demure
/dɪˈmjʊər/ 形容詞 いま英語圏で流行っている言い方
「控えめな、
behaving in a quiet, modest, and properly reserved way; online, often used half-jokingly to mean acting in an exaggeratedly proper or put-together way
どこで出てきたか
Dictionary.com Names "Demure" as the 2024 Word of the Year
Dictionary.comが「demure」を2024年のWord of the Yearに選出
This meteoric rise is largely attributed to Jools Lebron, a content creator who popularized the phrase "very demure, very mindful" in a series of TikTok videos illustrating how to embody the term in professional, travel and social settings. この急激な広まりは、『とてもdemure(上品)で、とてもmindful(慎み深い)』というフレーズを、仕事や旅行、社交の場でその言葉を体現する様子を見せる一連のTikTok動画で広めた、コンテンツクリエイターのJools Lebronによるところが大きいとされています。
2024年8月、TikTokクリエイターのJools Lebronが『職場ではvery demure、very mindfulに』と語る動画を投稿すると、この言い回しがSNS上で一気に広まりました。Dictionary.comによれば、この語の使用量は2024年1月から8月のあいだにデジタルメディア上で1200%増え、同社はdemureを2024年のWord of the Yearに選びました。Lebron自身もCBS Morningsのインタビューやテレビ番組に出演し、この言葉は一過性の流行を超えて、いまも『あえて上品にふるまう』ときの決まり文句として通じる語になっています。
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この語の芯
『わざとらしいくらい上品・控えめにふるまっている』ときに使う、少しおどけたひとこと。
Etymonlineによれば、demureは1300年代にアングロ・フレンチ経由で英語に入った、古い語です。Oxford English Dictionaryが最初に記録した用例(1377年)では、demureは人ではなく『穏やかな、凪いだ(海)』を形容する語として使われていました。語源をたどると、古フランス語のmeur(成熟した、十分に育った)、さらにラテン語のmaturus(熟した)にさかのぼるとされています。1500年代までに、いまにつながる『(人が)まじめな、控えめな』という意味に落ち着きました。
同じ語根の仲間 demurely ((副詞)控えめに、上品に) modest ((形容詞)控えめな、謙虚な)
ここが面白い
demureは、1377年には『穏やかな海』を形容していた語が、1500年代に『人の控えめな物腰』を表す語になり、2024年にはTikTokで『わざと上品にふるまう』という茶目っ気たっぷりの意味に変わったという、650年がかりで意味を変え続けてきた語です。Dictionary.comでのdemureの検索数は、流行のピーク時には流行前の200倍にまで跳ね上がりました。ブームが落ち着いたあとも、同社のサイトでの人気は流行前の5倍のまま続いています。1つの単語が、海の形容詞から現代のネットスラングまで旅してきた、というのはちょっとした驚きです。
例文で確かめる
She kept her answers short and demure during the interview.
彼女は面接のあいだ、控えめで上品な受け答えを心がけていました。
I'm being very demure about my new haircut until everyone notices.
新しい髪型について、みんなが気づくまで、あえてさりげなくしています。
He gave a demure smile instead of laughing out loud.
彼は大声で笑う代わりに、控えめな笑みを見せました。
この形で覚える
| a demure smile | 控えめな笑み |
| very demure, very mindful | (ネットスラング)とても上品に、とても慎み深く |
| demure and polite | 控えめで礼儀正しい |
| act demure | 控えめにふるまう |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | demure との違い |
|---|---|---|
| modest | 控えめな、謙虚な(標準語) | modestは自分の能力や功績について控えめであることを広く指す標準的な語です。demureは主に物腰や振る舞いの上品さ・慎ましさを指し、2024年以降はSNSでやや冗談めかして使われる点が異なります。 |
| prim | きちんとしすぎている | primは礼儀正しさが行き過ぎて堅苦しく見えることを、やや否定的に表す語です。demureは同じ『控えめ』でも、否定的な響きを持たない、好意的に使える語です。 |
| reserved | 無口な、控えめな | reservedは感情や意見をあまり表に出さない性格そのものを指します。demureは主に立ち居振る舞いや見た目の上品さを指す点で、対象がやや異なります。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- 『very demure, very mindful』はネットスラングとしての言い回しです。フォーマルな文章では、demureを単独で『控えめな、上品な』という本来の意味で使いましょう。
- 使える場面
- 本来は上品でフォーマルな場でも使える形容詞ですが、『very demure, very mindful』という言い回しはくだけたSNS表現です。使う場面を選びましょう。
- 発音・リズム
- アクセントは後ろのmureの部分に置きます(dih-MYOOR)。デミュアではなく『ディミュア』に近い音です。
ミニコラム:コラム:『上品』を意味する語が、TikTokで一夜にして意味を広げた話
2024年8月、美容系のTikTokクリエイターであるJools Lebronが、職場での身だしなみについて『very demure, very mindful(とても上品に、とても慎み深く)』と語る動画を投稿しました。この動画は2024年8月末までに4,500万回以上再生され、『demure』という言葉の使用量は、2024年1月から8月のあいだに1200%も増えたと、Dictionary.comは報告しています。
もとのdemureは、1377年の記録では人ではなく『穏やかな海』を形容する語でした。それが1500年代までに、人の『控えめな、慎み深い』物腰を表す語に変わり、2024年にはさらに、SNSで『あえて上品にふるまってみせる』という、茶目っ気のある意味を手に入れました。650年かけて、海の形容詞から現代のネットスラングまでたどり着いたというわけです。同年11月、demureはDictionary.comの2024年Word of the Yearに選ばれています。
原田高志
確認クイズ
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Q1. 本文によると、demureという語について正しいのはどれか。