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Mr. Miacca

ミアッカさん
★★★☆☆4分639語朗読 Joy Chan原文そのまま一致率 93.2%

悪い子になると、つい通りの角を曲がってしまうトミー。でも、そこにはこわいミアッカさんが待っていて……。トミーのとんちが光ります。

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ミアッカさんの場面のイメージ

Tommy Grimes was sometimes a good boy, and sometimes a bad boy; and when he was a bad boy, he was a very bad boy.トミー・グライムズは、いい子のときもあれば、悪い子のときもありました。そして悪い子のときは、とっても悪い子でした。 Now his mother used to say to him: “Tommy, Tommy, be a good boy, and don't go out of the street, or else Mr. Miacca will take you.”おかあさんはいつもトミーに言っていました。「トミー、トミー、いい子にしていなさい。この通りから出てはいけませんよ。でないと、ミアッカさんにつれていかれますよ。」 But still when he was a bad boy he would go out of the street; and one day, sure enough, he had scarcely got round the corner, when Mr. Miacca did catch him and popped him into a bag upside down, and took him off to his house.それでもトミーは、悪い子のときには通りから出ていってしまいました。そしてある日、思ったとおり、角を曲がったとたんにミアッカさんにつかまって、さかさまにふくろへぽいと入れられ、ミアッカさんの家へつれていかれてしまいました。

When Mr. Miacca got Tommy inside, he pulled him out of the bag and set him down, and felt his arms and legs.家に入ると、ミアッカさんはトミーをふくろから出して下におろし、うでや足をさわってみました。 “You're rather tough,” says he; “but you're all I've got for supper, and you'll not taste bad boiled.「ちょっとかたいな」とミアッカさんは言いました。「でも、夕食はおまえしかないし、ゆでればまずくはないだろう。 But body o' me, I've forgot the herbs, and it's bitter you'll taste without herbs.おっと、しまった、ハーブをわすれた。ハーブがなければ、にがい味になってしまう。 Sally!サリー! Here, I say, Sally!” and he called Mrs. Miacca.おーい、サリー!」と、ミアッカさんはおくさんをよびました。

So Mrs. Miacca came out of another room and said: “What d'ye want, my dear?”するとミアッカおくさんがとなりのへやから出てきて言いました。「なんの用? あなた。」

“Oh, here's a little boy for supper,” said Mr. Miacca, “and I've forgot the herbs.「ほら、夕食にする小さな男の子だよ」とミアッカさんは言いました。「それなのに、ハーブをわすれてしまってね。 Mind him, will ye, while I go for them.”とってくるあいだ、この子を見ていてくれないか。」

“All right, my love,” says Mrs. Miacca, and off he goes.「いいわよ、あなた」とミアッカおくさんが言うと、ミアッカさんは出かけていきました。

Then Tommy Grimes said to Mrs. Miacca: “Does Mr. Miacca always have little boys for supper?”するとトミー・グライムズはミアッカおくさんに言いました。「ミアッカさんは、いつも夕食に小さな男の子を食べるの?」

“Mostly, my dear,” said Mrs. Miacca, “if little boys are bad enough, and get in his way.”「たいていはね、ぼうや」とミアッカおくさんは言いました。「小さな男の子がとっても悪い子で、あの人の通り道にいたらね。」

“And don't you have anything else but boy-meat?「男の子のお肉のほかに、何も食べないの? No pudding?” asked Tommy.プディングは?」とトミーはききました。

“Ah, I loves pudding,” says Mrs. Miacca.「ああ、あたしはプディングが大すきさ」とミアッカおくさんは言います。 “But it's not often the likes of me gets pudding.”「でも、あたしみたいな者には、めったにプディングなんか食べられないのよ。」

“Why, my mother is making a pudding this very day,” said Tommy Grimes, “and I am sure she'd give you some, if I ask her.「あのね、ちょうど今日、ぼくのおかあさんがプディングを作っているよ」とトミー・グライムズは言いました。「ぼくがたのめば、きっと分けてくれると思うな。 Shall I run and get some?”ひとっ走りして、もらってこようか?」

“Now, that's a thoughtful boy,” said Mrs. Miacca, “only don't be long and be sure to be back for supper.”「まあ、よく気のきく子だこと」とミアッカおくさんは言いました。「でも、ぐずぐずしないで、夕食までにはかならずもどってくるのよ。」

