neither A nor B の動詞はどっち?近いほうに合わせる理由
入試対策講座|第51回
Neither the teacher nor the students ( ) the answer. の空所に knows と入れると誤りです。or や nor でつないだ主語は、動詞に近いほうに合わせます。A as well as B だけは逆になる理由まで、1つの考え方でそろえます。
監修:原田高志(原田英語.com)
主語が2つあるのに、動詞は片方にしか合わせない。そんな文が、正誤問題にはよく出てきます。今日は、either・neither・not only で主語をつないだときに、動詞をどちらに合わせるかを1つの考え方で片づけましょう。
なぜ neither A nor B の動詞は、B に合わせるのか
次の空所に、knows と know のどちらを入れますか。
Neither the teacher nor the students ( ) the answer.
文の頭が the teacher なので、knows を選んだ人は多いはずです。
正解は know です。
主語が the teacher で始まっているのに、なぜ動詞は複数の形になるのでしょうか。
考えられる答え
Neither of them is here.(2人ともここにいない)のように、neither だけで主語になるときは、単数で受けるのが基本です。この形を覚えているのは立派です。 ただ、今日の文は know が正解でした。neither A nor B の形では、いつも単数になるわけではありません。
Both the teacher and the students know the answer. のように、both A and B なら複数で受けます。2つを足しているからです。 ところが、Neither the students nor the teacher knows the answer. では knows です。順番を入れかえただけで、動詞の形が変わります。 足し算では、この入れかえを説明できません。
and は2つを足して1つのグループにします。or と nor は、2つを足さずに、並べたまま置いておく言葉です。 足していないので、主語全体を1つの数で数えることができません。そこで英語は、動詞に近いほうの名詞に合わせます。 Neither the teacher nor the students know. では、動詞のすぐ前が the students なので know です。
真相
or・nor・but also でつないだ主語は、動詞に近いほう(B)に合わせます。and でつないだときだけ、2つを足して複数になります。
either A or B/neither A nor B/not only A but also B + B に合わせた動詞。A as well as B + A に合わせた動詞
3つの形は、どれも B に合わせます。
① either A or B(A か B のどちらか)
Either my parents or my brother is coming.(両親か兄のどちらかが来る)
② neither A nor B(A も B も〜ない)
Neither my brother nor my parents are coming.(兄も両親も来ない)
③ not only A but also B(A だけでなく B も)
Not only the students but also the teacher was surprised.(生徒だけでなく先生も驚いた)
- ③は、but also のうしろの B が話の中心です。「A だけでなく、B までもが」と、B のほうを強く言う形です。
逆になるのが A as well as B です。
④ A as well as B(B だけでなく A も)
The teacher as well as the students was surprised.(生徒だけでなく先生も驚いた)
この形では、A が話の中心で、as well as B は横に添えたおまけです。だから動詞は A に合わせます。③と④は、同じ意味で中心の置き場所が逆なのです。
be 動詞は、人称まで近いほうに合わせます。Either you or I am wrong.(あなたか私のどちらかがまちがっている)のように、I の前なので am です。
日本語の頭が、ここで邪魔をする
日本語の動詞は、主語が1人でも10人でも形が変わりません。「先生も生徒も答えを知らない」の「知らない」は、誰が主語でも同じです。
そのため、英語でも主語の数を気にせず、文の頭にある名詞だけを見て動詞を決めてしまいます。英語は、動詞の形で主語の数を示す言葉です。
知らなかっただけで、あなたの理解力の問題ではありません。or と nor なら「動詞のすぐ前」を見る。これだけで足ります。
ここでつまずく
いちばん多いのは、文の頭の名詞に合わせてしまう誤りです。
✕ Neither the teacher nor the students knows the answer.
○ Neither the teacher nor the students know the answer.
もう1つの罠は、A as well as B を B に合わせる誤りです。
✕ The teacher as well as the students were surprised.
