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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
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タスクの繰り返しの効果は、同じ話を3回した組に出ました

英語教育ニュースレター Vol.31

同じ活動をもう一度やらせるのは手抜きだと思われがちです。ところが、46人を2つに分けて比べたところ、同じポスターを3回説明した組だけが流暢になり、違うポスターを3回説明した組には変化が出ませんでした。効いていたのは話す量ではなく、同じ話をもう一度させることでした。帯活動2本、そのまま使える教室英語5本、3回の授業を回す無料の道具4選つきの第31号です。PISA2025の結果と、早稲田大の英語ポッドキャストの新シーズンも取り上げます。

監修:原田高志(原田英語.com)

きのうと同じ活動をもう一度やらせるのは気が引ける、という先生へ。新しいプリントを作る前に、同じ話をもう一度させたときの数字を見てください。第31号です。

09.09.2026 Vol.31

おはようございます。

授業の準備でいちばん時間がかかるのは、たいてい「次の題材を探すこと」です。同じ活動をもう一度やらせるのは、手を抜いたようで気が引けます。

最後の「常識がひっくり返る話」で、そこを調べました。同じ課題を3回やった組だけが流暢になり、違う課題を3回やった組には変化がありませんでした。

帯活動2本と教室英語5本は、その形にそろえてあります。無料の道具は、3回の授業を回すためのものを4つ集めました。

きのう公表されたPISA2025の結果も取り上げます。順位ではなく、下の層が増えたところを見てください。

TODAY'S PICK

PISA2025の結果が出ました。3分野ともOECDで1位、それでも下の層が増えています

ReseEd(2026年9月8日)/教育新聞(2026年9月8日)

OECDが2026年9月8日、PISA2025の結果を公表しました。91の国と地域76万人以上の15歳が参加しています。

日本の得点は、科学的リテラシーが538点(全体で5位)、数学的リテラシーが525点(5位)、読解力が503点(4位)でした。OECD平均は科学482点、数学463点、読解461点です。OECD加盟38か国の中では3分野とも1位で、2000年の調査開始以来はじめてのことです。

ただし、2022年の前回からは3分野とも下がりました。科学が9点、数学が11点、読解が13点です。新しく加わった「コンピュータを使った問題解決」は557点で4位でした。

教育新聞は、読解力の中で下がった部分を1つ挙げています。読解の流暢性を測る問題で、3分間で21〜22の短い文を読み、意味が通っているかどうかを判断していく形式です。

見るのは順位ではありません。教育新聞によれば、レベル1以下の生徒の割合が、3分野とも前回より有意に増えました。いっぽうでレベル5以上には、有意な変化がありません。

上が減ったのではなく、下が増えたという形です。学級の平均点では、この動き方はほとんど見えません。平均を出している間に、いちばん下の数人が静かに離れていきます。

もう1つ、同じ調査の質問紙から出ている結果があります。日本の生徒は、自分の学習を進めるやり方のうち目標を決める頻度が、OECD平均より低い、というものです。

ここは今日の帯活動でそのまま埋められます。3回話させる前に、「3回目にこれを言う」と1つだけ決めさせてください。目標を1つ決めて、3回のうちにそこへ届いたかを本人が確かめる。それだけで、目標を決める回数が1授業に1回増えます。

WARM-UPS

今日の帯活動(5分でできる)

今日の研究をそのまま形にした2本です。どちらも5分で、道具は要りません。

同じ30秒の話を、相手を替えて3回する

対象 中1〜高3 時間 5分 準備 準備なし

  1. お題を1つだけ黒板に書く。準備の時間は1分。書かせずに、頭の中だけで組み立てさせる
  2. 立って、近くの人に30秒話す。聞き役は最後に質問を1つする
  3. 相手を替えて、同じ話をもう一度。3人目まで同じことを繰り返す
  4. 席に戻ったら、1回目には言えなくて3回目に言えた語を1つだけ書かせる
  • 💡 お題を替えないところが要点です。Hunter(2024年)では、同じポスターを3回説明した組は流暢になり、違うポスターを3回説明した組には変化がありませんでした。3回とも別のお題にすると、この活動は「たくさん話した」だけで終わります。

