集中は10〜15分で切れる?attention span の研究
ニュースレター|Vol.48
生徒の集中は10〜15分で切れる。研修でもよく聞く話です。ところが元の研究をたどると、その数字を支えるデータはほとんど見つかりませんでした。代わりに効いていたのは、説明の区切りごとに問いを挟むことでした。帯活動2本、教室英語4本、説明の途中で全員に答えさせる4つの道具つき。
監修:原田高志(原田英語.com)
おはようございます。今日は、生徒の集中は何分もつのかという話です。よく聞く「10〜15分」の元をたどると、思っていたのとは違う景色が見えてきます。
09.26.2026 Vol.48
おはようございます。
今日の最後の節は、生徒の集中は10〜15分で切れるという話です。研修でもよく聞く数字です。ところが元の研究をたどると、その数字を支えるデータはほとんどありませんでした。
代わりに効いていたのは、説明の区切りごとに、全員に問いを解かせることでした。注目記事は、小学生の保護者1,000人の調査です。家で英語に何もしていない家庭が4割を超えていました。
TODAY'S PICK
英語のために家で「特に何もしていない」保護者は、40.7%でした
日本漢字能力検定協会の調査。2026年9月24日発表、ICT教育ニュースが9月25日に掲載
小学生の子どもを持つ保護者1,000人に聞いた、インターネットでの調査です。期間は2026年8月7日から10日でした。
国語教育と英語教育の両方を「非常に重要」か「やや重要」と答えた保護者は、83.5%でした。それぞれでは、国語教育が90.7%、英語教育が85.2%です。
ところが、家での取り組みには差がありました。
- ・英語のために「特に何もしていない」は40.7%で、いちばん多い答え
- ・国語で同じ答えは26.4%
- ・「親子の対話・読み聞かせ」は、国語で26.8%、英語では12.4%
英語教育に期待することの1位は、「表現力・コミュニケーション能力の向上」で60.5%でした。
英語を大事だと考える保護者は85.2%。それでも、家で英語に何もしていない家庭が4割あります。4割の子どもにとって、英語に取り組む場は、まず授業です。
だから、授業の時間をどう使うかが大事になります。今日の最後の節は、その授業の途中で集中をどう保つかの研究です。
明日やることは1つです。説明を1つ終えるたびに、全員に1問だけ答えを書かせてください。
ICT教育ニュース|保護者の83.5%が国語教育と英語教育の両方を重視 =日本漢字能力検定協会調べ=
WARM-UPS
今日の帯活動(5分でできる)
どちらも黒板だけでできます。1本目は説明の区切りに1問はさむ活動、2本目はいま何を考えていたかを聞く活動です。
説明の区切りごとに、全員に1問だけ書かせる
- 文法の説明を、内容のまとまりで3つに分けます。時間ではなく、話の区切りで分けてください
- 1つ目の説明が終わったら、黒板に1問だけ書きます。例は「今の形で、1文を完成させなさい」です
- 30秒、全員が黙ってノートに答えを書きます。手を挙げさせず、全員に書かせてください
- すぐに正解を言って、次の説明に進みます。これを3回くり返します
- 💡 2013年の実験では、区切りごとに問いを解いた組のほうが、よそごとを考える割合が下がりました。最後の区切りの内容も、よく覚えていました。実験では、全員が自分で問いを解いていました。1人に答えさせるのではなく、全員に書かせてください。
合図のあと、いま何を考えていたかを指で答えさせる
- 授業のはじめに「今日は途中で1回、急に質問します」と予告します
- 説明の途中の好きなところで手をたたき、「いま、英語のことを考えていた人は親指を上、別のことなら横」と聞きます
- 数を数えるだけで、誰が横だったかは言いません。責めないことを先に約束しておきます
- 横が多かったら、その場で1問だけ書かせてから説明に戻ります
- 💡 同じ2013年の実験の2つ目では、途中で4回、合図をして「いま何を考えていたか」を聞いています。途中で聞けば、先生にも、どこで生徒が離れたかが見えます。
CLASSROOM ENGLISH
そのまま使える教室英語
今日の4本は、説明を止めるとき、全員に書かせるとき、いま何を考えていたか聞くとき、戻ってこさせるときの言い方です。
説明を区切って、問いを出すとき
Let's pause here and check one thing before we move on.
