段落の役割問題の解き方|選択肢を「動詞」と「対象」に切って、段落のつなぎ目で決める
「第2段落は、文章全体の中でどんな役割を果たしているか」。この問題で、段落の中身を要約してから選ぶと迷います。選択肢は「何をしているか(動詞)」と「何についてか(対象)」の2つに切れます。動詞は段落の1文目の頭で、対象は前後の段落で決めます。
たぶん、こう解いています
この問題で、まず段落の中身を日本語でまとめてから、選択肢を読む人が多いはずです。
ところが、選択肢は中身ではなく「働き」を書いています。It gives an example of ~(〜の例を挙げている)、It explains why ~(〜の理由を説明している)のような形です。中身をいくら正しくまとめても、働きには届きません。
働きは、段落の中ではなく、前の段落とのつなぎ目に出ます。だから、読む場所は段落の1文目の頭と、前後の段落です。
原田英語式手順
- 選択肢を
「動詞」と 「対象」の 2つに 切る 選択肢の英文に、スラッシュを1本入れます。
It gives an example / of how the cafeteria helped students
前半が動詞(何をしているか)、後半が対象(何についてか)です。外れの選択肢には、どちらか一方だけが合っているものが混ざります。動詞だけ合っている、対象だけ合っている、という選択肢です。
- 動詞は、
その段落の 1文目の 頭の語で決める 段落の1文目の頭を見ます。
- ①For example / For instance:例を挙げる
- ②However / But:前の段落と逆のこと、または問題を示す
- ③This is because / The reason:理由を述べる
- ④As a result / So:結果を述べる
合図の語が無いときは、固有名詞と数字が急に増えたかを見ます。増えていれば、例の可能性が高いです。ここで、動詞の合わない選択肢に×をつけます。
- 対象は、
前後の 段落の 語と照らして 決める 残った選択肢の後半(対象)を、前の段落と次の段落に照らします。
見るのは2つです。1つは、その話がもう前の段落で済んでいないか。もう1つは、その話が、本当は次の段落に書かれていることではないか。ほかの段落に書かれている話を、この段落の働きとして挙げた選択肢は外れです。ここで最後の1つに絞ります。
やってみる
次の3つの段落は、この記事のために書き下ろした練習用の英文です。[1]〜[3]は段落の番号です。
[1] At Green Hill High School, students used to eat lunch in their own classrooms. Last spring, the school opened a new cafeteria so that students from different grades could meet each other.
[2] However, during the first month, most students sat only with friends from their own class. Many first-year students said they felt too shy to sit next to older students.
[3] So the teachers tried a simple idea. Every Friday, each table had a card with a question on it, and students sat wherever there was an empty seat.
第2段落[2]は、この文章の中でどのような役割を果たしていますか。最も適切なものを、次の①〜④から1つ選んでください。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ②
英文の意味
[1] グリーンヒル高校では、生徒はこれまで自分の教室で昼食をとっていた。昨年の春、学校は、学年の違う生徒どうしが知り合えるように、新しい食堂を開いた。[2] しかし最初の1か月、ほとんどの生徒は、同じクラスの友だちとだけ座っていた。1年生の多くは、上級生の隣に座るのは恥ずかしすぎると言った。[3] そこで先生たちは、簡単な工夫をした。毎週金曜日、どのテーブルにも質問を書いたカードを置き、生徒は空いている席ならどこに座ってもよいことにした。
ステップ1で、4つの選択肢を動詞と対象に切ります。
ステップ2で、[2]の1文目の頭を見ます。However です。動詞は「逆のことや問題を示す」になります。
- ①は、動詞が「理由を説明する」です。However に合いません。しかも食堂を開いた理由は、[1]の2文目の so that ~ でもう済んでいます。消えます。
- ③は、動詞が「例を挙げる」で、However に合いません。対象も「食堂で友だちができた」で、[2]の1文目と逆です。消えます。
- ④は、対象が[3]の質問カードの工夫の結果です。その工夫は[3]に書かれている話で、[2]の働きではありません。しかも本文のどこにも、その工夫の結果は書かれていません。消えます。
- ②は、動詞が However と合い、対象の「学校の計画の問題」も[2]の中身と合います。the next paragraph tries to solve(次の段落が解決しようとする)も、[3]の1文目の So the teachers tried a simple idea と合います。
明日、段落の役割を選ぶ問題が出たら、段落の中身をまとめる前に、選択肢にスラッシュを入れてください。動詞はその段落の1文目の頭の語で、対象は前後の段落で決めます。中身が合っていても、動詞が合っていない選択肢は選ばないようにしましょう。
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1問だけ
[1] Our town's library started lending tools, such as hammers and ladders, last year. [2] For instance, one family borrowed a ladder to fix their roof and returned it the next day. 第2段落[2]の役割として、最も適切なのはどれですか?
よくある質問
段落の役割問題では、段落の中身を要約すれば解けますか?
要約だけでは迷うことがあります。選択肢は、段落の中身ではなく「例を挙げる」「問題を示す」のような働きを書いているからです。選択肢を動詞と対象に切り、動詞は段落の1文目の頭の語で決めます。
For example や However のような合図の語が無いときは、どうしますか?
固有名詞と数字が急に増えたかを見ます。増えていれば、その段落は例を挙げている可能性が高いです。そのうえで、前後の段落と照らして対象を決めます。