neck and neck
/ˌnek ən ˈnek/ 副詞・形容詞 英語ニュースに何度も出てくる語
「(競争・選挙などで
very close in a race or contest, so that no one is clearly ahead
どこで出てきたか
What to know about Brazil's run-off as Lula and Flávio Bolsonaro face off
ルラ氏とフラビオ・ボルソナロ氏が対決する、ブラジルの決選投票で知っておきたいこと
Polls ahead of the second round put them neck-and-neck. 決選投票を前にした世論調査では、2人は互角の大接戦でした。
ブラジルでは2026年10月25日(日)が、大統領選の決選投票の日でした。この記事を書いた時点では、結果はまだ出ていません。BBCによると、10月4日の1回目の投票ではフラビオ・ボルソナロ氏がルラ大統領をわずかに上回りましたが、勝つのに必要な有効票の50%には届きませんでした。そして決選投票の前の世論調査では、2人は neck-and-neck でした。
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この語の芯
2頭の馬が首を並べて走っている。どちらが前か分からないほど、差が無い状態。
英語版Wiktionaryによると、neck and neckは競馬から来た言い方です。2頭の馬がほとんど同じ速さで走り、首と首が横に並んでいる様子をたとえにしています。
Merriam-Webster辞典によると、この表現の確認できるいちばん古い例は1672年です。Wiktionaryには、1825年の競馬雑誌 Sporting Magazine の記事も載っています。2頭が「ほとんど neck and neck で走った」という、まさに競馬の場面です。
同じ語根の仲間 necklace (ネックレス) bottleneck (瓶の首、(流れを止める)障害) breakneck ((首を折りそうなほど)猛スピードの) neck of the woods ((自分の)住んでいるあたり)
ここが面白い
「互角に並んでいる」を表すのに、どの体の部分を使うかは言語によって違います。Wiktionaryの訳語一覧によると、ドイツ語は Kopf an Kopf(頭と頭)、フランス語は coude à coude(ひじとひじ)です。ロシア語は ноздря в ноздрю(鼻の穴と鼻の穴)、トルコ語は başa baş(頭と頭)と言います。英語は「首」、ロシア語は「鼻の穴」。どこを並べるかで、接戦の近さの感じ方まで変わって見えます。
しかも、日本の競馬も英語と同じ物差しを使っています。JRAの用語辞典によると、ゴールでの差は「ハナ」「アタマ」「クビ」、それより大きいと「馬身」で表します。そしてJRAの海外競馬英和辞典では、nose がハナ、head がアタマ、neck がクビです。「クビ差で勝った」は、英語でも win by a neck です。
例文で確かめる
Polls show the two candidates neck and neck just days before the vote.
投票の数日前の世論調査では、2人の候補者は互角の大接戦です。
The two runners were neck and neck until the last few meters.
2人の走者は、ゴールの数メートル手前まで並んで走っていました。
Our class and the class next door are neck and neck in the sports day points.
体育祭の得点で、私たちのクラスと隣のクラスは互角です。
この形で覚える
| neck and neck in the polls | 世論調査で互角 |
| a neck-and-neck race | 大接戦の選挙(レース) |
| run neck and neck | 並んで走る、互角の勝負をする |
| win by a neck | クビ差で勝つ、わずかの差で勝つ |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | neck and neck との違い |
|---|---|---|
| dead heat | 同着、引き分け | dead heatは、勝者が決まらないほど完全に並んでゴールした結果です。neck and neckは、まだ勝負の途中で並んでいる状態にも使います。 |
| photo finish | 写真判定になるほどの接戦 | photo finishは、ゴールの写真を見ないと勝者が分からないほどの決着です。勝負の最後の瞬間に使います。 |
| nip and tuck | 抜きつ抜かれつの | nip and tuckは、リードが何度も入れ替わる接戦です。neck and neckは、入れ替わりよりも「並んでいる」ことに重心があります。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- neck and neckは「首が危ない」「ぎりぎり」という意味ではありません。2人(2チーム)が互角に並んでいる、という意味です。
- 使える場面
- ニュースの見出しから日常会話まで使えます。選挙・スポーツ・売上の競争など、勝ち負けのある場面で使います。
- 発音・リズム
- andが弱くなり、「ネッカンネック」のようにつながります。最後のneckを強めに読みます。
ミニコラム:コラム:nose、head、neck。英語の接戦は馬の体で測る
JRAの用語辞典では、ゴールでの差は小さい順に「ハナ」「アタマ」「クビ」と並びます。英語では by a nose、by a head、by a neck です。鼻がいちばん小さい差、首はその次、という順番です。
ニュースで選挙の結果を読むときも、この感覚が役に立ちます。BBCは、2022年のブラジル大統領選の決選投票でルラ氏が勝った差を、1.8ポイントだったと伝えています。今回の1回目の投票については、by a narrow margin(わずかな差で)と書いています。
明日から、英語のニュースで選挙の記事を見たら、neck and neck と narrow margin を探してください。この2つが見つかれば、「接戦だった」ことが見出しだけで読み取れます。
原田高志
確認クイズ
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Q1. The two teams were neck and neck at halftime. の意味として最も近いものはどれか。