CHECK TEST
英米の歴史・社会の基礎知識(長文の背景知識)確認問題集
英米の歴史・社会の確認問題22問。ノルマン征服・公民権運動・Brexit の短文読解と、年表・用語の確認。
Ⅰ 次の英文を読み、問いに答えよ
In 1066, William, Duke of Normandy, defeated the English king Harold at the Battle of Hastings and became King of England. For the next few centuries, the ruling class spoke a form of French, while most ordinary people continued to speak English. As a result, thousands of French words entered the English language. This history can still be seen in the vocabulary of food. Words for living animals, such as cow, pig, and sheep, come from Old English, but the words for their meat, such as beef, pork, and mutton, come from French. A popular explanation is that English-speaking farmers raised the animals, while French-speaking nobles ate the meat.
本文の訳を見る
1066年、ノルマンディー公ウィリアムはヘイスティングズの戦いでイングランド王ハロルドを破り、イングランド王となった。その後の数世紀の間、支配階級はフランス語の一種を話し、一方で大部分の一般の人々は英語を話し続けた。その結果、何千ものフランス語の単語が英語に入った。この歴史は、今でも食べ物の語彙に見ることができる。cow(牛)、pig(豚)、sheep(羊)のような生きた動物を表す語は古英語から来ているが、beef(牛肉)、pork(豚肉)、mutton(羊肉)のようなその肉を表す語はフランス語から来ている。よく言われる説明は、英語を話す農民が動物を育て、フランス語を話す貴族がその肉を食べたから、というものだ。
- 1Why did many French words enter the English language?
答えb Because the people in power spoke French for a long time
訳問:多くのフランス語の単語が英語に入ったのはなぜか。
答:権力を持つ人々が長い間フランス語を話していたから解説As a result(その結果)の前の文「支配階級が数世紀フランス語を話した」が原因。the ruling class→the people in power、for the next few centuries→for a long time の言い換え。English farmers wanted to learn French(農民がフランス語を学びたかった)は本文にない。Harold は負けた英国側の王で、French people moved to raise animals(フランス人が家畜を育てに来た)は逆。
【覚える】As a result の前が原因、後が結果。 - 2下線部 the ruling class の意味に最も近いものを選べ。
答えa the people who governed the country
訳問:下線部 the ruling class(支配階級)の意味に最も近いものを選べ。
答:国を治めていた人々解説rule は「支配する」、class は「階級」で、the ruling class は「支配階級」=the people who governed the country(国を治めていた人々)。直後の while most ordinary people(一方、大部分の一般の人々は)との対比からもわかる。the students in a school class(学級の生徒)は class を「クラス」と読ませる誤答。文法の規則を作った人、土地で働く農民も違う。
【覚える】ruler=支配者・定規。the ruling party=与党。 - 3According to the passage, which word comes from French?
答えa pork
訳問:本文によれば、フランス語から来た語はどれか。
答:pork(豚肉)解説本文によると、生きた動物を表す cow(牛)、pig(豚)、sheep(羊)は古英語から、食卓の肉を表す beef(牛肉)、pork(豚肉)、mutton(羊肉)はフランス語から来ている。よって pork。ほかの3つはどれも生きた動物の語なので古英語由来。同じ組み合わせに calf(子牛)/veal(子牛肉)、deer(鹿)/venison(鹿肉)もある。
【覚える】動物は英語、肉はフランス語:cow/beef, pig/pork, sheep/mutton。 - 4最後の文 A popular explanation is that 〜 について、筆者の書き方として最も適切なものを選べ。
答えb よく言われる説明として紹介し、証明された事実とは述べていない
解説A popular explanation is that 〜 は「よく言われる説明は〜だ」で、筆者は広く知られた説として紹介しているだけ。証明された事実だとは言っていないし、否定もしていない。「科学的に証明された事実」「誤った説明として否定」「筆者が初めて唱えた説」はどれも本文の書き方と合わない。内容一致では、筆者が事実として述べているのか、説や意見として紹介しているのかを区別することが大切。
【覚える】It is said that/A popular belief is that =「説」の紹介で、事実の断定ではない。
Ⅱ 次の英文を読み、問いに答えよ
In the 1950s, many public places in the southern United States were segregated: Black and white people had to use separate schools, restaurants, and even drinking fountains. In 1955, Rosa Parks, a Black woman in Montgomery, Alabama, was arrested after she refused to give up her seat on a bus to a white passenger. Her arrest led to a bus boycott that lasted more than a year. The civil rights movement, in which Martin Luther King Jr. became a leading figure, used nonviolent methods such as marches and boycotts, and it helped bring about the Civil Rights Act of 1964.
