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人名・地名由来の英単語40(sandwich・boycott…)確認問題集
人名・地名由来の英単語の確認問題27問。文脈で語を選び、確かな由来と俗説を見分け、単位語まで押さえる。
Ⅰ 空所に入る最も適切なものを選べ
- 1Many customers decided to the company's products after it was accused of using child labor.
答えd boycott
訳その会社が児童労働を使っていると非難されたあと、多くの客がその会社の製品の不買運動をすることにした。
解説accused of using child labor(児童労働を使ったと非難された)への抗議なので、boycott(不買運動をする・ボイコットする)が合う。1880年、アイルランドで住民から総スカンを食った土地管理人ボイコットの名から。mesmerize(魅了する)は催眠術師メスメル、pasteurize(低温殺菌する)はパスツール、galvanize(奮い立たせる)はガルヴァーニの名から来た語で、どれも文脈に合わない。
【覚える】boycott=抗議として買わない・参加しない(名詞 a boycott of 〜 も)。 - 2All the milk sold in this store has been to kill harmful bacteria.
答えc pasteurized
訳この店で売っている牛乳はすべて、有害な細菌を殺すために低温殺菌されている。
解説to kill harmful bacteria(有害な細菌を殺すために)が決め手で、pasteurize(低温殺菌する)の過去分詞 pasteurized。フランスの細菌学者パスツール+動詞を作る -ize。mesmerized(魅了された)、boycotted(ボイコットされた)、galvanized(奮い立たされた/亜鉛めっきされた)は牛乳の処理として意味が通らない。
【覚える】人名+-ize で動詞:pasteurize, mesmerize, galvanize。 - 3The coach's passionate speech the tired players into action.
答えd galvanized
訳コーチの熱のこもった話が、疲れた選手たちを奮い立たせて行動へと駆り立てた。
解説galvanize A into action(Aを刺激して行動に駆り立てる)の形。passionate speech(熱のこもった話)が tired players(疲れた選手)を動かした流れに合う。カエルの脚に電気を流したガルヴァーニの名から。pasteurized(低温殺菌した)、boycotted(ボイコットした)、silhouetted(影絵のように浮かび上がらせた)は into action とつながらない。
【覚える】galvanize A into action=Aを奮起させる(spur A into action も同義)。 - 4Our new principal is something of a who often ignores tradition and does things her own way.
答えa maverick
訳新しい校長はちょっとした異端児で、伝統を無視して自分のやり方で物事を進めることが多い。
解説ignores tradition and does things her own way(伝統を無視し自分流でやる)の説明から、maverick(一匹狼・異端児)。自分の牛に焼き印を押さなかったテキサスの牧場主マーベリックの名から。utopia(理想郷)、marathon(マラソン)、Waterloo(大敗北)は人物を表す語ではない。something of a 〜 は「ちょっとした〜」。
【覚える】maverick=群れに従わない人。something of a 〜=ちょっとした〜。 - 5Critics warn that the city's plan to watch citizens with thousands of cameras is .
答えb Orwellian
訳批評家たちは、何千台ものカメラで市民を監視するという市の計画はオーウェル的だと警告している。
解説watch citizens with thousands of cameras(何千台ものカメラで市民を監視する)は、監視国家を描いた小説『1984年』の世界そのもの。だから Orwellian(全体主義的な監視社会の)。quixotic(非現実的に理想主義の)、Pyrrhic(割に合わない〔勝利〕)、Celsius(摂氏の)は監視の話と合わない。監視・AI・プライバシーの長文で頻出。
【覚える】Orwellian=ビッグ・ブラザー的な監視・統制の。 - 6His plan to end world hunger by himself within a year was admirable but completely unrealistic.
答えd quixotic
訳1年以内に自分ひとりで世界の飢餓をなくすという彼の計画は、立派ではあったがまったく非現実的だった。
解説admirable but completely unrealistic(立派だが非現実的)がそのまま quixotic(非現実的なほど理想主義的な)の定義。風車に突撃した騎士ドン・キホーテから。Orwellian(監視社会的な)、Machiavellian(手段を選ばない)は「立派」と合わず、pasteurized(低温殺菌された)は計画を形容しない。
【覚える】quixotic=夢見がちで非現実的な(idealistic but impractical)。 - 7The politician was truly : he would lie to or betray anyone to gain power.
