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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
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4択問題の作り方|まちがいの選択肢が、記憶に残していたもの

ニュースレター|Vol.42

4択は当てずっぽうだから力にならない。記述式のほうがまじめだ。そう言われてきました。ところが、まぎらわしい誤答を並べた4択を解いた組は、出題されなかった内容まで、あとのテストで点を上げていました。今日は、正解ではなく「まちがいの選択肢」の作り方の話です。帯活動2本、教室英語4本、読む前に背景を渡す無料ツール4選つき。

監修:原田高志(原田英語.com)

おはようございます。今日は、テストの正解ではなく、まちがいの選択肢のほうを見る話です。最後の節から読んでも構いません。

09.20.2026 Vol.42

おはようございます。

定期テストの4択を作るとき、時間がかかるのは正解ではありません。残りの3つです。

本文から適当に3語ひろって並べる。私は何年もそうしていました。生徒が当てずっぽうで当たっても、まあ4分の1だから、と。

今日の最後の節は、そこがひっくり返る話です。残りの3つの作り方で、そのテストが記憶に残るかどうかが決まっていました。

先に、帯活動を2本と、そのまま言える教室英語を4本。今日の無料ツールは、読む前に生徒へ背景を渡すための4つです。

TODAY'S PICK

単語は読んだあとではなく、読む前に渡す。声に出して10回から12回

Language Magazine(2026年9月17日)。マルガリータ・カルデロン、カレン・ブロック「The Whole Story」

読むことの科学(Science of Reading)に沿って指導を組み替えた学校が、英語圏にあります。この記事は、それだけでは多言語の生徒に届いていないと書いています。足りないのは、ことばそのものの科学だ、というのが著者2人の主張です。

挙げられている抜けは3つです。

  • 語彙と背景知識が、読む前ではなく単語だけ切り離して教えられている
  • 音と文字、流暢さ、語彙、読解が、別々に教えられている
  • 研修が単発で終わる。授業が実際に変わるまでには1年から3年かかる

数字も出ています。この記事によれば、カルデロンの「7つの手順の語彙指導」の効果量は1.2。段落ごとに要約させながらペアで読ませる形は、多言語の生徒でいちばん高い.76だとしています。

その7つの手順は、カルデロンの本をもとにした配布資料が、無料で公開されています。順番はこうです。

  • ・教師がその語を言い、見せて、生徒に3回くり返させる
  • ・本文の中の文で、その語を読んで見せる
  • ・辞書や巻末の語義を渡す
  • ・生徒に分かる言い方で意味を言い直すか、身近な例を挙げる
  • ・つまずきそうな点を指さす。つづり、複数の意味、接頭辞と接尾辞、同義語と反意語、同音異義語、品詞の変化
  • ・全員が声に出してその語を使う活動をする
  • ・ペアで読ませ、口頭と書面で要約させる

配布資料に、はっきり書かれている一文があります。

「書かせるのは、あとにしてください」(Writing the word, drawing, or other word activities should come later, after reading.)。その前に、声に出して10回から12回使わせること。

これが日本の教室といちばん食い違うところだと思います。新出語を配るとき、まず書かせることが多いはずです。ノートに3回。そして単語テストで確かめる。声に出す回数は、ほとんどゼロのまま本文に入っています。

7つの手順のうち、書くことが出てくるのは最後の1つだけです。残りの6つは、聞く、見る、くり返す、言い直す、指さす、話す。

明日やることを1つに絞るなら、3つ目までです。その語を言う。本文の中の文で見せる。3回くり返させる。1語あたり30秒もかかりません。5語でも3分です。

単語テストは、そのあとでも間に合います。

WARM-UPS

今日の帯活動(5分でできる)

