overrun
/ˌoʊvərˈrʌn/ 動詞(名詞としても使われる) 英語ニュースに何度も出てくる語
「(決められた
to go beyond a fixed limit, such as a runway, a budget, or a period of time
どこで出てきたか
Five dead after Amazon-branded cargo plane overruns runway at Miami airport, striking multiple vehicles
アマゾンブランドの貨物機がマイアミ空港で滑走路を越えて複数の車両に衝突、5人死亡
The Boeing 767-300 aircraft overran the runway just before 2 p.m. ET while it was landing, according to officials. 当局によると、そのボーイング767-300型機は、着陸中の午後2時前に滑走路を越えて突っ込みました。
2026年9月6日、プエルトリコのサンフアンから飛来したアマゾン便の貨物機(ボーイング767型)が、マイアミ国際空港に着陸する際に滑走路の端を越えて突っ込み、複数の車両に衝突しました。マイアミ・デイド消防局によれば、この事故で5人が死亡し、5人が負傷しました。米国家運輸安全委員会(NTSB)は、亡くなった5人はいずれも機体にぶつけられた車の中にいたと発表しています。NTSBが原因を調べており、overrunという語は、こうした『滑走路を越えて飛び出す』事故を報じるときの定番の動詞です。
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この語の芯
決められた限度(滑走路・予算・期限など)を越えて、そのまま先まで進んでしまうこと。
overrunは、古英語のoferyrnan(越えて走る、通り過ぎる)にさかのぼる、1000年以上前から使われてきた語です。意味はこの長い歴史のあいだに何度も広がってきました。14世紀半ばには『(軍が)土地を侵略する、荒らし回る』という意味で使われるようになり、1660年代には雑草などが『一面を覆い尽くす』という意味が加わりました。そして1956年には、名詞のoverrun(予算の超過)という、まったく新しい使い方が生まれています。
同じ語根の仲間 run over ((句動詞)時間を超過する、車でひく) outrun (〜より速く走る、〜を上回る)
ここが面白い
同じ1語のoverrunが、戦場を制圧する軍隊にも、庭を覆い尽くす雑草にも、そして滑走路を飛び出す旅客機にも使われるというのは、ちょっとした驚きです。しかも『予算オーバー』を意味する使い方が生まれたのは、1000年以上の歴史を持つこの語にとって、たった70年ほど前の1956年のことでした。『止まるべき場所を越えて、そのまま進んでしまう』という1つの絵さえ持っていれば、戦争のニュースも、建設プロジェクトの記事も、今日のような航空事故のニュースも、同じ動詞で読めてしまうのです。
例文で確かめる
The plane overran the runway and came to a stop in a field next to the airport.
その飛行機は滑走路を越えて突っ込み、空港の隣の空き地で止まりました。
The construction project overran its budget by nearly 30 percent.
その建設プロジェクトは、予算を3割近く超過しました。
Weeds had overrun the entire garden by the end of the summer.
夏の終わりには、庭全体が雑草に覆い尽くされていました。
この形で覚える
| overrun a runway | 滑走路を越えて突っ込む |
| overrun the budget | 予算を超過する |
| overrun with weeds | 雑草に覆い尽くされる |
| a cost overrun | (名詞)費用の超過 |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | overrun との違い |
|---|---|---|
| exceed | 超える | exceedは数値や基準を上回ることを客観的に述べる語です。overrunは、本来止まるべき場所(滑走路・予算)をそのまま越えて進んでしまう、という動きのニュアンスを含みます。 |
| overshoot | 行き過ぎる | overshootは目標地点を通り過ぎることに重点があり、航空機のニュースでもoverrunとほぼ同じ意味で使われます。overrunは予算超過や雑草の繁茂のような場面にも使える点で、意味の幅が広い語です。 |
| invade | 侵略する | invadeは武力で他国に攻め込むことに限られる語です。overrunは軍が土地を制圧する意味でも使われますが、予算超過や雑草の繁茂のような、争いを伴わない場面でも使えます。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- overrunは自動詞・他動詞のどちらでも使われます。『飛行機が滑走路を越える』はovershoot the runwayとも言い換えられるので、記事でどちらの語が使われているかも確認しておきましょう。
- 使える場面
- ニュース記事から予算報告書まで幅広く使われる語です。日常会話ではovershoot budgetという言い方より、overrun the budgetやgo over budgetのほうが自然な場面もあります。
- 発音・リズム
- 動詞として使うときは第二音節のrunにアクセントがあります(over-RUN)。名詞として使うとき(an overrun)は、最初のoverのほうを強く読みます。
ミニコラム:コラム:『滑走路を越えた事故』と『予算オーバー』が、同じ動詞で報じられる理由
2026年9月6日、マイアミ国際空港でアマゾンの貨物を運ぶボーイング767型機が、着陸中に滑走路の端を越えて突っ込みました。マイアミ・デイド消防局によれば、この事故で5人が死亡し、5人が負傷しています。NTSB(米国家運輸安全委員会)は、亡くなった5人はいずれも機体にぶつけられた2台の車の中にいたと発表しました。事故機からは音声記録装置と飛行記録装置が回収され、解析のためNTSBへ送られました。
overrunという語をニュースで見かけたら、それは必ずしも航空事故とは限りません。同じ語が、建設プロジェクトの予算超過や、政府機関の経費超過を報じる記事にも、驚くほど頻繁に登場します。『止まるべき所を越えて、そのまま進んでしまう』という1つのイメージを持っておくと、まったく畑違いに見えるニュースどうしが、同じ1語でつながって見えてきます。
原田高志
確認クイズ
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Q1. 本文によると、overrunという語の説明として正しいのはどれか。