答えa Machiavellian
訳その政治家はまさにマキャベリ的だった。権力を得るためなら誰にでもうそをつき、誰でも裏切るのだった。
解説コロンの後の「権力を得るためならうそも裏切りもする」が前の空所の説明。目的のためには手段を選ばない Machiavellian(『君主論』のマキャベリから)が合う。quixotic(非現実的に理想主義の)、Orwellian(監視社会的な)、utopian(理想郷の)は「うそ・裏切り」とつながらない。コロンは「すなわち」の合図。
【覚える】Machiavellian=ずる賢く手段を選ばない(cunning and unscrupulous)。 - 8The undefeated champion finally met his when he lost to a young newcomer.
答えc Waterloo
訳無敗のチャンピオンも、若い新人に負けてついに大敗北を喫した。
解説meet one's Waterloo(大敗北を喫する)の熟語。ナポレオンが最後に敗れたワーテルローの戦い(1815年)から。undefeated champion(無敗の王者)が lost(負けた)という流れに合う。marathon(長丁場)、utopia(理想郷)、maverick(異端児)は meet one's 〜 の形で「負け」を表さない。
【覚える】meet one's Waterloo=ついに大敗する。meet one's match(好敵手に出会う)も一緒に。 - 9The novel describes a where there is no crime, no poverty, and no war.
答えb utopia
訳その小説は、犯罪も貧困も戦争もない理想郷を描いている。
解説no crime, no poverty, and no war(犯罪・貧困・戦争がない)場所なので utopia(理想郷)。T.モア『ユートピア』(1516年)の架空の島で、ギリシャ語で「どこにもない場所」。marathon(マラソン)、Waterloo(大敗北)、boycott(不買運動)は場所を表さない。反対語の dystopia(暗い未来社会)も長文で頻出。
【覚える】utopia(理想郷)⇔ dystopia(暗黒郷)。 - 10People who cannot see can read by touching patterns of raised dots.
答えa braille
訳目の見えない人は、盛り上がった点の模様に触れることで点字を読むことができる。
解説People who cannot see(目の見えない人)が touching patterns of raised dots(盛り上がった点に触れて)読むものは braille(点字)。自身も視覚障害のあったフランスの教師ルイ・ブライユが考案。diesel(ディーゼル)、jersey(ジャージー〔布地〕)、cashmere(カシミア)は地名・人名由来の語だが「読む」ものではない。
【覚える】braille=点字(read braille/in braille)。 - 11Water freezes at 0 degrees .
答えc Celsius
訳水は摂氏0度で凍る。
解説水が0度で凍るのは摂氏なので Celsius。スウェーデンの天文学者セルシウスの名から。Fahrenheit(華氏)では水は32度で凍るので数字が合わない。watt(ワット)は電力、hertz(ヘルツ)は周波数の単位で温度ではない。米国の天気予報は華氏なので、長文で温度の換算が出ることもある。
【覚える】0℃=32℉、100℃=212℉。degrees Celsius/Fahrenheit。
Ⅱ 語の由来について、最も適切なものを選べ
- 12sandwich の名のもとになったのは?
答えb 英国の第4代サンドイッチ伯爵
解説sandwich は英国の第4代サンドイッチ伯爵の名から。サンドイッチは伯爵の領地にあった町の名でもあるが、食べ物の名前は伯爵本人にちなむ。ドイツの港町(それは hamburger のハンブルク)、料理人の名、小麦の産地はどれも根拠がない。「賭け事をしながら食べるため考えた」という逸話は真偽不明なので、英作文で事実として書かないこと。
【覚える】人名由来の食べ物:sandwich(伯爵)、Earl Grey(グレイ伯爵)。 - 13cheeseburger の -burger はどのようにして生まれたか。
答えb hamburger を ham+burger と切って理解したため
解説hamburger は本来 Hamburg(ドイツの都市ハンブルク)+-er(〜風のもの)。これを ham(ハム)+burger と切って理解した結果、-burger が「パンにはさんだ物」として独り歩きし、cheeseburger, fishburger が生まれた。こうした「切り方の取り違え」を異分析という。burger という古英語、バーガーという料理人、チーズの産地はどれも作り話。
【覚える】異分析の例:hamburger→-burger、marathon→-thon(telethon)。 - 14denim の語源とされる町は?
答えb フランスのニーム
解説denim は serge de Nîmes(フランス語で「ニームのサージ〔布〕」)が縮まった語とされる。ジェノバ(Genoa)は jeans の由来、ハンブルクは hamburger の由来、ベルギーのスパ(Spa)は温泉の spa の由来で、どれも別の語の出どころ。地名由来の語は「どの語がどの地名か」の取り違えを狙われやすい。
【覚える】地名由来:denim(ニーム)、jeans(ジェノバ)、spa(スパ)、bikini(ビキニ環礁)。 - 15salmonella(サルモネラ菌)の名のもとになったのは?
