
無限城編は『鬼滅の刃』のクライマックスを飾る壮絶な戦いの舞台。そこで紡がれた数々の名言は、キャラクターたちの覚悟と想いが凝縮された珠玉の言葉たちです。今回は特に反響が大きかった50の名言を、英訳と共にお届けします!
竈門炭治郎の言葉
炭治郎の言葉には、優しさと同時に揺るぎない正義感が宿っています。無惨との最終決戦で放たれた言葉の数々は、まさに鬼殺隊の精神を体現したものでした。
日本語 | 英訳 | 場面・解説 |
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「強い者は弱い者を助け守る……これが自然の摂理だ」 | “The strong protect and help the weak… that’s the natural order of things.” | 無惨に対し、鬼殺隊の理念を説いた言葉 |
「今からお前の頸を斬る」 | “From now, I’m going to cut off your neck.” | 無惨に立ち向かう決意を示した宣言 |
「無惨お前は存在してはいけない生き物だ」 | “You are an abomination that should not exist.” | 無惨に向けた強烈な非難 |
「目を潰されても匂いで見る」 | “Even if I lose my sight, I’ll see with my sense of smell.” | 片目を失いながらも戦い続ける覚悟 |
「世界は間もなく平和になる…でも代償が大きすぎる」 | “The world will soon be at peace… but the price is far too high.” | 戦いの後、犠牲の重さを嘆いた言葉 |
我妻善逸の成長と友情
臆病者だった善逸が見せた勇気と、仲間への深い想い。特に自ら編み出した「漆ノ型」を披露する場面は、彼の成長の集大成でした。
日本語 | 英訳 | 場面・解説 |
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「これは俺の型だよ俺が考えた俺だけの型」 | “This is my own form–the one I created myself.” | 獪岳を前に、自ら編み出した「漆ノ型」を披露 |
「炭治郎、絶対に生きて帰って禰豆子ちゃんと会うんだぞ」 | “Tanjiro, you must survive and go back to meet Nezuko.” | 無惨戦の前に友を励ました言葉 |
「もし俺が死んだら禰豆子ちゃんに想いを伝えてくれ」 | “If I die, please tell Nezuko how I feel about her.” | 自分の死を覚悟しつつ友に託したお願い |
「炭治郎やめてくれ!!戻って来い!!」 | “Tanjiro, stop! Come back to us!” | 無惨の血で鬼化した炭治郎を止めようとする叫び |
嘴平伊之助の怒りと優しさ
猪突猛進の伊之助が見せた、母への想いと仲間への深い愛情。彼の言葉には、粗野な外見からは想像できない繊細な心が表れています。
日本語 | 英訳 | 場面・解説 |
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「あいつは俺の母ちゃんを馬鹿にしやがった…地獄を作ってやる」 | “He insulted my mother… I’ll create hell for him.” | 童磨が母親を貶したことに激怒し、復讐を誓う |
「無惨!奪った手足と命を全部返せ!!」 | “Muzan! Give back every limb and life you stole!!” | 無惨へ向けた怒りの叫び |
「炭治郎を斬れない…俺にはできねぇ」 | “I can’t cut Tanjiro… I just can’t do it.” | 鬼化した炭治郎に刃を振るえず苦悩する |
「頼む炭治郎…俺たちの優しい炭治郎に戻ってくれ」 | “Please, Tanjiro… come back to the kind Tanjiro we know.” | 友を取り戻したい一心で涙ながらに叫ぶ |
栗花落カナヲの決意
静かな怒りと深い愛情。カナヲの言葉には、姉たちへの想いと、炭治郎への特別な感情が込められています。
日本語 | 英訳 | 場面・解説 |
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「泣いているの?誰のために生まれてきたの?」 | “Are you crying? For whom were you born?” | 童磨の偽りの涙を見抜き、存在意義を問い詰める |
「地獄に落ちてよ、早く」 | “Go to hell, quickly.” | 姉を殺した童磨に対する怒りと憎しみ |
「何も感じないあなたなんて大嫌い」 | “I hate you–someone who feels nothing.” | 童磨の空虚さを断罪する |
