教えることで学ぶ効果は?教えるつもりで読むだけで差が出ました
ニュースレター|Vol.79
教えるのは先生、覚えるのは生徒。そう分けて考えがちです。ところが「あとで人に教える」と伝えて読ませただけで、要点をよく覚えていました。28本の研究をまとめた分析も紹介します。ブリティッシュ・カウンシルの無料講座の予定、ディスレクシアの疑似体験の催しも取り上げました。帯活動2本、教室英語4本つきです。
監修:原田高志(原田英語.com)
おはようございます。今日の話は、生徒に「あとで人に教えてもらいます」と伝えるだけで、読み方が変わるかを調べた研究です。ペア活動で、教える側ばかりが得をしていないか気になっている先生に読んでいただきたい号です。
10.27.2026 Vol.79
おはようございます。
今日は、教えることで学ぶ研究を紹介します。「あとで人に教える」と伝えられて読んだ人は、「あとでテストがある」と伝えられた人より、要点をよく覚えていました。実際には、誰も教えていません。
注目記事は、ブリティッシュ・カウンシルの英語教師向けサイトが公開した、10〜12月の無料講座とウェビナーの予定です。
TODAY'S PICK
ブリティッシュ・カウンシルの TeachingEnglish、10〜12月の無料講座とウェビナーの予定を公開。新しい講座に「Feedback and error correction」
TeachingEnglish(ブリティッシュ・カウンシル)「What's happening on TeachingEnglish in October, November and December 2026?」
ブリティッシュ・カウンシルの英語教師向けサイト TeachingEnglish が、10月から12月の予定をまとめたページを出しています。ページによると、無料のオンライン講座、ライブのウェビナー、そのほかのオンラインの催しがあります。
先生向けの今期のテーマは「Understanding my professional identity」です。自分の必要と関心を知り、短期・中期・長期のキャリアの目標を決める助けになる、と説明されています。このテーマにつながる3つの講座と、新しい講座の Feedback and error correction は、12月24日までに登録します。
- ・Classroom research
- ・Building understanding through dialogue
- ・Focus on professional development
- ・Feedback and error correction(新しい講座)
このほか、How to teach reading や、新しい講座の How to adapt resources と Including learners' languages などは、2027年3月24日までに登録します。
授業で使える指導案もあります。
- ・11月16日(国際寛容デー)… 中高生向けの「Open-mindedness」(C1以上)、小学生向けの「Peacemakers and peace-breakers」(A2以上)
- ・11月20日(世界こどもの日)… 小学生向けの「Children's rights」(A2以上)
10〜12月は毎週、Facebook、Instagram、YouTube で30分のライブも行うそうです。
新しい講座の Feedback and error correction は、学習者がなぜ間違えるのかを見分け、教室でうまく応じるための講座だと紹介されています。英作文の直し方や、話している途中の言い直しに迷っている先生に合います。
ウェビナーは英国時間の13時です。11月と12月の英国は冬時間なので、日本では22時になります。11月11日は家庭と学校の連携、12月9日は「Preparing teachers to use AI」(先生がAIを使えるように育てる)です。どちらも教員を育てる立場の人向けの回です。
明日やることは1つです。講座の一覧を開いて、12月24日までに登録したい講座を1つ決めておいてください。
TeachingEnglish|What's happening on TeachingEnglish in October, November and December 2026?