答えc 米国の獣医サーモンの名前
解説salmonella は、この菌の研究に関わった米国の獣医 D.E.サーモン(Salmon)の名にちなむ。つづりが同じでも魚の鮭(salmon)とは無関係。菌が見つかった川の名、ラテン語の「塩」も根拠がない。見た目のつづりから由来を決めつけさせるのが典型的なひっかけ。
【覚える】salmonella(サルモネラ菌)は人名由来。つづりが似た語に惑わされない。 - 16guillotine の名のもとになったギヨタンについて正しいものは?
答えc 苦痛の少ない処刑法を提案した医師
解説ギヨタンはフランス革命期の医師で、身分にかかわらず苦痛の少ない方法で処刑すべきだと議会で提案した人物。断頭台そのものを設計・発明したわけではないのに、名前だけが残ってしまった。「発明した技術者」「作った大工」は発明者と思わせる誤答、「最初に処刑された王」はルイ16世を連想させるだけで無関係。
【覚える】guillotine=ギヨタン医師の名から。発明者ではなく提案者。 - 17七面鳥が turkey と呼ばれるようになった理由として有力な説は?
答えb トルコ経由で来た別の鳥と混同されたから
解説七面鳥はアメリカ大陸原産だが、それ以前にトルコ経由でヨーロッパに入ってきたホロホロチョウ(turkey cock と呼ばれた)と混同され、国名で呼ばれるようになったと考えられている(細部は諸説あり)。「トルコが原産地」は事実と逆、「トルコの王が好んだ」「鳴き声が国名に似ていた」は根拠のない作り話。
【覚える】国名が小文字で物になる:turkey(七面鳥)、china(磁器)、japan(漆器)。
Ⅲ 科学者の名前が単位になった語として、空所に最も適切なものを選べ
- 18This LED bulb uses only 9 of power.
答えa watts
訳このLED電球は、わずか9ワットの電力しか使わない。
解説power(電力)の単位は watt(W)。蒸気機関を改良したジェームズ・ワットの名から。volts(ボルト)は電圧、hertz(ヘルツ)は周波数、newtons(ニュートン)は力の単位で、「電力を〜使う」とは言わない。単位を人名から取るときは小文字で書き、複数形は watts のように -s をつける(hertz は単複同形)。
【覚える】watt=電力、volt=電圧、ampere=電流、hertz=周波数。 - 19The frequency of a sound wave is measured in .
答えa hertz
訳音波の周波数はヘルツで測られる。
解説frequency(周波数)の単位は hertz(Hz)。電磁波の存在を実験で確かめたドイツの物理学者ヘルツの名から。watts(ワット)は電力、joules(ジュール)はエネルギー、kelvins(ケルビン)は絶対温度の単位で、周波数ではない。be measured in 〜(〜〔単位〕で測られる)の in も押さえておく。
【覚える】be measured in+単位。frequency=周波数・頻度。 - 20Force is measured in , a unit named after the scientist who described the laws of motion.
答えb newtons
訳力は、運動の法則を示した科学者にちなんだ単位であるニュートンで測られる。
解説Force(力)の単位で、the laws of motion(運動の法則)を示した科学者といえばニュートン。よって newtons。amperes(アンペア)は電流、volts(ボルト)は電池を発明したボルタにちなむ電圧、watts(ワット)は電力の単位。後半の named after 〜(〜にちなんで名づけられた)は由来を説明するときの定番表現。
【覚える】be named after A=Aにちなんで名づけられる。
Ⅳ 次の英文を読み、問いに答えよ
The word boycott comes from the name of Charles Boycott, a land agent in Ireland. In 1880, when he refused to lower rents for poor farmers, local people decided to have nothing to do with him. Workers would not work for him, shops would not sell to him, and even the postman stopped delivering his mail. The protest attracted so much attention that his name soon became a word meaning "to refuse to deal with a person or an organization." Today, people boycott companies and events all over the world.
