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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
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英語の速読に効果はあるのか|目の動きは読む時間の1割

英語教育ニュースレター Vol.28

速く読ませたい。その気持ちを、2016年に出た総説が一度止めます。熟練した読み手でも、読む速さは1分あたり200〜400語でした。目の動きが読む時間に占めるのは、およそ1割です。上限を決めているのは目ではなく、語を見て意味が立ち上がるまでの速さでした。帯活動2本、そのまま使える教室英語5本、読む速さをその場で測る無料ツール4選つきの第28号です。高校生の伝統文化調査と、教員のICT活用の全国調査も取り上げます。

監修:原田高志(原田英語.com)

時間が足りない、と言う生徒がいます。だから速く読ませたい。ところが「速く読む訓練」で伸びるものは、思っているところにありませんでした。第28号をどうぞ。

09.06.2026 Vol.28

おはようございます。

読むのが遅い生徒に、何と言っていますか。「返り読みをやめなさい」「かたまりで見なさい」。私も言ってきました。

2016年に出た総説が、そこを測っています。目の動きは、読む時間のおよそ1割しか使っていませんでした。残りの9割は、語を見て意味が立ち上がるのを待っている時間です。詳しくは最後の「常識がひっくり返る話」に書きました。

帯活動2本と教室英語5本は、その9割のほうを短くする形にしてあります。無料ツールは、読ませる英文・時計・語数の数え方・語彙の量を1つずつ集めました。

TODAY'S PICK

高校生が伝統文化を知った場所は、学校でした

ReseEd(2026年9月4日)。出典は国立青少年教育振興機構「高校生の文化に関する意識調査報告書」(2026年9月2日公表)

国立青少年教育振興機構が、日本・アメリカ・中国・韓国の高校生に文化への意識を聞いた調査を公表しました。調査は2025年9月から2026年1月にかけて行われ、日本は48校4,821人が答えています。

自国の伝統文化に「とても興味がある」「まあ興味がある」と答えた日本の高校生は75.4%でした。中国の85.3%に次ぐ2番目です。体験した割合は日本が4か国で最も高く、書道が68.1%、祭りへの参加が65.4%でした。

興味を持ったきっかけとして「学校の体験型授業」を挙げたのは55.0%で、これも4か国で最多です。一方、図書館や博物館などの社会教育施設で伝統文化にふれたと答えたのは10.4%にとどまり、4か国で最も低くなりました。

外国の文化についても聞いています。「異なる文化を学ぶことは大切だ」に「とてもそう思う」と答えたのは58.9%、「外国では現地の習慣を尊重すべきだ」に「とてもそう思う」は85.7%で、どちらも4か国で最多でした。

この調査は、英語の授業に材料を1つ渡しています。日本の高校生は、書道も祭りも実際に体験している。しかも、そのきっかけの半分以上が学校です。

「日本文化を英語で紹介しよう」という活動が空回りするのは、生徒に体験が無いからではありません。体験はあるのに、それを英語にする語が渡っていないからです。tea ceremony、calligraphy、shrine。語を並べただけでは、そこから先が続きません。

渡すのは名詞ではなく、動詞です。書道なら hold the brush straight up、祭りなら carry the shrine on our shoulders。自分がやったことを、動詞で1文にする。ここまで来て初めて、体験が英語になります。

⚠ この調査は、英語力を測ったものではありません。上の数字は、興味と体験と、きっかけの割合です。「体験があれば英語で説明できる」とは、この調査からは言えません。

WARM-UPS

今日の帯活動(5分でできる)

今日の研究をそのまま形にした2本です。どちらも5分で、読ませる前に置きます。

黒板の10語を、1語1秒で読み切る

対象 中1〜高3 時間 5分 準備 黒板のみ

  1. 今日読む英文から、既に習った語を10個選んで黒板に縦に書く
  2. 先生が上から順に指し、指された語をクラス全員で声に出す。1語1秒のテンポで下まで降りる
  3. テンポを保ったまま、順番を変えてもう一度。次は下から上へ
  4. 最後に、10語のうち「一瞬つまった語」を1つだけノートに書かせる
  • 💡 意味を言わせません。見て、音が出るまでを短くするだけです。今日の研究では、読む速さの上限を決めているのはここでした。つまった語は、そのまま今夜の復習リストになります。