WARM-UPS
今日の帯活動(5分でできる)
どちらも、読む前か説明する前に「あとで相手に教える」と伝えるのが要です。1本目は今日の文法をペアで教え合う活動、2本目は段落を分担して読み、相手に英語で教える活動です。
ペアで1分ずつ先生役になり、今日の文法を説明して英語の例文を1つ言う
- 授業の終わりに、「このあと隣の人に、今日の文法を教えてもらいます」と先に伝えます。生徒はノートを30秒見直します
- じゃんけんで勝った人が先生役です。1分で、今日の文法の要点を日本語で説明し、英語の例文を1つ言います
- 生徒役は、聞き終わったら先生役に質問を1つします。先生役が答えられなかったところは、ノートに印をつけます
- 役を替えて、同じことをします。最後に、答えられなかった質問を2〜3組に聞き、全体で確かめます
- 💡 今日の研究では、「あとで教える」と伝えられて読んだ人のほうが、要点を問う問題によく答えていました。28本の研究をまとめた分析では、相手とやりとりのある教え方のほうが、効き目が大きくなりました。そのため、生徒役が質問する手順を入れてあります。
本文の段落を2人で分担して読み、自分の段落を相手に英語2文で教える
- 教科書の本文を前半と後半に分け、ペアのどちらが読むかを決めます。読む前に「読んだところを、あとで相手に教えます」と伝えます
- 2分で、自分の担当の段落だけを黙読します
- 前半の担当が、内容を英語2文で相手に教えます。日本語の補足は1文までにします。次に、後半の担当が同じことをします
- 2人で教科書を開き、相手の説明に入っていなかった大事な点に線を引きます
- 💡 相手は、その段落を読んでいません。自分が伝えなければ、相手は内容を知らないままです。そのため、読むときに「何を伝えるか」を探しながら読むことになります。
CLASSROOM ENGLISH
そのまま使える教室英語
今日の4本は、生徒を先生役にするときに使う英語です。
先生役を始めるとき
For the next minute, you're the teacher.
ここから1分間、あなたが先生だよ。
for the next minute で、時間の長さを先に伝えます。終わりが分かると、生徒は話し始めやすくなります。
読む前に、目的を伝えるとき
Read this part as if you'll teach it to your partner.
この部分は、あとで相手に教えるつもりで読んでね。
as if は「まるで〜かのように」です。ここでは「教えるつもりで」の意味になります。読む前に言うことに意味があります。
役を交代するとき
Now switch, and the student becomes the teacher.
じゃあ交代。生徒役の人が先生になるよ。
switch だけでも通じますが、誰が何になるかまで言うと、迷う生徒が減ります。
うまく説明できなかった生徒に
That's fine. Which part was hard to explain?
大丈夫。どこが説明しにくかった?
説明できなかったところが、まだ分かっていないところです。責めずに、場所だけを聞きます。
AI TOOLKIT
AI × 英語指導
教師向け1つ、生徒向け1つ
教師向けMicrosoft Copilot アプリの Teach
マイクロソフトのサポートページによると、Teach は、先生が AI の授業づくりの道具をまとめて使える場所です。指導案(Lesson Plan)、ルーブリック、Forms の小テスト、単語カードを作れます。手元の教材の読みやすさを変える(Modify reading level)、指示を生徒に合わせて分ける(Differentiate instructions)、例を足す(Add Supporting Examples)といった機能もあります。使えるのは、Microsoft 365 for Education のライセンスを持つ教職員です。有料の Copilot のライセンスは要らない、と書かれています。
使いどころ:🎓 こう使います。今日の帯活動2本目のために、教科書の本文を貼り、Modify reading level で前半と後半の読みやすさをそろえます。分担した2人のどちらかだけが難しい段落を読む、ということを避けられます。⚠ 表示されないときは、学校のIT担当に確認するよう書かれています。
生徒向けスピークバディ(SpeakBuddy)
スピークバディの公式サイトによると、AI を会話の相手にして英会話を練習するサービスです。「日常」「旅行」「ビジネス」など1,000以上の場面があります。AI と話したあと、フィードバックで改善点を確かめられます。比較の表には、文法や表現のほか、発音や抑揚も見ると書かれています。
使いどころ:🎓 こう使います。授業で習った表現が出てくる場面を選び、家で AI と話して練習します。翌日、ペア活動で相手に「昨日練習した言い方」を1つ教えます。教える相手がいると、家での練習の目的がはっきりします。⚠ 有料です。公式サイトでは、1か月プランが月3,980円(税込)、12か月プランが月2,367円(税込)です。無料体験のボタンはありますが、期間はトップページに書かれていません。
