washed
/wɑːʃt/ 形容詞(過去分詞から) いま英語圏で流行っている言い方
「もう全盛期を
no longer as good, popular, or skillful as before
どこで出てきたか
no longer successful, skillful, popular, or needed もはや成功しておらず、腕もなく、人気もなく、必要ともされていない
もとの形は washed-up で、こちらは辞書にずっと載っている語です。Merriam-Webster は「もはや成功しておらず、腕もなく、人気もなく、必要ともされていない」と説明しています。
いま若い世代が使っているのは、そこから up を落とした washed のほうです。ゲーム、スポーツ、音楽の話でよく出ます。「昔はうまかったのに、いまはもう」という意味です。
強い言葉に見えますが、実際には仲間内の軽口として使われることがほとんどです。とくに、自分に向けて言う使い方が多くあります。
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この語の芯
かつては良かった。いまはもう、そうではない。
もとの絵は、洗濯です。
色のついた服を何度も洗うと、だんだん色が抜けていきます。生地も薄くなる。買ったときの鮮やかさは、もう戻りません。
その色あせた布を、人に当てたのが washed up でした。かつては輝いていたのに、いまは色が抜けている。舞台に立てなくなった役者や、引退した選手を指す言い方として、英語では長く使われてきました。
いまの若い世代は、そこから up を落として washed と言います。短くなったぶん、軽くなった印象があります。
同じ語根の仲間 washed-up ((形容詞)落ちぶれた、盛りを過ぎた) past one's prime (全盛期を過ぎて) has-been ((名詞)昔は名の知れた人、過去の人)
ここが面白い
この語のいちばんの使いどころは、他人にではなく自分に向けたときです。
ゲームで昔より勝てなくなったとき。部活で下級生に負けたとき。そこで I'm washed. と言う。日本語にすると「もう俺、終わったわ」くらいの軽さです。
言い訳ではなく、先に自分で笑っておく言い方なので、場が重くなりません。
⚠ ここが大事なところですが、同じ語を他人に向けると、かなりきつく響きます。He's washed. は「あいつはもう終わってる」。SNSでは有名人に対してよく投げられていますが、目の前にいる人に言う言葉ではありません。
英語には、この「自分に言えば冗談、人に言えば角が立つ」という語がいくつもあります。bed rotting(ベッドでだらだら過ごすこと)も、その1つでした。
迷ったら、自分のことだけに使う。この線だけ覚えておいてください。
例文で確かめる
I used to be good at this game, but I'm washed now.
昔はこのゲーム得意だったのに、もう腕が落ちました。
Don't call him washed. He just had a bad season.
彼をもう終わったなんて言わないで。今シーズンが悪かっただけだよ。
Three flights of stairs and I'm out of breath. Completely washed.
階段3階ぶんで息が切れました。完全に衰えましたね。
この形で覚える
| I'm so washed | もうすっかり衰えた |
| a washed-up actor | 落ちぶれた俳優 |
| past one's prime | 全盛期を過ぎて |
| lose your touch | 腕が鈍る |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | washed との違い |
|---|---|---|
| washed-up | 落ちぶれた | 辞書に載っているもとの形で、より重く響きます。washed のほうが短く、仲間内の軽口に寄っています。 |
| rusty | 腕がなまった | rusty はしばらくやっていないだけで、練習すれば戻ります。washed は戻らない含みがあるので、そこが大きく違います。 |
| burned out | 燃え尽きた | burned out は気力が尽きた状態で、腕そのものの話ではありません。washed は実力が落ちたほうを指します。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- 「洗った」という意味で使わないこと。washed clothes(洗った服)のように名詞の前に置けばふつうの意味ですが、I'm washed. と人が主語になると、スラングのほうに読まれます。
- 使える場面
- くだけた言い方です。面接や先生への連絡では使いません。人に向けて使うと失礼になるので、使うなら自分のことだけにしてください。
- 発音・リズム
- 「ウォッシュト」と3拍にせず、1拍で言い切ります。語尾の -ed は /t/ の音1つだけ。「ワッシュt」に近い形です。
ミニコラム:スラングは、たいてい「もの」から「人」へ移る
washed は、もともと布の話でした。それが人に移ったわけです。
同じ動きは、英語のあちこちで起きています。sharp(刃物が鋭い)が「頭が切れる」へ。cool(温度が低い)が「かっこいい」へ。ものの状態を表す語が、人の様子へ引っ越していきます。
おもしろいのは、引っ越したあとも、もとの絵が残っていることです。色あせた服を思い浮かべられる人は、washed の意味を二度と忘れません。「全盛期を過ぎた」と丸暗記した人は、たぶん来週には忘れています。
スラングを覚えるときは、その語がもともと何を指していたかを1つだけ聞いてみてください。辞書に書いてあることが多いです。
原田高志
確認クイズ
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Q1. 本文の説明によると、washed と rusty の違いはどこか。