disruption
/dɪsˈrʌpʃən/ 名詞 英語ニュースに何度も出てくる語
「①(交通・生活などの
a situation in which something is prevented from continuing in its usual way
どこで出てきたか
UK gov't condemns masked anti-immigrant protesters blocking Dover port
覆面姿の反移民デモ隊、ドーバー港を封鎖|英政府が非難
The right to peaceful protest is fundamental to our democracy, but we condemn the behaviour in Dover and the travel disruption it has caused. 平和的な抗議の権利は、私たちの民主主義の根幹です。しかし、ドーバーでの行為と、それが引き起こした交通の混乱を、私たちは非難します。
2026年9月5日、覆面をした反移民デモ隊が英国・ドーバー港へ向かう道路を封鎖し、フェリーの運航が一時止まりました。英政府はこの行為を非難する声明で、抗議が引き起こした『travel disruption(交通の混乱)』という言葉を使いました。空港の遅延やストライキのニュースでも、英語は『混乱』をひとことで disruption と言います。
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この語の芯
壊れて、いつも通りに進まなくなること。壊す(rupture)側ではなく、止まる・乱れる側に焦点がある語です。
ラテン語の動詞rumpere(破る、引き裂く)に、『逆に・離れて』を表すdis-が付いたdisrumpereが元です。rumpereからはrupture(破裂)、erupt(噴火する)、corrupt(堕落した)、interrupt(さえぎる)も生まれていて、disruptionはその大きな語族の一員です。
同じ語根の仲間 rupture (破裂、決裂) erupt (噴火する、爆発する) corrupt (堕落した、破損した) interrupt (さえぎる、中断する)
ここが面白い
普段の仕事や旅行が壊れて止まることを表すこの語は、ビジネスの世界でも特別な意味を持つようになりました。経営学者のジョセフ・バウアーとクレイトン・クリステンセンが1995年の論文『Disruptive Technologies: Catching the Wave』で唱え、クリステンセンが1997年の著書『イノベーションのジレンマ』で広めた『disruptive innovation(破壊的イノベーション)』という考え方です。大企業を打ち負かすのは最新技術ではなく、最初は見劣りする安くて簡単な製品だという理論で、いまでは英語のビジネスニュースでも当たり前の言葉になっています。
例文で確かめる
The strike caused widespread disruption to train services across the country.
そのストライキは、国内の鉄道サービスに広範な混乱を引き起こしました。
Please expect some disruption to the website while we complete maintenance.
メンテナンス中は、ウェブサイトに多少の不具合が生じることをご了承ください。
The new app is expected to cause major disruption in the taxi industry.
その新しいアプリは、タクシー業界に大きな変化を起こすと見られています。
この形で覚える
| cause disruption | 混乱を引き起こす |
| travel disruption | 交通の混乱 |
| supply chain disruption | サプライチェーンの混乱 |
| minimal disruption | 最小限の混乱 |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | disruption との違い |
|---|---|---|
| disturbance | 妨害、騒動 | 秩序を乱す行為そのものを指し、規模の大小を問いません。 |
| chaos | 混沌、大混乱 | 収拾がつかないほどの無秩序さを強調し、disruptionより深刻な響きです。 |
| interruption | (一時的な)中断 | 動作や会話が一瞬止まることを指し、disruptionほど長引く混乱を含みません。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- 動詞はdisrupt、形容詞はdisruptiveです。「disruptionな学生」のように名詞のまま形容詞的に使わないこと。
- 使える場面
- ニュース・ビジネスの硬い場面でよく使う語です。日常会話ではtroubleやmessのほうが自然です。
- 発音・リズム
- 強く読むのは真ん中のrupです。ディスラプションではなく、ディスˈラプションです。
ミニコラム:コラム:混乱を一語で言い切る英語のくせ
日本語のニュースなら「乱れる」「止まる」「支障が出る」と、状況ごとに動詞を選び直します。英語のニュースは、その全部をdisruptionという一語に寄せてしまいます。鉄道が止まっても、通販の発送が遅れても、会議がオンラインの回線トラブルで止まっても、見出しに立つのはいつも同じ語です。
見出しを読むときのコツは、disruptionそのものの意味を毎回考えないことです。この語が出てきたら「何かが普段どおりに進まなくなった」という合図だと分かればよく、何が壊れたのかは前後の語(travel・supply chain・serviceなど)で判断します。disruptionの前後にある名詞を拾う読み方に慣れると、英字新聞の見出しがぐっと読みやすくなります。
原田高志
確認クイズ
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Q1. The strike caused widespread ______ to train services.
よくある質問
disruptとdisruptionはどう違いますか?
disruptは「混乱させる」という動詞、disruptionはその名詞形「混乱」です。