CHECK TEST
ギリシャ・ローマ神話由来の英単語50確認問題集
神話由来の英単語の確認問題28問。文脈で意味を決め、由来の神・品詞・発音まで入試の型で確かめる。
Ⅰ 空所に入る最も適切なものを選べ
- 1When the fire alarm rang, some people began to and pushed toward the exits.
答えb panic
訳火災報知器が鳴ると、何人かの人がパニックになり、出口へ押し寄せた。
解説pushed toward the exits(出口へ押し寄せた)という行動から、panic(あわてふためく)。牧神パンが森で人や家畜を突然おびえさせたことに由来する。echo(反響する)はこだまの妖精エコー、mentor(指導する)は『オデュッセイア』の助言者メントル、tantalize(じらす)はタンタロスから来た語で、どれも場面に合わない。過去形は panicked(k を入れる)。
【覚える】panic-panicked-panicked。in a panic=あわてて。 - 2The rainforest is home to a rich variety of flora and .
答えb fauna
訳熱帯雨林には、多種多様な動植物が生息している。
解説flora and fauna(ある地域の植物と動物)のセット表現。花の女神フローラと、森と野の神ファウヌス(女神ファウナ)から。fortune(幸運)は運命の女神フォルトゥナ、cereal(穀物)は農業の女神ケレス、iris(アヤメ・虹彩)は虹の女神イリスから来た語で、flora と組まない。be home to 〜(〜の生息地である)も環境の長文の定番。
【覚える】flora and fauna=動植物(植物が先)。be home to=〜がいる・ある。 - 3Our coach's moods are so that we never know whether he will be cheerful or angry.
答えc mercurial
訳うちのコーチは気分がとても変わりやすいので、機嫌がいいのか怒っているのか、いつもわからない。
解説「機嫌がいいか怒っているかわからない」=気分がころころ変わる、なので mercurial(気まぐれな)。すばやく動き回る伝令の神メルクリウス(水星)から。martial(武の)は軍神マルス、jovial(陽気な)は最高神ユピテル(木星)、titanic(巨大な)は巨人族タイタンから。jovial では「どちらかわからない」と合わない。so 〜 that … の構文にも注意。
【覚える】mercurial(気まぐれな)/jovial(陽気な)/saturnine(陰気な)は惑星由来。 - 4She has practiced karate and other arts since she was a child.
答えc martial
訳彼女は子どものころから、空手やほかの武道を習ってきた。
解説martial arts(武道・格闘技)のセット表現。軍神マルス(火星)から martial(戦争の・武の)。mercurial(気まぐれな)、jovial(陽気な)、Herculean(非常に困難な・怪力の)は arts と組まない。3月 March も同じマルスにちなみ、martial law(戒厳令)という形でも出る。
【覚える】martial arts(武道)、martial law(戒厳令)。 - 5Cleaning the beach felt like a task: every time we finished, the waves brought in more trash.
答えd Sisyphean
訳浜辺の清掃は、終わりのない骨折りのように感じられた。片づけ終わるたびに、波がさらにごみを運んできたのだ。
解説コロンの後の「終わるたびに波がさらにごみを運んでくる」=きりがない、なので Sisyphean(終わりのない骨折りの)。山頂まで岩を運ぶたびに転げ落ちる罰を受けたシシュポスから。jovial(陽気な)、mercurial(気まぐれな)、narcissistic(自己愛の強い)は task を形容しても意味が合わない。every time S V は「〜するたびに」。
【覚える】a Sisyphean task=むなしく終わりのない仕事。every time=whenever。 - 6The young singer seemed to have the touch: every song she released became a hit.
答えa Midas
訳その若い歌手には、触れるものすべてを金に変える才能があるようだった。出す曲がどれもヒットしたのだ。
解説the Midas touch(何をやっても成功する・もうかる才能)。触れる物すべてが金になったミダス王から。コロンの後の「出す曲すべてがヒット」が具体例。Pandora(パンドラ〔の箱〕)、Achilles(アキレス〔のかかと=弱点〕)、Atlas(アトラス〔天を支える巨人・地図帳〕)は touch と組まない。
【覚える】the Midas touch=やることなすこと成功させる才能。 - 7The champion lost once again to his old , a player who had defeated him twice before.
答えa nemesis
訳そのチャンピオンは、以前に2度負けたことのある宿敵に、またしても敗れた。
解説a player who had defeated him twice before(以前に2度彼を負かした選手)は「宿敵」なので nemesis。思い上がった者を罰する女神ネメシスから。Adonis(美青年)、siren(セイレーン・サイレン)、echo(こだま)は人を負かす相手を表さない。old nemesis(長年の宿敵)の形でよく使われる。
【覚える】nemesis=宿敵・天罰(arch-rival も近い)。 - 8After the earthquake, the city was in complete : roads were blocked and phones did not work.