黒板に3語だけ書かせて、席を移りながら3回説明する

対象 中2〜高3 時間 5分 準備 ノート1ページ

  1. 今日の英文について、ノートの見開きにキーワードを3語だけ英語で書かせる。文は書かせない
  2. 半分の生徒はその場に残り、ノートを開いて説明する側になる。残りの半分が歩いて聞きに行く
  3. 1分ごとに聞き手だけを入れ替える。説明する側は、同じ内容を3回話す
  4. 役を交代して、もう一度同じ手順をやる
  • 💡 文を書かせないでください。3語だけなら、生徒は毎回その場で文を組み立て直します。Lynch & Maclean(2000年・2001年)でも、5人の学習者が同じポスターについて6回話すうちに、語の選び方と文の形、発音までが正確になっていきました。原稿を読み上げるだけにすると、組み立て直す回数がゼロになります。

CLASSROOM ENGLISH

そのまま使える教室英語

今日は、同じ話をもう一度させる場面で使う5本です。

2回目に入る前に、目標を1つ決めさせるとき

Pick one thing you want to say better next time.

次はここをうまく言いたい、というものを1つ選んでください。

one と数を決めます。「もっとうまく」だけでは、生徒は何を直せばいいのか分かりません。PISAの質問紙で日本の生徒が低かった「目標を決める」が、ここに入ります。

相手を替えて、同じ話をさせるとき

Tell the same story again to a new partner.

同じ話を、新しい相手にもう一度してください。

the same をはっきり言います。「今度は別のことを話して」と言うと、その瞬間に別の活動になります。替えるのは相手だけです。

生徒が原稿を書き始めたとき

Say it from memory, not from your notes.

ノートを見ないで、覚えているところから話してください。

書いた文を読み上げると、2回目も3回目も同じ音で終わります。from memory と言えば、その場で組み立て直すことになります。

「もう話しました」と言われたとき

It gets easier each time, and that is the point.

回を追うごとに楽になります。それが狙いです。

楽になること自体が結果です。同じ話を繰り返す意味を、その場で1文で説明できます。that is the point は「そこが狙いです」という言い方です。

3回目が終わったとき

Which words came out faster the third time?

3回目に、すっと出てきた語はどれですか。

faster と聞けば、生徒は語を指せます。「どこが上手になりましたか」と聞くと、多くの生徒は「分かりません」と答えます。

AI TOOLKIT

AI × 英語指導

教師向け1つ、生徒向け1つ

教師向けClaude

Anthropicが出している対話型のAIです。ウェブ・iOS・Android・パソコン用のアプリで使えます。無料プラン(0ドル)でも、ウェブ検索、会話をまたいで前の話を覚えておく機能、ファイルの作成が使えます。有料のProは月20ドル(年払いなら月17ドル相当)、Maxは月100ドルからです。今日の使いどころは、お題を増やすことではありません。1つのお題を、3回もつ形に整えることです。

使いどころ:🎓 打ち込み方はこうです。「中学3年生が英語で30秒話せるお題を1つだけ作ってください。同じお題で3回話させるので、聞き役が毎回違う質問をできるように、質問を3つ添えてください。語彙はCEFRのA2までにしてください。お題を3つ作らせないでください。今日の研究で伸びなかったのは、毎回違う課題を渡された組のほうです。⚠ 返ってきた英文は、そのまま配る前に必ず自分で読んでください。生徒が知らない語が混ざります。

生徒向けMicrosoft Speaker Coach

PowerPointに入っている、発表の練習を見てくれる機能です。マイクに向かって話すと、話す速さ・単調さ・つなぎ言葉(filler words)・くだけすぎた言い方などについて結果が返ってきます。ウェブ版のPowerPointとWindows・Mac・Android・iOSで動きます。Officeのサブスクリプションが無くても使えます。案内には「いまは無料プレビューとして、Officeのサブスクリプションの有無にかかわらず、誰でも使えます」と書かれています。⚠ 英語だけです。Microsoft 365の表示言語が英語のときにしか動かず、発音についての指摘はアメリカ英語の設定でだけ出ます。

