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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
TWO WORDS A DAY 流行英語 第85回 標準 読了 6分

goated

/ˈɡoʊtɪd/ 形容詞(俗語) いま英語圏で流行っている言い方

「「歴代最強の、史上最高レベルの」」

(informal) considered by many people to be the GOAT, the greatest of all time

どこで出てきたか

Summer Word Drop 2026: 5,900 Reasons to Update Your Vocabulary

2026年夏の新語追加。ボキャブラリーを更新すべき5,900の理由

出典: Dictionary.com(2026年9月12日)

goated — adjective. (Informal) considered by many people to be the GOAT, the greatest of all time.

goated(形容詞・くだけた語)。多くの人からGOAT、つまり史上最高だと見なされていること。

Dictionary.com の記事より

Dictionary.comが2026年9月12日に発表した夏の新語追加で、goated が正式に見出し語入りしました。日本語にすると「歴代最強」にあたる誉め言葉で、選手のプレーや曲、料理など、なんにでも一言で最大級の評価を伝えられるので、SNSのコメント欄で広く使われています。

動画で見る

goated という語の意味を英語で説明した動画 (wikiHow) 英語です。GOATから来た誉め言葉だという説明が、短くまとまっています。

この語の芯

GOAT(史上最高の存在)だと、みんなが認めている。それが goated の芯です。

GOAT 頭字語 Greatest Of All Time(史上最高) -ed 接尾辞 「〜だと認定された」状態を表す形容詞化

GOATは Greatest Of All Time(史上最高)の頭文字を取った語です。1960年代、ボクサーのモハメド・アリが自らを「the greatest」と称したことがきっかけとされ、1992年にはアリの妻が設立した会社名として G.O.A.T. Inc. の形が使われました。2000年にはラッパーのLL Cool Jがアルバム名に G.O.A.T. を掲げたことで、スポーツの外にも広まります。

若い世代は、この名詞GOATに形容詞を作る -ed を足し、goated という1語にしました。「その人はGOATだ」ではなく「その人はgoatedだ」と言えるようになり、会話の中でぐっと使いやすくなったわけです。

同じ語根の仲間 GOAT (史上最高の人・もの) goat (ヤギ(動物))

goated=ヤギではなくGOAT+ed。「史上最高だと認定された」の1語。

ここが面白い

この語は、初めて見ると意味が取れません。文字どおりに読めば「ヤギにされた」にしか見えないからです。

実際には動物のヤギとは無関係で、GOAT(史上最高)に -ed が付いただけです。綴りが動物のヤギとまったく同じなので、まじめな誉め言葉なのに、どこか冗談めいて見える。それがこの語の面白いところです。

例文で確かめる

This new burger place is goated, honestly.

正直言って、この新しいバーガー屋は歴代最強だよ。

Her comeback performance was goated.

彼女の復活のパフォーマンスは歴代No.1級だった。

That's the most goated soundtrack in gaming history.

あれはゲーム史上、歴代最強のサウンドトラックだよ。

この形で覚える

a goated player 歴代最強レベルの選手
lowkey goated 実はひそかに最強
the most goated ___ 歴代でいちばんの〜
that's goated それは最高すぎる

似た語とどう違うのか

語意味goated との違い
the GOAT 史上最高(名詞) the GOAT は「その人自身」を指す名詞。goated は「そのレベルにある」と評する形容詞です。
legendary 伝説的な legendary は長い年月をかけて定着した評価。goated はSNSでその場のノリでも使える軽さがあります。
fire 最高にいい fire は「いま良い」というテンションの高さ。goated は「歴代で」という比較の軸が入ります。

使うときの注意

ここで間違える
実在の動物のヤギ(goat)と綴りが同じなので、文脈がないと初見の人には冗談に見えます。フォーマルな文章では使いません。
使える場面
友人同士のSNSや会話向けのくだけた語です。目上の人やビジネスの英文では避けます。
発音・リズム
goat と同じ発音に -id を足して「ゴウティド」と読みます。

ミニコラム:ヤギにされたわけではない、GOATの話

モハメド・アリが自分を「the greatest」と呼んだのは1960年代のことです。そこから半世紀以上たって、GOATという頭字語が定着し、さらに -ed が付いて goated という形容詞になりました。1つの誉め言葉が、これほど長く姿を変えながら生き続けているのは珍しいことです。

言葉の遠回りは、日本語にもあります。「神ってる」「神対応」のように、もともと名詞だった「神」を、そのまま形容詞や動詞のように使う言い方が広まったのと、goated の生まれ方はよく似ています。GOATもまた、名詞のままでは言いにくかったので、-ed を足して使いやすくしたのです。

面白いのは、この言葉が持つ「空耳」の効果です。動物のヤギとは無関係なのに、綴りが同じであるせいで、goated と言うたびにどこかヤギの絵がちらつきます。まじめな誉め言葉のはずが、どこか肩の力が抜ける。これも、この語がここまで広まった理由の1つだと思います。

原田高志

確認クイズ

  1. Q1. "That last-minute goal was absolutely ______." と、選手のプレーを最大級に誉めたいとき、空所に入る形は?