NEWS FLASH
今日のニュース
3本です。ディスレクシアの疑似体験の催し、1日10分のeラーニングのシンポジウム、オンライン英会話のAI添削です。
JAPAN · 10.22
ディスレクシアの小学生の見え方を体験するVR展示。東京国際フォーラムで10月29日から
ICT教育ニュースによると、ディスレクシアの当事者団体エッジが10月22日、10月の「ディスレクシア月間」の後半に行う催しを発表しました。
- ・東京国際フォーラムで、VR展示「もしもディスレクシアの小学生なら」(資生堂が提供)。10月29〜31日は13〜18時、11月1日は13〜15時
- ・10月29日17〜18時に、同じ題の特別トークがある。会場で聞くには申し込みが必要
- ・10月31日13〜15時に、オンラインの講座「読み、書き、計算、不器用さの【疑似体験】」がある。参加費は4,400円で、事前の申し込みが必要
英語の文字の読み書きでつまずく生徒が、教室で何を見ているのか。それを想像する手がかりになります。
JAPAN · 11.21
「1日10分のeラーニング」のシンポジウム。大阪教育大学など3大学が11月21日に開催、無料でオンライン参加も
リシードによると、大阪教育大学、大阪公立大学、岡山大学が、11月21日(土)13時30分から、シンポジウム「1日10分のeラーニングが子どもの学力を大きく上げた」を開きます。
- ・会場(大阪市天王寺区)とZoomで行う。会場の定員は60人
- ・参加は無料。申し込みは、11月16日(月)の正午まで
- ・「マイクロステップ・スタディ(MSS)」という1日10分のeラーニングと、先生の支えを組み合わせた結果を報告する
主催者の案内では、大学生の GTEC、高校生の英検でも、英語の点数を効率よく上げた結果を、複数の学術誌に発表したとしています。記事には、どれだけ上がったかの数字は載っていません。数字は、当日の報告で確かめるのがよいと思います。
JAPAN · 10.25
ネイティブキャンプ、レッスンで話した英語をAIが添削する「AIレビュー」を始める
ICT教育ニュースによると、オンライン英会話のネイティブキャンプが、新しい機能「AIレビュー」を出しました。
- ・レッスンで話した英語の書き起こしを、AIが添削する。元の文と直した文を並べ、理由を日本語で説明する
- ・話した割合、1分あたりの語数、使った語の数を出す
- ・次に気をつける点を2〜3個まとめる。前と同じ間違いをすると「復習ポイント」が出る
自分が話した英語を、あとから文字で見直せる仕組みです。授業の発表を録音して書き起こし、同じ観点で見直させる、という使い方もできます。
FREE TOOLS
無料の学習ツール4選
今号のテーマは「生徒が先生役になる前に読む、子ども向けの英語の説明サイト」。英語を母語とする子ども向けなので、中学生には少し難しいところがあります。1段落だけを分担して読ませると使いやすくなります。
NASA Space Place
NASA の学習サイトです。公式の紹介ページによると、小学校の高学年の子どもを主な読者にしていて、先生や保護者向けの資料もあります。宇宙と地球の科学について、ゲーム、工作、短い読み物、短い動画があります。英語とスペイン語の両方で読めます。1998年に始まり、2016年2月に作り直されました。
Frontiers for Young Minds
科学者が、自分の研究を子どもにも分かる言葉で書く学術誌です。公式の紹介ページによると、書いた記事は8〜15歳の Young Reviewers(若い査読者)が読んで意見を出し、著者はその意見に1つずつ答えます。できあがった記事は、サイトで自由に読めます。英語のほか、フランス語、ヘブライ語、アラビア語、中国語の欄があります。
Ducksters
子ども向けの解説サイトです。歴史、伝記、地理、科学(生物・化学・地学・物理など)、算数、動物などの欄があります。トップページによると、子ども向けサイトの安全基準である kidSAFE の認証を受けています。広告が出るので、授業で画面を映すときは気をつけます。
National Geographic Kids
ナショナルジオグラフィックの子ども向けサイトです。動物、科学、宇宙、歴史などの欄と、動画、クイズがあります。「Weird But True!」という欄もあります。雑誌の購読の案内も載っています。
STORY BREAK
生徒に話したくなる小ネタ
今日の話の「教える」「学ぶ」につながる2語です。learn(学ぶ)と doctor(医者)を取り上げます。
learn(学ぶ)には、「教える」という意味もありました
英語版 Wiktionary によると、learn のもとになった古英語の leornian は「学ぶ」で、まれに「教える」の意味でも使われました。中英語の lernen も、「学ぶ」と「教える」の両方の意味を持っていました。
