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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
GRAMMAR 第12回 標準 読了 9分

関係副詞の意味と使い方|which の後に in が要る理由

入試対策講座 第12回

This is the house which I live. のように、前置詞が1つ抜けただけで不自然になる文があります。関係代名詞と関係副詞(where・when・why・how)が、実は「何を代わりに引き受けているか」でまったく違う働きをしていることを、謎解きの順で解説します。

監修:原田高志(原田英語.com)

This is the house which I live. という文、どこかおかしいと気づきましたか。日本語で読むと意味は通ってしまうのに、英語としては1か所欠けています。今日はその欠けている場所の正体を、謎解きの形で開けていきましょう。

This is the house which I live. がなぜ誤りなのか

This is the house which I live. という文を見てください。「これが私の住んでいる家です」のつもりで書かれた文ですが、このままでは英語として成立していません。I live のあとに何かが抜けているのに、日本語で読むと意味がすんなり通ってしまいます。どこに何が足りないのでしょうか。

考えられる答え

仮説1 which を where に変えれば直る

たしかに This is the house where I live. と直せば正しい文になります。ただしこれだけでは、なぜ最初の文が誤りで、whichを使ったまま This is the house which I live in. と直すこともできるのかまでは説明できません。単語の言い換えとして覚えると、house以外の先行詞に出会うたびに、whichとwhereのどちらを使えばよいか、また一から迷うことになります。

仮説2 live という動詞のあとには、いつも in が必要だから

live inという組み合わせを丸暗記していれば、この文だけは直せます。ただしこれでは、the reason why や the day when のように、inではなくforやonが必要になる場合にまったく応用が利きません。動詞ごとに前置詞を覚え直す発想では、関係副詞という仕組み全体を説明したことになりません。惜しいところまで来ています。

仮説3 which は名詞1つの代わり、where は「前置詞+名詞」をまるごと代わりしている

I live in the house. という元の文から the house を先頭に出すとき、whichは名詞のthe houseだけを置き換えるので、もといた場所にinが残ります(which I live in)。一方whereは、in the houseという「前置詞+場所」のかたまりごと1語で肩代わりしているので、うしろにはもうinを置く場所がありません。ここに真相があります。

真相

関係詞

関係代名詞は名詞1つだけの代わりをし、関係副詞(where・when・why・how)は「前置詞+名詞」をまるごと1語で肩代わりします。だから関係副詞のあとには、主語と動詞がそろった完全な文がそのまま続きます。

先行詞 + where/when/why/how + 完全文(主語+動詞がそろった文)

関係副詞のあとには、主語と動詞がそろった「完全な文」がそのまま続きます。関係代名詞のあとに、名詞が1つ欠けた「不完全な文」が続くのと、ちょうど逆の形です。

I live in the house. という文を考えると、関係代名詞whichはthe houseという名詞だけを先頭に引っ張り出すので、もといた場所にはinが残ります。
This is the house which I live in.(inのあとに名詞が無い=不完全な文)

関係副詞whereは、in the houseという「前置詞+名詞」のかたまりごと1語に置き換えます。だから後ろには、inの置き場所自体が残りません。
This is the house where I live.(主語Iと動詞liveだけがそろった完全な文)

① when(時)
I'll never forget the day when we first met.(初めて出会った日を、私は決して忘れません)
the dayを先頭に出すとき、on that dayのonごとwhenが肩代わりしています。

② why(理由)
That is the reason why he was late.(それが彼が遅れた理由です)
for that reasonのforごとwhyが肩代わりしています。

③ how(方法)
This is how she solved the problem.(これが彼女がその問題を解いた方法です)
howだけは、先行詞the wayと一緒に使うことができません。the way she solved the problem か、This is how she solved the problem のどちらかを選びます。

見分け方は1つです。関係詞のあとの文から名詞が1つ欠けていれば関係代名詞、主語も動詞もそろった完全な文がそのまま続いていれば関係副詞です。

日本語の頭が、ここで邪魔をする

日本語では「私が住んでいる家」のように、「〜に住んでいる」の「に」が動詞にくっついたまま名詞を修飾します。前置詞にあたる「に」を、名詞から切り離して考える場面がほとんどありません。その感覚のまま英文を読んだり書いたりすると、in・for・onのような前置詞が関係詞のうしろに残っているかどうかを、いちいち意識できません。知らなかっただけで、理解力の問題ではありません。英語は前置詞を独立した部品として扱う言語で、関係副詞はその前置詞ごと1語にまとめてしまう道具だという、日本語には無い発想があるだけのことです。

ここでつまずく

前置詞を消し忘れる誤りと、the wayとhowを一緒に使ってしまう誤りが定番です。

✕ This is the house where I live in.(whereがすでにinの働きをしているのに、inを重ねて書いてしまう)
○ This is the house where I live.
○ This is the house which I live in.