ここでいったん止めて、先に進む前に1つだけ確かめましょう。
pause here で「ここで止める」。before we move on を付けると、テストではなく次に進むための確認だと伝わります。
全員に黙って書かせるとき
Everyone writes an answer. You have thirty seconds, and no talking.
全員、答えを書きます。30秒です。話さないでください。
Everyone writes で「全員が書く」。手を挙げる人だけが答える形にしないための一言です。
いま何を考えていたかを聞くとき
Quick check: were you just thinking about English, or something else?
ちょっと確認。いま英語のことを考えていましたか。それとも別のことですか。
Quick check で始めると、叱られるのではなく、ただの確認だと伝わります。正直に答えられるように、答えを責めないでください。
話がそれた生徒を、戻ってこさせるとき
It's normal for minds to wander, so let's come back together now.
気が散るのはふつうのことです。だから、いまみんなで戻ってきましょう。
minds wander で「気がそれる、考えがさまよう」。研究で使われる mind wandering と同じ語です。責めずに戻す言い方です。
AI TOOLKIT
AI × 英語指導
教師向け1つ、生徒向け1つ
教師向けCuripod
書く練習とAIの即時フィードバックを、授業の中で回す道具です。サイトの説明では、生徒が書いて、数秒で具体的なフィードバックを受け、話し合って、書き直します。無料プランがあり、毎週決まった回数の授業で使えて、回数は毎週戻ります。書ける生徒の人数には上限がありません。⚠ アメリカの国語(ELA)の授業に合わせて作られた道具です。
使いどころ:🎓 説明のあとの「1問だけ書かせる」時間に使います。問いを英語で1つ打ち、生徒に1〜2文で答えを書かせます。AIのフィードバックが返ったら、1分だけ隣と見せ合って、1か所直させてください。⚠ AIのフィードバックは、先生が先に何件か読んで確かめてから、生徒に見せてください。
生徒向けGrammarly の Reader Reactions
書いた文章を、読む人の目で見直すAIです。サイトの説明では、読む人を一覧から選ぶか自分で作ると、その人が何を受け取るか、どこで迷うかを予測して示します。読む人の例として、上司・教授・取引先が挙がっています。Grammarly の文書を書く画面(Docs)から呼び出します。⚠ Grammarly への登録は無料ですが、この機能を無料プランでどこまで使えるかは、ページには書かれていませんでした。
使いどころ:🎓 英作文を書き終えたら、読む人を「英語の先生」に設定して貼らせます。返ってきた予測のうち、「迷う」と言われた場所を1つだけ選ばせ、自分の手で書き直させてください。⚠ 直した文を丸ごと受け入れさせないこと。生徒に使わせる前に、学校の規定を確かめてください。
NEWS FLASH
今日のニュース
今週出た3本です。10月のディスレクシア月間、英検アプリの聞き直し機能、早稲田の英語ポッドキャストです。
JAPAN · 10月
10月はディスレクシア月間。6団体が全国で啓発します
ディスレクシアは、知的発達に遅れはないのに、文字の読み書きに大きな困難がある学習障害です。記事では、日本語では人口の約8%にあるとされています。英語では10人に1人の割合でいることが知られている、とも書かれています。
日本LD学会や全国LD親の会など6団体が、10月をディスレクシア月間として啓発を行います。参加登録は無料で、ロゴやチラシ、ディスレクシアが分かる資料をダウンロードできます。
英語の授業でも、音読や書き取りでいつも止まる生徒がいるはずです。10月は、その生徒をあらためて見てください。
JAPAN · 09.19
英検アプリ「スタスタApps」に、間違えた音声を聞き直させる設定
スタディスタジオが、英検学習アプリ「スタスタApps」の先生連携に新しい設定を足しました。リスニングの「今日の5問」で間違えたとき、音声を最後まで1回聞き直してから次へ進ませる設定です。
先生が生徒ごとに有効にできます。聞き直しても、最初の答えの正誤や点数は変わりません。先生が指定した聞き直しは、無料会員の生徒にも使えます。
何を聞き取れなかったかを考える時間を作るための機能だ、と説明されています。間違えた直後に、同じ音をもう一度聞く。授業でも、答え合わせのあとに同じ音声を1回流すだけで同じことができます。
