TED-Ed✓ 視聴済5:04📝 1枚ノート術:動画1本の中身を紙1枚にまとめる
観ている間は書かない。観たあと、紙1枚で話の流れが見える
30秒でわかる
- できるようになること
- 動画1本の「話の流れ」を、紙1枚に3〜5コマで書けるようになります。あとで見返すと、内容と表現がすぐ思い出せます。
- 入試ではここに効く
- 話を区切って一言で名前をつける作業は、長文の段落ごとの要旨をつかむ練習そのものです。共通テストのリーディング・リスニングの「話の流れを追う」問題や、二次・私大の要約問題の下準備になります。
- こんな人に
- メモを取ると話が頭に入らない人、ノートを見返さない人に。
今日やること15分
TED-Ed✓ 視聴済5:04約5分で話の切れ目が分かりやすく、はじめての1枚ノートに向いています。
▶ この動画でミッションやってみた例:原田英語の1枚ノート
架空の動画「眠りと記憶」を観たつもりで書いた見本です(実在の動画の内容ではありません)。形だけまねしてください。
| 場所 | 書いたこと |
|---|---|
| 上段:題名・日付 | 眠りと記憶の話/10月1日 |
| 上段:観る前の予想 | 「寝ないと覚えられない」話? 予想した語:sleep, memory, brain |
| 上段の右:1文で言うと | 眠っている間に、脳は覚えたことを整理しているらしい |
| 中段:話の流れ(4コマ) | ①徹夜の失敗談 → ②眠る間の脳 → ③実験の紹介 → ④だから寝よう |
| 下段の左:使える表現 | it turns out that ~ / play a role in ~ / in other words |
| 下段の右:英語で書く | The talk is about why sleep helps us remember. In short, we should sleep enough before a test. |
- 観ている間はペンを置いた
- 観たあと3分で4コマが書けた
- 1枚なので、翌日10秒で見返せる
- 聞こえた英語を必死に書いた
- 気づくと話がどこまで進んだか分からない
- 文字でいっぱいで、見返す気にならない
「実験で確かめる」「だから寝よう」のように短く。長く書きたくなったら、それは流れではなく要約になっています。要約は下段の右でやります。
よくあるつまずき
観ている最中に、どうしてもメモしたくなります。
話をどこで区切ればいいか分かりません。
コマの名前に正解はありますか?
1枚に収まりません。
時間がない日はどうすれば?
もっとくわしく
気になる所だけ開けばOK。
なぜ「観ている間は書かない」のか初級
聞こえた英語を必死にメモする。気づくと手元は文字だらけ、でも中身は頭に入っていない。よくある光景です。書くことに集中すると、聞くことがおろそかになります。そして書いたメモは、あとで読み返す気になりません。
だから、観ている間は書かない。止めずに最後まで観て、全体が見えてから流れを3〜5コマに切ります。こうしてできるのが、話の設計図です。
- 2回目に聞くとき、「いまどの場面か」が分かる
- 声に出してまねする30秒の区間を選びやすい
- 自分が話す・書くときの「型」になる
このノートは、サイトの基本「ミッション(5ステップ)」をそのまま紙にしたものです。上段=①観る前に予想、中段=②日本語字幕で観たあとの流れ、下段の左=③使える表現を3つ、下段の右=⑤英語で1〜3文。④声に出してまねる区間も、中段を見て選べます。ミッションは入試コース30日から毎日できます。
1枚ノートのレイアウト:どこに・何を・いつ初級
| 場所 | 書くこと | いつ書く |
|---|---|---|
| 上段 | 題名・話し手・日付・観る前の予想と予想した単語 | 観る前(1分) |
| 上段の右 | この話を1文で言うと?(日本語でOK) | 観た直後 |
| 中段 | 話の流れを3〜5コマ。横に並べて、各コマ一言 | 観た直後(3分) |
| 下段の左 | 使える表現を3つ(多くても5つ。英語+意味) | 英語字幕で観ながら(動画の長さ) |
| 下段の右 | 英語で1〜3文(要約か、自分の意見) | 最後(5分) |
紙はA4のコピー用紙でもノートの見開きでもOK。大事なのは1本につき1枚に収めることです。
- 上段を書く(観る前)1分
