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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
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習熟度別クラスの効果は、29の研究を集めるとゼロに近かった

英語教育ニュースレター Vol.20

習熟度別に分ければ、それぞれに合った授業ができる。長くそう考えられてきました。1990年に出た研究のまとめは、分けたクラスと分けないクラスを比べた29の研究を並べて、成績への効果はどの学年でもほぼゼロだったと報告しています。1992年には反論も出ています。帯活動2本、そのまま使える教室英語4本、歌と動画を使う無料サイト4選つきの第20号です。

監修:原田高志(原田英語.com)

08.29.2026 Vol.20

おはようございます。

今日は習熟度別クラスの話です。上のクラスと下のクラスに分ければ、それぞれに合った速さで進められる。そう考えられてきました。

1990年に出た研究のまとめは、29の研究を並べて、成績への効果はどの学年でもほぼゼロだったと報告しています。同じ結論に、2年後には反論も出ています。その両方を、最後の「常識がひっくり返る話」に書きました。

帯活動2本と教室英語4本は、速さの違う生徒が同じ教室に座っている前提で選んであります。

TODAY'S PICK

高校生と大学生が英語を学ぶ目的、1位は「就職・転職」でした

ICT教育ニュース(2026年8月26日)。調査はラグザスの「Mirai Bridge」

高校生と大学生300人に、英語を学ぶ目的を聞いた調査です。1位は「就職・転職」で20.7%。2位が「特に目的はない」で15.7%、3位が「海外で働きたい」で15.0%でした。以下、海外旅行が14.3%、外国人との交流が12.7%、TOEICなどの資格が9.3%、趣味が6.7%、留学が5.7%と続きます。

海外で働くことについては、「ぜひ働きたい」が14.3%、「機会があれば働きたい」が33.3%合わせて47.7%が前向きでした。「特にそう思わない」は31.7%、「まったくそう思わない」は20.7%です。

AIの時代でも英語力は必要だと答えたのは259人。その理由の1位は「AIでは細かいニュアンスが伝わらない」で42.9%でした。2位は「海外で直接会話したい」の36.7%、3位は「就職・転職に役立つ」の28.2%です。

⚠ 調査の時期と方法は、記事には書かれていません。回答は300人なので、全国の高校生・大学生の姿とは言えません。

目を引くのは2位です。「特に目的はない」が15.7%答えた300人のうち、6人か7人に1人は、目的を持たないまま英語をやっています。

1位から8位までを並べると、就職、目的なし、海外勤務、旅行、交流、資格、趣味、留学。8つに散っています。目の前の40人は、力の差だけで散っているのではありません。何のためにやっているかでも散っています。

これが、今日の話につながります。習熟度で分けると、そろうのは点数だけです。目的はそろいません。上のクラスにも「特に目的はない」生徒は座っています。

今日の帯活動1本目は、解く順番を生徒に選ばせる形にしました。選ばせると、点数ではなく本人の判断が動きます。

WARM-UPS

今日の帯活動(5分でできる)

速さの差を、分けずに吸収する2本です。1本目は遅い生徒のため、2本目は速い生徒のためのものです。

解く順番を、生徒に選ばせる

対象 中1〜高3 時間 5分 準備 黒板のみ

  1. 同じ文法を使う問題を3つ、やさしい順に黒板へ書く。どれがやさしいかは言わない
  2. 「どれから始めてもいい。1つ終わったら次へ進む」とだけ伝えて、3分で止める
  3. いくつ解けたかを、1・2・3の指で挙げさせる。名前は呼ばない
  4. 最初にどれを選んだか、その理由は何かを2〜3人に言わせる
  • 💡 全員に同じ順で解かせると、速い生徒は待ち、遅い生徒は1問目で止まります。選ばせると、その待ち時間が消えます。理由を言わせるのは、次の時間に自分で選べるようにするためです。