「目が見えなくなってもいい…この一撃に全てをかける」 | “I don’t care if I lose my eyesight… I’ll stake everything on this strike.” | 最後の技「終の型・彼岸朱眼」を放つ決意 |
「炭治郎お願い…帰ってきて」 | “Tanjiro, please… come back to us.” | 鬼化した炭治郎に向けた悲痛な懇願 |
胡蝶しのぶの覚悟
常に笑顔を絶やさなかった蟲柱が最期に見せた本音。姉への想いと、長年抱えてきた怒りが爆発します。
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「この羽織に見覚えはないか」 | “Do you recognize this haori?” | 姉を殺した童磨を挑発するため見せた羽織 |
「できるできないじゃない やらなきゃならないことがある」 | “It’s not about whether I can or can’t. There’s something I must do.” | 自分の身を犠牲にしてでも童磨を倒す決意 |
「ずっとずーーっと怒ってますよ」 | “I’ve been angry… for a long, long time.” | 表面的には穏やかな彼女の内に秘めた怒り |
「なんで毒効かないのよこの馬鹿野郎」 | “Why doesn’t the poison work on you, you bastard?!” | 童磨に毒が効かず思わず口が悪くなる珍しいシーン |
「さっさとくたばれこのクソ野郎」 | “Hurry up and die already, you piece of trash.” | 死後の世界で童磨に吐き捨てた本音 |
冨岡義勇の静かな闘志
寡黙な水柱が見せた、仲間への想いと守る覚悟。彼の言葉は少ないながらも、その一つ一つに重みがあります。
日本語 | 英訳 | 場面・解説 |
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「鬼に名乗るような名は持ち合わせていない」 | “I don’t have a name worth telling a demon.” | 猗窩座に名前を尋ねられ淡々と返した返答 |
「よくも遠くまで飛ばしてくれたな上弦の参」 | “Thanks for sending me flying so far, Upper Rank Three.” | 猗窩座に吹き飛ばされた後、冷静に戻ってくる |
「炭治郎を殺したければまず俺を倒せ」 | “If you want to kill Tanjiro, you’ll have to defeat me first.” | 友を守ろうとする固い決意 |
「託されたものを後に繋ぐ」 | “We must carry on what has been entrusted to us.” | 共に戦った者たちの想いを受け継ぐと誓う |
「また守れなかった」 | “I couldn’t protect them… again.” | 無限城戦後の悔恨 |
「頼むこのまま死んでくれ…」 | “Please, just die like this…” | 鬼化した炭治郎に向けた苦渋の祈り |
不死川実弥の不器用な愛
風柱の荒々しい言葉の裏に隠された、弟への深い愛情。彼の本当の優しさが明らかになる感動的な場面の数々。
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「テメェは本当にどうしようもねぇ弟だぜぇ」 | “You’re such a hopeless little brother.” | 瀕死の玄弥に向けた、不器用な愛情 |
「上弦だゴラァ!! 消えてなくなるまで斬ってやるァ!!」 | “Upper Rank? I’ll slash you until you’re gone!” | 黒死牟に向けた激しい挑戦 |
「頼む神様 弟を連れて行かないでくれ」 | “Please, God, don’t take my brother away.” | 無神論者の彼が弟の命を乞う感動的な場面 |
「富岡ぁぁ!!受けろォ!!」 | “Giyu!! Take this!!” | 日輪刀を赫くするため義勇に協力を求める叫び |
「悪かったないろいろ 元気でなぁ」 | “Sorry for everything… live well.” | 禰豆子に謝罪し別れを告げる |
悲鳴嶼行冥の慈愛
最強の柱として、そして子供たちを愛する優しい心を持つ岩柱。彼の言葉には深い慈愛と責任感が込められています。
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「これ以上柱が欠ければ鬼殺隊が危うい…」 | “If we lose any more pillars, the Demon Slayer Corps will be in jeopardy…” | 上弦討伐後、柱の重要性を語る |
