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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
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反転授業の効果は、動画の見方を教えた組にだけ出ました

英語教育ニュースレター Vol.27

説明は家で動画、教室では演習。反転授業は7つのメタ分析がそろって効果ありと言ってきました。2026年2月、ドイツで950人・37クラスを3つに分けた実験が出ています。動画を配っただけの組は、いつもどおり教えた組と意味のある差がありませんでした(β=0.45、p=0.07)。差が出たのは、動画の見方を教える授業を1時間足した組です(β=0.76、p=0.003)。帯活動2本、そのまま使える教室英語5本、家で見せるものを作って配る無料の道具4選つきの第27号です。オンライン英会話のゲームレッスンと、Versantを使ったキャンペーンも取り上げます。

監修:原田高志(原田英語.com)

説明は家で、演習は教室で。反転授業のやり方は、そう説明されてきました。2026年2月に出た950人の実験は、そこに1時間ぶんの手当てを足しています。第27号をどうぞ。

09.05.2026 Vol.27

おはようございます。

説明は家で動画を見て、教室では問題を解く。反転授業のやり方は、そう説明されてきました。では、動画の見方は、いつ教えていますか。

2026年2月に出たドイツの実験が、そこを測っています。950人を3つに分けたところ、動画を配っただけの組と、いつもどおり教えた組のあいだに、意味のある差はありませんでした。詳しくは最後の「常識がひっくり返る話」に書きました。

帯活動2本と教室英語5本は、動画を見る前と見たあとに置く形です。無料ツールは、撮る・設問を差し込む・まとめて配る・手引きを読む、を1つずつ集めました。

TODAY'S PICK

オンライン英会話が、ゲームをしながら話すレッスンを始めました

ICT教育ニュース(2026年9月4日)

教育開発出版とライトエデュケーションが運営するオンライン英会話「aleva!」が、Arcadeレッスン2026年9月3日に始めました。

外国人講師と1対1で、オンラインゲームを遊びながら英語で話すレッスンです。リバーシ、神経衰弱、ブラックジャック、ポーカーなど15種があり、今後も順次追加される予定です。レッスンは10分25分。月額料金に含まれ、追加料金はかかりません。無料体験中の会員も使えます。

記事は、フリートークで何を話せばよいか分からず止まってしまう、という悩みを挙げています。「英語を話さなければ」という圧力ではなく、「ゲームを楽しむために英語を使ってみる」形にした、と説明されています。

教師にとっての読みどころは、ゲームそのものではありません。英語を使う理由を、英語の外に置いたところです。

生徒が黙るのは、言うことが無いからではありません。言う必要が無いからです。「英語で話しなさい」は目的ではなく、指示です。指示だけでは口は開きません。

教室でも同じ形が作れます。ゲームは要りません。相手だけが知っている情報を1つ持たせると、聞く理由がその場でできます。今日の帯活動2本は、そこを狙っています。

⚠ これはサービスを出した会社の発表です。効果を比べた調査ではありません。上に並べた数字は、用意されたゲームの数とレッスンの長さです。「ゲームをすれば話せるようになる」とは、この発表からは言えません。

WARM-UPS

今日の帯活動(5分でできる)

今日の研究をそのまま形にした2本です。どちらも5分で、説明の前と途中にはさみます。

説明を聞く前に、つまずきそうな所を1か所だけ指させる

対象 中1〜高3 時間 5分 準備 黒板のみ

  1. 今日扱う英文を1つだけ黒板に書く。説明はまだしない
  2. 「この文で、あとで分からなくなりそうな所はどこか」を、1人1か所ノートに書かせる
  3. 3人だけ読み上げさせ、黒板の英文にその場で下線を引く
  4. 説明が終わったら、自分が書いた所が解けたかどうかを、○か×だけで書かせる
  • 💡 当てるのは、○か×かだけです。先に指させると、説明を聞くあいだ探すものができます。今日の研究で足された4つにも、見る前に自分が知っていることを書き出す、が入っていました。