題名と話し手を見て、内容と出てきそうな単語を予想します。外れてOK。予想とのズレがいちばん記憶に残ります。
- 観る(書かない)動画の長さ
日本語字幕(なければ英語字幕)で最後まで。止めません。
- 中段を書く3分
流れを3〜5コマに分けて一言ずつ。自分の言葉で名前をつけます。
- 下段を書く(英語字幕で観たあと)動画の長さ+5分
英語字幕でもう一度観て、左に表現を3つ。最後に右へ、英語で1〜3文の要約か意見を書きます。
話の区切り方:迷ったときの5コマ中級
- 始まり:何で始めたか(質問・体験談・意外な事実・笑い)
- 問題:話し手は何を「問題」と言っているか
- 答え:それに対する主張・アイデアは何か
- 理由:研究・データ・具体例・実演のどれで支えているか
- 最後のひとこと:聞き手に何をしてほしいか、どう締めたか
全部の話が5コマに収まるわけではありません。物語の話なら出来事の順に3コマ、仕組みの説明なら「問い→仕組み→まとめ」の3コマが自然です。コマ数を無理に合わせないでください。
1枚ノートを長い動画に広げる2本(約10分・約19分)
TED✓ 視聴済9:59人が耳を傾ける「声の出し方」入門
TED✓ 視聴済18:35人を動かすリーダーは「なぜ」から始める
最初は約5分の動画で慣れて、それから約10分、約19分と伸ばします。長い動画ほど、コマ数は5に近づきます。
長文を読んだら、段落ごとに10字以内の見出しをつけてみてください。動画でやっているのと同じ作業です。見出しが並ぶと、筆者の主張がどこにあるかが見えて、内容一致問題や要約で迷いにくくなります。
コーネル式など、ほかのノート術との関係中級
有名なノート術にコーネル式があります。ページを「左の細い列(キーワードや質問)」「右の広い列(ノート本文)」「下の欄(要約)」に分ける方法で、講義ノート向けに考えられたものとして広く知られています。1枚ノートは、これとよく似た考え方です。
| 方法 | 特徴 | 1枚ノートとの関係 |
|---|---|---|
| コーネル式 | 手がかり・ノート・要約の3つに分ける | 上段の予想=手がかり/中段と下段の左=ノート/下段の右=要約欄 |
| 箇条書き(アウトライン) | 見出しと箇条書きで階層をつける | 各コマの下に理由を1〜2行ぶら下げたいときに |
| マインドマップ | 中心から放射状に広げる | 「1文で言うと」を中心に、コマを枝にする |
| スケッチノート | 絵や図を混ぜる | 各コマに小さな絵をそえると場面を思い出しやすい |
コーネル式を使っている人は、そのままでOKです。1枚ノートの特徴は、書く順番が練習の順番と同じこと。観る前に上段、観たあとに中段、2回目に下段。ノートが、そのまま勉強の手順になります。
手書きとデジタル、どっちがいい?中級
「手書きのほうが記憶に残る」と聞いたことがあるかもしれません。手書きのほうが理解が深まったと報告する研究がある一方で、確かめ直した研究では差が小さかったという報告もあり、結論は出ていません。どちらが絶対に上とは言えない、が今の正直な答えです。
- 中段の流れ:配置を自由にできる
- 1文で言うと:手で書くと考えが整理される
- 紙とペンがあればすぐ始められる
- 表現:フレーズ帳に入れればCSVやAnkiに書き出せる
- 検索:あとで語やテーマで探せる
- 外出先:スマホだけで復習できる
おすすめは役割分担です。流れは手書き、表現はデジタル(フレーズ帳)。手書きの1枚はスマホで写真に撮っておけば、見返すのも簡単です。
上級:話し方の工夫を余白に足す上級
話し方まで学びたい人は、中段の下の余白に、次の観点から2〜3個だけ選んで1行ずつ書きます。全部埋める必要はありません。
- 始まり:最初の30秒に何を置いたか
- 言いたいこと:1文で言うと?
- 組み立て:どんな順番で話したか
- 根拠:何で支えていたか
- 声:速さ・間・強弱
- 体:身ぶり・視線・立ち位置
- 見せ方:スライドや小道具
- 締め:行動のすすめ・最初に戻る・問いを残す
くわしくはプレゼンの視点で観る方法へ。話の運び方の型は、自分のスピーチや英作文の材料になります。
慣れてくると、頭の中で流れが作れるようになります。そうなったら、書くのは「1文で言うと」と表現だけの省略版で構いません。忙しい日に短い版でミッションをするときも、この省略版が使えます。