✕ This is the way how she solved the problem.(the wayとhowを同時に使ってしまう)
○ This is how she solved the problem.
○ This is the way she solved the problem.

見分け方は1つです。where/when/why/howのうしろが、主語と動詞だけの完全な文になっているかを確かめる。前置詞が余分に残っていたら、そこを消します。

関係代名詞は名詞1つの穴埋め、関係副詞は「前置詞+名詞」ごと1語に化ける

省略前置詞発見力を手に入れる

関係副詞を読めるようになると、This is the house where I live. を見た瞬間に、whereがin the houseを丸ごと肩代わりしていると一発で見抜けるようになります。前置詞を探して文中をさまよう必要がなくなり、関係詞のあとが完全な文か不完全な文かだけで、whichとwhereのどちらを使うべきかを瞬時に判断できます。英作文でも、前置詞を書き忘れたり、逆に二重に書いてしまったりする誤りが減ります。

例文で確かめる

This is the town where I was born.

ここが私の生まれた町です。

Tell me the reason why you were absent yesterday.

昨日欠席した理由を教えてください。

Do you remember the year when the war ended?

戦争が終わった年を覚えていますか。

Before

関係詞に出会うたびに、whichかwhereかを先行詞の意味(物か場所か)だけで選ぼうとして、前置詞を付け忘れたり重ねたりしていた

After

関係詞のあとが完全な文か不完全な文かを見るだけで、whichとwhereのどちらを使うべきかが即座に判断できるようになる

For Teachers

明日の授業、この15分で「関係副詞(where・when・why・how)」が終わります

導入の問いかけ(3分)

  • 「「This is the house which I live. この文、どこかおかしくない?」」
  • 「「whichをwhereに変えたら直る。でも、なんでinが消えていいんだろう?」」
  • 「「the way howってよく見る気がするけど、実はこれ、一緒に使っちゃいけない組み合わせなんだよね」」

板書はこの1行だけ

関係代名詞=名詞1つの穴埋め/関係副詞=「前置詞+名詞」ごと1語(あとは完全な文)

ペアワーク/全体討論(5分)

「This is the hospital ___ my mother works. に入るのはwhichとwhereのどっち?」とペアに投げてください。「worksのあとに名詞が続いている?」と聞くと、続いていないことに気づくペアが多いはずです。続いていなければ完全な文なのでwhereを選べる、という手順をそこで確認します。

レベル別ミニ問題(5分)

標準

次の文の空所に入る語を答えなさい。I remember the day ______ we first met.

答え:when(the dayを先頭に出すとき、on that dayのonごとwhenが肩代わりしているため)

難関

誤りを直しなさい:This is the way how she overcame the difficulty.

答え:This is how she overcame the difficulty.(またはThis is the way she overcame the difficulty.)the wayとhowは同時に使えない

出口チケット(2分)

where/when/why/howのどれか1つを使って、自分の通っている学校について1文書きなさい(例:This is the school where I study every day.)。

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この項目だけを狙った練習問題が、あなた用に出てきます。

あなたは大学入試の英語講師です。関係副詞(where・when・why・how)と関係代名詞の使い分けを私が使いこなせるようにしてください。条件:①「もとの文から前置詞ごと名詞を追い出す」という考え方を、where・when・whyの3つでそれぞれ例文つきで示す ②the wayとhowを同時に使ってしまう誤りを含む英文を3つ渡すので、正しい形に直してほしい ③関係詞のあとが完全な文か不完全な文かを見分ける4択問題を5問、各問1行の解説つきで作ってください。

確認クイズ

  1. Q1. 次の文の空所に入れるのに最も適切なものはどれか。This is the hospital ______ my mother works.

  2. Q2. 次のうち、正しい英文はどれか。

よくある質問

関係副詞は共通テストのような基礎的な問題でも出ますか。

はい。会話文の空所補充や、長文中の言い換え問題としてよく出ます。前置詞の付け忘れや二重使用は英作文でも定番の誤りなので、レベルを問わず押さえておく価値があります。