どちらも黒板だけでできます。答え合わせの時間に組みこんでください。

選ばなかった3つを、1人ずつ潰す

対象 中2〜高3 時間 5分 準備 黒板のみ

  1. 前の時間に解いた4択を、1問だけ黒板に写します。正解はまだ言いません
  2. 4人組にして、選択肢を1つずつ担当させます。1番の人、2番の人、という配り方です
  3. 自分の担当が正しくない理由を、1文で言わせます。日本語で構いません
  4. 理由が言えなかった選択肢に、黒板で印をつけます。そこが、その問題のいちばん弱いところです
  5. 最後に正解を言います。印のついた選択肢だけ、先生が理由を足して終わります
  • 💡 印がつくのは、たいてい本文に1度も出てこない語です。生徒が悪いのではなく、その選択肢が仕事をしていません。次に作るテストで、そこを直せます。

まぎらわしい選択肢を、生徒に1つ作らせる

対象 中1〜高3 時間 7分 準備 黒板のみ

  1. 教科書の文を1つ選び、語を1つ空所にして黒板に書きます
  2. 正解の語を、先に言ってしまいます。ここは隠しません
  3. 「これと迷わせる語を1つだけ書いて」と言います。ノートに1語です
  4. 出てきた語を全部黒板に並べ、どれがいちばん迷うかをクラスで決めます
  5. 選ばれた語を書いた生徒に、なぜ迷うと思ったかを聞いて終わります
  • 💡 迷う語を作れる生徒は、正解の語を細かく見ています。品詞、うしろに続く形、意味の重なり。作らせるほうが、解かせるより速く見えます。

CLASSROOM ENGLISH

そのまま使える教室英語

今日の4本は、どれも答え合わせの最中に使う言い方です。

正解を言う前に、まず生徒に聞くとき

Tell me which one you crossed out first.

最初に消したのはどれか、教えてください。

正解から聞かず、消した順を聞きます。cross out は「線を引いて消す」。生徒は自分の手の動きを覚えているので、答えやすい聞き方です。

2つで迷ったまま選んだ生徒に

Which two were you choosing between?

どの2つで迷いましたか。

between は2つのあいだ。3つ以上なら among です。迷った2つが分かると、次のテストでその2つをもう一度並べられます。

当てずっぽうで当たっていそうなとき

Right answer. Was it a guess?

正解です。当てずっぽうでしたか。

正解でも聞きます。guess を責める言葉にしないことが大事です。正直に言えた生徒には、そこからもう一度説明します。

生徒に選択肢を作らせるとき

Write one wrong answer that looks right.

正しく見えるまちがいを、1つ書いてください。

looks right が効きます。ただのまちがいではなく、正しそうに見えるもの、と条件を1つ足すだけで、生徒は本文を読み直します。

AI TOOLKIT

AI × 英語指導

教師向け1つ、生徒向け1つ

教師向けOpExams

テストを作って配り、採点まで進められるサイトです。無料の問題作成ツールがあり、貼りつけた英文や話題から、何種類かの問題を作ります。サイトは自分のことを「Free AI Powered Questions Generator」と説明しています。作った問題は保存して、あとのテストに使い回せます。⚠ 表示はすべて英語です。生徒の答案を扱う前に、学校の規定を必ず確認してください。

使いどころ:🎓 使いどころは、問題を作らせることではありません。誤答の選択肢だけを見ることです。AIが並べる3つは、本文に1度も出てこない語になりがちです。それでは見た瞬間に消えてしまいます。そこで、こう打ち直してください。「誤答3つを、同じ本文の別の場所で正解になる語に入れかえて」。これだけで、今日の最後の節の条件を満たす4択になります。

生徒向けBrainscape

自信の度合いを1から5で自分で選びながら進める、カード式の学習サイトです。自信が低いカードほど、早く何度も戻ってきます。サイトには、カードを無制限に作ること、共有すること、間隔をあけて復習すること、AIの機能を試すことは無料だと書かれています。有料になるのは、AIでのカード作成を無制限に使う場合などです。⚠ 表示は英語です。

使いどころ:🎓 生徒に作らせるカードを、まちがえた選択肢のほうにしてください。表に空所つきの英文と、その生徒が選んでしまった語。裏に、なぜその語が入らないかを1文。正解だけを覚え直すより、はるかに短い時間で済みます。まちがえた問題が10問あっても、カードは10枚です。