答えc chaos
訳地震のあと、街は完全な大混乱に陥った。道路はふさがれ、電話は通じなかった。
解説コロンの後の「道路がふさがれ電話も通じない」は大混乱なので chaos。天地ができる前の何もない空間カオスから。cosmos(秩序ある宇宙)は反対の語。fortune(運・財産)、echo(反響)は合わない。発音は /ˈkeɪɒs/(ケイアス)で、形容詞は chaotic(混沌とした)。
【覚える】chaos(混沌)⇔ cosmos(秩序)。in chaos=大混乱で。 - 9The documentary follows one family's ten-year across three continents.
答えa odyssey
訳そのドキュメンタリーは、ある家族の3つの大陸にまたがる10年に及ぶ長い旅を追っている。
解説ten-year(10年の)と across three continents(3大陸にまたがる)から、長い冒険の旅=odyssey。英雄オデュッセウスの10年に及ぶ帰郷を描いた叙事詩『オデュッセイア』から。labyrinth(迷宮)、nemesis(宿敵)、aegis(後援)は旅の意味にならない。follow は「(番組が)〜を追う」。
【覚える】odyssey=長い冒険の旅(a long, eventful journey)。 - 10The music festival is held under the of the city government.
答えb aegis
訳その音楽祭は、市役所の後援のもとで開かれている。
解説under the aegis of 〜(〜の後援で・庇護のもとに)の定型。ゼウスや女神アテナの防具(盾)アイギスから。echo(反響)、chaos(混沌)、siren(サイレン)は under the 〜 of の形にならない。国際機関や行政の記事に出る硬い表現で、under the auspices of 〜 もほぼ同じ意味。
【覚える】under the aegis[auspices]of 〜=〜の後援で。
Ⅱ 下線部の意味に最も近いものを選べ
- 11The team came tantalizingly close to winning the title but lost in the final minute.
答えb close enough to raise their hopes, but not close enough to win
訳そのチームは、あと一歩でじれったいほど優勝に近づいたが、最後の1分で負けた。
解説tantalize は「(手が届きそうで届かず)じらす」。水も果実も届きそうで届かない罰を受けたタンタロスから。but lost in the final minute(最後の1分で負けた)とあるので、close enough to raise their hopes, but not close enough to win(期待させるほど近いが勝つほどではない)。much more easily(予想よりずっと楽に)、only by luck(運だけで)、in a dangerous way(危険なやり方で)は文脈に合わない。
【覚える】tantalizingly close=あと少しで届かない。 - 12Some researchers believe that social media may encourage narcissism among young people.
答えd too much love and admiration of oneself
訳ソーシャルメディアが若者の自己愛を助長するのではないかと考える研究者もいる。
解説narcissism は「自己愛(うぬぼれ)」なので too much love and admiration of oneself(自分を愛し賞賛しすぎること)。泉に映る自分に恋し、スイセン(narcissus)に変わった美少年ナルキッソスから。fear of other people(他人への恐れ)、deep respect for others(他人への深い尊敬)は逆方向。interest in plants and flowers(植物への関心)はスイセンを利用した誤答。
【覚える】narcissism(自己愛)→narcissist(自己愛の強い人)→narcissistic(形)。 - 13He was a saturnine man who rarely smiled or spoke.
答えc gloomy and serious
訳彼は陰気な男で、めったに笑うことも話すこともなかった。
解説rarely smiled or spoke(めったに笑わず話さない)から、saturnine は gloomy and serious(陰気でまじめな)。占星術で土星(農耕神サトゥルヌス)は陰気をもたらすとされたことから。cheerful and friendly(陽気で親しみやすい)は木星由来の jovial の意味で反対。quick and clever(すばやく賢い)、rich and generous(裕福で気前がいい)も合わない。
【覚える】saturnine(陰気な)⇔ jovial(陽気な)。 - 14The old part of the city is a labyrinth of narrow streets.
答えb a confusing network
訳その街の旧市街は、狭い通りが入り組んだ迷路のようになっている。
解説labyrinth は「迷宮・複雑に入り組んだもの」で、a labyrinth of narrow streets は「迷路のような狭い通り」。よって a confusing network(わかりにくい網の目)。怪物ミノタウロスを閉じこめた迷宮から。a busy market(にぎやかな市場)、a quiet area(静かな地域)、a famous monument(有名な記念碑)は意味が違う。
【覚える】labyrinth=maze(迷路)。a labyrinth of 〜=入り組んだ〜。 - 15Those were the halcyon days of my childhood, when I had no worries at all.
