it comes from a Chinese word meaning “moldy rain,” because there is so much humidity and mold can grow easily.

★ Hydrangea flowers are a symbol of the rainy season. Their color changes depending on the soil. If the soil is sour (acidic), the flowers turn blue. If it is sweet (alkaline), they turn pink. So, a hydrangea garden is like a big soil test!

★ In Japan, some areas do not have a rainy season. Hokkaido is too far north for the rainy front to reach. Ogasawara islands are too far south, so the rainy front passes by quickly. They are very different places, but both skip tsuyu.

★ The “teru teru bozu” is a little doll for wishing sunny days. Its origin is from China, where people made a doll of a girl to stop the rain. In Japan, it changed to a monk doll.

<音読用音声>


<Important Words>

★ rainy season : time when it rains a lot

★ shell : hard cover of an animal (like a snail)

★ humidity : wetness in the air

★ soil : earth; ground for plants

★ acidic : sour (not sweet), like lemon

★ alkaline : opposite of acidic; not sour

★ wish : hope or want for something

★ origin : where something started

 

画像が生成されました

<日本語訳>

梅雨に関する意外なトリビア

日本の梅雨について、面白い事実がたくさんあるのを知っていますか?ここでいくつか紹介します!

★ カタツムリは雨が好きだと思う人も多いですが、実は大雨は苦手です。長い間雨が殻に当たると体が冷えて動けなくなります。そのため、カタツムリは葉っぱの裏に隠れることが多いのです。

★ 「梅雨」という名前の由来も面白いです。多くの人は梅の実が熟す時期だからだと思いますが、別の説もあります。中国語の「カビの雨(黴雨)」が語源で、湿気が多くカビが生えやすいからだと言われています。

★ 紫陽花は梅雨のシンボルです。紫陽花の色は土で変わります。土が酸性だと青、アルカリ性だとピンクになります。つまり、紫陽花畑は大きな土壌検査キットのようです。

★ 日本には梅雨がない地域もあります。北海道は梅雨前線が北まで届かず、小笠原諸島は南すぎて前線が早く通り過ぎてしまいます。場所は正反対ですが、どちらも梅雨がありません。

★ てるてる坊主は晴れを願う人形です。元々は中国で雨を止める女の子の人形が始まりでしたが、日本ではお坊さんの人形に変わりました。

【原田英語コラム】「梅雨」だけじゃない!世界のびっくり雨季トリビア

梅雨は日本独特の現象のように思えますが、実は世界各地にも意外で面白い雨季の現象や習慣がたくさんあります。

例えばインドのモンスーン期には、「魚の雨」が降ることが話題になります。これは竜巻や強い風が水中の魚を巻き上げ、空から街中に降らせるという不思議な自然現象。人々は「魚がタダで手に入った!」と喜び、地域のニュースにもよく取り上げられています。

アフリカのタンザニアでは、3月中旬から5月にかけての「マシカ」と呼ばれる雨季に、地中から羽アリが一斉に現れます。人々はこの羽アリを集め、揚げたり炒ったりして食べるのが恒例行事。タンパク質やミネラルが豊富で、特に子供たちにはスナック菓子感覚で大人気です。

東南アジアのタイやカンボジアでは、雨季になると特にスパイシーな料理が好まれます。湿度が高く食欲が落ちやすいため、辛味で食欲増進を狙うのだとか。特にカンボジアの屋台で売られる辛いパパイヤサラダ「ボック・ラホン」は雨の日でも行列ができるほど人気で、激しい雨を気にせず美味しいものを求める人で賑わっています。

一方、欧米には梅雨のような長い雨季はありませんが、雨が多い地域ならではの面白い楽しみ方があります。イギリスでは雨の日に「ウェリー投げ」と呼ばれる、ゴム製の長靴をどれだけ遠くまで飛ばせるか競うイベントがあります。フィンランドでは「泥んこサッカー」があり、泥だらけの沼地でサッカーを楽しむユニークな競技が世界選手権になるほどの人気です。

世界中の人々が工夫を凝らしながら、雨季を楽しんでいる様子が伝わってきます。日本の梅雨も、こうした世界の雨季トリビアを知れば、ちょっと違った楽しみ方が見つかるかもしれませんね。