beige flag
/beɪʒ flæɡ/ 名詞句(スラング) いま英語圏で流行っている言い方
「相手の、
a quirky or unusual trait in a partner that is neither a warning sign (red flag) nor a good sign (green flag), but still catches your attention
どこで出てきたか
My girlfriend's beige flag is that she refers to all remakes as "the remix edition." 私の彼女のベージュフラグは、リメイク作品をすべて『リミックス版』と呼ぶことです。
beige flagは、2022年5月にTikTokクリエイターのCaitlin MacPhail(@itscaito)が、デート相手の『退屈さのサイン』を指す言葉として使い始めたのが最初とされています。ところが2023年ごろから、意味が『退屈』から『害はないけど、ちょっと変わっている個性的な癖』へと変わっていきました。恋愛の危険信号を意味する red flag と、好ましい兆候を意味する green flag のあいだにある、中間色(ベージュ)の合図として広まっています。
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この語の芯
危険信号でも好印象でもない、良くも悪くもないけれど、つい気になってしまう癖のこと。
beige flag は、恋愛の危険信号を表す既存のスラング red flag(危険信号)と green flag(好ましい兆候)に、もう1色を足す形で生まれた言葉です。beige(ベージュ)は、はっきりした主張のない、地味で中間的な色として選ばれました。赤でも緑でもない、どちらとも言えない微妙な特徴という意味を、色の比喩で表しています。
同じ語根の仲間 red flag ((恋愛の)危険信号) green flag (好ましい兆候)
ここが面白い
この言葉は、生まれてからわずか1年ほどで意味が変わりました。2022年5月に登場したときは『相手が退屈だと分かるサイン』という、やや否定的な意味でした。ところが2023年ごろには、『タイマーを目覚まし代わりに使う』『リメイク作品を全部『リミックス版』と呼ぶ』といった、害のない個性的な癖を指す、もっと軽い言葉に変わっていきました。SNS発のスラングは、こうして使われているうちに意味そのものが移り変わっていくことがあります。
例文で確かめる
Honestly, forgetting where he parked every single time is such a beige flag.
正直、彼が毎回車をどこに停めたか忘れるのは、いかにも『ベージュフラグ』です。
That's not a red flag, it's just a beige flag — kind of funny, actually.
それは危険信号というほどじゃなくて、ただのベージュフラグだよ。むしろちょっと面白いくらい。
I didn't know "beige flag" had a totally different meaning back in 2022.
『beige flag』が2022年当時は全然違う意味だったなんて知りませんでした。
この形で覚える
| spot a beige flag | ベージュフラグに気づく |
| beige flag energy | いかにも地味な癖がありそうな雰囲気 |
| not a red flag, just a beige flag | 危険信号というほどではなく、ただのベージュフラグ |
似た語とどう違うのか
| 語 | 意味 | beige flag との違い |
|---|---|---|
| red flag | 危険信号 | red flag は関係を続けるうえで警戒すべき、はっきりした悪い兆候を指します。beige flag は良くも悪くもない、ただ気になるだけの癖を指す点が違います。 |
| green flag | 好ましい兆候 | green flag は相手の良いところを表す前向きな言葉です。beige flag はどちらとも言えない、中立的な特徴を表します。 |
| the ick | 急に冷める感覚(2026-09-02の今日の2語で既出) | the ick は一瞬で気持ちが冷める、強い拒否反応を表す言葉です。beige flag はそこまで強い感情ではなく、『ちょっと気になる』程度の軽い感覚を指します。 |
使うときの注意
- ここで間違える
- beige flag は『ちょっと変わってるね』くらいの軽い言葉です。本当に相手を傷つけるような深刻な問題(red flag)と混同して使わないようにしましょう。
- 使える場面
- SNSやカジュアルな会話で使うインターネットスラングです。フォーマルな場面や文章では使いません。
- 発音・リズム
- beige は『ベージュ』ではなく『ベイジ』に近い音で、日本語の『ベージュ』とは母音が違います。
ミニコラム:コラム:『退屈』から始まった言葉が、『個性』の言葉に変わるまで
2022年5月、TikTokクリエイターのCaitlin MacPhailが、デート相手の『退屈さのサイン』を指す言葉として beige flag を使い始めました。当時の意味は、いまよりずっと辛口だったわけです。
ところがこの言葉は、1年ほどのあいだにTikTok上で広く真似されるうちに、意味そのものが変わっていきました。いまでは『タイマーを目覚まし代わりに使う』『リメイク作品を全部『リミックス版』と呼ぶ』といった、害のない、むしろ愛嬌のある癖を指す言葉として定着しています。
スラングの意味が短期間で変わっていくのは、SNS発の言葉ではよくあることです。ある言葉を今日知っても、半年後には少し違う意味で使われているかもしれない、というのも、こうした言葉と付き合ううえで覚えておきたい癖のひとつです。
原田高志
確認クイズ
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Q1. 本文によると、いまの beige flag の意味として正しいのはどれか。