JAPAN · 09.24
早稲田大学の英語ポッドキャスト、シーズン3の第2回。1回約15分です
早稲田大学が、英語のポッドキャスト「Rigorous Research, Real Impact」シーズン3の第2回を配信しました。題は「Japan’s Economic Future: Aging, AI, and Automation」(日本経済の未来:高齢化、AI、そして自動化)です。
学生のMCが、政治経済学術院の金子昭彦教授に話を聞きます。今シーズンは研究者8人と学生MC3人が出演し、各回約15分です。Spotify、Apple Podcasts、Amazon Music、YouTube で無料で聞けます。
日本の大学の研究者が、自分の研究を英語でやさしく話す番組です。高校生に「日本のことを英語で話す」手本として聞かせられます。
ICT教育ニュース|早稲田大学英語ポッドキャスト番組「Rigorous Research, Real Impact」シーズン3 第2回配信開始
FREE TOOLS
無料の学習ツール4選
今号のテーマは「説明の途中で、全員に答えさせる」。手を挙げた1人ではなく、全員の答えがその場で見えます。
Poll Everywhere
スライドの途中に、選択式や記述式の問いを入れられる道具です。生徒はスマホやタブレットから答えます。教育向けの無料プランでは、1回に答えられるのは40人まで、AIで問いを作る機能は月10回までです。問いはいくつでも作れます。40人学級ならぎりぎり収まります。
Wooclap
選択式、ワードクラウド、自由記述など、20種類以上の問いの形がある道具です。PowerPoint や Google スライドと組み合わせて使えます。無料の Starter プランがあり、登録して問いを作り、生徒の答えを集めるところまで、払わずに試せると書かれています。ただし無料プランで出せる問いは、1か月に5問までです。
AhaSlides
スライドに、クイズや投票を挟める道具です。無料プランでは、1つのスライド資料の中にクイズを5問、投票を3問まで入れられます。参加できるのは50人までで、資料はいくつでも作れます。説明の区切りが3つなら、区切りごとにクイズを1問ずつ入れても枠に収まります。
Deck.Toys
動画や画像、音声と問いを、1つの教材(Deck)にまとめられる道具です。Teacher Sync モードでは、先生のペースで全員が進みます。Free モードにすれば、生徒が自分のペースで進めます。サイトの FAQ には、無料プランでも生徒を引き込むための機能はすべて使える、と書かれています。
STORY BREAK
生徒に話したくなる小ネタ
どちらも「集中」の英語です。今日の話にそのまま続きます。
focus は、もともと「かまど」でした
Etymonline によれば、focus はラテン語の focus から来ています。意味は「かまど、炉」。そこから「家、家族」という意味でも使われました。
1604年、天文学者のケプラーが、この語を「集まる点」という意味で使いました。レンズで日光を集めると燃える点にならった、とも言われます。光が集まって火がつく点が、かまどというわけです。英語に入ったのは1650年代で、ホッブズが持ち込みました。
かまどの focus は、フランス語で火を表す feu にもなりました。夜に火を消させる鐘の curfew(外出禁止令)は、「火をおおえ」という意味です。
明日は「Focus!」と言う前に、黒板にかまどの絵を描いてみてください。focus は、熱が集まる場所です。
attention は、もともと「〜のほうへ引き伸ばす」でした
Etymonline によれば、attention はラテン語の attendere から来ています。ad(〜のほうへ)と tendere(伸ばす)でできた語で、文字どおりには「〜のほうへ引き伸ばす」です。心を、相手のほうへぴんと張る絵です。
同じ tendere の仲間には、tension(緊張、張り)や tend(〜する傾向がある)があります。attend(出席する、注意を向ける)も同じ語です。
「集中力」という意味で attention が使われるのは、1871年からです。attention span という言い方は1903年からで、その前に span of attention が1892年に出ています。
明日は「Pay attention.」と言ったら、両手でゴムを引き伸ばすしぐさを見せてください。ずっと張っていると、ゴムは疲れます。
QUOTE
今日の名言
今日の一行
“Attention is the rarest and purest form of generosity.”