答えa peaceful and happy times
訳あれは私の子ども時代の穏やかで幸せな日々で、何の心配もなかった。
解説halcyon days は「穏やかで幸せな日々」。後ろの when I had no worries at all(何の心配もなかった)が説明になっていて、peaceful and happy times と一致する。カワセミに変わったアルキュオネが巣を作る冬の間は海が凪いだという話から。difficult and painful times(つらい時期)は逆。short winter days(短い冬の日)は冬の話を利用した誤答、busy days at school(学校の忙しい日々)も違う。
【覚える】halcyon days=古き良き時代(the good old days)。 - 16The two companies were locked in a titanic struggle for control of the market.
答えb huge and powerful
訳その2社は、市場の支配権をめぐって壮絶な争いを繰り広げていた。
解説titanic は「巨大な・強力な」なので huge and powerful。オリュンポスの神々より前に世界を治めた巨人族タイタンから。客船タイタニック号の名も同じ。short and simple(短く単純な)、secret(秘密の)、unfair(不公平な)は struggle(争い)の規模を表さない。be locked in a struggle は「争いで動けない状態にある」。
【覚える】titanic=gigantic=colossal(巨大な)。
Ⅲ 語の由来について、最も適切なものを選べ
- 17cereal(穀物)の由来となったのは?
答えb 農業の女神ケレス
解説cereal(穀物・シリアル)は農業の女神ケレス(Ceres)から。火と鍛冶の神ウルカヌスは volcano(火山)、大河の神オケアノスは ocean(大洋)、花の女神フローラは flora(植物相)の由来(flower は同じラテン語 flos「花」にさかのぼる)。どれも「どの神がどの語か」の取り違えを狙った選択肢。
【覚える】Ceres→cereal、Vulcan→volcano、Oceanus→ocean、Flora→flora。 - 18volcano(火山)の由来となったのは?
答えd 火と鍛冶の神ウルカヌス
解説volcano(火山)は、地下に鍛冶場を持つとされた火と鍛冶の神ウルカヌス(Vulcan)から。軍神マルスは martial・March、天空の神ウラノスは uranium(ウラン)・Uranus(天王星)、伝令の神メルクリウスは mercurial(気まぐれな)・mercury(水銀・水星)の由来。
【覚える】Vulcan→volcano(火山)、volcanic(火山の)。 - 19January の由来となった神ヤヌスの特徴として正しいものは?
答えd 前と後ろに二つの顔を持つ
解説ヤヌス(Janus)は始まりと出入口の神で、前と後ろに二つの顔を持つ。去る年と来る年の両方を見るので、1年の最初の月 January の名になった。雷を操るのはユピテル(ゼウス)、海を支配するのはネプトゥヌス(ポセイドン)、穀物を実らせるのはケレス。Janus-faced(二面性のある)という形容詞もある。
【覚える】January=ヤヌスの月。Janus-faced=表裏のある。 - 20次の曜日のうち、ローマ神話の神に由来するものは?
答えc Saturday
解説Saturday は農耕神サトゥルヌス(Saturn・土星)の日で、ローマ神話由来。Wednesday は最高神ウォーデン(Woden/オーディン)、Thursday は雷神トール(Thor)、Friday は女神フリッグ(Frigg)など、北欧・ゲルマンの神々に由来する。英語の曜日は北欧系が多い中、土曜日だけがローマ神話というのがポイント。
【覚える】Sun-day(太陽)、Mon-day(月)、Satur-day(土星)は天体由来。 - 21元素 helium の名前のもとになったギリシャ語 helios の意味は?
答えb 太陽
解説helium は、太陽光のスペクトル観測から見つかった元素で、ギリシャ語の helios(太陽、太陽神ヘリオス)から名づけられた。月はギリシャ語で selene(元素 selenium の由来)。空気・水は関係がない。ヘリウムが軽いので「空気」と考えさせる誤答に注意。heliocentric(太陽中心の=地動説の)も同じ語源。
【覚える】helio-=太陽:helium, heliocentric。 - 22museum と music に共通する由来は?
答えc 学芸の女神たちムーサ(ミューズ)
解説museum も music も、学芸の女神たちムーサ(ミューズ、Muse)に由来する。museum はムーサたちの神殿が元で、music は「ムーサの技」。勝利の女神ニケはブランド名 Nike、虹の女神イリスは iris(虹彩・アヤメ)、夢の神モルペウスは morphine(モルヒネ)の由来。amuse(楽しませる)は語源が別なので注意。
【覚える】Muse→museum, music。the Muse=芸術家の霊感。
Ⅳ 発音・語形について、最も適切なものを選べ
- 23語頭の ch の発音が他と異なるものを選べ。
答えc chaos
解説答えは chaos /ˈkeɪɒs/(混沌)で、ch を /k/ と読む。chair /tʃeə(r)/(いす)、child /tʃaɪld/(子ども)、cheap /tʃiːp/(安い)はどれも /tʃ/(チ)。ギリシャ語由来の語の ch は /k/ と読むのが原則で、character /ˈkærəktə(r)/、chorus /ˈkɔːrəs/、psychology /saɪˈkɒlədʒi/ も同じ。
【覚える】ギリシャ語由来の ch=/k/:chaos, character, chorus, stomach。 - 24The children were by the cakes in the shop window, which they could not afford.