本文の訳を見る
1950年代、アメリカ南部の多くの公共の場は人種で分離されていた。黒人と白人は、別々の学校、レストラン、さらには水飲み場まで使わなければならなかったのだ。1955年、アラバマ州モンゴメリーの黒人女性ローザ・パークスは、バスの座席を白人の乗客に譲るのを拒んだあと逮捕された。彼女の逮捕は、1年以上続くバスのボイコットにつながった。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが指導者の一人となった公民権運動は、デモ行進やボイコットのような非暴力の方法を用い、1964年の公民権法の成立をもたらす一助となった。
- 5下線部 segregated の意味に最も近いものを選べ。
答えb kept apart according to race
訳問:下線部 segregated(分離された)の意味に最も近いものを選べ。
答:人種によって分けられた解説segregate は「(人種などで)隔離・分離する」。コロンの後の「黒人と白人は別々の(separate)学校・レストラン・水飲み場を使わなければならなかった」が説明になっていて、kept apart according to race(人種に応じて分けられた)と一致する。crowded with people(人で混んだ)、closed to everyone(全員に閉鎖された)、owned by the government(政府所有の)は違う。
【覚える】segregation(分離)⇔ integration(統合)。 - 6What happened after Rosa Parks was arrested?
答えb Many people refused to ride the buses for more than a year.
訳問:ローザ・パークスが逮捕されたあと、何が起きたか。
答:多くの人が1年以上バスに乗るのを拒んだ。解説Her arrest led to a bus boycott that lasted more than a year の言い換え。boycott(利用を拒否すること)→refused to ride the buses。She was given a new seat(新しい席を与えられた)は本文にない。The Civil Rights Act was passed the next day(翌日公民権法が成立)は、成立が1964年なので誤り。King was arrested(キングが逮捕された)は、逮捕されたのはパークスで主語のすり替え。
【覚える】A led to B=AがBにつながった(A が原因)。 - 7下線部 bring about の意味に最も近いものを選べ。
答えb cause
訳問:下線部 bring about(もたらす)の意味に最も近いものを選べ。
答:引き起こす解説bring about は「引き起こす・実現させる」で、公民権運動が1964年の公民権法の成立を「もたらす」のを助けた、という文脈。よって cause(引き起こす)。carry(運ぶ)は bring を文字どおりにとった誤答、prevent(妨げる)は逆、remember(覚えている)は無関係。歴史の長文で頻出の句動詞。
【覚える】bring about=cause=lead to=result in。 - 8Which of the following agrees with the passage?
答えd The movement used peaceful methods to reach its goals.
訳問:本文の内容と一致するものはどれか。
答:その運動は、目的を達成するために平和的な方法を用いた。解説nonviolent methods(非暴力の方法)=peaceful methods で一致。Segregation existed only in schools(分離は学校だけ)は even drinking fountains(水飲み場まで)に反する。The Civil Rights Act was passed in 1955(公民権法は1955年成立)は、1955年はパークス逮捕の年で誤り。refused to pay for her bus ticket(運賃を払うのを拒んだ)は、拒んだのは席を譲ることなので誤り。
【覚える】nonviolent=peaceful。年号と出来事の取り違えに注意。
Ⅲ 次の英文を読み、問いに答えよ
Many people use the words England, Britain, and the United Kingdom as if they meant the same thing, but they do not. The United Kingdom is made up of four nations: England, Scotland, Wales, and Northern Ireland. Great Britain is the name of the largest of the British Isles, which contains England, Scotland, and Wales. In a 2016 referendum, a majority of voters in the UK chose to leave the European Union, a decision known as Brexit. The result was close, and voters in Scotland and Northern Ireland, unlike those in England and Wales, mostly voted to remain.
本文の訳を見る
多くの人は、England(イングランド)、Britain(ブリテン)、the United Kingdom(連合王国)という言葉を同じ意味であるかのように使うが、実はそうではない。連合王国は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの地域から成る。グレートブリテンはブリテン諸島で最も大きな島の名前で、イングランド、スコットランド、ウェールズを含む。2016年の国民投票で、英国の有権者の過半数が欧州連合からの離脱を選んだ。これはブレグジットとして知られる決定である。結果は僅差で、スコットランドと北アイルランドの有権者は、イングランドやウェールズの有権者とは違って、大部分が残留に投票した。
- 9According to the passage, which is part of the United Kingdom but NOT part of Great Britain?
