spooky season
/ˈspuːki ˈsiːzn/ 名詞(2語のかたまり) いま英語圏で流行っている言い方
「ハロウィンの
the time of year around Halloween, when people enjoy scary and fun things
どこで出てきたか
Fangtastic Spooky Season on the wind in Grays Harbor
グレイズハーバーに、牙をむくほど楽しいこわい季節の風
Celebrate the spooky season with a family-friendly evening of Halloween fun at Lake Quinault Lodge. クイノールト湖ロッジで、家族で楽しめるハロウィンの夜を過ごして、こわい季節を祝おう。
記事は、ワシントン州グレイズハーバー地域の、秋のハロウィン行事をまとめたものです。並んでいるのは、次のような催しです。
・10月の毎週土曜に開くかぼちゃ畑と干し草の迷路
・仮装をしてパドルボードやカヤック、カヌーをこぐ『Witches Paddle』
・シーブルックの町の仮装パレードと、町の店でお菓子をもらうトリック・オア・トリート
見出しにも本文にも、spooky season が出てきます。
この語の芯
ハロウィンを1日ではなく、季節まるごと楽しむ。
spook は、オランダ語の spook(おばけ)から英語に入った語です。Etymonline によると、英語での記録は1801年からです。オランダ語の spook はゲルマン系の言葉の仲間までさかのぼれますが、その先の語源は分かっていません。
spooky season という組み合わせ自体は、意外に古いものです。Grammarphobia によると、1905年のイギリスの心霊研究の雑誌に出てきます。ハロウィンの季節の意味では、1913年10月のイリノイ州の新聞に出てきます。『The spooky season of the year is now at hand(1年のこわい季節がやってきた)』という文です。ネットの流行語になったのは最近です。トレンドの専門家 Amanda Brennan さんは Slate へのメールで、検索の人気は2019年に頂点に達したと答えています。
同じ語根の仲間 spook (おばけ、スパイ) spooky (おばけが出そうな、不気味な) spooked (おびえた、びくっとした)
ここが面白い
オックスフォード英語辞典(OED)が、英語の spook のいちばん古い用例に挙げているのは新聞です。1801年7月15日の The Massachusetts Spy で、Grammarphobia がこれを紹介しています。新聞の名前は『マサチューセッツのスパイ』です。
そして spook は、のちに『スパイ』の意味も持つようになりました。Etymonline によると、この意味は1942年から記録があります。偶然ですが、OED が最初の用例に挙げたのは『スパイ』という名の新聞でした。その語が140年ほどあとに、スパイそのものも指すようになりました。
例文で確かめる
Spooky season is here, so let's decorate the classroom with pumpkins.
こわい季節がやってきたから、教室をかぼちゃで飾ろう。
My favorite part of spooky season is watching scary movies with friends.
ハロウィンの季節でいちばん好きなのは、友だちとこわい映画を見ることだ。
It's only September, but my neighbor is already ready for spooky season.
まだ9月なのに、となりの人はもうハロウィンの季節の準備ができている。
この形で覚える
| spooky season is here | こわい季節がやってきた |
| celebrate the spooky season | ハロウィンの季節を祝う |
| get ready for spooky season | ハロウィンの季節に備える |
| kick off spooky season | ハロウィンの季節を始める |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | spooky season との違い |
|---|---|---|
| Halloween | ハロウィン | Halloween は10月31日の1日です。spooky season は、その前後の季節をまるごと指します。 |
| fall / autumn | 秋 | fall は季節そのものです。spooky season は、秋のなかでもハロウィンを楽しむ気分の時期を指します。 |
| creepy | ぞっとする、気味の悪い | creepy は本当に気味が悪いときの語です。spooky は、こわさを楽しむ気持ちで使うことが多い語です。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- spook は、黒人を見下す差別語として使われた歴史があります(Etymonline によると、その使い方の記録は1945年から)。おばけやスパイの意味で使うのは問題ありません(Grammarphobia)。ただし、人を spook と呼ぶのは避けましょう。
- 使える場面
- SNS や会話で使う、くだけた言い方です。レポートでは the Halloween season と書くと安全です。
- 発音・リズム
- spooky の oo は長い『ウー』で、/ˈspuːki/ と読みます。強く読むのは spoo の部分です。
ミニコラム:ハロウィンは、1日から季節へ
Slate の記事は、2019年のアメリカの雑誌 Architectural Digest の説明を紹介しています。spooky season は『ハロウィンに新しい呼び名をつけて、お祭りを長く延ばしたもの』のようなものだ、という説明です。10月31日の1日だけでなく、かぼちゃ畑も、こわい映画も、仮装パレードも、全部まとめて楽しむ。今回の記事に並んでいた催しが、まさにそれです。
英語では、season の前に語を置くと、『〜の時期』を表せます。exam season(テストの時期)、flu season(インフルエンザがはやる時期)なども同じ形です。『いまは何の season か』を英語で言ってみると、表現の幅が広がります。
10月31日まで、あと1か月ほどです。友だちに Spooky season is here! と言ってみましょう。
原田高志
確認クイズ
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Q1. "It's October! ______ is here, so let's watch a scary movie tonight." 空所に入る語句として最も適切なものは?