that's so AI
/ðæts soʊ ˌeɪˈaɪ/ 決まり文句(悪口) いま英語圏で流行っている言い方
「(それ)作り物っぽい、
a phrase used to say that something seems fake, cheap, copied, or hard to believe, even if it was not made with AI
どこで出てきたか
'That's so AI': the new Gen Alpha slang term you need to know
「that's so AI」|知っておきたい、Gen Alphaの新しいスラング
Your daughter saying ‘that’s so AI’ about a bootleg squishy is doing roughly what her grandparents did with the term ‘plastic’. 娘さんが、偽物のスクイーズのおもちゃを「that's so AI」と言うのは、祖父母の世代が「plastic」という語でしたことと、ほぼ同じです。
MadeForMumsは2026年9月28日、この言い方を「子どもの新しいスラング」として紹介しました。例は、本物そっくりの偽物のおもちゃや、うますぎる話です。Preplyによると、世界でのこの語の検索は、2026年9月に2万1,000回でした。前の年より178%増えています。ただしMadeForMumsは、まだ人づての話が中心だとも書いています。どこまで広がっているかのデータは少ないそうです。
この語の芯
本物に見えるけれど、どこか本物ではない。その感じを、AIの一言で言う。
Preplyは、この言い方の出どころをこう説明しています。子どもたちが、AIを「質が低い」「偽物っぽい」と感じていることです。いまでは、本当にAIで作られたかどうかに関係なく使われる、とも書いています。
誰が最初に言い出したのかは、確かめられませんでした。MadeForMumsも、親や子ども、SNSの投稿からの報告が中心だと書いています。
同じ語根の仲間 plastic ((比喩で)作り物っぽい、心がこもっていない) cookie-cutter (型にはまった、ありきたりの) knock-off ((ブランド品の)偽物) clanker ((ネットで)AIやロボットを悪く言う語)
ここが面白い
心理学者のRyan L. Boydは、これを「意味の拡大(semantic broadening)」の一例だと説明しています。特定の語が、だんだん広い意味で使われるようになる現象です。
Boydが挙げた前の例は、次の4つです。canned(缶詰の)、cookie-cutter(型抜きの)、plastic(プラスチックの)、Photoshopped(画像を加工した)。どれも、物を作る技術の語が「作り物っぽい」の意味に広がりました。おばあちゃん世代の「plastic」が、いまの子どもの「AI」です。
例文で確かめる
This bag looks like a famous brand, but it's so AI.
このバッグは有名ブランドに見えるけど、なんだか偽物っぽいね。
You got a perfect score without studying? That's so AI.
勉強しないで満点?それ、うそくさいよ。
My little brother calls anything fake "so AI."
弟は、偽物っぽいものを何でも「so AI」と呼びます。
この形で覚える
| That's so AI. | それ、作り物っぽい。 |
| It looks so AI. | 見た目が作り物っぽい。 |
| That sounds so AI. | その話、うそくさい。 |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | that's so AI との違い |
|---|---|---|
| fake | 偽の、偽物 | fakeは、本物ではないとはっきり言う語です。that's so AIは、本物かどうかより「そう見える」という感じを言います。 |
| plastic | (比喩で)作り物っぽい | plasticは、昔から使われている同じ種類の言い方です。that's so AIは、それをいまの子どもが言い換えた形です。 |
| mid | ふつう、いまいち | midは、質がふつうで期待外れ、という意味です。that's so AIは、質よりも「本物っぽくない」ことを言います。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- 「それはAIで作られている」という意味だと思わないことです。本当にAIが使われていなくても言います。
- 使える場面
- 子どもや若い人の、くだけた悪口です。人の作品や持ち物に向けると、相手を傷つけます。作文や面接では使いません。
- 発音・リズム
- AIは「エーアイ」ではなく、2つ目のIを強く「エイ・アイ」と読みます。soは「ソー」より「ソウ」に近い音です。
ミニコラム:コラム:「so+名詞」で「いかにも〜っぽい」
that's so AIの形で面白いのは、soのうしろにAIという名詞が来ていることです。Cambridge Dictionaryによると、くだけた英語では、soを名詞の前に置いて意味を強めることがあります。例はit's so last year(それはもう去年の流行だ)です。
MadeForMumsの記事には、親のほうも使い始めたという話があります。子どもが欲しがるおもちゃを「AI」と言って、買わない合図にしているそうです。記事は、親が使い出すと、子どもにとっての格好よさが消えてしまうこともある、とも書いています。
この語が残るかどうかは、まだ分かりません。でも、新しい技術の名前が悪口になる流れは、plasticの時代から変わっていません。英語の新しい語を見たら、「前に同じ形の語はなかったか」と探してみてください。
原田高志
確認クイズ
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Q1. 子どもが、本物そっくりの安い偽物のおもちゃを見て "That's so AI." と言いました。言いたいことに最も近いのはどれか。