「不死川行かねばならぬ 顔を上げろ 無惨を倒すまで終わりではない」 | “Sanemi, we must go. Raise your head. It’s not over until Muzan is defeated.” | 黒死牟戦後、仲間を奮い立たせる言葉 |
「脳と心臓が多数ある!! 信じ難し! 無惨この男!」 | “He has multiple brains and hearts! Unbelievable! Muzan is monstrous!” | 無惨の特異な身体構造に驚愕 |
伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の純愛
蛇柱と恋柱が交わした、命がけの戦いの中で芽生えた純粋な愛。二人の最期の会話は、多くの読者の涙を誘いました。
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「甘露寺 相手の能力がわからないうちはよく見て冷静に行こう」 | “Mitsuri, until we know the enemy’s ability, watch carefully and stay calm.” | 鳴女の血鬼術に対する慎重な指示 |
「甘露寺に近づくな 塵共」 | “Don’t go near Mitsuri, you filth.” | 恋柱を守ろうとする厳しい一言 |
「お前の介抱など必要ない。俺には鏑丸が付いてる」 | “I don’t need your help; Kaburamaru is with me.” | 片腕でも蛇と共に戦う覚悟 |
「今度は必ず君に好きだと伝える」 | “Next time, I will definitely tell you I love you.” | 甘露寺への想いを告白しようとする決意 |
「絶対に君を幸せにする 今度こそ死なせない 必ず守る」 | “I’ll definitely make you happy. I won’t let you die this time. I will protect you.” | 来世での約束を誓う |
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「はっ…恥ずかしいわ恥ずかしいわ!!ちょっと焦っちゃった」 | “Ah… how embarrassing!! I got flustered and overdid it.” | 無限城で鳴女に翻弄され、伊黒に助けられた際の照れ隠し |
「やめなさいよーーーーー!!」 | “Stop it now!!” | 無惨の攻撃から炭治郎を救うため天井を突き破って登場 |
「もういい加減にしてよぉ!!馬鹿ァ!!」 | “Enough already!! You idiot!!” | 無惨への怒りを爆発させ、左手の触手を素手で引きちぎる |
「体が全然痛くないや…もうすぐ私死ぬみたい…」 | “My body doesn’t hurt at all… I guess I’m going to die soon.” | 致命傷を負いながらも穏やかに悟る言葉 |
「わあん嬉しいよぉ 私…伊黒さんが好き」 | “Waa… I’m so happy. I… I like you, Iguro.” | 伊黒に愛を告げた感動的な告白 |
「生まれ変われたらまた人間に生まれ変われたら 私のことお嫁さんにしてくれる?」 | “If we’re reborn as humans again, will you marry me?” | 最期に交わした来世の約束 |
時透無一郎の誇り
天才剣士として、最年少の柱として、そして一人の少年として。無一郎が最期まで貫いた誇りと仲間への想い。
日本語 | 英訳 | 場面・解説 |
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「もし仮に末裔であったとしても何百年も経ってたらお前の血も細胞も俺の中にはひとかけらも残ってないよ」 | “Even if I were your descendant, after hundreds of years there wouldn’t be a trace of your blood or cells in me.” | 黒死牟に「子孫だ」と告げられた際の反論 |
「死なせない 貴方はまだ両腕で刀を振れる・・・!!」 | “I won’t let you die. You still have both arms to wield your sword…!!” | 重傷でも仲間を守ろうとする強い意志 |
まとめ
無限城編で紡がれたこれらの名言は、単なるセリフを超えて、キャラクターたちの生き様そのものを表しています。怒り、悲しみ、愛情、決意――様々な感情が込められた言葉たちは、物語に深みを与え、読者の心に強く響きました。
特に印象的なのは、どのキャラクターも最期まで自分の信念を貫き通したこと。そして、仲間や愛する人への想いを最後まで大切にしたことです。これらの名言は、『鬼滅の刃』という作品の核心である「人の心の強さ」を見事に表現しています。
無限城編は多くの犠牲を伴う壮絶な戦いでしたが、そこで交わされた言葉の数々は、永遠に読者の心に刻まれることでしょう!!