NEWS FLASH

今日のニュース

先生に関係のある3本です。

JAPAN · 11.20

JALTの国際大会は、11月20日から22日。名古屋のWINC AICHIです

全国語学教育学会(JALT)の国際大会が、2026年11月20日から22日、名古屋の愛知県産業労働センター(WINC AICHI)で開かれます。

近くの回もあります。10月9日から11日の沖縄グローバルサミット、12月5日の Global Englishes SIG の大会(オンライン)が、同じサイトに出ています。全国大会は遠くても、支部の会なら通えます。

JAPAN · 09.27

小中をつなぐCan-Do評価の無料ワークショップが、9月27日に青山学院大学で

小学校英語評価研究会EASELのワークショップが、9月27日の12時30分から17時、青山学院大学15号館で開かれます。参加費は無料、先着40名です。

申し込みの締め切りは9月23日の18時。事例報告はさいたま市の小学校と中学校から出ます。最後のワークショップの題は「小中をつなぐCan-Do評価」です。中学校の先生が、小学校側の評価の言葉を知る機会は多くありません。

GLOBAL · 09.08

TESOLが「多言語の学習者のための読みの科学」の執筆者を募集しています

国際的な英語教育の団体TESOLが、9月8日に執筆者の募集を出しました。題は「Science of Reading for Multilingual Learners: Adapting Literacy Instruction」。9月17日には、学術英語の指導とリスニング指導についても同じ募集が出ています。

今日の1本目で扱った Language Magazine の記事と、同じ問題を扱っています。母語話者向けに組まれた読みの指導を、外国語として学ぶ生徒にどう作り替えるか。日本の教室が長年やってきたことと、同じ話です。

FREE TOOLS

無料の学習ツール4選

今号のテーマは「読む前に、生徒に背景を渡す」。英語の図とグラフを無料で使える4つです。先に当てさせてから読ませると、本文の入り口が変わります。

Our World in Data

非営利の団体が出している、世界のデータのサイトです。1万4千点を超えるグラフが、126の話題に分けて置いてあります。人口、健康、エネルギー、食料、貧困、教育、人権など。サイトは「free to use and openly licensed」(自由に使え、開かれた許諾のもとにある)と書いており、グラフにはクリエイティブ・コモンズの表示があります。プリントに貼って配れます。英文の説明も短く添えられているので、そのまま読ませられます。

Gapminder

スウェーデンの財団です。世界についての思い込みを崩すことを目的にしていて、道具が3つあります。Worldview Upgrader(思い込みを測るテスト)、Gapminder Tools(動くグラフ)、Dollar Street(収入の違う家を写真で並べたもの)。サイトは「Gapminder's tools and teaching materials are free, and always will be free.」(道具と教材は無料で、これからも無料です)と書いています。Dollar Street は、語彙の授業にそのまま使えます。同じ「台所」が、国と収入でどう違うかを写真で見せられます。

Information is Beautiful

自分たちを「an independent collective making sense of the world with infographics & data-visuals」(図とデータで世界を分かろうとする独立した集まり)と説明しているサイトです。デイヴィッド・マッキャンドレスが中心にいます。1枚で意味が分かる図が多いので、授業のはじめに1枚映すのに向いています。話題は文化、科学と健康、技術など。無料の月刊ニュースレターもあります。

The Pudding

データを使った読み物を出している、無料のウェブ雑誌です。自分たちを文化の中で論じられている話題を、図やグラフを使った読み物で説明するサイトだと説明しています。いま出ている記事には、語学の学習者に教えられてきた語彙が、どう変わってきたかを追ったものがあります。英語の先生が読んで面白い題材が、そのまま置いてあります。⚠ 記事は長く、語彙もやさしくありません。生徒に読ませるより、図だけを映して話の種にする使い方をおすすめします。

