jump scare
/ˈdʒʌmp ˌsker/ 名詞 いま英語圏で流行っている言い方
「(ホラー映画や
a planned moment in a horror movie or video game that suddenly surprises and frightens the audience
どこで出てきたか
Don't be scared: Being afraid is outright fun, and maybe useful
怖がらないで。怖がるのは純粋に楽しく、役に立つかもしれない
出典: NPR(2026年10月11日)
She says it's this activation that makes a jump scare so effective. 彼女によると、この(扁桃体が)働き出す反応こそが、jump scareがこれほど効く理由です。
ハロウィン(10月31日)を前に、NPRはアメリカ最大級のお化け屋敷を取材しました。全米小売業協会によると、アメリカ人がこの季節に使うお金は130億ドルを超える見込みです。記事では、ハーバード大学医学大学院のHadjikhani准教授が、ヘビやクモの画像を30ミリ秒ほど見せるだけで脳の扁桃体が働き出すと説明しています。その反応が jump scare を効かせている、というのです。
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この語の芯
観客が思わず飛び上がる(jump)ように仕込んだ、突然の驚かし(scare)。
jumpは「跳ぶ」、scareは「驚かし、恐怖」です。跳ぶのはお化けではなく、驚いた観客のほうです。映画監督のサム・ライミは、2009年の『スペル』(Drag Me to Hell)について「観客を飛び上がらせる(make audiences jump)大きなショック」を作りたかったと話しています。
Merriam-Webster辞典によると、jump scareという語の確認できるいちばん古い例は1986年です。辞典は、jump-scare や jumpscare という書き方も載せています。
同じ語根の仲間 scare (怖がらせる、驚かし) scary (怖い) scared (怖がって) scarecrow (かかし(カラスを怖がらせるもの))
ここが面白い
英語版Wikipediaによると、最初のjump scareとされるのは、1942年の映画『キャット・ピープル』(Cat People)の場面です。夜道を歩く女性が、誰かにつけられていると気づいて走り出します。静かな夜に足音だけが響き、緊張が高まったところで、大きな音を立てて画面に飛び込んでくるのは、1台のバスです。
この仕掛けは、映画のプロデューサー Val Lewton の名前を取って、Lewton Bus(ルートンのバス)とも呼ばれます。つまり、技は1942年からあったのに、jump scareという語の確認できる最初の例は1986年。語の記録より44年も先に、技のほうが生まれていたのです。
例文で確かめる
The movie had a jump scare that made the whole theater scream.
その映画には、映画館中が悲鳴を上げた jump scare がありました。
I don't play horror games because I can't handle jump scares.
jump scare が苦手なので、私はホラーゲームをやりません。
The haunted house was full of jump scares, so I screamed the whole time.
そのお化け屋敷は jump scare だらけで、私はずっと叫んでいました。
この形で覚える
| a cheap jump scare | 安っぽい驚かし |
| rely on jump scares | 驚かしに頼る |
| be full of jump scares | 驚かしだらけだ |
| a jump scare warning | 驚かし注意の予告 |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | jump scare との違い |
|---|---|---|
| suspense | (先が気になる)ハラハラ | suspenseは、何かが起きそうでじわじわ続く緊張です。jump scareは、その緊張を一瞬で破る驚かしです。 |
| startle | (突然)びっくりさせる | startleは「びっくりさせる」という動詞です。jump scareは、観客をびっくりさせるために作品の中に仕込んだ場面を指す名詞です。 |
| creepy | 気味が悪い、ぞっとする | creepyは、じわじわ続く気味の悪さを表す形容詞です。一瞬で飛び上がらせるjump scareとは、怖さの種類が違います。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- jumpはお化けが跳ぶのではなく、観客が飛び上がることです。お化けが跳びかかってくる場面に限らず、大きな音や突然の映像で驚かせる仕掛け全体を指します。
- 使える場面
- 映画やゲームの感想を言うときの、くだけた語です。批評の記事にも出ますが、「安っぽい」というけなし言葉と一緒によく使われます。
- 発音・リズム
- 前のjumpを強く読みます。scareは「スケア」ではなく、「スケァ」と短めに、rの音で終えます。
ミニコラム:コラム:怖がるのは、心の予防接種?
同じNPRの記事には、デンマークのオーフス大学にある Recreational Fear Lab(娯楽としての恐怖の研究室)も出てきます。共同代表の Mathias Clasen さんは、お化け屋敷やホラー映画を楽しむことを fear vaccine(恐怖のワクチン)にたとえています。わざと怖さを求めることで、ときに怖いことが起きる現実の世界に、体を備えさせている。そういう考え方です。
これは研究室の考え方の1つで、記事も「maybe useful(役に立つかもしれない)」と書いています。言い切っていないところまで、正確に読んでください。
明日から、英語でホラー映画の感想を言うときは、jump scare と creepy を使い分けてみてください。「飛び上がった」のか「ぞっとした」のかで、怖さの種類が伝わります。
原田高志
確認クイズ
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Q1. Critics said the film relied too much on cheap jump scares. の意味として最も近いものはどれか。