使いどころ:🎓 家で3回目の練習をするときに使わせてください。見る数字を1つに絞ります。つなぎ言葉の数だけ見て、次の回でそれを1つ減らす。全部の項目を直させないでください。速さも単調さもつなぎ言葉も、と言われた生徒は、たいてい2回目をやめます。翌日、教室では相手を替えて3回話させます。機械の前で3回話すのとは、別の練習です。

NEWS FLASH

今日のニュース

教室に持ち込める3本です。

JAPAN · 09.09

早稲田大の英語ポッドキャストが、今日から新シーズンに入ります。8本・各15分・無料です

早稲田大学の英語ポッドキャスト「Rigorous Research, Real Impact」のシーズン3が、2026年9月9日、今日から始まります。

配信は8本、1本あたり約15分です。話すのは同大学の人文・社会科学系の研究者8人で、進行役は学生3人が務めます。テーマは日本経済、労働と移民の問題、日本でのビジネス、日本文化、AIです。SpotifyとApple Podcasts、Amazon Music、YouTubeで、いずれも無料で聞けます。

15分は、授業で流すには長すぎます。そこで今日の形に合わせてください。冒頭の3分だけを選んで、同じ3分を3回聞かせる。1回目は何の話かだけ、2回目は数字だけ、3回目は話し手の立場だけを取らせます。素材を替えずに、聞く目的のほうを替える形です。

JAPAN · 09.07

高校生が作った「授業議事録システム」が、試してくれる中学・高校を探しています

Studymeterが2026年9月7日、授業の記録を残して後から見返せるシステムを発表し、試してもらえる中学・高校を募集しています。

作ったのは、同社が運営する高校生・大学生のコミュニティ「First off Projects」に所属する高校生です。開発した高校生は中学生のとき学校を休んだ経験があり、それが作るきっかけになったと説明されています。企画から1か月でトライアル版を完成させました。

授業を記録し、生徒がパソコンやタブレットで後から見返せます。対面の授業を置き換えるものではなく、休んだ生徒が追いつくため、聞き取れなかったところを確かめるため、テスト前に見直すためのものだと説明されています。記録する教科や時間、生徒が見られる範囲は、学校ごとに相談して決める形です。

英語の授業で休んだ生徒に、こちらは何を返してきたでしょうか。プリントを渡して終わり、という日が多かったはずです。

JAPAN · 08.28

大学の「数理・データサイエンス・AI」教育プログラム、今年度の認定結果が出ました

文部科学省・内閣府・経済産業省が2026年8月28日、2026年度の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の認定結果を公表しました。

今回の認定は、リテラシーレベルが47件(新規46件・継続1件)、応用基礎レベルが40件です。応用基礎レベルプラスには2大学が選ばれました。富山大学の工学部と、熊本大学の情報融合学環です。

2026年8月時点の累計は、リテラシーレベルが655件・653機関、応用基礎レベルが421件・288機関(うちプラスが28件)です。

英語科の話ではありません。それでも進路の話では使えます。どの学部に進んでも、データやAIを扱う授業が置かれるようになりました。英語で書かれた統計の説明を読む機会は、大学に入ってから急に増えます。今日の3回説明する活動の題材に、教科書のグラフを1つ選んでみてください。

FREE TOOLS

無料の学習ツール4選

今号のテーマは「同じ話を3回させる授業を回す」。時間を区切る、録る、文字にする、間を測る。この4つを1つずつ集めました。すべて無料で使えます。

Classroomscreen

黒板の横に出しておく画面です。タイマー、グループ分け、名前をランダムに選ぶ機能、教室の音の大きさを表示する機能などが並んでいます。180以上の国で使われており、毎日45万人が開いていると書かれています。「試す」だけならログインは要りません。3回まわす活動では、1回30秒を3本、続けて計るのに使えます。⚠ 作った画面を保存するには有料版が要ります。

Audacity

録音と編集ができるソフトです。2000年から公開されており、ダウンロードは1億回を超えています。いまはMuse Groupと有志が開発しています。WindowsとmacOS、Linuxで動き、「Audacityはこれまでも、これからも、誰にとっても無料です」と書かれています。ソースコードも公開されています。1回目と3回目を録って、並べて聞かせてください。生徒は自分の英語が速くなったことに、聞くまで気づきません。

