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GRAMMAR 第78回 標準 読了 9分

of+抽象名詞とは?is of importance で「重要だ」になる理由

入試対策講座|第78回

This information is of great importance. の of importance は、なぜ important と同じ意味になるのでしょうか。of が持つ「〜のある」という意味から解説します。強めるときに very ではなく great を使う理由と、with ease のような仲間もまとめました。

監修:原田高志(原田英語.com)

This map is of no use now. という英文を見て、of で手が止まったことはありませんか。is のすぐあとに of が来て、そのあとは名詞だけです。それでも文は「この地図はもう役に立たない」と、きちんと意味が通ります。今日は、of のうしろに名詞を置くだけで形容詞と同じ意味になる理由を見ていきます。

of のうしろに名詞しかないのに、なぜ「重要だ」の意味になるのか

次の2つを見比べてください。

① This information is important.
② This information is of importance.

どちらも「この情報は重要だ」という意味です。②の importance は名詞なのに、形容詞の important と同じ働きをしています。

is のあとに of を1つ挟んだだけで、なぜ名詞が形容詞のように使えるのでしょうか。

考えられる答え

仮説1 of は「〜の」なので、うしろに別の名詞が省略されている

of を見たら「〜の」と訳す。学校でまず習う読み方なので、そう考えたくなるのは自然です。 ただ、This information is of importance. は、importance のところで文が終わっています。「重要性の〜」の「〜」に当たる語が、どこにもありません。省略されたものを補おうとしても、補う語が見つからないので、この読み方では文が完成しません。

仮説2 of importance は決まり文句なので、丸ごと覚えるしかない

丸ごと覚えるのも1つの手で、点は取れます。 ただ、入試には of use・of help・of value のような仲間がいくつも出ます。1つずつ覚えると、そのたびに覚え直しです。しかも、なぜ of very importance が誤りになるのかは、丸暗記では説明できません。

仮説3 of には「〜を性質として持っている」という意味がある

Merriam-Webster の of の項は、of の意味の1つをこう説明しています。「性質や持ち物として持っている」。例は a thing of no importance(重要さを持たないもの)です。 of importance は「重要さを持っている」です。重要さを持っているなら、それは「重要だ」ということなので、important と同じ意味になります。

真相

名詞と of の語法

of + 抽象名詞は「その性質を持っている」という意味になり、形容詞1語と同じ働きをする。of importance は「重要さを持っている」= important。

be + of + 抽象名詞 = be + 形容詞(of importance = important/of use = useful/of help = helpful/of value = valuable)。強めるときは of great + 名詞、打ち消すときは of no + 名詞

① of は「〜のある」と読む
Merriam-Webster の説明どおり、ここでの of は「〜を持っている」です。日本語なら「〜のある」がぴったりです。
・of importance(重要さのある = important)
・of use(役に立つところのある = useful)
・of help(助けになるところのある = helpful)
・of value(価値のある = valuable)

② 形容詞と同じ場所に置ける
of + 抽象名詞は、形容詞が来る場所にそのまま入ります。
▼ be 動詞のあと:be of use は「役に立つ」(Oxford Learner's Dictionaries の use の項)
▼ 名詞のうしろ:anything of value は「価値のあるもの」(同じ辞書の value の項)

③ 強めるのは very ではなく great
importance は名詞です。名詞を飾れるのは形容詞なので、副詞の very は使えません。
Oxford の importance の項には、次のような形が並んでいます。
・of crucial importance
・of vital importance
・of the utmost importance

どれも、importance の前にあるのは形容詞です。入試では of great importance(とても重要だ)の形がよく出ます。打ち消すなら of no importance で、「重要さを持たない」になります。

④ 改まった場面で使う
Oxford の use の項は、be of use に「改まった言い方」という印を付けています。会話より、説明文や手紙で出会いやすい形です。

⑤ with + 抽象名詞は、副詞の働き
同じ考え方は with にも使えます。with ease は「たやすさを持って」、つまり「苦労せずに」です。Oxford の ease の項には、He passed the exam with ease. という例があります。
・with ease(苦労せずに = easily)
・with care(注意して = carefully)

of + 名詞は形容詞の働き、with + 名詞は副詞の働きをします。こう覚えると、2つを整理できます。

入試で使う3ステップ
① be 動詞や名詞のすぐあとに of + 名詞があれば、「〜のある」と読みます。
② 空所が名詞の前なら、very ではなく great や no を選びます。
③ 動詞のうしろに with + 名詞があれば、「〜をもって」と副詞のように読みます。

日本語の頭が、ここで邪魔をする

学校では、of をまず「〜の」と習います。the name of the band(バンドの名前)のように、of が2つの名詞をつなぐ形です。だから is of importance を見ると、「重要性の」のあとに何かが続くはずだと考えてしまいます。

けれども日本語にも、同じ形があります。「価値のある本」「意味のある時間」の「のある」です。of importance の of は、この「のある」に当たります。

知らなかっただけで、あなたの理解力の問題ではありません。is のあとに of + 名詞があったら、「〜のある」と言い直してから読んでください。

ここでつまずく

いちばん狙われるのは、名詞の前に very を置く誤りです。

✕ This rule is of very importance.
○ This rule is of great importance.