先に終わった人が、答えではなくヒントを黒板に書く

対象 中2〜高3 時間 6分 準備 黒板のみ

  1. 全員に同じ問題を1問出す。制限時間は言わない
  2. 解き終わった生徒は、黒板の端にヒントを1行だけ書く。答えは書かせない
  3. ヒントは「どの語を先に見るか」に限る。日本語でよい
  4. ヒントが3行たまったら全体を止め、どれがいちばん役に立ったかを聞く
  • 💡 早く終わった生徒に「待っていて」と言う時間が無くなります。ヒントを書くには、自分がどこを見て解いたのかを言葉にしなければなりません。答えを書き写させるより、頭を使います。

CLASSROOM ENGLISH

そのまま使える教室英語

速さの差が出た場面の4本です。生徒を待たせず、遅い生徒も残さない言い方を選びました。

3つの問題から選ばせるとき

Start with the one that looks easiest to you.

自分がいちばんやさしそうだと思うものから始めてください。

「どれからでもいい」と言うと、迷って手が止まります。「やさしそうなもの」と決めておけば、全員がすぐ動けます。

早く終わった生徒が、手持ちぶさたなとき

You finished early. Write a hint on the board, not the answer.

早く終わりましたね。答えではなく、ヒントを黒板に書いてください。

「もう1問やって」と言うと、罰のように受け取られます。ヒントを書く仕事にすると、速い生徒が教室の役に立ちます。

3問とも終わらない生徒がいるとき

You don't have to finish all three. Finish one properly.

3つ全部やらなくていいです。1つをきちんと終わらせてください。

終わらなかった生徒は、量で負けたと感じます。先に「1つでいい」と言っておけば、最後まで手が動きます。

答え合わせで、隣どうしの答えが割れたとき

You two disagree. That is the line to ask me about.

2人の答えが違いますね。そこが、私に聞くところです。

「分からないところは?」と聞いても、手は挙がりません。答えが割れた場所を指させると、質問が具体的になります。

AI TOOLKIT

AI × 英語指導

教師向け1つ、生徒向け1つ

教師向けTeachmate(旧 TeachMateAI)

イギリスの、学校向けのAIサービスです。共同創業者の Lee Parkinson さんは小学校で15年、CEO の Jonathan Chippindall さんは小学校で10年、教えてきた人です。160の道具が並び、授業案づくり、教材づくり、評価、書類の作成に使えます。「Differentiate Text」という道具があり、渡した英文をやさしく書き直します。無料のプランでも10以上の道具が使え、クレジットカードの登録は要りません。有料は月払いで6.99ポンド、年払いにすると月あたり4.99ポンドです。サイトには「42万人以上の教師」「2,400校以上」と出ています。

使いどころ:🎓 使い方を1つに絞ってください。教科書の本文を貼って、やさしい版を1つ作らせる使い方です。今日の帯活動1本目で言えば、いちばんやさしい1問目の英文がこれで作れます。出てきた英文は、必ず自分で読んでから配ってください。生成AIが出す英文は、そのまま正しいとは限りません。画面の表示は英語です。

生徒向けPraktika

AIの相手と英語で話すアプリです。iPhone と Android で動きます。話したあとに発音・文法・語の選び方について指摘が返ります。直され方の強さを「やさしめ・ふつう・厳しめ」から選べます。学習の計画も、本人の目的と進む速さに合わせて変わります。サイトには「3,000万人以上の学習者」「星4.8」「120万件以上の評価」と出ています。有料は月8ドルほどと書かれています。

使いどころ:🎓 生徒には、直され方の強さから決めさせてください。話すのが苦手な生徒は「やさしめ」で始めます。同じアプリのまま、生徒ごとに厳しさが変わります。指摘を1つだけノートに書き写させて、次の授業で見せてもらってください。何を直されたかを本人が言えれば、その1つは残ります。

