英検1級 二次面接 / 5 of 6
🗣話し方・発音
- 速さは1分130〜150語が目安。速すぎより少し遅め
- 意味の塊で区切り、キーワードを強く・ゆっくり
- 真っ白になったら、予告したキーワードに戻る
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話し方・発音:コツ
速さと間で、中身が届く
同じ中身でも、伝え方で印象は大きく変わる。速く話すほど上級に聞こえる、は誤解。区切り・強弱・間で、聞き取りやすさを作ろう。
| 1分の語数 | 聞こえ方 | 調整 |
|---|---|---|
| 160語以上 | 急いで聞こえる | 文の切れ目で1拍 |
| 130〜150語 | 落ち着いて伝わる | この帯を目安に |
| 110語以下 | 迷って聞こえる | 塊ごとに言い切る |
数字はあくまで 目安。緊張すると速くなる人が多いので、練習では「少し遅いかな」くらいで話そう。
- 自分の速さを測る実演3の文(約140語)をスマホで録音しながら1分で読む。
- ずれを確かめる1分15秒を過ぎる→遅め。50秒より前に終わる→速すぎ。
- スピーチでも測るメモなしで2分話して録音。語数を数え、230〜270語に入るか見る。
- 聞き直す区切り・強弱・文末の上げ下げをチェック。1回に1点だけ直す。
- 同じトピックでもう1回直した点だけ意識して話す。2回目の方が必ず楽になる。
- 意味の塊で区切る接続詞・前置詞句・関係詞の前で半拍おく。伝わりやすく、自分も次を考えられる。In conclusion, / for these three reasons, / I believe / we should act now.
- キーワードの前に一瞬の間大事な語の直前で0.5秒止めると、その語が浮き上がる。強く言うより効くことも多い。The real problem is ... cost.
- 内容語を強く、機能語を弱く名詞・動詞・形容詞ははっきり、the / of / to は軽く。英語らしいリズムになる。We NEED to FIND a BALANCE between GROWTH and the ENVIRONMENT.
- 予告の3語はゆっくり・強く序論の3つのキーワードは、面接委員の頭に残したい語。1語ずつ区切って言う。for three reasons: HEALTH, / SAFETY, / and local SHOPS.
- 立場の文は文末を下げる平叙文の文末が上がると、自信がない・質問しているように聞こえる。最後の語で声を下げる。I believe they should.(should で下げる)
- 語尾の -s・-ed を落とさない3単現の -s や過去形の -ed が聞こえないと、文法ミスに聞こえることがある。It helps people. / The city changed its rules.
- 強勢の位置を確認しておくよく使う語ほど、カタカナの感覚で平らになりやすい。使う予定の語は辞書の音声で確認。e-CON-o-my / tech-NOL-o-gy / EN-er-gy
- フィラーは「意味のあるつなぎ」にum / uh の代わりに、次の中身を予告する言葉を置く。時間をかせぎつつ、まとまって聞こえる。Let me put it another way. / The point is, ...
- 視線は面接委員全員に配る考える時は外してOK。立場やキーワードを言う瞬間に面接委員の目を見る。2人いれば交互に。
- 真っ白になったら地図に戻る序論で予告した3語のうち、次の1語を言えば話は再開できる。Let me move on to my next point: safety.
- 言い間違いは1回で直して進むSorry, I mean ~. で即訂正。小さなミスで何度も戻ると流れが切れる。It was in 2015 — sorry, I mean 2016.
- 息は文の切れ目で吸う息が足りなくなると早口になる。ピリオドごとに軽く吸うと、速さも声量も安定する。
🎓 なぜ効く?話すことは「考える→文にする→声にする」の3段
人は話すとき、内容を決める→文に組み立てる→発音する、という段階を重ねている。そう説明されている。全部を同時に回すと詰まりやすい。意味の塊ごとに区切り、間で次を準備すると、なめらかに聞こえる。
出典:Levelt(1989)『Speaking: From Intention to Articulation』
発音に自信のない難語は、聞き取られなければ減点のもと。言い慣れた語で正確に の方が強い。使うなら which means ~ で補う。
話し方・発音:型・模範
Thank you. // I'd like to talk about / whether トピック. // I BELIEVE 立場, / for THREE reasons: / K1, / K2, / and K3. //
/ は短い間、// は長めの間、大文字は強く。
キーワードの前後に間を置くと、3つがはっきり分かれて聞こえる。
Let me go back to my main point. 予告したキーワード, その理由を1文で. For example, 例.