1文に3本だけ、意味の切れ目に線を引く

対象 中2〜高3 時間 5分 準備 黒板のみ

  1. 20語くらいの英文を1つ黒板に書く
  2. 「意味のかたまりが切れるところに、縦線を3本だけ引く」と指示し、ノートに写して線を入れさせる
  3. 3人に前へ出させ、それぞれの線を色を変えて黒板に引かせる
  4. 線が割れた場所を1つ選び、なぜそこで切ったかを日本語で言わせる
  • 💡 正解を配らないでください。割れた場所こそ、その文でいちばん読みにくいところです。3本と数を決めると、どこが大事かを選ぶ作業になります。

CLASSROOM ENGLISH

そのまま使える教室英語

今日は、時間を計って読ませるときの5本です。

時間を計ることを伝えるとき

I am starting the timer now, so read straight through to the end.

いまタイマーを押します。最後まで止まらずに読んでください。

straight through が要です。「がんばって読みなさい」では、途中で止まってよいのかが分かりません。

知らない語で止まってしまう生徒に

Do not look anything up until the timer stops.

タイマーが止まるまでは、何も調べないでください。

調べる時間まで秒数に入ると、測っているものが変わります。until the timer stops で、調べる時間をあとに移しています。

読み終わったあと、記録させるとき

Write the number of seconds at the top of your page.

かかった秒数を、紙のいちばん上に書いてください。

at the top と場所まで決めると、次に読むとき前回の秒数が目に入ります。記録は、比べられる場所にないと記録になりません。

内容が取れているかを確かめるとき

Answer the questions without looking back at the text.

英文に戻らずに、設問に答えてください。

戻ってよいことにすると、速く読んだ意味が消えます。without looking back の一言で、速さと理解を同じ回で測れます。

「速く読めない」と言われたとき

Your reading speed follows your vocabulary, so let's count the new words first.

読む速さは語彙についてきます。まず、知らない語を数えましょう。

「もっと速く」と返さないための1文です。follows で、速さが結果のほうだと言い切っています。

AI TOOLKIT

AI × 英語指導

教師向け1つ、生徒向け1つ

教師向けChatGPT

速さを測るには、長さのそろった英文がいります。1本目が180語、2本目が320語では、秒数を並べても意味がありません。市販の教材でこれをそろえるのは難しく、自作すると1本に30分かかります。生成AIがいちばん素直に役立つのは、この単純な作業です。語数と語彙のレベルを指定して、同じ形の英文を何本も出させます。

使いどころ:🎓 打ち込むのはこれです。「中学3年生が知っている語だけを使って、200語ちょうどの英文を5本書いてください。話題は5本とも別にしてください。固有名詞は使わないでください。各本のあとに、内容を問う4択の設問を3問と、正解を付けてください。」出てきたら、語数を数え直してから配ってください。語数の指定は、ぴったりの数で返ってこないことがあります。

生徒向けSpeechify

英文を貼りつけると音声で読み上げるアプリです。iPhone・Android・Mac・Windows・Chrome拡張と、たいていの環境で動きます。無料で使える範囲があり、読み上げの速さを変えられます。目で追いながら同時に耳で聞くと、返り読みをする余地が無くなります。音が先に進んでいくからです。

使いどころ:🎓 生徒には、速さの決め方まで渡してください。「まず1.0倍で1回。次に1.2倍で同じ英文をもう1回。意味が追えなくなったら、そこが今の上限なので1段下げて、そこで3回読む。」上限より速い設定で聞き続けても、耳が音を流すだけになります。速さは目標ではなく、いま出せる範囲の上端です。