NEWS FLASH

今日のニュース

教材・生徒の実態・教員向けの研修から1本ずつです。

JAPAN · 08.27

TOEIC公式教材アプリに、800点以上を狙う教材が加わりました

国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、「TOEIC公式教材アプリ」に「公式TOEIC Listening & Reading 800+」を追加しました。ICT教育ニュースが2026年8月27日に報じています。

中身は3つに分かれます。パート別の難問の傾向厳選した難問100問200問の模試。問題はETSの公式のもので、音声も本番と同じ公式の話し手によるものです。解いた記録と、推定のスコアの範囲が見られます。

800点を狙う生徒は、どの学校にも多くはいません。それでも「難問だけを集めて、パート別に並べる」という作り方は、定期テストの見直しにそのまま使えます。間違いが集まった設問形式を1つ選び、そこだけを次のテストに厚く入れてみてください。

JAPAN · 08.28

小学生の63.0%が「AIに頼ると考える力が弱くなる」と答えました

小学館のコロコロコミック研究所が、『コロコロコミック』の読者またはその家族に聞いた調査です。回答は752人、期間は2026年6月15日から7月14日、ウェブでの回答でした。

  • ▼ AI(ChatGPT・Gemini・Claude など)を使ったことがある … 50.4%
  • ▼ 使った379人のうち、調べものに使った … 74.9%
  • ▼ 同じく、宿題の手伝いに使った … 21.6%
  • ▼ 宿題では「使ったことがない」 … 71.8%、「答えをそのまま写した」 … 5.8%
  • AIに頼ると自分で考える力が弱くなると思う … 63.0%
  • ▼ 家庭に決まりが無い、または分からない … 65.2%

不安は、教える側より先に本人が持っています。「使うな」と言う前に、どこまでを自分で書いたのかを聞いてください。中学生になる前から、この線引きは本人の中にあります。

JAPAN · 08.28

中高教員向けの無料セミナーが、9月23日に仙台とオンラインであります

ネットアドバンスと紀伊國屋書店が、「AI時代におけるオンラインデータベースの有用性」を開きます。

  • ▼ 日時 … 2026年9月23日(水・祝)14:00〜17:00(13:30開場)
  • ▼ 会場 … せんだいメディアテーク1階 オープンスクエア(宮城県仙台市)
  • ▼ 形式 … 会場とオンライン(Zoomウェビナー)の両方。参加は無料
  • ▼ 定員 … 会場100名、オンライン100名
  • ▼ 申し込み … 9月18日15時まで

対象は中学・高校の教員、教育委員会の職員、教育関係者です。学校でのAIの使い方と、オンラインデータベースを通じた情報との向き合い方の講演があり、現役の高校生が入るトークも組まれています。一部、オンラインからは見られない時間があります。

FREE TOOLS

無料の学習ツール4選

今号のテーマは「1つの歌、1本の動画を、生徒ごとに難しさを変えて使う」。4つとも無料で使い始められます。

LyricsTraining

音楽動画を流しながら、歌詞の空所を打ち込むサイトです。13の言語があり、歌詞を全部出す「カラオケ」の使い方もできます。同じ曲のまま、難しさを4段階から選べます。英語教育の査読誌 TESL-EJ に載ったレビューによると、空所は初級で1行に1語、中級で2〜3語、上級で4語と増え、最上級では歌詞を全部打ち込みます。1曲を選んでおいて、生徒ごとに段階だけ変えられます。同じレビューによると、選択肢から選ぶ形の練習は、無料のままだと30分に3回までです。

FluentKey

YouTube などの動画に設問を差し込んで、授業の教材にできるサイトです。サイトには「動画はすべてずっと無料」「すべての教師と生徒に開かれた場所であり続ける」と書かれています。設問は、当てはまるものを全部選ぶ、線で結ぶ、並べ替える、短答、空所補充など。録音や録画で答えさせることもできます。授業でみんなで解く「FluentKey Live」と、宿題として配って進み具合を見る使い方の両方があります。

