crackdown
/ˈkrækdaʊn/ 名詞 英語ニュースに何度も出てくる語
「(違反や
strong official action taken to stop a particular illegal or unwanted activity
どこで出てきたか
Cops Seize $5 Million Ferrari Monza Among 90 Cars In Massive London Crackdown
警察が500万ドルのフェラーリ・モンツァを押収|ロンドンで90台を一斉摘発
The Met's record weekend crackdown targeted uninsured, dangerous, and antisocial driving across central London. ロンドン警視庁による、この週末の記録的な一斉摘発は、無保険運転・危険運転・迷惑運転を狙い撃ちにした。
8月7日から9日までの週末、ロンドン警視庁(The Met)はハイドパーク・ケンジントン・チェルシーという高級住宅街一帯で、無保険運転と迷惑運転を狙った摘発を行いました。押収された車は90台、総額は800万ポンド(約16億円)を超えます。
中でも話題になったのが、フェラーリの限定モデル「モンツァ SP2」(時価500万ドル)です。イギリスに来てわずか1日、運転していたのは仮免許しか持たない無保険のドライバーでした。この5年間続く摘発作戦のなかでも、台数・金額ともに過去最大という記録づくめの週末になりました。
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この語の芯
crack(鋭い音を立てて割れる・ムチを鳴らす)+ down(上から下へ)。 「取り締まる」という抽象的な意味の底に、ムチを振り下ろす動きがそのまま残っている語です。
crack down という句動詞は、19世紀のアメリカ英語で使われ始めたと考えられています。もともとの crack は「パンと鋭い音を立てて割れる」動きを表す語で、鞭(むち)を打ち鳴らす音にも使われました。そこに「力を加える」down が付き、「鞭を振り下ろすように、上から厳しく力を加える」という句動詞ができあがります。
1920年代のアメリカで、禁酒法時代の密造酒摘発などを報じる新聞記事にこの crack down がよく登場し、そこから名詞形 crackdown が定着しました。取り締まる側が「上」に立ち、下に向かって力を加える。この上下関係のイメージが、いまも見出しでよく使われる理由です。
同じ語根の仲間 crack the whip (ムチを打つ=厳しく命令する) crack down on ~ (〜を取り締まる) wisecrack (気の利いた冗談) crack a joke (冗談を飛ばす)
ここが面白い
crackdown は、法律や制度そのものを指す語ではありません。新しい法律ができたわけでも、罰則が重くなったわけでもなく、すでにある規則を「本気で」適用し始めたという、取り締まる側の姿勢の変化を表す語です。
今回のロンドンの一件も、無保険運転を禁じる法律自体は前からありました。変わったのは、警察が特定の週末に、特定の地域に人員を集中させて一斉に動いた、という運用のほうです。同じ法律でも、crackdown の前と後では「見つかる確率」がまるで違う。この「本気の運用」というニュアンスこそ、crackdown がニュース見出しで好まれる理由です。
例文で確かめる
Police carried out a crackdown on uninsured drivers over the weekend.
警察はその週末、無保険運転者への一斉取り締まりを実施した。
The school announced a crackdown on phone use during class.
学校は授業中のスマホ使用への取り締まりを強化すると発表した。
Some residents welcomed the crackdown, while others called it excessive.
この取り締まりを歓迎する住民もいれば、やり過ぎだと言う住民もいた。
この形で覚える
| crack down on ~ | 〜を取り締まる(動詞句) |
| a crackdown on speeding | スピード違反の一斉取り締まり |
| launch a crackdown | 取り締まりに乗り出す |
| amid a crackdown | 取り締まりのさなかに |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | crackdown との違い |
|---|---|---|
| regulation | 規制 | regulation は規則そのもの。crackdown はその規則を本気で執行する行動を指します。 |
| raid | 強制捜査 | raid は特定の場所への踏み込みという1回の行動。crackdown はもっと広い期間・地域にわたる取り締まり全体を指します。 |
| ban | 禁止 | ban は「してはいけない」という決定そのもの。crackdown はすでにある禁止事項を厳しく取り締まる動きです。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- crackdown は「新しい法律」ではありません。すでにある規則の運用を厳しくするという意味なので、「新法が成立した」と訳さないよう注意してください。
- 使える場面
- ニュース・新聞英語で頻出。日常会話でも「学校が校則にうるさくなった」のような軽い場面で使えますが、フォーマルな法律文書そのものには使いません。
- 発音・リズム
- crackdown は前を強く「クラックダウン」。crack と down、どちらの母音もはっきり発音します。
ミニコラム:取り締まりは、法律が変わった日ではなく「本気になった日」に始まる
無保険で運転してはいけない、というルールは、今回のロンドンの一件が起きる前からずっとありました。変わったのは規則ではなく、警察が「今週末、本気で見る」と決めたことだけです。それだけで90台、16億円分の車が動けなくなりました。
日本語の「取り締まり」という言葉も、よく考えると同じ構造を持っています。速度違反も、路上駐車も、ルールはいつも同じ。それなのに「今日は取り締まりをやっている」と聞いた瞬間、みんな急にスピードを落とします。ルールの強さではなく、見られている感覚の強さが、行動を変えるというのは、洋の東西を問わない話なのかもしれません。
crackdown という語を覚えるときは、ぜひこの「本気になった日」というニュアンスとセットで持ち帰ってください。
原田高志
確認クイズ
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Q1. 次の文の空所に入る語として最も適切なものはどれでしょう。 The city announced a ______ on illegal parking near the station.