シェイクスピアの『シンベリン』には、Hast thou not learn'd me how To make Perfumes?(香水の作り方を、私に教えてくれたではないか)という一節があります。マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』にも、I'll learn you.(教えてやるよ)とあります。
同じ Wiktionary によると、「教える」の意味の learn は、かつては標準でしたが、18世紀に好まれなくなりました。いまは方言や標準でない話し方にだけ残り、使い方の手引きでは避けるよう書かれています。That'll learn him!(これで懲りるだろう)のような言い方に、その名残があります。授業では、英作文で learn を「教える」の意味で使わないように、と添えてください。
doctor(医者)は、もともと「先生」のことでした
英語版 Wiktionary によると、doctor はラテン語の doctor(教える人)から来ました。そのもとは、doceō(教える)という動詞です。英語の doctor にも、「教師、学識のある人」という古い意味が載っています。
同じ doceō からは、ほかの語も出ています。
- ・doctrine(教え)… ラテン語の doctrina(教えること、学び)から
- ・docile(素直な)… ラテン語の docilis から。もとは doceō
- ・document(文書)… doceō に -mentum を付けた documentum から
授業でなら、doctor、doctrine、document を黒板に縦に並べて書けます。3語の頭の doc に「教える」が入っていると話すと、生徒はつづりの共通点に気づきます。
QUOTE
今日の名言
今日の一行
“To teach is to learn twice over.”
教えることは、二度学ぶことである。(訳は筆者)
ジョゼフ・ジュベール(Joseph Joubert、フランスの随筆家、1754-1824)。英語版 Wikiquote では、ポール・オースターの英訳による『The Notebooks of Joseph Joubert』の項に載っています
英語版 Wikiquote によると、ジュベールは生きている間に本を1冊も出しませんでした。残した書き付けが、亡くなったあとにまとめられました。
今日の研究では、実際に教えなくても、「教える」と思って読むだけで、覚え方が変わりました。教える人は、準備で読むときと、相手に話すときの2回、学ぶ機会があるのかもしれません。
明日は、本文を読ませる前に、「あとで隣の人に教えてもらいます」と一言添えてみてください。
THE FLIP
常識がひっくり返る話
教えるのは先生、覚えるのは生徒。そう分けていませんか。「あとで人に教える」と伝えて読ませただけで、要点をよく覚えていました
英語の授業で、教えるのは先生です。生徒は、説明を聞いて、本文を読んで、覚えます。テストがあると伝えれば、生徒はしっかり読むはずです。
ペアで教え合う活動もあります。ただ、教える役は、よく分かっている生徒に回ることがあります。分かっていない生徒は、教わる側にいれば十分だと考えることもあります。
では、読む前に生徒に伝えることばを、「あとでテストをします」から「あとで人に教えてもらいます」に替えたら、何か変わるのでしょうか。
ところが
これを調べたのが、ワシントン大学セントルイス校の John Nestojko たちです。2014年に、学術誌 Memory & Cognition に発表しました(42巻7号、1038〜1048ページ)。ここでは、公開されている要旨と、大学の発表から書きます。
- ・参加者は、文章を読んで学んだ
- ・一方の組には「あとでテストがある」と伝えた。もう一方の組には「あとで、ほかの学生にこの文章を教える。その学生がテストを受ける」と伝えた
- ・実際には、全員がテストを受けた。教えた人は1人もいない
1つ目の実験では、教えるつもりで読んだ組が、文章の内容を何も見ずに、より多く、よく整理して書き出しました。問題にも、全体として多く正解しました。2つ目の実験では、とくに要点を問う問題でこの差が出ました。
Nestojko は大学の発表で、先生は教える準備をするとき、要点を探し、筋の通った形に整理する傾向がある、と述べています。そして、教えるつもりの生徒も、同じ学び方を選ぶようだ、と説明しています。
このあと、似た研究をまとめた分析も出ています。静岡大学の Keiichi Kobayashi が、28本の研究をまとめ、2019年の Japanese Psychological Research(61巻、192〜203ページ)に発表しました。
- ・教える準備をするだけでも、ただ学ぶより知識が身についた。効果量は 0.35(教えるつもりなしに、ただ学んだ組との差の大きさを表す数。よく使われる目安では、0.2で「小さい」、0.5で「中くらい」)
- ・準備したうえで実際に教えると、効果量は 0.56 だった
- ・表面的な知識だけでなく深い理解にも効き、時間をおいたあとのテストでも効いていた
