vow
/vaʊ/ 動詞・名詞 英語ニュースに何度も出てくる語
「①(動詞)
to promise very seriously that you will do something; also, a serious promise
どこで出てきたか
Saudi minister vows 'serious response' to Houthi attacks on airports
サウジアラビアの大臣、空港へのフーシ派の攻撃に「重大な対応」を誓う
Saudi Arabia's energy minister has vowed a "serious" response to the deadly attacks on the kingdom's airports and oil and gas facilities by Yemen's Iran-backed Houthi movement. サウジアラビアのエネルギー相は、イランが支援するイエメンのフーシ派が王国の空港や石油・ガス施設を攻撃し、死者が出たことに対して、「重大な」対応をとると誓いました。
BBC によると、首都リヤドの空港が、フーシ派の攻撃を受けました。エネルギー相のアブドルアジズ王子は、リヤドで開かれたエネルギーの国際会議で「私たちの対応も同じく重大でなければならない」と述べました。同じ記事では、フーシ派の報道官の発言にも vowed が使われています。対立する両方の側が、それぞれ「誓って」いるわけです。
動画で見る
この語の芯
人前で、引き下がれない約束をする。
Merriam-Webster によると、名詞の vow は中英語の vowe から来ています。さらにさかのぼると、ラテン語の votum(誓い)です。votum は、vovēre(誓う)という動詞から作られた語です。
Merriam-Webster は、vow が英語で最初に記録されたのを13世紀としています。Wiktionary は、名詞の意味の1つ目に「厳かな約束」を挙げ、とくに「修道会の決まりに従って生きるという誓い」を例に出しています。宗教の誓いを表す語としても使われるのです。
同じ語根の仲間 vote (投票(する)) devote ((時間や力を)ささげる) votive (誓いを立ててささげた、奉納の)
ここが面白い
選挙の vote(投票)も、同じラテン語 votum から来ています。Merriam-Webster は vote の語源を「ラテン語の votum(誓い、願い)」と書いています。Wiktionary は、vow と vote を同じ語から分かれた二重語(doublet)として並べています。
しかも Wiktionary には、vote の古い意味として「強い願い、誓い、祈り」が載っています。いまの「投票」は、もとをたどると「誓い」や「願い」と同じ語なのです。記録は vow が13世紀、vote が15世紀で、vow のほうが先に英語に入りました(Merriam-Webster)。
例文で確かめる
The minister vowed to rebuild the damaged airport within a year.
大臣は、被害を受けた空港を1年以内に建て直すと誓った。
I vowed never to eat that much cake again.
あんなにたくさんケーキを食べるのは二度とやめると誓った。
The couple exchanged vows in front of their families.
2人は家族の前で、結婚の誓いを交わした。
こちらは名詞の vow です。結婚式の誓いの言葉は、複数形で vows と言います。
この形で覚える
| vow to fight on | 戦い続けると誓う |
| vow a serious response | 重大な対応をとると誓う |
| take a vow of silence | 沈黙の誓いを立てる |
| exchange vows | (結婚式で)誓いを交わす |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | vow との違い |
|---|---|---|
| promise | 約束(する) | Merriam-Webster は vow を「厳かな約束(a solemn promise)」と説明しています。promise よりずっと重く、改まった約束です。 |
| pledge | 誓約(する) | Merriam-Webster は pledge の最初の意味に「借金のかたに渡すもの(担保)」を挙げています。「固い約束」の意味でも使いますが、担保という意味もある点が vow と違います。 |
| swear | 誓う | Merriam-Webster は動詞の vow を「厳かに約束する、swear」と説明しており、2つはほぼ同じ意味です。ただし Wiktionary によると、swear には「汚い言葉を使う」という別の意味もあります。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- 見出しの vows は、名詞の複数形ではなく、動詞に s が付いた形のことがよくあります。Saudi minister vows… は「大臣が誓う」と読みます。
- 使える場面
- ふだんの会話の「約束するよ」なら promise で足ります。Merriam-Webster の例文も、修道士の誓い・結婚の誓い・市長の公約で、重い場面の語です。
- 発音・リズム
- vow は /vaʊ/ と読みます(Merriam-Webster)。cow(雌牛)の ow と同じ音です。綴りが似た vowel(母音)とは、意味がまったく違います。
ミニコラム:見出しの vows は「誓う」と読む
今回の BBC の見出しは Saudi minister vows… でした。大臣はすでに話し終えていますが、見出しでは vows と現在形です。ここで vows を「誓いの数々」と名詞で読むと、文に動詞がなくなります。
記事の本文に入ると、同じことが has vowed(誓った)と書かれています。見出しは現在形、本文は現在完了です。どちらも、大臣が誓ったという同じ出来事を伝えています。
明日からできることは1つです。英語の見出しで vows・pledges・warns を見たら、まず「〜と誓う」「〜と約束する」「〜と警告する」と動詞で読んでください。
原田高志
確認クイズ
-
Q1. "The new mayor made a ______ to clean up the river before next summer." 空所に入る語として最も適切なものは?