Speechnotes

話した英語を、その場で文字にするサイトです。2015年から動いています。Chromeのブラウザで開くだけで、インストールも登録も要りません。英語の精度は95%程度に届くと書かれています。無料版には広告が入り、消すには月1.9ドルの有料版が要ります。使い方は1つです。3回目の話を文字にして、自分が本当に言った文を読ませる。言ったつもりの文と、画面に出た文は、たいてい違います。

Praat

アムステルダム大学の音声学研究室が公開している、音声を分析するソフトです。作っているのはPaul Boersma氏、David Weenink氏、Anastasia Shchupak氏で、1992年から続いています。無料で、ソースコードも公開されています。Windows・Mac・Linux・Chromebookで動きます。今日の最後の節で紹介するHunter(2024年)が、学習者の流暢さを測るのに使ったのがこのソフトです。音の波を見れば、どこで何秒止まったかが目で分かります。1回目と3回目の間の長さを比べてみてください。

STORY BREAK

生徒に話したくなる小ネタ

余った3分で話せる2本です。どちらも「もう一度やる」という語そのものの話です。

rehearse は、もともと「土をもう一度かき返す」でした

rehearse が英語に現れたのは1300年ごろで、当時のつづりは rehersen でした。もとはアングロ・フランス語の rehearser、古フランス語の rehercier(12世紀)です。語のつくりをそのまま読むと「もう一度、かき返す」になります。re「もう一度」に hercier「引きずる、熊手でかく、土をならす」が付いた形で、もとは畑仕事の言葉でした。

演劇の「稽古をする」という意味で使われ始めたのは1570年代です。名詞の rehearsal は14世紀後半に現れ、そのころの意味は「人が言った言葉をそのまま言い直すこと、語り」でした。

生徒には、ここを今日の活動につなげてください。同じ畑を、もう一度かき返す。1回目に掘り起こせなかった語が、2回目、3回目で出てきます。英語では、本番のある練習を practice ではなく rehearse と言います。今日の3回は、まさに rehearse のほうです。

repeat は、もともと「もう一度、取りに行く」でした

repeat は14世紀後半の repēten から始まります。古フランス語の repeter、さらにラテン語の repetere「もう一度する、もう一度言う」が元です。re「もう一度」に petere「行く、求める、願う」が付いています。つまり、繰り返すとは「もう一度、取りに行く」ことでした。

「もう一度おこなう」という意味で使われるのは1550年代からです。名詞の repeat は15世紀半ばに音楽の用語として現れ、「もう一度演奏する部分」を指しました。1937年には放送の「再放送」の意味が加わります。

petere の仲間には appetite(食欲)があります。ad「〜へ」+ petere「行く、探し求める」で、こちらも「求めて行く」です。

生徒には、この絵をそのまま渡してください。3回目に同じ話をするとき、頭の中で同じ場所へ取りに行っている。同じ道を3回通るので、3回目がいちばん速い。それが今日の活動です。

QUOTE

今日の名言

同じことを、何度やるか

“I fear not the man who has practiced 10,000 kicks once, but I fear the man who has practiced one kick 10,000 times.”

1万種類の蹴りを1回ずつ練習した人は怖くない。1つの蹴りを1万回練習した人が怖い。

ブルース・リー(1940-1973)。この一文について、ブルース・リー財団はスノープスの取材に本人のものだと答えており、出どころは Bruce Lee Family Archive とされています