So off Tommy pelters, and right glad he was to get off so cheap; and for many a long day he was as good as good could be, and never went round the corner of the street.そこでトミーはいちもくさんにかけだしました。こんなにうまくにげられて、ほんとうにうれしかったのです。それからずいぶん長いあいだ、トミーはとびきりのいい子で、一度も通りの角を曲がりませんでした。 But he couldn't always be good; and one day he went round the corner, and as luck would have it, he hadn't scarcely got round it when Mr. Miacca grabbed him up, popped him in his bag, and took him home.けれども、いつまでもいい子ではいられませんでした。ある日、トミーは角を曲がってしまいました。運の悪いことに、曲がったとたん、ミアッカさんにつかまって、ふくろにぽいと入れられ、家へつれていかれました。

When he got him there, Mr. Miacca dropped him out; and when he saw him, he said: “Ah, you're the youngster what served me and my missus that shabby trick, leaving us without any supper.家につくと、ミアッカさんはトミーをふくろからおとしました。そしてトミーの顔を見ると言いました。「ああ、おまえは、わしとかみさんにひどいいたずらをして、夕食ぬきにしたちびすけだな。 Well, you shan't do it again.よし、もう二度とそんなことはさせないぞ。 I'll watch over you myself.こんどは、わしが自分で見はってやる。 Here, get under the sofa, and I'll set on it and watch the pot boil for you.”ほら、ソファーの下に入れ。わしがその上にすわって、おまえのためになべがにたつのを見はっていてやる。」

So poor Tommy Grimes had to creep under the sofa, and Mr. Miacca sat on it and waited for the pot to boil.そこでかわいそうなトミー・グライムズはソファーの下にもぐりこみ、ミアッカさんはその上にすわって、なべがにたつのを待ちました。 And they waited, and they waited, but still the pot didn't boil, till at last Mr. Miacca got tired of waiting, and he said: “Here, you under there, I'm not going to wait any longer; put out your leg, and I'll stop your giving us the slip.”待って、待って、待ちましたが、なべはなかなかにたちません。とうとうミアッカさんは待ちくたびれて言いました。「おい、下にいるおまえ、もうこれ以上は待たないぞ。足を出せ。にげられないようにしてやる。」

So Tommy put out a leg, and Mr. Miacca got a chopper, and chopped it off, and pops it in the pot.そこでトミーが足を一本出すと、ミアッカさんはなたを持ってきて、その足を切りとり、なべにぽいと入れました。

Suddenly he calls out: “Sally, my dear, Sally!” and nobody answered.とつぜんミアッカさんはよびました。「サリー、おまえ、サリー!」でも、だれも返事をしません。 So he went into the next room to look out for Mrs. Miacca, and while he was there, Tommy crept out from under the sofa and ran out of the door.そこでミアッカさんがおくさんをさがしにとなりのへやへ行くと、そのすきに、トミーはソファーの下からはいだして、戸口から走ってにげました。 For it was a leg of the sofa that he had put out.じつは、トミーが出したのは、ソファーの足だったのです。

So Tommy Grimes ran home, and he never went round the corner again till he was old enough to go alone.こうしてトミー・グライムズは走って家に帰り、ひとりで出歩ける年になるまで、二度と角を曲がりませんでした。

さいごまで よめたね!

「よめた!」をおすと、スタンプがもらえて おはなしの森 に木や動物がふえるよ。

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おうちの方・大人の学習者へ
「角を曲がってはいけません」という、しつけのための昔話です。こわいけれど、トミーがとんちでにげきる結末にほっとします。オチのソファーの足で、いっしょにわらってください。

出典台帳 — このページの「本物」の証明

英文
原文そのまま(1語も書きかえていません)。Project Gutenberg 電子書籍 #7439(Joseph Jacobs、1890年の本)
挿絵
この本(底本)には挿絵がありません。ページの絵は、場面をイメージして AI(Codex)で描いたものです(本の挿絵ではありません)。
朗読
Joy Chan(LibriVox のボランティア。English Fairy Tales「30 - Mr. Miacca 」)。録音はパブリックドメインで、元のファイルをそのまま使っています(音質を落とす加工なし)。
照合
朗読を音声認識(Whisper)で文字起こしし、原文と1語ずつ照らし合わせました。一致率 93.2%
文が光るタイミングはこの照合で決めています。
和訳
和訳はAIと人が作成。AIは3重チェック。人の目でも順次確認しています。英文には一切手を入れていません。