runaway
/ˈrʌnəˌweɪ/ 形容詞(名詞用法もあり) 英語ニュースに何度も出てくる語
「①(機械・
moving or increasing very quickly in a way that is difficult or impossible to control
どこで出てきたか
World leaders meet at UN as planet grapples with war, runaway AI and climate shocks
戦争・暴走するAI・気候の衝撃。世界の首脳が国連に集う
…world leaders meet at the United Nations this week facing new fears that runaway artificial intelligence could threaten humanity. 国連では今週、世界の首脳たちが、暴走する人工知能が人類を脅かしかねないという新たな不安に直面しながら顔を合わせています。
2026年9月、国連総会に合わせてAI大手3社のトップが「人間の制御が及ばなくなりつつある」と警告し、開発の一時停止を呼びかけました。安全保障理事会も、AIについてのハイレベル会合を日程に加えました。戦争や気候変動と並ぶ見出しの語として、runaway AI という言い方がいま報じられています。
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この語の芯
手綱を離れて、自分ひとりで先へ進んでいってしまう。それが runaway の芯です。
run と away をくっつけた語で、もともとは手綱を振り切って逃げ出した馬や、支配から逃げ出した人間を指しました。語源辞典Etymonlineによれば、「逃亡者」を表す名詞としては1540年代から、「押さえが効かずに逃げ出す」という形容詞としても同じ1540年代から記録があります。
「逃げていく」という動きのイメージが、状況や力、反応そのものに使われるようになったのは1925年からだと、同じ辞典は記しています。誰にも止められないまま先へ進む列車や物価が、逃げ出した馬と同じ絵で語られるようになったのです。
同じ語根の仲間 run (走る) runner (走る人・出走馬)
ここが面白い
AIが「暴走する」という言い方は、比喩のようでいて、runaway という語の生まれそのものです。手綱を離した馬が制御不能のまま走り続ける光景が、そのまま「誰にも止められない技術」の絵になっています。
実際、この記事でもAI企業のトップ自身が「人間の制御が及ばなくなりつつある」と述べ、開発の一時停止を呼びかけました。比喩ではなく、当事者がそう認めているという点が、この見出しをいっそう重くしています。
例文で確かめる
World leaders are worried about runaway AI that no one can fully control.
世界の首脳たちは、誰にも完全には制御できない暴走するAIを心配しています。
The company's costs turned into a runaway problem within a year.
その会社のコストは、1年のうちに手に負えない問題になりました。
A runaway horse galloped through the town square.
手綱を振り切った馬が、町の広場を駆け抜けていきました。
この形で覚える
| runaway inflation | 歯止めの効かないインフレ |
| runaway success | 予想を超えた大成功 |
| a runaway train | 暴走する列車 |
| runaway growth | 際限のない急成長 |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | runaway との違い |
|---|---|---|
| out of control | 制御不能 | 状態そのものを指す言い方。runaway は「走り去っていく」という動きのイメージが乗ります。 |
| rampant | はびこっている | 病気や犯罪など、悪いものが広がる場面で使う語。runaway は技術や数字の暴走にも使えます。 |
| unchecked | 歯止めのかかっていない | 「誰も止めていない」という受け身の視点。runaway は「自分から走り出す」能動的な絵です。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- 「逃げる」という動詞句 run away とは違い、形容詞の runaway はハイフンなしの1語で、名詞の前に置きます(a runaway car)。
- 使える場面
- ニュースでも日常会話でも使える中立的な語です。
- 発音・リズム
- run と away をくっつけて「ラナウェイ」と1語のリズムで読みます。
ミニコラム:馬がいなくなっても、runaway は残った
馬に乗っていた時代、手綱を振り切って走り出した馬は、もう誰にも止められません。runaway という語は、その光景をそのまま切り取ったものです。
馬車の時代が終わっても、runaway という言葉は残りました。今では暴走するのは馬ではなく、AIであり、インフレであり、ブレーキの効かない列車です。技術が変わっても、たとえの元になった動物のイメージだけは言葉の中に生き続けます。日本語で車のエンジンの力をいまも「馬力」と呼ぶのと、根っこは同じ現象です。
国連の会議室で世界の首脳たちが心配しているのは、馬ではなく人工知能です。それでも彼らが使う比喩は、何百年も前の馬車の時代から借りてきたものなのです。
原田高志
確認クイズ
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Q1. The company's popularity grew into a ______ success that no one predicted. の空所に入る形は?