注意を向けることは、もっともまれで、もっとも純粋な寛大さである。
シモーヌ・ヴェイユ(フランスの哲学者、1909-1943)。1942年4月13日、詩人ジョー・ブスケにあてた手紙。原文はフランス語で「L'attention est la forme la plus rare et la plus pure de la générosité」
ヴェイユが語っているのは、生徒の集中ではありません。人が人に注意を向けることです。
今日の最後の節の研究には、もう1つの答えがあります。生徒の集中を分けていたのは、授業の形より、教える人の違いだった、という答えです。
明日やることは1つです。説明を1つ終えたら、全員の答えを見て回ってください。生徒に注意を向けるのは、先生のほうからです。
THE FLIP
常識がひっくり返る話
集中が10〜15分で切れる、という数字を支えるデータは、ほとんどありませんでした
「生徒の集中は10〜15分しかもたない」。研修や本で、何度も聞いてきた話です。
だから説明は短く切る。15分を過ぎたら活動を変える。多くの先生が、そうやって授業を組んできました。
最近は、もっと短い数字も出回っています。「人の集中は8秒で、金魚の9秒より短い」という話です。
では、この数字はどこから来たのでしょうか。
ところが
まず、8秒の金魚の話です。2017年、BBCの統計番組「More or Less」のサイモン・メイビンが出どころを調べました。この数字をたどると、マイクロソフト・カナダの2015年の報告書に行き着きます。ところが8秒という数字は、報告書自身の調査の結果ではありませんでした。Statistic Brain という別のサイトから引いたものです。そのサイトが挙げた出典に問い合わせても、裏づけとなる研究は見つかりませんでした。
10〜15分の話も、似ていました。2007年、ウィルソンとコーンが、それまでの研究を見直しました(Teaching of Psychology 第34巻2号、85〜89ページ)。ノートの取り方、授業中の観察、生徒の自己申告、体の反応の測定。どの種類の研究も、10〜15分で集中が落ちるという考えをほとんど支えていなかったと結論づけています。多くの研究は、生徒一人一人の違いを見ていませんでした。
2016年には、ニール・ブラッドベリーが同じ問いを調べ直しました(Advances in Physiology Education 第40巻4号、509〜513ページ)。いちばんよく引かれる出典は、生徒の集中についてほとんど何も論じていなかったそうです。それでも、講義を15分に縮めた学校がいくつもありました。見直しでいちばんはっきりしていたのは、集中の差は授業の形より、教える人の違いから生まれていたことでした。
では、何が効くのか。2013年、ハーバード大学のシュプナーらの実験です(PNAS 第110巻16号、6313〜6317ページ)。学生は、21分の統計学の講義動画を見ました。動画は4つに区切られています。
- ・1つの組は、区切りごとに6問の小テストを解いた
- ・もう1つの組は、区切りのあいだに計算問題を解いた
1つ目の実験(32人)では、4つ目の区切りについての問いの正答率が、小テストの組で84%、計算の組で59%でした。メモを書き足したスライドの割合も、17%と6%でした。
2つ目の実験(48人)では、途中で4回、いま何を考えていたかを聞きました。よそごとを考えていた割合は、小テストの組が19%でした。答えを見直すだけの組は39%、計算の組は41%です。答えを読むだけでは、集中は戻りませんでした。自分で解いたときに戻りました。
集中は、時計で決まる量ではありません。何分たったかより、説明の途中で生徒が自分で解く時間があるかのほうが効いていました。
⚠ 気をつけるところが3つあります。
1. 集中が落ちないという話ではありません。ブラッドベリーの結論は、「10〜15分」という決まった数字を支えるデータがない、ということです。集中は落ちますし、落ちる時間は人と授業で違います
2. シュプナーらの実験は、大学生と講義動画です。教室で先生が話す授業や、日本の中高の英語の授業で確かめたものではありません
3. よく覚えていた理由は、1つに決められません。よそごとが減ったからなのか、解いたこと自体が効いたのかは、この実験だけでは分けられません