STORY BREAK

生徒に話したくなる小ネタ

どちらも、テストと選択肢の言葉の話です。

quiz という語が、どこから来たのか分かっていません

語源辞典 Etymonline によれば、「教師が学生に口頭で行う短い試験」という意味の quiz は1852年から。もとは口語でした。そして起源は分かっていません

それより前、1782年に「変わった人、ばかげて見える人や物」という俗語の quiz がありました。大学から出たらしい、とされています。動詞は1847年に quies の形で現れ、意味は「学生に口頭で試問する」。ラテン語の qui es?(あなたは誰か)から来たのかもしれない、と書かれています。文法学校のラテン語の口頭試問で、最初に投げられる質問がこれでした。

有名な話もあります。ダブリンの劇場支配人デイリーが、賭けで作った意味のない語を一晩で町じゅうに書かせた、というものです。ところがOEDはこれを「疑わしい」としています。この話が活字に出たのは1836年の Smart's Walker Remodelled で、1840年版では落とされました

明日、小テストを配るときに1分だけ話せます。「この quiz という語は、英語でも出どころが分かっていません」。分からないことを分からないと言うと、生徒は語源の話を丸のみにしなくなります。

alternative は、もともと「2つのうちの一方」でした

Etymonline によれば、形容詞の alternative は1580年代で、意味は「2つのうちの一方を差し出す」。中世ラテン語の alternativus から来ています。もとをたどるとラテン語の alternare(1つやって、次にもう1つやる)、その語根が alter(もう一方)です。

名詞になったのは1620年代。修辞学の用語で、「2つの陳述からなり、一方を受け入れれば他方を退けることになる命題」でした。いくつかの中から行動を選ぶ、という今の意味は1814年から。「2つのうち、選べるほうのもう一方」という意味は1836年からです。

つまり、4つの選択肢を alternatives と呼ぶ言い方は、もとの意味からすると2つを超えています

明日は、alter を1語だけ黒板に置いてください。alter(変える)、alternate(交互の)、alteration(変更)、alter ego(もう一人の自分)。4語が1つの絵に収まります。別々に覚え直す必要がなくなります。

QUOTE

今日の名言

今日の一行

“Only preconceived ideas can make us perform worse than random.”

当てずっぽうより悪い成績を出させるのは、思い込みだけです。

ギャップマインダー財団のサイト「The Ignorance Project」より。ハンス・ロスリングの実験を説明した地の文で、本人の発言としては書かれていません

ロスリングは、5組の国を並べて「どちらが子どもの死亡率が2倍か」を選ばせました。国名をバナナに書いてチンパンジーに選ばせれば、平均2.5問は当たります。ところが、グローバルヘルスを学ぶ学生たちはそれより低い点を出しました。教授たちはチンパンジーと同じでした。

教室に引き直すと、こうなります。4択で、クラスの正答率が25%を下回ったら、それは運の悪さではありません。全員が同じ思い込みを1つ持っている合図です。その選択肢を、次の授業の最初に扱ってください。

THE FLIP

常識がひっくり返る話

選ばなかった3つのほうが、テストのあとまで残っていました

4択は、よくないことになっています。

理由もはっきりしています。答えが目の前に並んでいるからです。思い出さなくても、見れば分かる。分からなくても4分の1は当たる。だから力にならない。記述式のほうがまじめだ。

定期テストを作るとき、私もそう考えていました。4択は時間がないときの逃げ道で、本当は全部書かせたい、と。

そして、誤答の3つには時間をかけませんでした。本文から適当に3語ひろって並べる。どうせ選ばれないのだから、と思っていました。

解答用紙を返す前に、選択肢ごとの人数を数えてみてください。誰も選ばなかった選択肢が、毎回いくつか見つかるはずです。仕事をしていない選択肢です。

ところが

ジェリ・リトル、エリザベス・ビョーク、ロバート・ビョーク、ジェナ・アンジェロの4人が、2012年に Psychological Science(第23巻、1337〜1344ページ)に出した実験があります。題は Multiple-Choice Tests Exonerated, at Least of Some Charges(4択テストの無罪、少なくともいくつかの罪については)。