本文の訳を見る
boycott という語は、アイルランドの土地管理人チャールズ・ボイコットの名に由来する。1880年、彼が貧しい農民の地代を下げるのを拒んだとき、地元の人々は彼と一切関わらないことに決めた。労働者は彼のために働かず、商店は彼に物を売らず、郵便配達人でさえ彼の郵便を届けなくなった。この抗議は大きな注目を集めたため、彼の名前はまもなく「人や組織との取り引きを拒む」という意味の言葉になった。今日では、世界中の人々が企業やイベントをボイコットしている。
- 21下線部 have nothing to do with him の意味に最も近いものを選べ。
答えa avoid any contact or dealings with him
訳問:下線部「彼と一切関わらない」の意味に最も近いものを選べ。
答:彼とのあらゆる接触や取り引きを避ける解説have nothing to do with 〜 は「〜と一切関わらない」。直後の文の「働かない・売らない・郵便を届けない」が具体例になっていて、avoid any contact or dealings with him(彼との接触や取り引きを一切避ける)と一致する。obey all of his orders(命令にすべて従う)は逆、feel sorry for him(彼を気の毒に思う)、ask him for advice(助言を求める)は本文にない。
【覚える】have nothing to do with ⇔ have something to do with(〜と関係がある)。 - 22Why did local people act against Charles Boycott?
答えd Because he would not reduce the rents for poor farmers
訳問:地元の人々がチャールズ・ボイコットに反対する行動をとったのはなぜか。
答:彼が貧しい農民の地代を下げようとしなかったから解説本文の when he refused to lower rents for poor farmers が理由。lower(下げる)→reduce、refused to(拒んだ)→would not の言い換えに気づけるかがポイント。stopped delivering their mail(郵便を止めた)、refused to sell goods(物を売らなかった)は住民側がしたことで、主語をすり替えた誤答。wanted to change the name of the town(町の名を変えたかった)は本文にない。
【覚える】言い換え:lower=reduce=cut。refuse to do=would not do。 - 23Which of the following agrees with the passage?
答えd The word boycott came from the name of a real person.
訳問:本文の内容と一致するものはどれか。
答:boycott という語は実在の人物の名前から来た。解説冒頭の comes from the name of Charles Boycott と一致。Boycott agreed to lower the rents(地代を下げることに同意した)は本文に書かれていない。first used in the twentieth century(20世紀に初めて使われた)は、1880年が19世紀なので誤り。ignored by most people(ほとんど無視された)は attracted so much attention(大きな注目を集めた)と逆。
【覚える】1880年=the nineteenth century。年号と世紀のずれは内容一致の定番ひっかけ。
Ⅴ 日本語に合うように空所に適語を1語入れよ
- 24その牛乳は低温殺菌されている。= The milk is .
答えpasteurized/pasteurised
解説「低温殺菌されている」は受け身なので be+過去分詞の pasteurized。pasteurize(パスツール+-ize)は普通の動詞と同じく -d をつけて活用する。イギリス式つづり pasteurised も正解。採点ポイントは①過去分詞にしているか ②つづり(-eur-)。pasteurize のままや pasteur だけは不可。
【覚える】人名+-ize の動詞も規則変化:pasteurize-pasteurized。 - 25消費者はその会社の製品の不買運動をした。= Consumers the company's products.
答えboycotted
解説「不買運動をした」は過去なので boycott の過去形 boycotted。人名由来でも今では普通の動詞なので小文字で書き、-ed をつける。採点ポイントは①小文字 ②過去形。別解として staged a boycott of(〜の不買運動を行った)のような言い方もあるが、ここは1語なので boycotted。
【覚える】boycott(動)〜をボイコットする/(名)a boycott of 〜。 - 26政府は、国民が常に監視されるオーウェル的な社会を作った。= The government created an society in which citizens were always watched.
答えOrwellian
解説「オーウェル的な」は人名 Orwell+-ian で Orwellian。固有名詞から来た形容詞なので大文字で書く。空所の前が an なのも、母音で始まる Orwellian に合わせたもの。採点ポイントは①大文字の O ②-ian のつづり(l が2つ)。Orwell's だけでは「オーウェルの」になり不可。
【覚える】人名+-ian=その人風の:Orwellian, Shakespearean, Victorian。 - 27選挙には勝ったが、犠牲が大きすぎる、いわゆる「ピュロスの勝利」だった。= He won the election, but it was a victory.
答えPyrrhic
解説「ピュロスの勝利」は a Pyrrhic victory。ローマ軍に勝ったものの大損害を出し「もう一度勝ったら破滅だ」と言った古代の王ピュロスから。固有名詞由来なので大文字、つづりは Pyrrh-ic(y と rr に注意)。意味は「犠牲が大きく割に合わない勝利」で、選挙・訴訟・ビジネスの文脈で使われる。
【覚える】a Pyrrhic victory=勝っても割に合わない勝利(a costly victory)。
人名・地名由来の英単語40(sandwich・boycott…)(A4 2枚)