1分ごとに止めて、いま分かっていることを1文で言わせる

対象 中1〜高3 時間 5分 準備 黒板のみ

  1. 教科書の音声か、先生の説明を1分だけ進める
  2. そこで止め、「いま分かっていることを1文で」隣に言わせる
  3. 分からない語が出たら、その語だけを黒板に書きに来させる
  4. 最後まで進めてから、黒板に並んだ語を1つずつ消していく
  • 💡 止める場所は、先生が決めてください。自分で止められる生徒は、まだ多くありません。今日の研究で教えられた4つには、繰り返して見ることが入っていました。止めて戻す練習が、その土台になります。

CLASSROOM ENGLISH

そのまま使える教室英語

今日は、家で見せる動画を配るときと、見てきた生徒に返すときの5本です。

予習の動画を配るとき

Watch it once without stopping, then watch it again with the pause button.

まず止めずに1回見て、それからもう一度、止めながら見てください。

onceagain で回数を決めています。「よく見てきてください」では、何回見れば終わりなのかが分かりません。

動画を見たかどうかを確かめるとき

Write down one thing you understood and one thing you didn't.

分かったことを1つと、分からなかったことを1つ書いてください。

分からなかったことも書かせるのが要です。one と数を決めると、「全部分かりません」で終わりません。

「見たけれど分からなかった」と言われたとき

Tell me the minute where you stopped following.

ついていけなくなったのが何分のところか、教えてください。

the minute と単位を決めると、答えが1つに決まります。「どこが分からない」には、たいてい答えが返りません。

動画を見てこなかった生徒に

Watch the first two minutes now, then join the group next to you.

いま最初の2分だけ見て、それから隣のグループに入ってください。

全部見せ直すと、その生徒だけ授業から抜けます。the first two minutes で区切れば、2分で戻れます。

動画の話から、教室の作業へ移るとき

The video was the easy part, and this is the part I can help with.

動画のほうは楽なところで、私が手伝えるのはこちらです。

家でやることと教室でやることを、1文で分けています。動画のほうが本番だと思われると、教室の時間が余りものになります。

AI TOOLKIT

AI × 英語指導

教師向け1つ、生徒向け1つ

教師向けDescript

録った動画を、文字を消すだけで編集できるサービスです。話した内容が文字起こしされ、その文字を削ると、動画からもその部分が消えます。サイトには「文書やスライドを使うのと同じくらい簡単に動画を編集できる」と書かれています。無料のプランでは、1か月に60分ぶんの動画・音声を扱え、AIの機能に使えるクレジットが100、保存は5GBまで。書き出しは720pで、透かしが入ります。

使いどころ:🎓 予習の動画を撮ったあと、いちばん先に消すのは「えーと」ではありません。前置きです。手順は3つ。①撮り終えたら文字起こしを上から読む ②「今日は〜の話をします」で始まる段落を、まるごと消す ③残った文字を読み直し、長ければ後ろから削る。長さは、自分が生徒の立場で最後まで見られる長さにしてください。

生徒向けImmersive Translate

英語のページや動画に、英語と日本語を並べて出すブラウザの拡張機能です。YouTube・Netflix・Prime Video など100以上の動画サイトで、二言語の字幕が出せます。ChatGPT・DeepL・Gemini など20以上の翻訳エンジンから選べ、100以上の言語の組み合わせに対応しています。Chrome・Edge・Firefox・Safari と、iOS・Android のアプリで使えます。基本は無料で、有料のProもあります。サイトには、世界で2,000万人以上が使っていると出ています。

使いどころ:🎓 ⚠ 常に日本語を出させると、生徒は英語を読まなくなります。渡す前に、使い方を1つ決めてください。①1回目は字幕なしで見る ②2回目は英語の字幕だけを出す ③3回目に、止まった所だけ日本語を出す。この3行をノートの端に書かせてから配ると、道具が練習の邪魔をしません。

NEWS FLASH

今日のニュース

今週の3本です。

JAPAN · 09.04

トライズと日経が、英語学習の成果をVersantで測るキャンペーンを始めました

トライズと日本経済新聞社人財・教育事業ユニットが、「Versantチャレンジ」を実施しています。期間は2026年8月31日(月)から10月9日(金)まで。「学習」「実践」「発信」「測定」の4段階で、英語学習の成果を見えるようにする組み立てです。