要点に戻る宣言 → 次のキーワード → 例。
どの理由を話していたか分からなくなったら、まだ言っていない語に進めばいい。
Sorry, let me rephrase that.
短く言い直した文.長い文で迷子になったら、短い文で言い直す。
What I'm trying to say is [要点]. も使える。
質問の要点をくり返す? Well, / Let me see, 答え.
要点のくり返し → つなぎ → 答え。
例:Is it realistic? Well, in the short term, maybe not, but ...
| 語 | 強勢 | 注意 |
|---|---|---|
| economy | e-CON-o-my | economic は NOM |
| technology | tech-NOL-o-gy | 平らに言わない |
| energy | EN-er-gy | エネルギーと別 |
| democracy | de-MOC-ra-cy | democratic は CRAT |
| environment | en-VI-ron-ment | ment は弱く |
| photography | pho-TOG-ra-phy | photograph は PHO |
| career | ca-REER | 後ろが強い |
| percent | per-CENT | 後ろが強い |
| hotel | ho-TEL | 後ろが強い |
| necessary | NEC-es-sar-y | 頭が強い |
NGUm, I think, um, it's, like, really important, you know.
OKWell, I think it's extremely important.
フィラーを削って1文を短く。強めたいなら副詞を1つ変えるだけ。
NGI believe they should?(文末が上がる)
OKI believe they should.(should で下げる)
立場の文の文末が上がると、自信がなさそうに聞こえる。
NGIt help people and the city change the rule last year.
OKIt helps people, and the city changed its rules last year.
-s と -ed を落とすと文法ミスに聞こえる。語尾まで発音する。
NG(3秒以上だまって考える)
OKLet me see. The point is, ...
沈黙は「考え中」と言葉で伝える。つなぎは1回だけ。
NGFirstofallgreenspacesaregoodforhealth.(一息で速く)
OKFirst of all, / green spaces / are good for HEALTH.
塊ごとに区切ると、速く話すより上手に聞こえる。
NG(言い間違いのたびに文頭から言い直す)
OKIt started in 2015 — sorry, 2016 — and since then ...
直すのは1回、間違えた所だけ。すぐ先へ進む。
話し方・発音:裏ワザ
対比の語は両方強く
not A but B や A rather than B では、A と B の両方を強く言う。対比が音で伝わると、聞き手は主張のポイントをすぐつかめる。
The problem is not money, but time.
問題はお金ではなく時間だ(money と time を強く)。
2回目に出た語は弱く
一度出た語は「もう知っている情報」なので、2回目からは強く言わない。代わりに新しい情報の語を強くする。全部を強く言うと、どこが大事か分からなくなる。
Some people buy cars. Others share cars.
車を買う人もいれば、車を共有する人もいる(2つ目の cars は弱く、share を強く)。
弱い音節は「ア」に近い音
強勢のない音節の母音は、あいまいな「ア」(シュワ)になることが多い。communication は「カミューニケイシャン」に近い。全部の母音をはっきり言うと、かえってリズムが崩れる。
形が変わると強勢が動く語
PHOtograph → phoTOgraphy → photoGRAPHic のように、語尾が変わると強勢の位置が動く語がある。eCONomy → ecoNOMic も同じ。スピーチで使う語は、変化形の強勢も確かめておこう。
名詞と動詞で強勢が変わる語
INcrease(名詞)/inCREASE(動詞)、REcord/reCORD、PROgress/proGRESS のように、品詞で強勢が変わる語がある。スピーチでよく使う語なので、名詞か動詞かで読み分けよう。
There was an increase in prices, and wages also began to increase.