○ The teacher as well as the students was surprised.
as well as は「おまけ」を添える言葉です。おまけに動詞を合わせないでください。
動詞の形から主語を見つけ出す力を手に入れる
主語が長くても、動詞のすぐ前の名詞と、つなぐ言葉(and か or か)を見るだけで、動詞の形が決められるようになります。
正誤問題では、動詞の -s の有無がそのまま答えになります。長文でも、is か are かを見て「話の中心はどちらか」を逆にたどれます。
例文で確かめる
Neither the teacher nor the students know the answer.
先生も生徒たちも、その答えを知らない。
動詞のすぐ前の the students(複数)に合わせて know。
Either my parents or my brother is coming to the game.
両親か兄のどちらかが、試合を見に来る。
動詞のすぐ前の my brother(単数)に合わせて is。
Not only the students but also the teacher was surprised by the news.
生徒たちだけでなく、先生もその知らせに驚いた。
but also のうしろの the teacher に合わせて was。
The teacher as well as the students was surprised by the news.
生徒たちだけでなく、先生もその知らせに驚いた。
as well as は A(the teacher)に合わせる。
Before
主語が2つあるときは、文の頭の名詞か、いつも複数かのどちらかで動詞を決めていて、正誤問題で is と are の差を見落としていた
After
つなぐ言葉が and か or・nor かを見て、動詞のすぐ前の名詞に合わせるかを決められる。as well as だけは頭の名詞に合わせる、と分けて選べる
For Teachers
明日の授業、この15分で「either A or B・neither A nor B・not only A but also B のあとの動詞の形」が終わります
導入の問いかけ(3分)
- 「「Neither the teacher nor the students ( ) the answer. に knows と know のどちらを入れますか」と聞きます」
- 「「順番を入れかえて、Neither the students nor the teacher ( ) the answer. ならどうですか」と続けます」
- 「「and でつなぐときと、or・nor でつなぐときで、何がちがうのでしょう」と問いかけます」
板書はこの1行だけ
and → 足して複数/or・nor・but also → 動詞のすぐ前(B)に合わせる/A as well as B → A に合わせる
ペアワーク/全体討論(5分)
「隣の人と、次の3文の空所に is か are を入れてください。① Either my sister or my parents ( ) at home. ② Not only you but also Ken ( ) invited. ③ Ken as well as his friends ( ) invited.」3分。
- ①は are、②は is、③は is です。③を are にしたペアが出たら、「as well as のうしろは、おまけです。おまけを指で隠して読んでください」と声をかけてください。
レベル別ミニ問題(5分)
( ) 内から正しいものを選びなさい。Neither my parents nor my sister (drink / drinks) coffee.
答え:drinks ※動詞のすぐ前の my sister(単数)に合わせる
ほぼ同じ意味になるように空所を埋めなさい。Not only the students but also the teacher was excited. = The teacher ( ) ( ) ( ) the students ( ) excited.
答え:as / well / as / was ※A as well as B は A(the teacher)に合わせる
出口チケット(2分)
「私か弟のどちらかが、明日駅に行く」を Either で始めて英語で書いてください
AIに貼ると、この項目だけを狙った練習問題が、あなた用に出てきます。
あなたは大学入試英語の指導者です。主語と動詞の数の一致を確かめる練習問題を6問作ってください。条件は次のとおりです。①either A or B・neither A nor B・not only A but also B・A as well as B・both A and B をそれぞれ1回以上使う。②そのうち2問は be 動詞にし、1問は主語に I を入れる。③誤文訂正を3問、空所補充を3問にする。④解答には、どの名詞に合わせたかを一言添える。⑤私が答えるまで解答を見せない。
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確認クイズ
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Q1. ( ) に入れるのに最も適切なものはどれか。Either you or I ( ) going to clean the room.
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Q2. ( ) に入れるのに最も適切なものはどれか。The coach as well as the players ( ) happy with the result.
よくある質問
neither A nor B のあとの動詞は、単数と複数のどちらですか?
動詞に近いほうの B に合わせます。Neither the teacher nor the students know. なら複数、Neither the students nor the teacher knows. なら単数です。
not only A but also B と A as well as B は、何がちがいますか?
意味はほぼ同じですが、話の中心が逆です。not only A but also B は B が中心なので B に合わせ、A as well as B は A が中心なので A に合わせます。