答えa tantalized
訳子どもたちは、ショーウィンドーのケーキにじらされたが、それを買うお金はなかった。
解説主語 The children は「じらされる」側なので、be+過去分詞の受け身 were tantalized。tantalizing(じらすような・そそる)は、人をそそる物の側に使う(The smell was tantalizing.)。tantalize は原形、tantalization は名詞で were の後に置けない。感情を表す動詞は「人が主語→過去分詞、物が主語→現在分詞」が原則。
【覚える】excited/exciting と同じく tantalized(人)/tantalizing(物)。 - 25He is such a that he checks his reflection in every window he passes.
答えa narcissist
訳彼はひどいナルシストで、通りかかる窓すべてで自分の姿を確かめる。
解説such a+形容詞+名詞/such a+名詞 の形で、ここは「人」を表す名詞が必要なので narcissist(自己愛の強い人)。narcissism は「自己愛」で人ではなく、narcissus は「スイセン」、narcissistic は形容詞なので such a の後ろに名詞がないと使えない。such 〜 that … は「とても〜なので…」。
【覚える】-ism(主義・状態)/-ist(人)/-istic(形容詞)。
Ⅴ 次の英文を読み、問いに答えよ
Many scientific names come from Greek and Roman myths. After a new planet was discovered in 1781, astronomers eventually named it Uranus, after the Greek god of the sky. Several years later, a German chemist discovered a new element and named it uranium in honor of the planet. The same pattern was repeated in the twentieth century: after the planets Neptune and Pluto, scientists named two new elements neptunium and plutonium. In this way, ancient stories have left their mark even on modern science.
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科学の名前の多くは、ギリシャ・ローマ神話に由来している。1781年に新しい惑星が発見されたあと、天文学者たちは最終的に、ギリシャ神話の天空の神にちなんでそれをウラノス(天王星)と名づけた。数年後、ドイツのある化学者が新しい元素を発見し、その惑星にちなんでウラニウム(ウラン)と名づけた。同じパターンは20世紀にもくり返された。科学者たちは、海王星(ネプチューン)と冥王星(プルート)にちなんで、2つの新元素をネプツニウム、プルトニウムと名づけたのだ。このようにして、古代の物語は現代の科学にさえ消えない足跡を残してきたのである。
- 26Why was the element named uranium?
答えc Because it was named after a recently discovered planet
訳問:その元素がウラニウムと名づけられたのはなぜか。
答:最近発見された惑星にちなんで名づけられたから解説本文の named it uranium in honor of the planet(その惑星をたたえてウラニウムと名づけた)が根拠で、in honor of → named after の言い換え。惑星は数年前(1781年)に見つかったばかりなので recently discovered。first found in the sky(空で見つかった)、discovered by the god of the sky(天空の神が発見した)、first found in Greece(ギリシャで見つかった)は本文にない。
【覚える】in honor of 〜=after 〜(〜にちなんで)。 - 27下線部 left their mark の意味に最も近いものを選べ。
答えd had a lasting influence
訳問:下線部 left their mark(足跡を残した)の意味に最も近いものを選べ。
答:長く続く影響を与えた解説leave one's mark on 〜 は「〜に(消えない)影響・足跡を残す」なので had a lasting influence(長く続く影響を与えた)。In this way(このように)が、神話の名前が現代の元素名にまで残っている例をまとめている。caused serious damage(深刻な損害を与えた)、been completely forgotten(完全に忘れられた)、been proved false(誤りだと証明された)は逆や的外れ。
【覚える】leave one's mark on=have a lasting influence on。 - 28Which of the following agrees with the passage?
答えb Some elements were named after planets with names from mythology.
訳問:本文の内容と一致するものはどれか。
答:神話から名前をとった惑星にちなんで名づけられた元素もある。解説uranium・neptunium・plutonium の例と一致する。The planet Uranus was named by a German chemist.(天王星はドイツの化学者が名づけた)は主語のすり替えで、化学者が名づけたのは元素。Neptunium was discovered before uranium.(ネプツニウムはウランより先)は、20世紀と18世紀で逆。All scientific names(すべての学名)は本文の Many の言い過ぎ。
【覚える】内容一致では all/always/only などの言い過ぎに注意。
ギリシャ・ローマ神話由来の英単語50(A4 2枚)