  • ▼ AI英語学習アプリ「TORAbit」を30日間無料で使える
  • ▼ 「AI英会話」30回分が付く
  • ▼ Xへの学習記録の投稿3回と完了報告フォームの提出で、Versantの受験番号1回分(通常6,600円税込)が無料
  • ▼ 参加にはクレジットカードの登録が要る
  • 📌 生徒に使える形は、特典ではありません。測る日を先に決めておくところです。いつ測るかが決まっていない練習は、途中でやめても誰も困りません。今日の研究で差が出た組も、動画を見る前と見たあとにやることが決まっていました。

JAPAN · 09.04

Z会が、中学生向けの英語ライティング冊子を資料請求者に配っています

Z会が、中学生向けコースの資料を請求した人に、冊子を2つ付けています。

  • ▼ 『伝わる!英語ライティングワーク』(学年別)。英検・定期テスト・入試に向けて、身近なテーマで英語を書く練習
  • ▼ 『自主学習の継続を後押しする「保護者のサポート」とは?』。平均3年以上Z会を続けている保護者54名へのアンケートをもとに、4つのサポート方針を紹介
  • ▼ 期間は11月1日まで。部数に限りがあり、期限より早く終わることがある
  • 📌 教師に効くのは、2冊目のほうです。家でやることが続くかどうかは、生徒の意志だけでは決まりません。保護者に何を頼むかを、こちらから1つ決めて伝えたほうが早い。予習の動画も同じです。

JAPAN · 09.04

18歳以下のAIプレゼン大会に、オンライン英会話が特別協力しました

教育AI活用協会が主催する「U-18 AIチャンピオンシップ 2026」の全国大会が、2026年8月7日、衆議院第一議員会館で開かれました。237件の応募から選ばれた6チームが、AIを活用したアイデアや開発成果を発表しています。

ネイティブキャンプが特別協力として参画し、参加者327名3か月間の無料利用の優待コードを配りました。同社のオンライン英会話は、講師が15,000名以上、教材が32,000以上あるとされています。

  • 📌 発表の大会に、英会話の優待が付く。この組み合わせが、いまの形です。自分が作ったものを日本語で説明できる生徒は、英語で説明する材料をもう持っています。足りないのは英語のほうだけで、そこは教室で足せます。

FREE TOOLS

無料の学習ツール4選

今号のテーマは「家で見せるものを、自分で作って配る」。撮る、設問を差し込む、まとめて配る、手引きを読む、を1つずつ集めました。4つとも無料で使い始められます。

Loom

画面と自分の顔を同時に録り、リンク1本で配れるサービスです。無料の Starter プランでは、動画は25本まで、画面の録画は1本5分までです。文字起こしは50以上の言語に対応し、画質は720pまで、同じ作業場所には50人まで入れます。学生と教職員には、Atlassian の割引の枠組みが別に用意されています。

H5P(Interactive Video)

動画の途中に、設問や説明を差し込める仕組みです。ブラウザだけで作れます。入れられるのは、選択問題(正解が複数でもよい)、記述問題空所補充ドラッグ&ドロップ、途中のまとめ、画像、表、リンク、しおりです。正解したら先へ飛ばし、間違えたら別の場所へ送る、という動きも付けられます。オープンソースの共同開発の企画で、サイトの中身は Creative Commons 表示4.0で公開されています。

Wakelet

リンク・ファイル・動画・メモ・画像を、1つのまとまりにして配れる場所です。サイトには「リンク、ファイル、動画、メモ、画像、アイデアを、目で見て分かるコレクションにして保存・整理・共有できる」と書かれています。無料のプランでコレクションを作り始められ、容量や機能がもっと要るときだけ有料になります。世界で1,000万以上の教師・生徒・団体が使っている、と出ています。

TeachingEnglish(ブリティッシュ・カウンシル)

英国のブリティッシュ・カウンシルが運営する、英語教師向けの無料のサイトです。400以上の授業案があり、CEFRのレベル別に並んでいます。研修の講座、ウェビナー、記事、ポッドキャスト、動画も無料です。小学校・中高・大人、A1から上級までを、1つの場所でまとめて扱っています。