NEWS FLASH

今日のニュース

教室に持ち込める3本です。

JAPAN · 09.04

教員のICT活用指導力が上がりました。県ごとの差は研修の受講率に出ています

文部科学省の「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(2026年3月1日現在、速報値)が公表されました。教員のICT活用指導力は4つの項目すべてで上がり、教材研究や指導の準備等が91.1%、授業中にICTを活用して指導する能力が83.4%でした。都道府県で1位は愛媛県、2位は茨城県です。

目を引くのは研修の受講率です。全国平均は71.0%ですが、最も高い岐阜県は98.1%、最も低い青森県は53.2%でした。1位と2位の愛媛・茨城は、どちらも受講率が85%を超えています。

英語科でこの差が出るのは、機器そのものではなく使い道です。今日の帯活動2本は、タブレットが1台も無くても回ります。まず紙とタイマーで形を作ってから、同じ形を端末に移すと、研修を待たずに始められます。

JAPAN · 09.04

教員の残業を、2029年度までに月30時間程度にする方針が閣議決定されました

政府が2026年7月21日に閣議決定した「デジタル社会の実現に向けた重点計画」に、教育職員の1か月あたりの時間外在校等時間を、2029年度までに平均30時間程度に削減するという目標が入りました。2025年の法改正で定められた目標を、計画として引き継いだ形です。

2026年度からは、教育委員会ごとの残業時間を政策ダッシュボードで見えるようにするとしています。文部科学省が内閣官房・デジタル庁と組んで進めます。

英語科は、添削と音声の確認で時間が伸びやすい教科です。今日の教室英語の3本目にある「秒数を紙のいちばん上に書く」は、生徒が自分で記録する形なので、先生が集めて数える作業がそのまま消えます。

JAPAN · 09.04

学習指導要領改訂の最新動向を、文科省の教育課程課長から直接聞ける会が10月3日にあります

大阪教育大学天王寺キャンパスの「みらい教育共創館」で、2026年10月3日(土)の14時30分から17時まで開かれます。登壇するのは文部科学省初等中等教育局の教育課程課長、武藤久慶氏です。講演のあとに質疑応答の時間があります。

参加費は無料で、会場が120名、オンラインが300名。教育委員会の関係者、学校の教職員、大学生、一般に開かれています。申し込みは先着順で、定員に達した時点で締め切りです。

次の学習指導要領では、外国語で扱う内容の整理が論点になっています。聞いた話をそのまま持ち帰るより、いま自分がやっている授業のどこが残ってどこが変わるのかを、1つだけ決めて帰るほうが、次の日の授業が変わります。

FREE TOOLS

無料の学習ツール4選

今号のテーマは「読む速さを、その場で測って記録する」。読ませる英文、時計、語数の数え方、語彙の量を1つずつ集めました。4つとも無料です。

Speed reading and listening fluency(ウェリントン・ヴィクトリア大学)

速さを測るための英文が、無料のPDFで公開されています。作ったのはソニア・ミレット氏で、ポール・ネイション氏の資料集の中に置かれています。1000語レベルの「A Course in Speed Reading」は1本が3000字ちょうど(標準的な数え方で500語)にそろえてあり、長さが同じなので秒数だけで速さを比べられます。ほかにニュージーランド版、アジア太平洋版、アフリカ版があり、語彙のレベル別に並んでいます。どれも無料でダウンロードして、印刷して配れます。

Online Stopwatch

教室のスクリーンに大きく出せるカウントダウンとストップウォッチです。登録は要りません。教室用のタイマー、試験用のタイマー、発表用のタイマーが分かれて置いてあり、名前を引く抽選や班分けの道具も同じ場所にあります。広告は出ますが、機能に制限はありません。

