recall
/rɪˈkɔːl/ 動詞・名詞 英語ニュースに何度も出てくる語
「①〜を
to bring a memory back to mind, or to officially ask people to return a product that has a problem
どこで出てきたか
2021 Ford F-150, 2020-2021 Expedition, Explorer, Lincoln Aviator, 2018-2021 Lincoln Navigator Recall: 741K Vehicle Rollaway Risk
2021年型フォードF-150、2020〜2021年型エクスペディション、エクスプローラー、リンカーン・アヴィエーター、2018〜2021年型リンカーン・ナビゲーターをリコール:74万台に『動き出す』危険
Ford Motor Company (Ford) is recalling certain 2018-2021 Navigator, Expedition, 2020-2021 Explorer, Lincoln Aviator, and 2021 F-150 vehicles. フォード・モーター社は、2018〜2021年型ナビゲーター、エクスペディション、2020〜2021年型エクスプローラー、リンカーン・アヴィエーター、そして2021年型F-150の一部車両をリコールしている。
このリコールは、パーキング(駐車)に入れたはずの車が、ひとりでに動き出す恐れがあるというものです。原因はトランスミッション内部の部品で、対象は741,195台。オーナーへの通知の手紙は、今年8月3日から7日にかけて発送されています。つまり、いままさに全米のどこかで、この手紙が郵便受けに届いている最中です。
この語の芯
re-(再び・戻って)+ call(呼ぶ)=もう一度、呼び戻す。
call はもともと「大きな声で呼ぶ」という意味の語で、そこに「再び・戻す」を意味する re- が付いたのが recall です。芯にあるのは「一度どこかへ行ったものを、もう一度呼び戻す」という1つの絵だけです。
頭の中にしまってあった記憶を呼び戻せば「思い出す」になり、すでにお客さんの手に渡った製品をメーカーの手元へ呼び戻せば「回収する、リコールする」になります。意味は2つに見えて、動きは1つしかありません。
同じ語根の仲間 call off (中止する) call back (折り返し電話する)
ここが面白い
リコールと聞くと「その車は全部壊れている」と思ってしまいがちですが、実はそうとは限りません。今回のフォードのリコールでも、メーカー側は不具合が実際に起きる割合を約1%と見積もっています。つまり残りの99%の車には、いま何も起きていません。
それでもメーカーは対象車すべてを回収の対象にします。どの1台が壊れるか分からない以上、安全のために全部を「呼び戻す」というのが、recall という語がここで選ばれている理由です。「思い出す」も「回収する」も、呼び戻す先が頭の中か工場かの違いでしかありません。
例文で確かめる
Ford issued a recall affecting more than 740,000 vehicles because of a rollaway risk.
フォード社は、動き出す危険があるとして、74万台以上を対象にリコールを発表した。
I can't recall exactly when we first met, but I remember it was raining.
初めて会ったのがいつだったか正確には思い出せないけれど、雨が降っていたのは覚えている。
If your toy is part of the recall, stop using it and contact the store.
あなたのおもちゃがリコールの対象なら、使うのをやめて、お店に連絡してください。
この形で覚える
| issue a recall | リコールを発表する |
| recall a memory | 記憶を呼び起こす |
| a product recall | 製品回収 |
| as far as I can recall | 私の記憶している限りでは |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | recall との違い |
|---|---|---|
| remember | 覚えている | remember は覚えている状態そのもの。recall は、いったん頭の外に出ていたものを意識して呼び戻す動作を表す。 |
| remind | 思い出させる | remind は主語が別の人やものを指す(Aさんに思い出させる)。recall は自分自身が思い出す動作。 |
| withdraw | 引き上げる、撤収する | withdraw は静かに引き上げる動きに使う。recall は『メーカーが公式に呼び戻す』という発表を伴う場面で使う。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- recall を『思い出す』の意味でしか知らないと、ニュースに出てくる recall(回収・リコール)を読み違えてしまう。
- 使える場面
- ニュースや公式発表では『回収』の意味で使われることが多く、日常会話では『思い出す』の意味が中心。どちらの意味も、同じくらいよく使われる。
- 発音・リズム
- 名詞のときは前にアクセントを置いた【リーコール】、動詞のときは後ろにアクセントを置いた【リコール】に近い音になる。日本語の『リコール』は動詞側の音に近い。
ミニコラム:呼び戻す先が、頭の中か工場かだけの違い
recall という語を初めて習うとき、多くの人は「思い出す」の意味で覚えます。ところがニュースを読み始めると、今度は「回収する」の意味でしか出てこない場面に出会います。この2つを別々の単語として覚え直そうとすると、記憶の負担が倍になってしまいます。
ですが、re-(再び)+ call(呼ぶ)という部品に立ち返ると、どちらも「一度手を離れたものを、もう一度呼び戻す」という同じ動きだと分かります。記憶を呼び戻せば「思い出す」、工場に呼び戻せば「回収する」。呼び戻す先が違うだけです。
英単語を2つ覚える代わりに、1つの絵を覚える。これができると、次に recall という語に出会ったとき、文脈だけでどちらの意味かをすぐに判断できるようになります。
原田高志
『リコール』という言葉、日本語でもすっかり定着しましたよね。でも英語の recall には、もう1つ『思い出す』という意味もあります。一見バラバラに見えるこの2つの意味、実は同じ1つの絵からできています。今日はアメリカの自動車リコールのニュースから、この語を掘っていきましょう。
確認クイズ
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Q1. recall という語の語源として正しい組み合わせはどれか。