本文へスキップ
日刊原田英語 Harada Eigo Daily
TWO WORDS A DAY 時事英語 第15回 標準 読了 6分

outage

/ˈaʊtɪdʒ/ 名詞 英語ニュースに何度も出てくる語

「(電力・通信サービスなどが)使えない状態、稼働停止、障害」

a period of time during which a service, such as electricity or the internet, is not working

どこで出てきたか

Microsoft confirms GitHub is down worldwide

マイクロソフト、GitHubが世界規模で停止していることを認める

出典: BleepingComputer(2026年8月17日)

At 10:31 AM EDT, GitHub confirmed that Copilot was also experiencing degraded availability, expanding the outage to its AI coding services.

米東部時間午前10時31分、GitHubはCopilotも可用性が低下していることを認め、障害はAIによるコーディング支援サービスにまで広がった。

BleepingComputer の記事より

2026年8月17日、世界中のプログラマーが使う開発者向けサービス GitHub が数時間にわたって停止しました。プルリクエストやIssue、コード補助のCopilotまで軒並み反応が悪くなり、原因はマイクロソフト(GitHubの親会社)も当初は公表しませんでした。この手のニュースで必ず使われるのが outage という語です。

この語の芯

動いているはずのものが、止まっている。その「止まっている期間」そのものを指す語です。

out 副詞 外へ、止まって -age 接尾辞 状態・期間を表す(voyage、shortage と同じ部品)

outage は、1895年ごろのアメリカ英語で作られた語です。shortage(不足)という語をお手本に、out(外へ、止まって)に -age を付けて作られました。shortage が「short(足りない)な状態」なら、outage は「out(止まっている)な状態」というわけで、2つの語は双子のように同じ仕組みでできています。

「停電」を意味する power outage という言い方が新聞に載った最も古い記録は、1944年、ネバダ州リノの新聞(Reno Evening Gazette)にさかのぼります。もともとは電力会社が使う語でしたが、いまではインターネットやアプリが止まったときにもそのまま使われます。

同じ語根の仲間 shortage (不足) storage (保管、記憶容量) usage (使用(量)) voyage (航海)

outage=out(止まって)+age(状態)。shortage と同じ作り方の双子の語

ここが面白い

outage はもともと電力会社の業界語でした。停電の時間を管理する必要から生まれた語だったので、いまでも power outage(停電)が最も基本の使い方です。それが20世紀後半、電話やコンピューターのネットワークが広まるにつれて、「電気が止まる」から「サービスが止まる」全般を指す語へと意味が広がりました。shortage も outage も、もとをたどれば「状態」を表す -age という同じ部品でできている、というのが今日いちばん持ち帰ってほしい事実です。

例文で確かめる

GitHub experienced a major outage that affected developers around the world.

GitHubで大規模な障害が発生し、世界中の開発者が影響を受けた。

We lost power for six hours during the outage.

その停電の間、6時間電気が使えなかった。

The company apologized for the outage and promised to fix the problem.

その会社は障害について謝罪し、問題を修正すると約束した。

この形で覚える

power outage 停電
internet outage / service outage 通信障害、サービス障害
widespread outage 広範囲にわたる障害
report an outage 障害を報告する

似た語とどう違うのか

意味outage との違い
failure 故障、失敗 機器やシステムが壊れて機能しなくなること自体を指し、outage(止まっている期間)より原因側に近い語です。
crash (プログラムが)落ちること ソフトが突然停止する瞬間を指す語で、outage のように「止まっている時間の長さ」までは含みません。
shutdown (意図的な)停止 点検などで計画的に止めるときにも使え、outage のような『予期しない障害』の意味は薄い語です。

使うときの注意

ここで間違える
自分のスマホの電池切れや、自宅のWi-Fiルーター1台だけの不調には使いません。多くの人が同時に影響を受ける、サービス規模の停止を指す語です。
使える場面
ニュースやIT業界の会話でそのまま使われる語で、硬すぎることも砕けすぎることもありません。
発音・リズム
【アウティヂ】。強く読むのは前の out の部分です。

ミニコラム:止まって初めて気づく便利

GitHub のようなサービスは、ふだん動いているときには意識されません。プログラムのコードを保存する場所であり、世界中の開発者が毎日何百万回も出入りする場所でもあります。それが数時間止まっただけで、ニュースになるほどの騒ぎになりました。

outage という語がニュースに出てくるときは、たいてい「見えない土台が、実は大きな役割を果たしていた」ことに気づかされる瞬間でもあります。電気や水道と同じように、インターネットの向こうにあるサービスも、止まって初めてその大きさが分かるものなのかもしれません。

原田高志

使っているサービスが、ある日突然つながらなくなる。今日はそんなとき英語のニュースに必ず出てくる outage という語を、成り立ちから見ていきましょう。

確認クイズ

  1. Q1. outage という語の成り立ちとして正しいものはどれか。