immunity
/ɪˈmjuːnəti/ 名詞 英語ニュースに何度も出てくる語
「①(訴追・
① protection from being legally punished or prosecuted ② the body's ability to resist a disease
どこで出てきたか
Venezuela's Maduro asserts immunity in US court, urges dismissal of charges
ベネズエラのマドゥロ氏、米国の法廷で免責を主張し訴追の却下を求める
This unprecedented prosecution violates the absolute immunity from criminal jurisdiction to which heads of state and foreign officials acting in their official capacities have been entitled for hundreds of years. この前例のない訴追は、元首や公務としての行為を行う外国当局者が何百年にもわたって認められてきた、刑事管轄権からの絶対的な免責を侵害するものです。
2026年9月3日、ベネズエラのニコラス・マドゥロ元大統領の弁護士が、麻薬密輸などの罪に問われている裁判で、外国の元首には刑事訴追からの免責(immunity)が認められると主張し、起訴の却下をニューヨーク・マンハッタンの連邦地裁に求めました。この語は外交・国際法のニュースで繰り返し使われる語です。
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この語の芯
『義務や責任を免れる』という芯のイメージ。病気にかからない『免疫』も、法的な責任を問われない『免責』も、同じ語の中にある。
immunity はラテン語の immunitas(義務からの免除)にさかのぼり、もとは munus(義務・奉仕・贈り物)に否定の接頭辞 im-(in-)が付いた語です。もともとは税金や兵役などの『公的な義務を免除される』という意味の、法律・政治の言葉でした。医学で『病気にかからない状態』を指す意味で使われ出したのは1879年のことで、フランス語かドイツ語の医学用語から入りました。『負担を免除される』が『病気という負担を免除される』へ広がった形です。
同じ語根の仲間 immune (免疫のある、免れた) immunize (免疫を与える、予防接種する)
ここが面白い
免疫(病気にかからないこと)と免責(罪に問われないこと)は、英語では同じ1つの単語です。もとは『公的な義務や負担を免除される』という1つの意味しかなく、そこから『病気という負担を免除される』(医学的な意味)と『罰という負担を免除される』(法的な意味)の2方向に分かれて育ちました。マドゥロ氏の弁護士が法廷で使った immunity と、風邪をひかないための『免疫力』の immunity は、たどれば同じ1つの語なのです。
例文で確かめる
Diplomats are usually granted immunity from local law while serving abroad.
外交官は通常、海外に赴任している間、現地の法律からの免責を認められています。
Getting enough sleep helps your body build up immunity to common colds.
十分な睡眠を取ることは、風邪に対する免疫力を高めるのに役立ちます。
The witness was granted immunity in exchange for testifying against her boss.
その証人は、上司に不利な証言をする代わりに免責を認められました。
この形で覚える
| grant immunity | 免責を認める |
| diplomatic immunity | 外交特権(免責) |
| build up immunity | 免疫力をつける |
| immunity from prosecution | 訴追からの免責 |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | immunity との違い |
|---|---|---|
| exemption | 免除 | exemption は税金や義務など『やらなくてよいこと』全般に幅広く使う語。immunity は特に、罰や病気という『悪いもの』から守られる、というニュアンスが強い語です。 |
| pardon | 恩赦、赦免 | pardon はすでに有罪と決まった人を許すこと。immunity はそもそも訴追(裁判にかけられること)自体を免れることで、有罪・無罪が決まる前の話です。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- immunity は『絶対に罰を免れる』という意味ではありません。マドゥロ氏の主張も、裁判所に認められるかどうかはまだ決まっていない、あくまで『申し立て』の段階です。
- 使える場面
- 外交・法律・医学のいずれの文脈でも使われる、ニュースで頻出のフォーマルな語です。
- 発音・リズム
- 強く読むのは2番目の音節、MYOO のところです。「イ・ミュー・ニ・ティ」のミューを高く強く読みます。
ミニコラム:コラム:『免疫』と『免責』、同じ単語が持つ2つの顔
ニュースで immunity という語を見るとき、それが『免責』の話なのか『免疫』の話なのか、文脈で判断しているはずです。けれど語源をたどると、この2つは最初から同じ1つの言葉でした。
ラテン語の munus は『義務・奉仕・贈り物』を意味し、そこに『~でない』を表す im- が付いた immunitas は、もともと『公的な義務を免除される』という、税金や兵役に関する法律用語でした。この意味がそのまま、いまの『訴追からの免責』というニュースの語につながっています。
医学の世界でこの語が『病気にかからない』という意味を持つようになったのは1879年で、フランス語かドイツ語の医学用語から英語に入りました。『公的な負担を免除される』という元の意味が、『病気という負担を免除される』へ広がった形です。マドゥロ元大統領の弁護士が法廷で主張した immunity と、私たちが風邪をひかないために鍛えている immunity(免疫力)は、たどれば同じ1つの単語なのです。
原田高志
確認クイズ
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Q1. 本文によると、immunity の語源であるラテン語 munus はもともとどんな意味を持っていたか。