今日の研究が比べたのは、まさにこの2人です。違う課題を3回やった組と、同じ課題を3回やった組。伸びたのは後ろのほうでした。

ただし、教室で1万回はやりません。Hunter(2024年)の実験も、3回で終わっています。1回30秒なら、90秒で足ります。

THE FLIP

常識がひっくり返る話

新しい題材を配るより、同じ話をもう一度させたほうが伸びました

授業の準備で、いちばん時間を取られるのは題材探しです。今日のペアワークのお題、明日の別のお題。同じお題をもう一度出すのは、手を抜いたようで気が引けます。

生徒も、たいていいい顔をしません。「それ、きのうやりました」と言われます。だから毎回、新しいプリントを刷ります。

私も長いこと、そうしてきました。たくさん話させるほど話せるようになる、と思っていたからです。だとすれば、同じ話を2回させるのは、1回ぶんの無駄になります。

ところが

無駄ではありませんでした。むしろ、伸びたのはそちらだけでした。

Hunter(2024年TESOL Quarterly 誌)は、ESLの学習者46人を2つに分けました。①同じポスターについて3回説明する組と、②違うポスターを3回説明する組です。どちらも話した回数は同じ3回です。音声を録音して書き起こし、音声分析ソフトのPraatで流暢さを測りました。

流暢さが伸びたのは、①の組だけでした。②の組には、変化が見られませんでした。

この活動のもとになった研究もあります。Lynch & Maclean(2000年・2001年)は、医学系の学会発表に向けた英語コースで、ポスター発表をさせました。話し手はその場に留まり、聞き手のほうが入れ替わって質問します。5人の学習者が、同じポスターについて6回話しました。回を重ねるうちに、語の選び方が正確になり、あいまいな言い方が減り、発音と文の形も直っていきました。6回のあいだに起きた変化です。

効いていたのは「たくさん話すこと」ではなく、「同じ話をもう一度すること」でした。2回目に入ってはじめて、生徒は中身を考えずに言い方だけを直せます。1回目は、何を言うかで頭がいっぱいです。

⚠ 人数を書いておきます。Lynch & Maclean が見たのは、たった5人です。Hunterが見たのは、ESLの学習者46人です。日本の中学・高校の教室で同じ数字が出るとは限りません。それでも、3回目のほうが速いという向きは、明日そのまま試せます。

もう1つ。第7号で「同じ種類をまとめて練習するより、まぜたほうが身につく」という研究を紹介しました。逆のことを言っているように見えますが、測っているものが違います。あちらは覚えた語や文法がどれだけ残るか、こちらはその場で話す速さです。覚えさせたい日はまぜる。話させたい日は繰り返す。

教室で真っ先に消えるのは、いつも2回目です。「時間が来たので、続きは次回」で終わります。その2回目と3回目が、効いていたほうです。

動画で見る

タスクを使った授業(TBLT)がどこから始まり、どこへ向かうのかを話した基調講演(英語) (KoreaTESOL) 2019年のKOTESOL国際大会での、ロッド・エリス氏の基調講演です。今日の「同じ課題をもう一度」は、この考え方の中にある手順の1つです。活動そのものの映像ではないので、生徒にではなく先生が見るものとして置いてあります。

明日の授業でやること|明日から、お題を替えずに相手を替える

  1. お題は1つだけ用意する。3つ用意していたなら、2つは来週に回す
  2. 1回30秒で、相手を替えて3回話させる。合計90秒で、準備を入れても5分で終わる
  3. 2回目に入る前に「3回目にこれを言う」と1つだけ決めさせる。決めた語は口に出させる
  4. 3回目のあとに、1回目には出てこなかった語を1つ書かせる。教師が直すのは、そのあとで3つだけ

この号で触れたリンク

「それ、きのうやりました」と言われたら、明日はこう返してください。「知っています。だからもう一度やります。」

明日やることは1つです。お題を1つに減らして、相手を3回替える。準備の時間は、それだけ短くなります。

またあした。

Vol.31 09.09.2026

よくある質問

同じ活動を3回もやったら、生徒が飽きませんか。

相手を替えてください。話す中身は同じでも、聞き手が替われば質問が替わります。Lynch & Maclean(2000年)のポスター発表も、話し手はその場に留まり、聞き手のほうが入れ替わる形でした。同じ原稿を3回読ませるのとは別物です。時間も、1回30秒なら3回で90秒です。

3回のうち、教師はどこで直せばいいですか。

3回目のあとです。話している途中で入ると、その回の言い直しがそこで止まります。今日の2つの研究が測っているのは、繰り返しのあいだに起きた変化のほうです。間違いは控えておいて、全部終わってから黒板に3つだけ書く、が現実的です。