答えa Northern Ireland
訳問:本文によれば、連合王国の一部ではあるが、グレートブリテンの一部ではないのはどれか。
答:北アイルランド解説連合王国(UK)はイングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つ。グレートブリテン(Great Britain)は、そのうちイングランド・スコットランド・ウェールズを含む島の名前。差になるのは Northern Ireland(北アイルランド)だけ。England、Scotland、Wales はどちらにも入る。England を UK 全体の意味で使うのは誤り。
【覚える】UK=Great Britain+Northern Ireland。 - 10下線部 referendum の意味に最も近いものを選べ。
答えd a vote in which citizens decide a single question directly
訳問:下線部 referendum(国民投票)の意味に最も近いものを選べ。
答:市民が1つの問題を直接決める投票解説referendum は「国民投票・住民投票」。EUに残るか離れるかという1つの問題を、国民が直接投票で決めた。直後の voters(有権者)がヒントで、a vote in which citizens decide a single question directly と一致する。a meeting of government leaders(政府首脳の会議)、a decision made by a court(裁判所の判決)、an official report on the economy(経済の公式報告)は違う。
【覚える】referendum=国民投票。election=選挙(人を選ぶ)。 - 11Which of the following agrees with the passage?
答えd Most voters in Scotland wanted the UK to stay in the EU.
訳問:本文の内容と一致するものはどれか。
答:スコットランドの有権者の大部分は、英国がEUに残ることを望んだ。解説voters in Scotland … mostly voted to remain(スコットランドの有権者は大部分が残留に投票した)と一致。Every part of the UK voted to leave(全地域が離脱に投票)は、スコットランドと北アイルランドが残留多数なので誤り。by a very large margin(大差で)は The result was close(僅差)と逆。Wales(ウェールズ)は unlike those in England and Wales から離脱が多数。
【覚える】unlike A=Aとは違って。by a narrow margin=僅差で。
Ⅳ 英米の歴史について、最も適切なものを選べ
- 12次の出来事を古い順に並べたとき、2番目に来るものは?
答えa ボストン茶会事件
解説古い順にジェームズタウンの建設(1607年)→ボストン茶会事件(1773年)→独立宣言(1776年)→合衆国憲法の制定(1787年)なので、2番目はボストン茶会事件。英国の課税に対する「代表なくして課税なし(No taxation without representation)」という不満が茶会事件を生み、独立戦争・独立宣言へつながった、という流れで覚えると順番を間違えない。
【覚える】No taxation without representation=代表なくして課税なし。 - 13アメリカで奴隷制が全国で廃止されたのはどれによるか。
答えd 1865年の憲法修正13条
解説アメリカ全国で奴隷制を廃止したのは、1865年の憲法修正13条(the Thirteenth Amendment)。1863年の奴隷解放宣言(the Emancipation Proclamation)は南北戦争中、反乱中の南部の地域だけが対象だった。1776年の独立宣言は英国からの独立、1964年の公民権法は人種差別を禁じた法律で、奴隷制廃止ではない。
【覚える】abolition of slavery(奴隷制の廃止)=1865年・修正13条。 - 14北米で最初に定着した英国の植民地は?
答えc Jamestown
解説北米で最初に定着した英国の植民地は、1607年のジェームズタウン(Jamestown、現在のバージニア州)。メイフラワー号のピルグリム・ファーザーズがプリマス(Plymouth)に着いたのは1620年で、有名なほうを先と思い込ませる誤答。Boston(ボストン)は1630年、New York(ニューヨーク)はもとはオランダの植民地だった。
【覚える】Jamestown(1607)→Plymouth(1620)の順。 - 15マグナ・カルタ(1215年)の内容として最も適切なものは?
答えa 王の権力を法で制限した
解説マグナ・カルタ(Magna Carta、大憲章)は1215年、イングランドのジョン王に貴族たちが認めさせた文書で、王の権力を法で制限した点が重要。ただし当初は貴族の権利を守るためのもので、すべての国民に選挙権を与えたわけではない。奴隷制の廃止とも無関係で、議会を廃止して王権を強めたのは逆。後の立憲主義(法の支配)の象徴になった。
【覚える】Magna Carta=王も法に従うという考えの出発点。 - 16Washington, D.C. について正しいものは?
