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TWO WORDS A DAY 時事英語 第150回 標準 読了 6分

fabricate

/ˈfæbrɪkeɪt/ 動詞 英語ニュースに何度も出てくる語

「①(うそや証拠を)でっち上げる、捏造する ②(部品を組み立てて)製造する」

to invent something false, such as a story or data, in order to trick people; also, to make or build something from parts

どこで出てきたか

Fake polling firm tricked media, claims fabricated surveys were for 'social experiment'

偽の世論調査会社がメディアをだまし、捏造した調査は「社会実験」だったと主張

出典: The National News Desk(WJLA 掲載)(2026年10月21日)

Our fabricated numbers were given instant credibility across national media platforms—including being cited on air and in reporting by outlets such as MS NOW.

私たちが捏造した数字は、全国のメディアですぐに信用されました。MS NOWのような報道機関が、放送や記事で引用したのです。

Wedgewood Polling の声明(The National News Desk(WJLA 掲載))

Wedgewood Pollingは、2026年10月20日(火)にXで声明を出しました。自分たちの調査は「実験的な企画」だったという内容です。本当の調査だったのは、ネブラスカ州の1本だけだと認めています。記事によると、ニューヨーク・タイムズは6月から10月に出た15本を、自社の集計から外しました。ないデータを作って本物のように見せることを、英語のニュースはfabricateで表します。

動画で見る

偽の世論調査が大手メディアに広がり、FCCが警告したことを伝えるニュース (The National Desk) 出典の記事と同じThe National Deskの映像です。

この語の芯

材料から形を作り上げる。それが「本当には無いものを、それらしく作り上げる」にまで広がった語。

fabric- 語根 (ラテン語fabrica)作業場、作ったもの -ate 接尾辞 動詞を作る

英語版Wiktionaryによると、fabricateは中英語のfabricaten(形作る、作る)から来ています。さかのぼると、ラテン語のfabrica(作業場、建物)です。

そのfabricaは、faber(鍛冶屋、職人)から生まれた語です。つまり、fabricateの出発点は「職人が作業場で物を作る」ことでした。

同じ語根の仲間 fabrication (捏造、製造) fabric (布、構造) prefabricated (あらかじめ部品を作っておいた(プレハブの)) forge (鍛冶場、偽造する)

fabric(布)と同じ仲間。材料から「作り上げる」語が、うその話では「でっち上げる」になる。

ここが面白い

fabricateには、いまも「製造する」という中立の意味があります。Wiktionaryの用例は、to fabricate computer chips(コンピューターのチップを製造する)です。同じ語が、工場の話では「作る」、事件の話では「でっち上げる」になるのです。

しかも、同じ道をたどった語がもう1つあります。forgeです。Wiktionaryによると、forgeもラテン語のfabrica(作業場)から来た語です。「鍛冶場」と「金属を打って形を作る」の意味を持ちます。そして同時に、「偽造する」の意味も持っています。「上手に作る」は、英語では「うそを作る」と紙一重なのです。

例文で確かめる

The company admitted that it had fabricated most of its poll results.

その会社は、世論調査の結果の大部分を捏造していたと認めました。

He fabricated an excuse for being late to class.

彼は、授業に遅れた言い訳をでっち上げました。

This factory fabricates steel parts for bridges.

この工場は、橋に使う鋼鉄の部品を製造しています。

この形で覚える

fabricate evidence 証拠を捏造する
fabricate data データを捏造する
fabricate a story 話をでっち上げる
a fabricated quote 捏造された発言

似た語とどう違うのか

語意味fabricate との違い
falsify (記録やデータを)改ざんする falsifyは、本当にあるデータを書き換えることです。fabricateは、無いデータを一から作ることです。
forge (署名や書類を)偽造する forgeは、本物そっくりの偽物を作ることで、署名やお金、書類によく使います。fabricateは、話や数字のように中身そのものを作る場合に多く使います。
make up (話を)でっち上げる make upは会話でよく使う、くだけた言い方です。fabricateはニュースや裁判、研究の話で使う硬い語です。

使うときの注意

ここで間違える
fabricateは「作る」の意味もあるので、文脈で見分けます。データ、証拠、話が目的語なら、まず「捏造する」です。
使える場面
ニュースや法律、研究の話で使う硬い語です。友達との会話なら、make upのほうが自然です。
発音・リズム
最初のfab-を強く読みます。「ファブリケート」と平らに読まず、「ファ」を高く、後ろは軽く読みます。

ミニコラム:コラム:研究の世界で、fabricationとfalsificationは別の罪

アメリカ保健福祉省の研究公正局(ORI)は、研究の不正を3つに分けています。fabrication、falsification、plagiarismです。

ORIの定義では、fabricationは「データや結果を作り上げて、記録したり報告したりすること」です。falsificationは「研究の材料や装置、手順を操作したり、データを変えたり省いたりすること」です。つまり、無いものを作るのがfabrication、あるものをいじるのがfalsificationです。

ニュースでfabricateを見たら、「作り物だ」という強い非難だと受け取ってください。今回の世論調査の記事も、まさにその使い方です。

原田高志

確認クイズ

  1. Q1. The scientist was fired for fabricating data. の fabricating に最も近い意味はどれか。