- ・相手とやりとりのある教え方(論文では interactive teaching)のほうが、効き目が大きかった。やりとりのある教え方を予想しただけでも、やりとりのない教え方を予想した場合より効き目が大きかった
注意点が2つあります。
1つ目。Nestojko たちの実験は、教えるつもりで読ませただけで、実際には教えていません。英語を外国語として学ぶ授業で調べた結果でもありません。日本の中高の英語の授業で同じ差が出るかは、確かめられていません。
2つ目。まとめの分析で、いちばん効き目が大きかったのは、準備したうえで、やりとりのある形で教える場合でした。一方的に説明させるだけでは、効き目が小さくなるかもしれません。
それでも、教室で使える考え方ははっきりしています。読む前のひと言を替えるだけなら、準備は要りません。教える役は、分かっている生徒だけのものではありません。
Washington University in St. Louis|Expecting to teach enhances learning, recall(2014年7月28日)
明日の授業でやること|次の授業で、本文を読む前のひと言を替えてみる
- 本文を読ませる前に、「あとでテストをします」ではなく、「読んだあと、隣の人に教えてもらいます」と伝えます
- 黙読のあと、ペアの1人が1分で内容を教えます。日本語でもかまいませんが、本文の英語を2つ以上入れます
- 聞いた側は、質問を1つします。答えられなかったところに印をつけ、2人で本文に戻って確かめます
- 役を替えて、残りの段落で同じことをします。最後に、印がついたところを全体で確かめます
この号で触れたリンク
- TeachingEnglish|What's happening on TeachingEnglish in October, November and December 2026?
- Memory & Cognition|Nestojko et al. (2014) Expecting to teach enhances learning and organization of knowledge in free recall of text passages(PubMed)
- Memory & Cognition|Nestojko et al. (2014) DOI
- Washington University in St. Louis|Expecting to teach enhances learning, recall(2014年7月28日)
- Japanese Psychological Research|Kobayashi (2019) Learning by preparing-to-teach and teaching: A meta-analysis(DOI)
- Microsoft サポート|Teach in the Microsoft Copilot App
- スピークバディ|公式サイト
- ICT教育ニュース|エッジ、10月の「ディスレクシア月間」後半に体感型オンライン講座など開催
- リシード|1日10分のeラーニングで学力向上、教育DXシンポ11/21
- ICT教育ニュース|ネイティブキャンプ、レッスンで話した英語をAIが添削「AIレビュー」リリース
- NASA Space Place|公式サイト
- Frontiers for Young Minds|公式サイト
- Ducksters|公式サイト
- National Geographic Kids|公式サイト
- Wiktionary|learn
- Wiktionary|doctor
- Wikiquote|Joseph Joubert
今日の研究では、「あとで人に教える」と伝えて読ませただけで、要点をよく覚えていました。ただし、英語の授業で調べた結果ではありません。
明日は、本文を読ませる前のひと言を、「テストをします」から「隣の人に教えてもらいます」に替えてください。読んでいる間の生徒の手元を、いつもと見比べてみてください。
またあした。
Vol.79 10.27.2026
よくある質問
教えることで学ぶ効果はありますか。
Nestojko たちの2014年の研究では、「あとで人に教える」と伝えられて読んだ人のほうが、「あとでテストがある」と伝えられた人より、内容をよく整理して覚えていました。実際には誰も教えていません。28本の研究をまとめた2019年の分析でも、教える準備をすること、実際に教えることの両方に効き目が見られました。
実際に教えなくても効果がありますか。
2019年のまとめの分析では、教える準備をするだけでも効き目がありました(効果量 0.35)。準備したうえで実際に教えると、効果量は 0.56 で、より大きくなりました。とくに、相手とやりとりのある教え方で効き目が大きくなりました。
英語の授業では、どう取り入れればよいですか。
本文を読ませる前に、「あとで隣の人に教えてもらいます」と伝えるのが手軽です。段落を2人で分担して読み、自分の段落を相手に英語で教え、聞いた側が質問を1つする形にすると、やりとりも入ります。