WordCounter.net

英文を貼りつけると、語数と文字数がその場で出ます。登録は要りません。読むのにかかる時間の目安、声に出したときの時間、1文の平均の長さ、読みやすさの目安も同時に出るので、自分で作った英文が本当に200語なのかを確かめるのに使えます。生成AIに書かせた英文は、指定した語数からずれています。配る前にここを通してください。

Vocabulary Size Test

ポール・ネイション氏の語彙サイズテストを、そのまま受けられるサイトです。ウェリントン・ヴィクトリア大学の言語学応用言語学部と工学・計算機科学部が関わって公開しています。生徒は登録なしで受けられ、先生が登録すればクラス単位で使えます。読む速さは語彙についてきます。速さが伸び止まったときに、次に見る数字はここです。

STORY BREAK

生徒に話したくなる小ネタ

余った3分で話せる2本です。どちらも今日の話につながります。

scan は、もともと「詩の韻律を刻むこと」でした

いまの scan は「ざっと目を通す」です。ところが14世紀の終わりに英語へ入ったとき、この語は詩の1行を音の単位に区切って、リズムを分析することを指していました。元は後期ラテン語の scandere「詩の韻律を刻む」で、古典ラテン語ではもっと単純に「登る」という意味です。詩を読み上げるときに足で拍子を取った、という説明があります。

1540年代には「1点ずつ細かく調べる」という意味で使われています。ここまでは、ずっと細かく見る側の語です。

向きが変わるのは、ずっとあとです。「ざっと目を通す、飛ばし読みする」という反対向きの意味が記録に出るのは1926年でした。つまり、同じ語の中に「細かく調べる」と「飛ばして見る」が同居していることになります。

授業では、ここから scan と skim を分けてください。設問の答えになる1語を探すのが scan、全体で何の話かをつかむのが skim です。今日測った速さは、そのどちらでもありません。最初から最後まで、全部読んだうえでの速さです。

speed は、もともと「成功」のことでした

古英語の sped が持っていた意味は、「成功、うまくいくこと、繁栄、富、幸運、好機」でした。速さの話は1つも入っていません。

「速さ、すばやさ」の意味が出てくるのは古英語の終わりごろで、はじめは副詞の使い方からでした。14世紀の半ばには「進む速さ」という、いまの意味に近い形になっています。

古いほうの意味は、いま1か所だけに残っています。Godspeed です。出発する人に言うこの一言は、God + speed で「神があなたに成功を与えますように」でした。速く行けと言っているのではありません。

生徒に話すなら、ここまでで止めずに1つ足してください。「speed の元の意味が『うまくいくこと』なら、読む速さも同じです。速いから読めているのではなく、読めているから速い。」今日の研究が言っているのは、まさにこれです。

QUOTE

今日の名言

速さの決め方について

“Every book should be read no more slowly than it deserves, and no more quickly than you can read it with satisfaction and comprehension.”

どの本も、その本にふさわしい速さより遅く読んではいけない。そして、満足して理解できる速さより速く読んでもいけない。

モーティマー・J・アドラー(哲学者、1902-2001)。著書『How to Read a Book』(邦題『本を読む本』)より

速さの上限を、本の側ではなく読み手の理解に置いています。教室でそのまま使える形にすると、こうなります。速さの目標を先に配らないこと。生徒が答えられる範囲でいちばん速いところが、その生徒の今日の速さです。次の週に、その線を1つ上げます。

THE FLIP

常識がひっくり返る話

速く読む訓練で速くなったのは、目の動きのほうでした

時間が足りないと言う生徒に、私たちはこう言ってきました。「返り読みをやめなさい」「1語ずつ見ないで、かたまりで見なさい」「視野を広げなさい」。

速読の講座も、1語ずつ画面に高速表示するアプリも、同じ考え方でできています。読むのが遅いのは、目の動かし方が下手だからだ。だから目の動きを直せば速くなる。ふつうの読み手の何倍もの速さで読める、という数字が並びます。