実験は2つ。4択の誤答を、どれも、学んだ内容のどこかで正解になりうるものにして出しました。著者らはこれを competitive alternatives(競合する選択肢)と呼んでいます。

結果です。この4択を解いた組は、あとのテストで出題された内容の成績が上がりました。ここまでは予想できます。

上がったのは、それだけではありませんでした。出題されなかった内容、つまり誤答の選択肢に関わる内容の成績まで上がっていたのです。

そして、同じ内容を記述式で練習した組には、この効果が出ませんでした

著者らの説明はこうです。選択肢を見分けるために、生徒は正解が正しい理由だけでなく、ほかの3つが正しくない理由まで思い出そうとする。だから1問で4か所が強くなる。

弱いのは4択ではありませんでした。弱い誤答を並べた4択です。

誤答が明らかにおかしいと、生徒は見た瞬間に消します。そこで何も思い出しません。1問で思い出す回数は1回です。

誤答がどれも本文のどこかで正しくなる語なら、生徒は4つとも本文に照らします。思い出す回数が、1問のうちに何度も起きます。同じ1問、同じ1分で、拾えるものが増えます。

条件は1つだけです。もっともらしいこと。The Learning Scientists の記事は、作り方として別の問題の正解を、この問題の誤答として使う形を挙げています。作るのに調べものは要りません。すでに手元にある問題から借りるだけです。

⚠ 4択には、まちがえた選択肢のほうを覚えてしまう危険もあります。同じ記事は、答え合わせで正解を確認させれば、その危険は大きく減らせると書いています。作りっぱなしにしないこと。そこだけは外せません。

動画で見る

学習中に間違えることの意味(ロバート・ビョーク) (LastingLearning.com) 今日の研究を出した本人です。英語で話しています。

明日の授業でやること|明日のテストで直すのは、正解ではありません

  1. 次の小テストの4択を1問だけ選び、誤答の3つを見ます。本文に1度も出てこない語が混じっていたら、そこが弱いところです
  2. その語を、同じ本文の別の場所で正解になる語に入れかえます。1問だけで十分です。全部直そうとすると、今夜のうちに終わりません
  3. 答え合わせのとき、正解を言う前に「選ばなかった3つ」を1つずつ潰します。3分で足ります
  4. 答え合わせを飛ばさないこと。まちがえた選択肢を覚えてしまう危険は、正解を確認させれば大きく減ります

この号で触れたリンク

今日の話のいいところは、新しく作るものが1つも無いことです。もう作ってあるテストの、誤答を1つ入れかえるだけです。

面倒なところは、その1つを選ぶのに、本文をもう一度読まないといけないことです。どの語なら本文のどこかで正解になるのか。探すには読むしかありません。

ただ、これは10分で終わります。そして一度作った問題は、来年も使えます。

明日は1問だけで構いません。誤答を1つ入れかえる。答え合わせで、選ばなかった3つを潰す。それだけです。

またあした。

Vol.42 09.20.2026

よくある質問

4択と記述式では、どちらが力がつきますか。

誤答の作り方で変わります。Little らの2012年の研究では、誤答をどれも本文のどこかで正解になりうる語にした4択を解いた組が、出題されなかった内容まであとのテストで成績を上げました。同じ内容を記述式で練習した組には、その広がりが出ていません。本文に出てこない語を並べただけの4択なら、その効果は期待できません。

まぎらわしい誤答は、どうやって作ればいいですか。

いちばん手早いのは、別の問題の正解を、この問題の誤答として使うことです。すでに手元にある問題から借りるだけなので、調べものが要りません。どの誤答も、その本文のどこかで正解になる語にするのが条件です。

4択だと、まちがえた選択肢のほうを覚えてしまいませんか。

その危険はあります。The Learning Scientists の記事は、答え合わせで正解を確認させれば、その危険は大きく減らせると書いています。解かせたまま終わらせないことが条件です。答え合わせのときに、選ばなかった選択肢を1つずつ潰す時間を3分だけ取ってください。