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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
TWO WORDS A DAY 流行英語 第65回 標準 読了 6分

mogging

/ˈmɑːɡɪŋ/ 動詞(mogの現在分詞・動名詞) いま英語圏で流行っている言い方

「(容姿・存在感などで)相手を圧倒する、見劣りさせること。ネットスラング。」

the act of making someone else look less impressive by comparison, especially in looks

どこで出てきたか

What Does "Mogging" Mean? The Internet Slang Term, Explained

「mogging」とは?ネットスラングを解説

出典: Mental Floss(2026年4月5日)

I feel like my main goal for this competition was to mog…so hopefully I did that.

今回の大会でのいちばんの目標はmogすることだった気がするので、それができていたらいいなと思います。

フィギュアスケート選手 Alysa Liu(Mental Flossが報じた発言)(Mental Floss)

アメリカのフィギュアスケート選手Alysa Liuが、ある大会のあとのインタビューで自分の目標を「mogすること」と語ったと、Mental Flossが2026年4月5日に報じました。ネットのからかい言葉だったmoggingが、スポーツ選手の口から普通に出てくるほど日常語になっているという例です。2020年代にTikTokを中心に広まった語で、いまも見た目や存在感を比べる場面で使われ続けています。

動画で見る

moggingという言葉と体への意識との関わりを伝えるニュース映像 (FOX 32 Chicago) からかいの言葉が体型への意識にどう影響するかを取材しています。英語です。

この語の芯

見た目や存在感で、相手をはるかに上回ること。ほめ言葉にも、からかいにも使われます。

AMOG(alpha male of group、「集団の中でいちばんの男」)という略語から生まれたとされています。2000年代半ば、ネットの掲示板で、ある男性が見た目や体格で別の男性を上回っている様子を表す語として使われ始めました。AMOGの語頭のAが取れてmogという動詞になり、そこからmoggingという形が広まりました。2020年代に入るとTikTokを中心に一気に拡散し、いまでは見た目に限らず、幅広い場面で「圧倒する」という意味で使われています。

同じ語根の仲間 AMOG ((語源)集団の中で一番目立つ男) looksmaxxing (見た目を磨き上げようとするネット文化)

mog=圧倒する。AMOG(いちばんの男)のAが取れてできた動詞。

ここが面白い

moggingという語は、もとはネットの中でも一部の男性コミュニティ(いわゆるmanosphere)だけで使われる、やや排他的な言葉でした。ところがいまでは、フィギュアスケートの選手が大会後のインタビューで「今回の大会での目標はmogすることだった」と口にするほど、誰もが使う普通のスラングになっています。生まれた場所を考えると、驚くほど遠くまで来た言葉です。

例文で確かめる

He totally mogged everyone else in the photo.

彼は写真の中で、他の全員を圧倒していました。

I'm not trying to mog anyone, I just like dressing up.

誰かを圧倒しようとしてるわけじゃなくて、ただおしゃれが好きなだけだよ。

That new player is mogging the whole team in terms of height.

あの新しい選手は、身長の点でチーム全員を圧倒しています。

この形で覚える

mog someone (人)を圧倒する、見劣りさせる
get mogged (逆に)圧倒される、見劣りする
frame-mogged 体格の良さで相手を圧倒された

似た語とどう違うのか

意味mogging との違い
flex (自慢げに)見せつける flexは自分の持ち物や実力を誇示する行為そのものを指します。moggingは他人と比べて自分が上回っていることを指す、比較が前提の語です。
show off 見せびらかす show offは自慢げに振る舞う行動そのものを指します。moggingは主に見た目や存在感の『差』そのものに焦点があります。
outshine (才能などで)しのぐ outshineは実力や才能で上回る、上品な響きの語です。moggingはネットスラングで、見た目の比較を茶化す、くだけた響きがあります。

使うときの注意

ここで間違える
外見をからかう意味合いが強い語なので、初対面の相手や目上の人に使うと失礼にあたることがあります。
使える場面
SNSや友人同士の会話で使うくだけたスラングです。フォーマルな文章では使いません。
発音・リズム
モギングではなく、『マ』に近い母音でモッギング(MAH-ging)と読みます。

ミニコラム:コラム:一部のネット文化の言葉が、五輪選手の口から出るまで

moggingという語は、AMOG(alpha male of group)という略語から生まれたとされ、2000年代半ばにネットの掲示板で使われ始めたと伝えられています。もとは、一部の男性コミュニティの中だけで通じる、やや排他的な言葉でした。

それが2020年代に入るとTikTokを中心に一気に広まり、Mental Flossは2026年4月、アメリカのフィギュアスケート選手Alysa Liuが大会後のインタビューで『今回の目標はmogすることでした』と語ったと報じました。見た目や体格を比べ合う内輪の冗談だった言葉が、いまはスポーツ選手が公の場で口にするほど普通の語になっているわけです。

ただし、軽い冗談では済まないという指摘もあります。心理療法士で『Therapy Nation』の著者でもあるJonathan Alpert氏は、2026年2月のNBC Newsの取材に対し、『mogging』や『maxxing』という言葉は、自分という存在を「時間をかけて育てるもの」ではなく「上へ更新し、競い合うもの」として捉えさせると述べています。そのうえで、自分の価値をどこまでも「maxxing」し続けることに結びつけると、満たすべき基準が次から次に現れるので、自信はもろくなるとも話しています。使うときは、ただの流行語として面白がるだけでなく、そういう一面もあることを知っておいて損はありません。

原田高志

確認クイズ

  1. Q1. 本文によると、moggingの意味として正しいのはどれか。