物価が上がり、賃金も上がり始めた(名詞は IN、動詞は CREASE を強く)。
主張はゆっくり、例は少し速く
話す速さは一定でなくていい。立場や理由の文はゆっくり、具体例の説明は少し速く。緩急がつくと、どこが大事かが音で伝わる。
理由と理由の間は2拍
文の区切りは1拍、理由から次の理由へ移るときは2拍。間の長さで「段落が変わった」と伝わる。2拍の間に、次の理由のキーワードを頭で確かめよう。
語尾の子音を言い切る
日本語は母音で終わるので、英語の語尾の t・d・k が消えやすい。not、need、work の最後の音を、軽くでも言い切ろう。消えると別の語に聞こえることがある。
強い音節を等間隔に
英語は強い音節がほぼ一定の間隔で来ようとするリズムだと言われる。強い音節の間の弱い音節は、数が多くても詰めて速く言う。指で机を軽くたたきながら練習すると、リズムがつかめる。
wanna・gonna は使わない
自然に聞かせようとして wanna/gonna を使うと、面接ではくだけすぎ。want to/going to をなめらかにつなげれば十分。1級では、場面に合った話し方も大事だ。
2分で um を何回言ったか数える
家での5分練習。スピーチを録音し、um や uh の回数だけ数える。最初は数えるだけでいい。次の録音で1つでも減れば、意識が変わった証拠だ。
🎓 なぜ効くum や uh には「これから少し間があく」と聞き手に知らせる働きがある、という研究もある(Clark & Fox Tree, 2002)。ただ多すぎると、迷っている印象が強くなる。
講演の音声で1分シャドーイング
英語の講演やニュースの音声を1分流し、少し遅れて、そのまま口でまねる(シャドーイング)。強弱・区切り・間の取り方が、まねるだけで体に入る。毎日1分で十分。
🎓 なぜ効くシャドーイングは、聞いた音を素早く聞き分ける力を伸ばす練習として研究されている(Hamada, 2016)。
数字は1拍ゆっくり
年号などの数字は、聞き手が一度で受け取れるよう少しゆっくり。fifteen と fifty のように聞き間違えやすい数は、強勢の位置(fifTEEN/FIFty)で区別しよう。
However のあとに一瞬の間
However/On the other hand など、話の向きを変える語のあとに一瞬の間を置く。聞き手に「ここで話が変わる」と準備させられる。譲歩から主張に戻る場面で特に効く。
However, the benefits are much greater.
しかし、利点の方がはるかに大きい(However のあとに一瞬の間)。
和製英語は英語に直して言う
SNS は social media、コンセントは outlet、クレームは complaint。カタカナの言葉は、英語ではそのまま通じないことがある。スピーチで使いそうな語は、事前に英語での言い方を確かめよう。
話し方・発音:実演
実演1:序論と理由1に、区切り(/ と //)と強勢(大文字)を書き込んだ例。声に出してまねしよう。
Should more companies move their head offices out of Tokyo?
Thank you. // I'd like to talk about / whether more companies should move / their head offices out of TOKYO. // I believe they SHOULD, / for three reasons: / TALENT, / FAMILIES, / and local COMMUNITIES. //
First, / let me talk about TALENT. // When a company is based only in Tokyo, / it mainly attracts people / who are willing to live there. // For example, / a skilled engineer / who wants to stay in her hometown / may never even APPLY. // In other words, / moving out of Tokyo / makes the talent pool much BIGGER. //
和訳
ありがとうございます。より多くの企業が本社を東京の外に移すべきかについて話します。私はそうすべきだと考えます。理由は3つ、人材、家族、そして地域社会です。
まず、人材についてです。東京にしか拠点がない企業には、主に東京に住んでもいいと思う人しか集まりません。例えば、地元に残りたい腕のいいエンジニアは、応募すらしないかもしれません。つまり、東京の外に移れば、人材の層がずっと厚くなるのです。
- 予告の3語(TALENT / FAMILIES / COMMUNITIES)は、前後に間を置いて1語ずつ。
- 強く言うのは内容語だけ。the / of / to は軽く流す。
- I believe they SHOULD. の should で声を下げて言い切る。
- For example, や In other words, の後に半拍。次の中身を準備する時間にもなる。
実演2:スピーチの途中で頭が真っ白になった時の立て直し。
- あなた
Turning to families, moving out of Tokyo would let workers live in bigger homes for less money, closer to their own parents. And ... um ...
次に家族です。東京の外に移れば、社員はより安く広い家に住めて、自分の親の近くで暮らせます。それに…ええと…
- ポイント
次の文が出てこない。ここで黙り込まない。
- あなた
Let me put it another way. What I'm saying is that families would have more choices about where and how to live.
別の言い方をさせてください。私が言いたいのは、家族がどこでどう暮らすかをもっと自由に選べるということです。
- ポイント
言い直しで要点だけを短く。これで理由2は言い切れた。
- あなた
Now, let me move on to my third point: local communities. When a company moves to a regional city, its workers spend their money there, which helps local shops and services survive.