ESOL Courses

無料の英語教材サイトです。「Starter・Beginner・Elementary・Pre-Intermediate・Intermediate・Advanced」の6段階に分かれ、聞き取り・読解・クイズ・ゲームが並びます。「SONGS」の欄があり、歌を使った授業用の素材がまとまっています。段階が細かいので、同じ題材のまま、上の生徒と下の生徒に別の課題を出せます。

TeachRock

音楽と文化から授業を作る、教師向けの無料サイトです。作ったのはミュージシャンのスティーヴン・ヴァン・ザント。「教師にはいつでも無料」と書かれ、300以上の素材があります。「80,000人の教師」「100万人以上の生徒」という数字も出ています。アメリカの社会科・英語(日本の国語にあたる科目)・STEAM 向けなので、そのままでは英語の授業に使えません。歌詞を読む題材と、その曲の背景を知る読み物として使ってください。

STORY BREAK

生徒に話したくなる小ネタ

教室でクラス分けをするときの語を2つ。授業の余り3分で話せます。

class と classic は、同じ語から出ています

class が英語に現れるのは1600年ごろです。最初の意味は「生徒の集まり」でした。もとはフランス語の classe、さらにラテン語の classis。意味は「区分。軍隊、艦隊」です。

ローマの王セルウィウス・トゥッリウスが、税を取るためにローマ市民を6つに分けました。その1つ1つが classis です。

学校で「授業、講義」の意味が使われ始めたのが1650年代。「身分による社会の区分」が加わるのが1763年、「上等」の意味が出るのが1874年です(Online Etymology Dictionary|class)。

そして classic1610年代に英語へ入り、意味は「最上の階級の。手本として認められた」でした。フランス語の classique、ラテン語の classicus(ローマ市民の最上の階級に関する)から来ています。

生徒には classic のほうから話してください。「クラシック音楽の classic は、もともと『いちばん上の組の』という意味だった」と言うと、顔が上がります。クラス分けの class と、名作の classic は、同じ「区分」から出た兄弟です。

average は、もとは船の荷が受けた損のことでした

average が英語に現れるのは15世紀の終わりです。意味は「運賃に上乗せされる少額の費用」、そして「輸送中に荷が傷んだことによる損」でした。フランス語の avarie(船の損害)、イタリア語の avaria から来ています。どちらも12世紀の地中海の海の商売の言葉です。

どこから来た語なのかは、はっきり決まっていません。アラビア語の ʿawariya(傷んだ荷)から来たという説がありますが、OED はこれを後から作られた説明だとしています。Online Etymology Dictionary は「これほど語源が調べられた語は少ない」という OED の言葉を引いています。

意味が変わったのは、損を関係者で等しく分け合うという海の商売の決まりからです。「計算して出す平均」の意味になるのは1755年。形容詞の「平均の」が1770年、いまの「全部を足して個数で割ったもの」が1803年です(Online Etymology Dictionary|average)。

生徒には、こう聞いてください。「average は、もとは何の話だと思う?」答えは船と、濡れた荷物です。そのうえで on average(平均して)、above average(平均より上)を書かせてください。損の分け合いが、およそ250年かけて算数の言葉になりました。

QUOTE

今日の名言

同じ教室で、どこまで教えられるのか

“We begin with the hypothesis that any subject can be taught effectively in some intellectually honest form to any child at any stage of development.”

どんな教科でも、知的に誠実な形にすれば、どの発達段階の子どもにも効果的に教えられる。私たちはこの仮説から始めます。

ジェローム・ブルーナー(心理学者、1915-2016)『The Process of Education』(1960年)33ページ

ブルーナーは、6歳の子に大学の数学がそのまま分かる、と言ったのではありません。どの内容にも、その学年で受け止められる形があるという主張です。習熟度で分けるかどうかを考える前に、いま扱う内容を「目の前の生徒が受け取れる形」に置き換えられるかを見てください。今日の帯活動1本目は、同じ文法を3つの難しさで出す形にしてあります。