STORY BREAK

生徒に話したくなる小ネタ

今日は、家で見せるものに関わる2つの語です。

lesson(授業)は、もともと「声に出して読むこと」でした

lesson が英語に出てくるのは13世紀の初め。最初の意味は「聖書を声に出して読むこと」と「生徒が学ぶべきもの」でした。

古フランス語の leçon から入り、そのもとはラテン語の lectionem(主格は lectio)「読むこと」です。lectio は legere「読む」から作られた語で、さかのぼると印欧祖語の *leg-「集める」に行き着きます。「言葉を選び出す」ところから、「話す」の意味が伸びました。

同じ根から出た語が、英語にたくさん残っています。lecture(講義)、legend(伝説)、legal(法律の)、logic(論理)、lexicon(語彙)、prologue(前置き)、dialogue(対話)、catalogue(目録)、collect(集める)、college(大学)、elect(選ぶ)、intelligence(知能)。

「そこから学べる出来事」という意味で使われ始めるのは、1580年代です。

予習の動画を配るときに、こう言ってみてください。The lecture is at home. The lesson is here.(講義は家で、授業はここで。)lecture と lesson は、もとは同じ「読む」から出た語です。

video は、ラテン語の「私は見る」です

video が英語に出てくるのは1935年。audio に対して「目のほう」を指す語として作られました。

もとはラテン語の video私は見る」です。videre「見る」の1人称単数現在の形が、そのまま英語の語になりました。印欧祖語の *weid-「見る」にさかのぼり、vision(視覚)と同じ根です。

意味は少しずつ動きます。1937年に「テレビの画面に映るもの」、1968年に「録画したもの、ビデオテープ」、1972年に動詞の「録画する」。video game も1972年からです。

相方の audio は、少し出どころが違います。こちらは1934年、audio-(ラテン語の audire「聞く」から)を切り出して作られました。動詞の形のまま英語になったのは、video のほうだけです。

予習の動画を配るときに使う1文は、これです。Watch the video before class.(授業の前に動画を見ておいてください。)この video の中に「私は見る」が入っている、と一言そえてみてください。

QUOTE

今日の名言

説明を配ることについて

“That education is not an affair of "telling" and being told, but an active and constructive process, is a principle almost as generally violated in practice as conceded in theory.”

教育とは「告げること」と「告げられること」ではなく、能動的で、組み立てていく過程である。この原則は、理屈の上では認められていながら、実践ではほぼ同じくらい広く破られている。

ジョン・デューイ(哲学者・教育学者、1859-1952)『民主主義と教育』1916年、第4章「Education as Growth」より

デューイは同じ段落で、「注ぎ込む教え方と、受け身で吸い込む学び方は、どこでも非難されているのに、なぜ実践では根強く残っているのか」と問います。そして、「この嘆かわしい状況は、その考え方そのものが、ただ告げられているだけだからではないか」と続けます。

動画を配ることも、そのままでは「告げる」の側にあります。今日の研究が足したのは、告げるのをやめる方法ではありません。告げられたものをどう扱うかを教える1時間でした。

THE FLIP

常識がひっくり返る話

動画を家で見せた組と、いつもどおり教えた組に、差はありませんでした

反転授業のやり方は、はっきりしています。説明は家で動画を見る。教室では問題を解く。教室の時間を、説明ではなく、つまずいた生徒を助けることに使えるようになる。そう説明されてきました。

研究も、そろって効果ありと言ってきました。K-12(幼稚園から高校まで)を対象にしたメタ分析は7つあり、報告された効果量は0.21から1.89まで並びます。それらをまとめて見直した2024年のリー(Li)らの論文は、K-12でg=0.53、反転授業のほうが上だとしています。

英語の授業でも、同じ形が作れます。文法の説明を3分の動画にして前の晩に配り、教室では英作文をさせる。配るための道具は、もうそろっています。

ところが

2026年2月19日、Frontiers in Education にドイツからの研究が載りました。ヴィースナー、クラウス、シュテークミュラー、ビンダーの4人によるもので、題は「Is flipped classroom really superior?」です。