答えd どの州にも属さない首都の特別区である
解説Washington, D.C. の D.C. は District of Columbia(コロンビア特別区)の略で、どの州にも属さない首都の特別区。51番目の州ではない(州にしようという議論はある)。西海岸のワシントン州(州都はオリンピア)とは別の場所で、ニューヨーク州の一部でもない。英語のニュースでは Washington だけで米政府を指すこともある。
【覚える】D.C.=District of Columbia。Washington State とは別。
Ⅴ 空所に入る最も適切なものを選べ
- 17In the early twentieth century, many women in Britain fought for , the right to vote.
答えb suffrage
訳20世紀初め、英国の多くの女性が、選挙で投票する権利である参政権を求めて闘った。
解説空所の直後の the right to vote(投票する権利)が同格の説明になっているので suffrage(参政権)。slavery(奴隷制)、segregation(人種分離)、monarchy(君主制)は「投票する権利」の意味にならない。英国では1918年に30歳以上の一部の女性、1928年に男性と同じ条件で女性の参政権が認められた。
【覚える】women's suffrage=女性参政権。universal suffrage=普通選挙。 - 18India was a British until it gained independence in 1947.
答えc colony
訳インドは、1947年に独立するまで英国の植民地だった。
解説a British で「英国の〜」、until it gained independence(独立するまで)とあるので、他国に支配される土地=colony(植民地)。empire(帝国)は本国と支配地を合わせた全体を指し、インド1国には当てはまらない。referendum(国民投票)、constitution(憲法)は国の状態を表さない。gain independence=独立する。
【覚える】colony(植民地)→colonial(植民地の)→colonize(植民地化する)。 - 19A person who comes to live permanently in a foreign country is called an .
答えd immigrant
訳外国にずっと住むためにやって来る人は、移民と呼ばれる。
解説comes to live permanently in a foreign country(外国に永住しに来る)人なので、入ってくる移民=immigrant。im-(中へ)+migrant。emigrant は e-(外へ)で「出ていく移民」なので、視点が逆。emperor(皇帝)、ambassador(大使)は永住者ではない。空所の前が an なのも母音で始まる語に合う。
【覚える】immigrate(移住してくる)⇔ emigrate(移住していく)。 - 20The of slavery in the United States came in 1865.
答えa abolition
訳アメリカの奴隷制の廃止は1865年に実現した。
解説The of slavery came in 1865 で「1865年に奴隷制の〜が来た」なので abolition(〔制度の〕廃止)。動詞は abolish。segregation(人種分離)、revolution(革命)、suffrage(参政権)は of slavery とつながっても意味が通らない。1865年の憲法修正13条で奴隷制が全国で廃止された。
【覚える】abolish(廃止する)→abolition(廃止)。abolish the death penalty=死刑を廃止する。 - 21Racial means treating people unfairly because of their race.
答えd discrimination
訳人種差別とは、人種を理由に人を不公平に扱うことだ。
解説treating people unfairly because of their race(人種を理由に人を不公平に扱うこと)がそのまま定義になっているので discrimination(差別)。integration(統合)は segregation の反対語、independence(独立)、immigration(移住)は意味が違う。discriminate against 〜(〜を差別する)の against も押さえる。
【覚える】discriminate against 〜=〜を差別する。racial discrimination=人種差別。 - 22Some people describe American society as a salad bowl rather than a melting pot, because .
答えd different cultures keep their own identities while living together
訳アメリカ社会をるつぼではなくサラダボウルと表現する人もいる。それは、異なる文化がいっしょに暮らしながら、それぞれの独自性を保っているからだ。
解説melting pot(るつぼ)はいろいろな金属が溶けて1つになるように、文化が混ざって1つになるという見方。salad bowl は野菜が形を保ったまま1つの器にあるように、文化が独自性を保って共存する見方。rather than(〜ではなく)の対比から different cultures keep their own identities while living together。all cultures mix completely into one は melting pot の説明で逆、only one culture is accepted も違い、eat a lot of salad は文字どおりの誤答。
【覚える】melting pot(同化)/salad bowl(共存)。
英米の歴史・社会の基礎知識(長文の背景知識)(A4 2枚)