この考え方は、生徒にも先生にも分かりやすい。直す場所がはっきりしているからです。私も長いあいだ、そう説明してきました。

ところが

2016年、Psychological Science in the Public Interest 誌の第17巻1号に、キース・レイナー氏ら5人による総説が出ました。読む仕組みの研究を何十年ぶんも集め直したものです。

結論は3つでした。

  • 目の動きが読む時間に占めるのは、およそ10%。残りの9割は、語を認識して文の意味を組み立てている時間です。
  • 熟練した読み手の速さは、1分あたり200〜400語。それより速く読ませると、正確さが落ちます。共著者のエリザベス・ショッター氏は「読み手が英文にかける時間が減れば、その内容の理解は必ず落ちる」と述べています。
  • 1語ずつ高速表示するやり方(RSVP)は、速くするほど思い出せる量が落ちる。目の動きを取り除いたぶん、かえって成績が下がりました。

もう1つ、この総説が指摘していることがあります。驚くほど速く読めると言う人は、たいていその話題について既に知識を持っている、というものです。速く読めているのではなく、読まなくても分かる部分が多い。

そして、理解を保ったまま速く読むための道として挙げられていたのは、これでした。読む練習を重ねて、語彙を増やすことです。

つまり、私たちが直そうとしていた1割を、いくら直しても9割は動きません。「返り読みをやめなさい」は、読む時間の1割の話をしています。

動かすのは9割のほうです。語を見てから意味が立ち上がるまでの時間を、短くする。そのために必要なのは、目の訓練ではなく、その語に何度も出会っていることです。

⚠ ここで注意を1つ。この総説は英語の読みの研究をまとめたもので、外国語として英語を読む生徒について測ったものではありません。上の1分200〜400語は、日本の高校生に降ろす目標ではなく、「これ以上は誰も出せない」という天井として使ってください。

動画で見る

目の動きと脳のはたらきが、読解をどう形づくるか(英語) (University of South Florida) 今日の総説の共著者エリザベス・ショッター氏が所属する大学の動画です。読むときに目がどう動いているかを、実際の計測をもとに紹介しています。

明日の授業でやること|明日から、読む速さを測る

  1. 知らない語がほとんど入っていない英文を1本用意する。ウェリントン・ヴィクトリア大学の無料PDFなら、1000語レベルのコースは1本が3000字ちょうど(500語)にそろっている
  2. 教室のスクリーンにストップウォッチを出し、止めずに最後まで読ませる。読み終わった生徒は、かかった秒数を紙のいちばん上に書く
  3. 英文を伏せさせてから、内容の設問に答えさせる。秒数の隣に正答数を書かせる。秒数だけを記録すると、読み飛ばしたほうが記録が伸びます
  4. 同じ長さの別の英文で、これを続ける。秒数が縮まらなくなったら、次に見るのは語彙の量。読む速さは語彙についてきます

この号で触れたリンク

読む速さは、生徒が自分で見られる数字です。秒数と正答数を並べて書かせるだけで、今日の自分と先週の自分が比べられます。先生が集めて数える必要もありません。

明日やることは1つです。知らない語がほとんど入っていない英文を1本と、ストップウォッチを用意する。それだけで始まります。

またあした。

Vol.28 09.06.2026

よくある質問

何回やれば、読む速さは上がりますか。

回数の目安は、今日の総説には書かれていません。書かれているのは「速さと正確さは引き換えになる」ことと、上限を決めているのが語の認識だということだけです。だから、回数より先に決めることがあります。知らない語がほとんど入っていない英文を使うことです。知らない語が並んだ英文で秒数を計っても、測っているのは辞書を引く速さになります。

1分200〜400語というのは、日本の高校生にも当てはまりますか。

当てはまりません。この総説は英語の読みの研究をまとめたもので、外国語として英語を読む生徒について測ったものではありません。目標として上から降ろす数字ではなく、「これ以上は誰も出せない」という天井として読んでください。天井が1分400語だとすれば、1分1,000語といった数字を掲げるものがあったとき、その時点で計算が合わないと分かります。