それでも、明日試せることははっきりしています。時間で切るのをやめて、内容で区切り、区切るたびに全員に解かせる。
明日の授業でやること|明日は、説明を3つに分けて、そのたびに1問はさむ
- 明日の説明を、内容のまとまりで3つに分けます。10分ごと、のように時間では分けません
- 区切りごとに、答えが1つに決まる問いを1〜2問用意します。今の説明をそのまま使えば解ける問いにします
- 区切りが来たら、全員に30秒で答えを書かせ、すぐに正解を言います。手を挙げさせず、全員に書かせてください
- 授業の最後に、3つの区切りから1問ずつ、もう一度出します。どの区切りで正答が落ちたかをメモしておきます
この号で触れたリンク
- Bradbury, N. A. (2016)「Attention span during lectures: 8 seconds, 10 minutes, or more?」Advances in Physiology Education 第40巻4号 509-513ページ
- Wilson, K. & Korn, J. H. (2007)「Attention during Lectures: Beyond Ten Minutes」Teaching of Psychology 第34巻2号 85-89ページ
- Szpunar, K. K., Khan, N. Y. & Schacter, D. L. (2013)「Interpolated memory tests reduce mind wandering and improve learning of online lectures」PNAS 第110巻16号 6313-6317ページ(PMC 全文)
- BBC News|Busting the attention span myth(2017年3月10日)
- ICT教育ニュース|保護者の83.5%が国語教育と英語教育の両方を重視 =日本漢字能力検定協会調べ=
- ICT教育ニュース|10月はディスレクシア月間、支援6団体が共催で全国啓発キャンペーンを展開
- ICT教育ニュース|スタディスタジオ、「スタスタApps」で先生が生徒別に指定できるリスニングの聞き直し機能追加
- ICT教育ニュース|早稲田大学英語ポッドキャスト番組「Rigorous Research, Real Impact」シーズン3 第2回配信開始
- Curipod|Pricing
- Grammarly|Reader Reactions
- Poll Everywhere|Education plans
- Wooclap|Pricing for education
- AhaSlides|Pricing
- Deck.Toys|Pricing
- Etymonline|focus
- Etymonline|attention
- Wikiquote|Simone Weil
家で英語に何もしていない家庭が、4割ありました。その子どもたちが英語に取り組む場は、まず授業です。
その授業の集中は、10〜15分という時計では決まっていませんでした。説明の途中で、生徒が自分で解く時間があるかどうか。そこで差がつきました。
明日は説明を3つに分けて、区切るたびに全員に1問だけ書かせてみてください。
またあした。
Vol.48 09.26.2026
よくある質問
生徒の集中は10〜15分しか続かない、というのは本当ですか。
その数字を支える研究は、ほとんど見つかっていません。2007年のウィルソンとコーンの見直しと、2016年のブラッドベリーの見直しが、どちらもそう結論づけています。集中の差は、授業の形より教える人の違いから生まれていた、とされています。
人の集中は8秒で、金魚より短い、という話は本当ですか。
裏づけは見つかっていません。2017年にBBCが調べたところ、元は2015年のマイクロソフト・カナダの報告書でした。ただし8秒という数字は、Statistic Brain という別のサイトからの引用で、その出典に問い合わせても元の研究は見つかりませんでした。
説明の途中で集中を保つには、何をすればよいですか。
区切りごとに、全員に問いを解かせる方法が試されています。2013年の実験では、区切りごとに小テストを解いた組のほうが、よそごとを考える割合が低く、あとのテストの正答率も高くなりました。答えを読んで見直すだけの組では、よそごとは減りませんでした。