では、3つ目の点、地域社会に移ります。企業が地方の都市に移れば、社員はそこでお金を使うので、地元の店やサービスが生き残る助けになります。
- ポイント
予告した3語の地図に戻った。例を1つ飛ばしても、地図に沿えば話は続く。
- あなた
Admittedly, some companies need to be close to their clients in Tokyo. However, even those companies could keep a small office there and move the rest.
確かに、東京の取引先の近くにいる必要がある企業もあります。しかし、そうした企業でも東京に小さな事務所を残し、残りを移すことはできるでしょう。
- あなた
In conclusion, because it widens the talent pool, supports families, and revives local towns, I believe more companies should move their head offices out of Tokyo. Thank you.
結論として、人材の層を厚くし、家族を支え、地方の町を元気にするので、より多くの企業が本社を東京の外に移すべきだと考えます。ありがとうございました。
- ポイント
詰まった所で止まらず、結論まで届いた。最後まで言い切る方が、途中の小さな詰まりより大事。
実演3:1分のペース確認用(約140語)。録音して、1分前後で読めるか確かめよう。
(音読練習用。区切りを意識して1分で)
Many people believe that technology makes our lives busier. In some ways, that is true. We receive messages at all hours, and it can feel as if work never really ends. However, technology can also give us time back, if we use it wisely. For example, online forms mean that we no longer have to wait in line at city hall. Video calls allow grandparents to see their grandchildren without a long journey. Online shopping saves us trips to crowded stores. And simple apps can remind us to take a break, drink water, or go to bed on time. The problem, then, is not technology itself, but the habits we build around it. If we decide when to switch off, and stick to that decision, technology can become a tool that serves us, rather than a master that controls us.
和訳
多くの人は、テクノロジーが生活を忙しくすると考えています。ある意味ではそのとおりです。時間を問わずメッセージが届き、仕事が本当には終わらないように感じることもあります。しかし、賢く使えば、テクノロジーは時間を返してもくれます。例えば、オンラインの手続きのおかげで、市役所の列に並ばなくてよくなりました。ビデオ通話のおかげで、祖父母は長旅をせずに孫の顔を見られます。ネットで買い物をすれば、混んだ店に行く手間も省けます。簡単なアプリが、休憩や水分補給、決まった時間に寝ることを思い出させてもくれます。つまり問題はテクノロジーそのものではなく、その周りに作る習慣なのです。いつ電源を切るかを決めて守れば、テクノロジーは私たちを支配する主人ではなく、私たちに仕える道具になりえます。
- 約140語。1分ちょうど前後なら、1分130〜150語の帯に入っている。
- 50秒以内で終わったら速すぎ。However, や For example, の後で半拍おこう。
- 最後の文は長いので、if we decide ~, / and stick to ~, / technology can ~ と3つに区切る。
話し方・発音:表現
つなぐ・考える
- Let me put it another way.別の言い方をさせてください。
- The point is, it comes down to trust.要するに、信頼の問題です。
- Let me see. How can I put this?ええと、どう言えばいいでしょうか。
- Is it realistic? Well, in the short term, maybe not.現実的か、ですか。短期的には、たぶん違います。
- In a word, it's about fairness.一言で言えば、公平さの問題です。
立て直す・言い直す
- Sorry, let me rephrase that.すみません、言い直させてください。
- Sorry, I mean 2016, not 2015.すみません、2015年ではなく2016年です。
- What I'm trying to say is that people need more choices.私が言いたいのは、人々にはもっと選択肢が必要だということです。
- Let me go back to my main point.要点に戻らせてください。
- Now, let me move on to my third point.では、3つ目の点に移ります。
- Sorry, I lost my train of thought for a moment.すみません、一瞬、話の筋を見失いました。
- To put it simply, it's a question of cost.簡単に言えば、費用の問題です。
難しい語を開く
- This is called food miles, which means the distance food travels to reach us.これはフードマイルと呼ばれ、食べ物が届くまでに運ばれる距離のことです。
- In other words, people would have more control over their time.言い換えれば、人々は自分の時間をもっと自由に使えるようになります。
- By that, I mean services such as hospitals and schools.それは、病院や学校のようなサービスのことです。