ドイツ・バイエルン州のさまざまな学校の6年生と7年生(11〜13歳)、950人・37クラスを、3つに分けました。扱ったのは数学で、割合の表し方です。期間は2週間

  • TT … いつもどおりの授業
  • FCn … 動画を家で見せる反転授業
  • FCS … 同じ反転授業に、動画の使い方を教える授業を1時間足したもの

結果は、2つに割れました。

  • FCn と TT のあいだに、意味のある差はありません(β=0.45、p=0.07)
  • FCS は FCn を上回りました(β=0.76、p=0.003)

FCS に足された1時間は、数学の話ではありません。動画の使い方だけを扱った授業で、中身は4つです。①繰り返して見る(1回目は全体をつかむために見て、2回目からは下の3つを足す) ②見る前と見たあとに、自分が知っていることを書き出すメモを取る(大事なところと分からないところで動画を止め、箇条書きにする) ④取ったメモを並べ替えて、動画の中身を組み立て直す

もう1つ、論文は気になる数字を出しています。メタ分析に入っている個々の研究について、1つの条件あたりのクラス数と効果量の相関を取ると r=−0.3大きい研究ほど、反転授業に有利な効果が小さく出ていました。

⚠ この研究には限りがあります。扱ったのは数学で、英語ではありません。対象は6〜7年生、場所はバイエルン州、期間は2週間だけです。論文自身も、2週間では生徒がやり方に慣れきれなかったかもしれない、と書いています。中学生・高校生の英語にそのまま当てはまる、とは言えません。

それでも、明日から動かせるところが2つあります。

1つ目は、動画を配る前に、見方を1回だけ教えることです。研究で足されたのは、教科の話をしない授業1コマぶんでした。1コマ取れないなら15分からでも始められますが、15分で足りるかどうかは、この研究では測られていません。止めて戻す、メモを取る、見る前と見たあとに自分が知っていることを書き出す。この3つを、実際に1本の動画で一緒にやってみせてください。

2つ目は、動画に「見たあとにやること」を必ず1つ付けることです。「見ておいてください」で終わらせない。分かったことを1つ、分からなかったことを1つ。20秒で書けます。

動画を配ることと、動画の見方を教えることは、別の仕事です。今日の研究が測ったのは、その2つの差でした。

動画で見る

反転授業を取り上げた動画(英語) (Edutopia) Edutopia が出している「The Flipped Class: Rethinking Space & Time」です。英語です。

明日の授業でやること|動画を配る前に、見方を教える時間を1回とる

  1. 予習の動画を配る前の授業で、短い動画を1本、教室で一緒に見る。教科の中身は何でもよい
  2. 止めて戻す、メモを取る、見る前と見たあとに自分が知っていることを書き出す。この3つを、その場でやらせる
  3. 家で見せる動画には、必ず「見たあとにやること」を1つ付ける。分かったこと1つ、分からなかったこと1つ
  4. 次の授業は、書かせた紙を集めるところから始める。集めるだけにして、直さない

この号で触れたリンク

動画を撮った先生は、もう半分終わっています。足りないのは、見方を教える1回です。

配る前に一度、教室で一緒に見る。止めて戻すところと、メモを取るところと、見たあとに何を書くかを、その場でやらせる。今日の研究で差が出たのは、この1時間を足した組だけでした。

またあした。

Vol.27 09.05.2026

よくある質問

予習の動画は、何分にすればいいですか。

この論文からは、その答えは出せません。示されているのは、取り組みが2週間続いたことと、動画の使い方だけを扱う授業を1時間足したことです。動画1本を何分にしたかは、私が読んだ範囲では見当たりませんでした。長さの目安が要るなら、自分が生徒の立場で最後まで見られる長さにしてください。

動画を見てこない生徒がいます。どうしますか。

そこも、この論文では測られていません。比べたのは、動画を配っただけの組と、見方を教えた組です。ただ、見方の授業に入っていた4つのうち2つ(見る前と見たあとに、自分が知っていることを書き出すメモを取る)は、見てきたかどうかが紙に残るので、見てこない生徒への手当てにもなります。論文がそう書いているわけではありません。教室での手当ては、今日の教室英語の4本目に置きました。