of を落として、名詞を形容詞のように使う誤りも出ます。

✕ This dictionary is very use.
○ This dictionary is of great use.
○ This dictionary is very useful.

with のうしろに副詞を置く誤りもあります。

✕ He carried the box with carefully.
○ He carried the box with care.

of =「〜のある」。of importance は「重要さのある」で important。強めるなら great、very は使えない。

名詞を形容詞に読みかえる力を手に入れる

of + 名詞を見ただけで、それが形容詞1語の言いかえだと分かります。of great importance なら very important と、すぐに置きかえて読めます。

長文で改まった言い方が続いても、意味を取りそこねません。書きかえ問題では、important と of importance のどちらからでも、もう一方の形を作れます。

例文で確かめる

Your advice was of great help to me.

あなたの助言は、私にとってとても役に立った。

of great help = very helpful。

This old map is of no use now.

この古い地図は、今では何の役にも立たない。

of no use = useless。

Getting enough sleep is of great importance before an exam.

試験の前には、十分に眠ることがとても大切だ。

very ではなく great で強める。

He carried the glass vase with care.

彼は、そのガラスの花びんを注意して運んだ。

with care = carefully。

Before

is of importance の of を「〜の」と訳していた。うしろに続くはずの名詞を探して、先へ進めなかった

After

of + 抽象名詞は「〜のある」で、形容詞1語と同じだと分かった。of great use を見たら very useful、of no use を見たら useless と、その場で置きかえて読める

For Teachers

明日の授業、この15分で「of + 抽象名詞で「〜のある」を表す形(of importance = important、of use = useful)」が終わります

導入の問いかけ(3分)

  • 「「This map is of no use now. を日本語にしてください」と言い、30秒で書かせます。」
  • 「「is のあとに of と名詞しかありません。それでも文が終わっていて大丈夫なのはなぜでしょう」と聞き、隣の人と15秒話させます。」
  • 「「日本語の『価値のある本』の『のある』を英語にすると、どの語になるでしょう」と聞き、of が出るのを待ちます。」

板書はこの1行だけ

of + 抽象名詞 =「〜のある」= 形容詞(of importance = important/of use = useful)。強めるなら of great + 名詞(very は使えない)/with + 抽象名詞 = 副詞(with ease = easily)

ペアワーク/全体討論(5分)

「1人が形容詞の文を言います(例:This book is very useful.)。もう1人は、of + 名詞の形で言い直します(This book is of great use.)」5分。

先生の発話は、「very important は of great importance になります。名詞の前なので、very ではなく great です」です。言い終わったら役を替え、最後に with + 名詞の文も1つ作らせます。

レベル別ミニ問題(5分)

標準

ほぼ同じ意味になるように、( ) に1語を入れなさい。This dictionary is very useful. = This dictionary is of great ( ).

答え:use。of + use で useful と同じ意味になる。very は名詞の前に置けないので、great に変わっている

標準

誤りを直しなさい。Getting enough sleep is of very importance before an exam.

答え:Getting enough sleep is of great importance before an exam. importance は名詞なので、very ではなく形容詞の great で強める

難関

ほぼ同じ意味になるように、( ) に1語を入れなさい。She answered the difficult question easily. = She answered the difficult question with ( ).

答え:ease。with + 抽象名詞で副詞と同じ働きになる。with ease = easily

出口チケット(2分)

「この地図は、今では何の役にも立たない」を、of と use を使って英語で書かせる(例:This map is of no use now.)

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この項目だけを狙った練習問題が、あなた用に出てきます。

あなたは大学入試英語の指導者です。of + 抽象名詞(of importance・of use・of help・of value)と with + 抽象名詞(with ease・with care)の練習問題を6問作ってください。条件は次のとおりです。①全問を4択の空所補充にして、正解が1つだけになるようにする。②2問は of と with のどちらを使うかを問う。③2問は名詞の前に very と great のどちらを置くかを問う。④2問は形容詞の文と同じ意味になる of + 名詞を選ばせる。⑤解答には、なぜその答えになるかを一言添える。⑥私が答えるまで解答を見せない。

確認クイズ

  1. Q1. ( ) に入れるのに最も適切なものはどれか。This guidebook will be ( ) great use to you during the trip.

  2. Q2. ( ) に入れるのに最も適切なものはどれか。The results of this survey are of ( ) importance to the city.

  3. Q3. ( ) に入れるのに最も適切なものはどれか。The children climbed the small hill ( ) ease.

よくある質問

of importance と important は、まったく同じ意味ですか?

意味はほぼ同じですが、of + 抽象名詞は改まった文章で出会いやすい形です。Oxford Learner's Dictionaries は、be of use に「改まった言い方」の印を付けています。

of very importance と言えないのはなぜですか?

importance が名詞だからです。名詞の前に置けるのは great のような形容詞で、副詞の very は置けません。Oxford の importance の項にも、形容詞を使った形が並んでいます。of crucial importance や of vital importance です。

with ease も同じ仲間ですか?

考え方は同じです。of + 名詞が形容詞の働きをするのに対して、with + 名詞は副詞の働きをします。with ease は easily、with care は carefully とほぼ同じ意味です。