THE FLIP

常識がひっくり返る話

29の研究を集めると、習熟度別クラスの効果はゼロに近くなりました

上のクラスと下のクラスに分ければ、それぞれに合った速さで進められる。できる生徒は先へ行き、つまずいている生徒は戻れる。英語は、そうやって分けられることの多い教科です。

理屈は通っています。40人の教室では、いちばん上の生徒といちばん下の生徒とで、その日に分かることが違いすぎます。どこに合わせても、誰かを取りこぼします。

では、分けたクラスと分けないクラスを実際に比べた研究では、どちらの成績が上だったのでしょうか。

ところが

1990年ロバート・スレイヴィンが Review of Educational Research 誌(第60巻3号、471〜499ページ)で報告しました。

集めたのは、習熟度別に分けたクラス分けないクラスを比べた研究です。生徒を無作為に割り当てた実験が6件、条件をそろえた実験が9件、相関を見た研究が14件。合わせて29件で、比べた期間は1学期から5年にわたります。

結果はこうでした。成績への効果は、どの学年でもほぼゼロ。もとの成績が高い生徒でも、低い生徒でも、ゼロに近い。教科でも変わらず、社会科だけは分けないほうがやや良いという傾向が出ました。

証拠の量には偏りがあります。中学生にあたる学年(Grades 7〜9)の研究が多く、高校にあたる学年(10〜12)は少ない、と要旨に書かれています。

この結論には反論があります。アダム・ガムランは Educational Leadership 誌(1992年10月、第50巻2号)で、スレイヴィンの見方を紹介したうえで、効果がゼロなのではなく、どこでどう実施するかによって効果が変わるのだと書いています。分けること自体が無駄だ、という話ではありません。

2つを並べて読み取れるのは、分けること自体が力を持っているわけではないということです。分けた先で何をするかで、結果が変わります。

分けたクラスで、上には速く進み、下には同じことをゆっくりやらせる。それだけなら、29件を平均した効果はゼロでした。裏返せば、分けていない教室でも、やり方しだいで同じところまで行けます。

今日の帯活動2本は、分けない教室で速さの差を吸収するために選びました。1本目は解く順番を生徒に選ばせ、2本目は早く終わった生徒に仕事を渡します。

動画で見る

力の差がある教室での指導(differentiation)を扱った、ケンブリッジのオンライン講演の一部です (English with Cambridge) ケンブリッジ大学の英語教育部門が運営する公式チャンネルです。話は英語です。

明日の授業でやること|分けないまま、速さの差を吸収する

  1. その時間に扱う文法を1つ決め、同じ文法の問題を3つ、やさしい順に用意する
  2. 「どれから始めてもいい」と言って、順番を生徒に選ばせる。3分で止める
  3. 早く終わった生徒には、答えではなくヒントを1行、黒板に書かせる
  4. 最後に、いちばん役に立ったヒントを全体で1つ選ぶ

この号で触れたリンク

明日やることは1つです。次の授業で解かせる問題を、やさしい順に3つ並べ替えてください。新しく作らなくてかまいません。いまあるものの順番を変えるだけです。

そのうえで、「どれから始めてもいい」と一言添えてください。速い生徒が待つ時間と、遅い生徒が1問目で止まったまま座っている時間が、そこで減ります。

またあした。

Vol.20 08.29.2026

よくある質問

習熟度別クラスは、やめたほうがいいということですか。

違います。1990年のまとめが言っているのは、分けても分けなくても、平均すると成績は変わらなかったということです。1992年には「効果がゼロなのではなく、どこでどう実施するかによって変わる」という反論も出ています。分けるかどうかより、分けた先で何をするかを見てください。

この研究は、日本の英語の授業にもそのまま当てはまりますか。

そのままは当てはまりません。集められたのは1990年までに発表された研究で、日本の中学・高校を調べたものではありません。高校にあたる学年(Grades 10〜12)の研究は少ないと、要旨にも書かれています。